異世界!王道!!

まぁ

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第七話

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 言ノ葉の御使い……?
 聞きなれない言葉、というよりも炎珠が何を言っているのかわからなかった。もちろん私がわからない以上に、絵梨はもっとわからないでいた。
「久美子?どうしたの?何て言ってるの?」
「えっと……絵梨はこの国の御使いで、私は言ノ葉の御使いっていうのらしいって話」
「えっ?」
 私自身も異世界転生をした一人だということは昨日話している。だが自分が何の御使いかまではわかっていない。だがそれが判明した。
「言ノ葉の御使いって何?」
「ふむ。名のままだが、主の言葉一つでどうとでもなるという、いわば神に最も近い御使いかの?」
 まさかの神発言。しかも自分の役目がまたも王道なチートスキルとは思いもしなかった。言葉一つでなんとでも……
「それってもしかしてご飯お腹いっぱい食べたいとか言ったら、ご飯たくさん出てくるとか?」
「おそらくな。ただ全ての事柄に対して発動するものでもないだろう。主が強く想う事で発動するものだ。あぁ、もう一つ言えば、他の御使いはその存在が重要であって、主のように力は持たぬ。故に主は特別だ」
 益々チート感満載。これぞ王道異世界転生。俺強い的な流れか?たしかに言葉というのはどんなものよりも強い意味を持つかもしれない。
「でもどうしてそれを知っていたの?」
「たまたまじゃ。過去この世界に現れし御使いの歴史として、様々な国と御使いについて記してるものがある。その中にどの国にも属さぬ御使いがいるという記載もあった。伝説かと思ったが、まさかこうして相まみえる事があろうとは」
「どの国にも属さないって……」
「力を持つ御使いは争いの火種じゃ。その国だけに属しておると、その国が力を持ち、他を支配する。戦が起こる原因の一つは権力じゃ。主はまさにその権力を得るための象徴ともなる。無論。主そのものが権力を有することも出来るがな」
 そんな壮大な力はいらない。私としては還れないのならば平穏な日常を送らせて欲しい。むしろそんな事が出来るのかどうか。
「ん?強く願って私が元の世界に還りたいって言っても有効なの?」
「それはないだろう。神とて全ての事柄に対して万能ではない。主がたとえ元の世界に戻ったところで、その世界で起こる運命は変えられぬ」
 つまり元に戻ったとしてもまた戻されるというわけだ。ただしこれには事例がない。そもそも言ノ葉の御使い自体が奇跡的な存在なのだ。いわば私がその奇跡の人材になってしまったのだが。
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