あと少しのところが足りない。

そらも

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足りなさその36、 ――いや、ほんとにね。

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「――…うぁっ、うっ、ああっ♡♡ は、はぁ…こっちの頼人の乳首もコリコリにかたくて、俺のちんこの先っぽに擦れて…うっ♡♡ くぁ、気持ちいいよ頼人っ…♡♡♡」
「…ふぁ、ん……♡♡♡」




右の乳首ズリで1度射精したかと思ったら、合間を置かずすぐさま今度は左の乳首におそらく精液が垂れているであろうまだまだ元気な勃起おちんぽを強く擦り合わせていくやまっち。

いつもの優しいやまっちからは考えられない強引さもある激しい乳首ズリで、オレの身体も心もきゅんきゅんと気持ちよさがとまらず、口から小さく喘ぎ声が絶えず漏れ出していく。



「っ、はぁ♡ …今日、は…あんまり首動いてない…んだな。よかった、って言ってもいいのかな…はは、くっあぁ♡♡♡」
「………」


続けてやまっちが、2回目の時にオレが恥ずかしさから――まぁ、オレにとってはある意味1回目のようなモノだったしね…――何度か首を動かしちゃったことについて何気なく口にしたため、オレは一瞬ビクリと口を噤んでしまう。

けれども自分の中で独自の解釈をしたのか、「よかった」の言葉と共に、やまっちは再びえっちな律動を開始させ。



「俺、どれだけ猿なんだかっ……はっ、うぁ♡♡ はぁ、こっちの頼人の乳首も…んっ俺のちんこにすごく擦れて、ああっイイっ気持ちいぃっ、また腰とまんなくなる、うぐっ♡♡♡」
「…ぁ、ふ……」
「うっあ、あっイクっ♡♡ イクイクちんこイクっ射精るぅっ♡♡♡」


びゅるるっ、びゅびゅうぅぅっ♡♡♡


本日2度目の精液を、勢いよくオレのおっぱいに向かって射出させたのであった。




「ふ、ふ…は、っ……寝ている好きな男相手に、続けざまに2回も射精とか……ほんと、変態すぎるな俺、」


はぁ、はぁ…と息を乱れさせながら、ポツリとやまっちが自分を指した単語を呟く。



――いや、ほんとにね。

さっきは動揺して、いつものカッコよくて優しい紳士なやまっちはどこへっ…!!? なんて言っちゃったけども……一応オレ寝てるっていうのにさ、ほんともうっ遠慮なく激しいプレイしすぎだよやまっち!

首筋舐めからおっぱい舐め、おちんぽ同士グリグリときて今日は乳首ズリで2回も射精だなんて、やまっち変態さんにもほどがあるっ!


と、こんなふうに文句みたいに言いながらも、

やまっちが変態さんだろうがなんだろうが、何をしたってされたって……オレはどんなやまっちでも『大好き』ってことには絶対変わりないんだけど、さ♡♡♡


それに、裏を返せば普段の優しくて紳士的な態度が崩れちゃうくらいに、オレのことを想ってくれてるって、好きなんだって……そう受け取ってもいいんだよね、やまっち?



そうして、トクリ…と目を瞑ったまま胸を高鳴らせるオレの心情なんて知るはずもない、当の本人のやまっちは、


「えっちなコト、しちゃうんだろうな……俺は」


苦笑交じりに呟き、



「…!! ああ、ごめんな頼人。頼人のココも今、気持ちよくしてあげるからな――…」



気持ちよくても、乳首ズリだけではまだあと少しイけてなかったオレの勃起したおちんぽへと、そっと優しく、彼自身の手を這わせたのだった。




――結局、
次の日の朝も、目覚めたオレに対しやまっちが何かしらのアクションを起こすことは、まったくもってなかった。



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