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4章 港湾都市アイラ編
153話 南海の巨獣
グレートオーシャンクラブ Aランクモンスター
横幅5メートルを越える頭胸部と10~15メートルの長い4対の脚、そして雌雄で大きさの違う鋏脚を備えた巨大甲殻類の魔物。
攻撃手段は鋭い爪先と大きさ1メートルのハサミ。ハサミは鋭さは無いものの、その圧力によって圧し切る事が可能、金属鎧は言うに及ばず、シーサーペントの胴体も易々と切断して食料とする。
甲羅は軽さと頑丈さを兼ね備えているが、その厚さと形状の為、盾や追加外装の様にしか使えない。しかしその希少性と雷撃等の魔法攻撃耐性の為、高値で取引される素材。
身は煮ても焼いても硬くて食べられない(一旦乾燥させたものを水やスープで戻すと絶品の味わい)
見た目の予想に反して泳ぎが達者。
※陸地など、足場のしっかりした所であれば跳躍が可能。
「グレートオーシャンクラブかぁ……ワタリガニなら良かったのに」
グレートオーシャンクラブ、ただでさえ大きいタカアシガニが魔物になったアレな奴。
嫌いじゃない、むしろ好きな部類だが、俺はズガニがもっと好きだ。
しかしまあよく釣れたな、アレ。普段はシーサーペントやダイオウイカをエサにしないとなかなか引っ掛からないんだが、血臭漂う豚肉でもいけるのか……今度検証してみるか?
「オイおめぇら! 帆を広げろ! 急いでここから逃げんぞ!!」
「あ、村長……船長? 今さら無駄なんで、むしろ帆をたたんだままでお願いします!」
「ア!? シン、おめえ何言ってやがんだ、帆をたためだ?」
「どのみち逃げられませんから、何せアイツ──」
帆なんか広げてたら、下手すりゃアイツに引き千切られちまう、なにせアイツときたら──
「──オイ、ちょっと待て、嘘だろう!?」
一瞬、太陽が何かに隠され甲板に巨大な影が生まれる。
──陸地など、足場のしっかりした所であれば跳躍が可能。──
跳ぶんだよなあ、余裕で100メートルくらい……。
「水精よ、わが意のままにその形を成さん、”水流操作”」
拡大発動させた水属性の魔法で船上を、まるでウォーターベッドを敷く様に水のクッションで覆う。
バキャキャキャキャキャ────!!
直後、巨大ガニは船上に豪快なボディプレスを決め、船体前部の甲板が破壊される。
「──このくらいの距離なら泳ぐどころか跳んで来るんですよ……」
「落ち着いてる場合か!? 船までこんなでどうやって逃げろってんだ!?」
村長、ことここに至って逃げるなんて無理に決まってるじゃないか、海の男なんだから覚悟を決めろって。
……無理か、Aランクモンスターだもんな。
「誰か! 船倉から残ってる豚肉全部持って来い! もしかしたらそれが目当てかもしれねえ」
「わ、わかった!」
「残りの奴等は船内に入った水をかきだせ! アイツを倒しても船が沈んだら元も子も無いぞ!」
「オ、オウ!!」
俺の言葉に、弾かれたように何人かが船倉に駆け出す。やっぱりこういう時は、無理に落ち着かせるより何かさせてた方が混乱は少ないな。
「……シン、オメエ、アレに勝つつもりか?」
「まあ……幸い向こうも無茶したおかげで難儀をしてるみたいなんでね」
船を破壊するつもりのフライングボディプレスだったんだろうが、俺の水魔法で大分衝撃が和らいだらしく、現在カニ野郎はデカイ胴体で甲板を破壊したものの、そのまま身体を船体にめり込ませ脚をバタつかせている状態だ、しかも腹が丸見え。
そしてもう一つのラッキーが、どうやらコイツは雌らしく、ハサミが雄のものよりグンと短め──といっても10メートルくらいの長さ──なので、船の後部に避難してれば攻撃は届かないところだ。
とはいえ、いずれは持ち直しそうなんで早めに仕留めないと。その為にも、
「とりあえず、終始役に立ってない人に御尽力願いましょうか、ホラ、アリオスさん、出番出番」
この状況ですら船酔いに苦しんでいるアリオスに、状態異常を完全回復させる薬を飲ませると、薬瓶と魔剣を持たせる。
