それでも俺たちは前に進み続ける

今村太一

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第1節 新なるで出会い

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ここは全国でも有名なスポーツの強豪高校、秋田城西高等学校。
ありとあらゆるプロスポーツ選手の出身高としても有名だが、そんな強豪校にも最近になり唯一弱い運動部が存在するという噂がある。
 その部活動がサッカー部だ。
昔はサッカー部も強かったのだが最近は私立高校にいい選手が取られてしまいサッカーの未経験者だけが残ってしまい弱くなったという、しかも残った部員は22人と女子マネージャーが1人だけ、全員が1年生だ、もちろんマネージャーもだ。
そんなサッカー部に新たなる革命児が訪れる事が起こる事など、まだ誰も知らない
「今日から新しい監督が来るんだって」              
キャプテン渡辺 航(わたなべ わたる)が言うと隣で垣本 凉(かきもと りょう)が「ワタルは、どんな監督が来ると思う?」
「どんな監督って例えば?」
「例えば攻撃的なスタイルが好きな監督とか」
「うーん、このチームを強くしてくれる監督がいいな」
「相変わらずワタルはマジメだなぁ~」
「マジメっていう意識はないけど一応キャプテンだからね」
「ははっそれもそうだな」
「なになに、新しい監督?俺はねー」
そう首を突っ込んできたのは前田 晋(まえだ すすむ)だった
「ススムに聞いてねえよ!」と垣本がツッコむと周りのみんなもどっと笑いだす。
「相変わらずいいツッコミだねカッキー」や「垣本ナイスツッコミ」などの声が飛んでくる。
「じゃあ凉はどんな監督がいい?」と航が聞くと、
「俺は練習が楽な監督がいいな」
「それじゃー強くなれねーよ」
今度は晋が垣本にツッコミを入れる、そんなやり取りをしているとマネージャーの井上 茜(いのうえ あかね)が「みんなー新しい監督さんが来たからグラウンドに集まってー」
そう言うとみんながグラウンドに集合し、キャプテンの航が号令をかけた後にみんなも続き挨拶をした後に監督の挨拶が始まった。
 「今日からこのチームを指揮する事になった中田(なかた)だ、現役時代は日本代表でもプレーをしていた、今日から宜しく」
この出会いがチームに革命を起こすことになるなどまだ誰も知るよしもない。
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