異世界!王道!!

まぁ

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第三話

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 炎珠から解放され、とりあえずは紫水殿の一室で一晩を過ごす予定になった。
「そういえば……」
 思い出すにも恥ずかしいが、これは後々の問題に響く。それも踏まえた上で考えなくてはと思った。
「抱かれるまではいいけど、中出しされてなかったっけ?」
 この世界に避妊という概念があるかどうかわからないが、間違いなく中に出された。一発必中となれば問題だ。そうならない事を願うばかり。
「もし妊娠したらどうするのだろ?星永さんに言い寄って結婚?」
 出来ちゃった。責任とって。とはまあよくある話だが、自分が当事者となると話は別。少し肝が冷えた。
 同じかどうかはわからないが、昔の人は中絶の為に水銀を飲んでいたという説もある。水銀が存在するかは置いといて、あれは中毒にもなる危ないものだ。
「やっぱ産むルートだよな。てかそんな一方的理由で下ろすわけにはいかないし」
 考えなくてはいけないあれこれは多い。


 しばらく考えていたら、どうやら居眠りしてしまったらしい。起きたら日が傾き始めていた。
「もう夕方……早いな」
 呆然としながら外を眺めていると、部屋の扉が鳴らされた。
「久美子様。星永様がお迎えに来ました」
「えっ?迎え?」
 何故迎えが来るのかと思い、紫水殿門扉まで向かう。
「星永さん?」
「どうやら言葉の問題は解決したようだな。帰るぞ」
「いやちょっと待って下さい!な、何で?」
「お主は私が引き受けると昨日炎珠に申している」
 あ、聞こえなかった部分はその事だったのかな?そう納得していると、後ろから炎珠の声が聞こえてきた。
「なんじゃ。今後とも久美子は主が面倒を見るのか?」
「見るも何も、久美子は私の嫁とする」
「はっ?」
 話が飛躍しすぎてついていけない。今、聞き間違いでなければ嫁にすると言ったか。混乱する私を他所に、炎珠はからからと笑った。
「ははは。表情に出さぬだけでかなり気に入っておるようじゃな。何?あちらの具合でも良かったか?」
「神官が品の無い事を言うな」
「すまぬすまぬ。そういうわけじゃ。久美子。主は星永と夫婦めおとになる運命にあったようじゃな」
「いや待って待って!私何も言ってないし!」
「星永の元ならば身元もしっかりしておるし目に入る場所だ」
 それはそうだが、いきなり会って二日目夫婦って……今流行りのゼロ日婚かと口から出そうになった。
「詳しい話は屋敷に戻ってからだ。久美子いくぞ」
「えっ?あっ、ちょっと!」
 半端強引に連れて行かれる事になった私。炎珠は面白そうに「仲良くやるんだぞ」と楽しそうだ。
 いきなり嫁生活。とんでもない事になった。
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