「ふぅ……で、シン、まさかとは思うが、俺程度がアレに勝てるなどと本気で思ってるのではないだろうな?」
確かに、見たところアリオスはレベル100までいってそうに無いな、せいぜい8~90前後か? まあ、相手もあの状態だし大丈夫だって。
「大丈夫ですよ、ホラ、あんなまともに戦えない状態じゃあAランクとか意味無いですし、武器と薬の効果があれば充分イケますよ」
ニルヴァーナを数回振り、魔剣の効果で常時身体能力強化のかかった自分の身体に驚きながら、加速剤と剛力剤の説明を聞いたアリオスはなんとかやる気になってくれた、うん、ガンバレ。
俺はその間に、船倉から持ってきた豚肉をカニに向かって放り投げる。
……ヤツはそれを器用にハサミで掴むと口元に運び、モグモグと、心なしか美味しそうに食べている、気がする。
とりあえず検証修了、今後はシーサーペントを釣る手間が省けるな。
そんな事をやってる間にアリオスの準備が整ったようで、
「……まあ、やってみよう」
「最初は俺が先行して仕掛けますから、アリオスさんは関節部を狙って脚を切り落としてください。胴体だけになればどのみち死に体ですから」
「お、おい、シン──!?」
それだけ言って俺は、アリオスの声を無視してグレートオーシャンクラブに突っ込むと、異空間バッグから麻袋を取り出して中身をぶちまける。
シュウウウウウウ────
「ブオオオオオオオオオ────!!」
大型トラックの排気音のような声とも音ともつかない空気を震わす振動が周囲に響く。
俺の撒いた「冷却剤」によって急激に体温を冷やされた巨大ガニは、バタつかせていた脚やハサミを気持ちたたむと動きを止める。
「アリオスさん、今です!!」
「!! ええい、こうなったら!!」
覚悟を決めたアリオスがカニに向かって突撃し、渾身の力でニルヴァーナを振るう!
ザンッ────!!
「────────!!!!」
ヤツの脚が2本、根元から切り落とされると、弾かれたように残った脚を激しく動かしアリオスを攻撃しにかかる。
しかしそれをなんとかかわしたアリオスは急いで俺とサイモンの立っている場所まで逃げてくると、玉のような汗を噴き出し、
「──ハァッ──ハァ──はぁ……で、出来たぞ!!」
「さすが防衛隊のエリート! さあ、この勢いで残りの脚もどうぞ!」
……いや、アリオスさん、そんなドSの上司を見るような顔つきで俺を見ないでくれませんかね?
「貴様、さっきのをまたやれ、と?」
「えっ? 一度出来たんだから2回目はもっと簡単に出来ますって。だいいちアリオスさん、魔剣の身体能力向上の効果は使ってるけど、自身で魔力展開して無いでしょ? あれ、重ねがけ可能だから今よりもっと速く動けるようになりますよ」
「────!? そういう事は先に言え!!」
ガチギレされた──理不尽だ……。
仕方が無いので薬の効果も再度確認させ──もちろん2本目を飲んだ場合の副作用も──もう一度俺が先行して冷却剤を撒きに突入する。
そして冷却剤を放った瞬間──
ヒュン──!
「うおっと!?」
メス蟹の小振りながらも凶悪なハサミが俺に向かって飛んで来た!
「甘ぇよ、甲殻類……よっこら、せっ!」
身体を沈めてハサミをやり過ごすした後、その太くて長い腕を抱え込み、ドラゴンスクリューのように身体を回転させる!
バキャン──!!
激しい音をさせながら腕の根元の関節部が弾け、鋏脚が千切れ飛ぶ!
腕が破壊されたことを認識出来なかったのか、続けざまにくり出されたもう1本のハサミを同様に破壊した俺は、そのまま後方に転がりながら回避し、元の場所に戻る。
それと入れ替わるように、さっきとは考えられない速度──恐らく魔力展開と加速剤を同時にやってる──でアリオスが突撃を行う。
「あっぶねー!! まあいいか、これで後は脚を切り落とすだけの作業だ」
あの調子なら後はアリオス一人でいけるだろ。
「……シン、オメエ、あの兄さんより強えんじゃねえのか?」
「まさか、俺はしがない旅の薬師ですよ?」
何をおっしゃるやら、ジイサン、ボケたか?
「……ふん、そうさな。ワシにゃあどうでもいい話か。で、アレはどうすんだ?」
「脚とハサミが無ければただの塊ですからね、水さえ与えなければ3~4日で窒息死しますよ。後で海に落ちた脚も回収してそのまま村まで持って帰りましょう」
船の修理に金もかかるしな、とりあえず臨時ボーナスということで。
身は村の人に協力してもらって乾燥するか……久しぶりにカニ鍋食べたくなったな。
そんな事をボーっと考えていると、
「うおおおおおおおお!!!!」
あ、アリオスが全部の脚を切り落として雄叫び上げてる、Aランクモンスターを倒して嬉しそうだ……調子に乗らなけりゃいいけど。
「それじゃ村長、帰り支度でもしましょうか?」
「オメエ、肝が据わりすぎだぜ……」
据わってないより良いじゃん……げにこの世は理不尽なり。
横幅5メートルを越える頭胸部と10~15メートルの長い4対の脚、そして雌雄で大きさの違う鋏脚を備えた巨大甲殻類の魔物。
攻撃手段は鋭い爪先と大きさ1メートルのハサミ。ハサミは鋭さは無いものの、その圧力によって圧し切る事が可能、金属鎧は言うに及ばず、シーサーペントの胴体も易々と切断して食料とする。
甲羅は軽さと頑丈さを兼ね備えているが、その厚さと形状の為、盾や追加外装の様にしか使えない。しかしその希少性と雷撃等の魔法攻撃耐性の為、高値で取引される素材。
身は煮ても焼いても硬くて食べられない(一旦乾燥させたものを水やスープで戻すと絶品の味わい)
見た目の予想に反して泳ぎが達者。
※陸地など、足場のしっかりした所であれば跳躍が可能。
「グレートオーシャンクラブかぁ……ワタリガニなら良かったのに」
グレートオーシャンクラブ、ただでさえ大きいタカアシガニが魔物になったアレな奴。
嫌いじゃない、むしろ好きな部類だが、俺はズガニがもっと好きだ。
しかしまあよく釣れたな、アレ。普段はシーサーペントやダイオウイカをエサにしないとなかなか引っ掛からないんだが、血臭漂う豚肉でもいけるのか……今度検証してみるか?
「オイおめぇら! 帆を広げろ! 急いでここから逃げんぞ!!」
「あ、村長……船長? 今さら無駄なんで、むしろ帆をたたんだままでお願いします!」
「ア!? シン、おめえ何言ってやがんだ、帆をたためだ?」
「どのみち逃げられませんから、何せアイツ──」
帆なんか広げてたら、下手すりゃアイツに引き千切られちまう、なにせアイツときたら──
「──オイ、ちょっと待て、嘘だろう!?」
一瞬、太陽が何かに隠され甲板に巨大な影が生まれる。
──陸地など、足場のしっかりした所であれば跳躍が可能。──
跳ぶんだよなあ、余裕で100メートルくらい……。
「水精よ、わが意のままにその形を成さん、”水流操作”」
拡大発動させた水属性の魔法で船上を、まるでウォーターベッドを敷く様に水のクッションで覆う。
バキャキャキャキャキャ────!!
直後、巨大ガニは船上に豪快なボディプレスを決め、船体前部の甲板が破壊される。
「──このくらいの距離なら泳ぐどころか跳んで来るんですよ……」
「落ち着いてる場合か!? 船までこんなでどうやって逃げろってんだ!?」
村長、ことここに至って逃げるなんて無理に決まってるじゃないか、海の男なんだから覚悟を決めろって。
……無理か、Aランクモンスターだもんな。
「誰か! 船倉から残ってる豚肉全部持って来い! もしかしたらそれが目当てかもしれねえ」
「わ、わかった!」
「残りの奴等は船内に入った水をかきだせ! アイツを倒しても船が沈んだら元も子も無いぞ!」
「オ、オウ!!」
俺の言葉に、弾かれたように何人かが船倉に駆け出す。やっぱりこういう時は、無理に落ち着かせるより何かさせてた方が混乱は少ないな。
「……シン、オメエ、アレに勝つつもりか?」
「まあ……幸い向こうも無茶したおかげで難儀をしてるみたいなんでね」
船を破壊するつもりのフライングボディプレスだったんだろうが、俺の水魔法で大分衝撃が和らいだらしく、現在カニ野郎はデカイ胴体で甲板を破壊したものの、そのまま身体を船体にめり込ませ脚をバタつかせている状態だ、しかも腹が丸見え。
そしてもう一つのラッキーが、どうやらコイツは雌らしく、ハサミが雄のものよりグンと短め──といっても10メートルくらいの長さ──なので、船の後部に避難してれば攻撃は届かないところだ。
とはいえ、いずれは持ち直しそうなんで早めに仕留めないと。その為にも、
「とりあえず、終始役に立ってない人に御尽力願いましょうか、ホラ、アリオスさん、出番出番」
この状況ですら船酔いに苦しんでいるアリオスに、状態異常を完全回復させる薬を飲ませると、薬瓶と魔剣を持たせる。
「ふぅ……で、シン、まさかとは思うが、俺程度がアレに勝てるなどと本気で思ってるのではないだろうな?」
確かに、見たところアリオスはレベル100までいってそうに無いな、せいぜい8~90前後か? まあ、相手もあの状態だし大丈夫だって。
「大丈夫ですよ、ホラ、あんなまともに戦えない状態じゃあAランクとか意味無いですし、武器と薬の効果があれば充分イケますよ」
ニルヴァーナを数回振り、魔剣の効果で常時身体能力強化のかかった自分の身体に驚きながら、加速剤と剛力剤の説明を聞いたアリオスはなんとかやる気になってくれた、うん、ガンバレ。
俺はその間に、船倉から持ってきた豚肉をカニに向かって放り投げる。
……ヤツはそれを器用にハサミで掴むと口元に運び、モグモグと、心なしか美味しそうに食べている、気がする。
とりあえず検証修了、今後はシーサーペントを釣る手間が省けるな。
そんな事をやってる間にアリオスの準備が整ったようで、
「……まあ、やってみよう」
「最初は俺が先行して仕掛けますから、アリオスさんは関節部を狙って脚を切り落としてください。胴体だけになればどのみち死に体ですから」
「お、おい、シン──!?」
それだけ言って俺は、アリオスの声を無視してグレートオーシャンクラブに突っ込むと、異空間バッグから麻袋を取り出して中身をぶちまける。
シュウウウウウウ────
「ブオオオオオオオオオ────!!」
大型トラックの排気音のような声とも音ともつかない空気を震わす振動が周囲に響く。
俺の撒いた「冷却剤」によって急激に体温を冷やされた巨大ガニは、バタつかせていた脚やハサミを気持ちたたむと動きを止める。
「アリオスさん、今です!!」
「!! ええい、こうなったら!!」
覚悟を決めたアリオスがカニに向かって突撃し、渾身の力でニルヴァーナを振るう!
ザンッ────!!
「────────!!!!」
ヤツの脚が2本、根元から切り落とされると、弾かれたように残った脚を激しく動かしアリオスを攻撃しにかかる。
しかしそれをなんとかかわしたアリオスは急いで俺とサイモンの立っている場所まで逃げてくると、玉のような汗を噴き出し、
「──ハァッ──ハァ──はぁ……で、出来たぞ!!」
「さすが防衛隊のエリート! さあ、この勢いで残りの脚もどうぞ!」
……いや、アリオスさん、そんなドSの上司を見るような顔つきで俺を見ないでくれませんかね?
「貴様、さっきのをまたやれ、と?」
「えっ? 一度出来たんだから2回目はもっと簡単に出来ますって。だいいちアリオスさん、魔剣の身体能力向上の効果は使ってるけど、自身で魔力展開して無いでしょ? あれ、重ねがけ可能だから今よりもっと速く動けるようになりますよ」
「────!? そういう事は先に言え!!」
ガチギレされた──理不尽だ……。
仕方が無いので薬の効果も再度確認させ──もちろん2本目を飲んだ場合の副作用も──もう一度俺が先行して冷却剤を撒きに突入する。
そして冷却剤を放った瞬間──
ヒュン──!
「うおっと!?」
メス蟹の小振りながらも凶悪なハサミが俺に向かって飛んで来た!
「甘ぇよ、甲殻類……よっこら、せっ!」
身体を沈めてハサミをやり過ごすした後、その太くて長い腕を抱え込み、ドラゴンスクリューのように身体を回転させる!
バキャン──!!
激しい音をさせながら腕の根元の関節部が弾け、鋏脚が千切れ飛ぶ!
腕が破壊されたことを認識出来なかったのか、続けざまにくり出されたもう1本のハサミを同様に破壊した俺は、そのまま後方に転がりながら回避し、元の場所に戻る。
それと入れ替わるように、さっきとは考えられない速度──恐らく魔力展開と加速剤を同時にやってる──でアリオスが突撃を行う。
「あっぶねー!! まあいいか、これで後は脚を切り落とすだけの作業だ」
あの調子なら後はアリオス一人でいけるだろ。
「……シン、オメエ、あの兄さんより強えんじゃねえのか?」
「まさか、俺はしがない旅の薬師ですよ?」
何をおっしゃるやら、ジイサン、ボケたか?
「……ふん、そうさな。ワシにゃあどうでもいい話か。で、アレはどうすんだ?」
「脚とハサミが無ければただの塊ですからね、水さえ与えなければ3~4日で窒息死しますよ。後で海に落ちた脚も回収してそのまま村まで持って帰りましょう」
船の修理に金もかかるしな、とりあえず臨時ボーナスということで。
身は村の人に協力してもらって乾燥するか……久しぶりにカニ鍋食べたくなったな。
そんな事をボーっと考えていると、
「うおおおおおおおお!!!!」
あ、アリオスが全部の脚を切り落として雄叫び上げてる、Aランクモンスターを倒して嬉しそうだ……調子に乗らなけりゃいいけど。
「それじゃ村長、帰り支度でもしましょうか?」
「オメエ、肝が据わりすぎだぜ……」
据わってないより良いじゃん……げにこの世は理不尽なり。
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