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5章 イズナバール迷宮編
185話 アドバイス
「──なるほど、長く探索者を続けるつもりなら、どこかのグループに所属するのが一番だと?」
「ああ、無所属のままで迷宮に潜ろうなんて身の程知らずは、まず間違いなく新人潰しの洗礼を受ける。アンタらも長く迷宮探査をしたいなら、長いものに巻かれる事を覚えときな」
「なるほど……」
ジェリクの話を聞きながらシン──ジンはアゴを指でトントンと叩きながら天井を見上げる。聞いた話を頭で整理するクセであろうか。
そんな2人のやり取りを隣で珍しそうに眺めるマリーダは、
「珍しい事もあるもんだね、ジェリクの話を聞いて機嫌を損ねない新人なんてはじめて見たよ」
「そうなの?」
「そうだよ坊ちゃん、アイツは戦士としてもリーダーとしても申し分ないヤツなんだけど、マイペースというか言葉の選び方が悪くてね、慣れてないと相手の神経を逆撫でしちまうんだよ」
困ったもんだとマリーダは目の前のエールをあおる、もちろんジン達の奢りだ。
「それなら問題ないよ、ジンの態度と言葉使いはもっと悪いからね」
「そうなのかい、とてもそんな風には見えないけどね?」
「ジンは相手の言葉遣いや態度など気にしませんよ。むしろ相手が自分のことを侮ってくれれば良いと思うタイプです」
「腹黒いんだよね~」
「……若さん、明日は迷宮探査の取り止めとオヤツ抜き、どっちがイイですかね?」
「……パパンにはジンにとても良くして貰ったと伝えておくよ」
「夜食は特製蜂蜜のパンケーキにでもしますか」
「流石だよジン!!」
「相変わらず仲が良いですね」
なるほど、年に似合わずやり手な坊やだとマリーダは感心する。
戦闘力を見るならば目の前の重戦士──リオンが圧倒的に強い、そして雇用関係である事を見るならば、雇用主の息子であり護衛対象のルディは最も尊重される立場のはずだ。
なのにこの3人を仕切っているのはジンだ。
力でも立場でも一番弱い立場のはずの彼が実質パーティリーダーを務めている。先程のやり取りからも、面倒事を押し付けられているという感じではない。
ふとマリーダはリオンを見る。
──美人、その一言で説明が済む女性である。
最初、マリーダを含めたジェリクたち「穴熊」のパーティメンバーは耳に届いた彼女のレベルと目の前の出来事が頭から離れず、戦々恐々としていた。
それがいざ席に着いて兜を外したとたん、男共は簡単に掌をクルリと裏返した。
サラサラとゆるくウェーブのかかったブラウンゴールドの長髪、東大陸から来たと言っていたが、健康的に日焼けしたジンとは違い、南国育ちには見えない白い肌。常日頃から全身鎧を身につけているから日に当たらないのか、元々日焼けしない体質なのか。
俄然色めきたったジェリク以外の男達は、それでも先程の事があった為、声をかけることも出来ずチラチラと覗き見ることしか出来ないでいる。
当然と言えば当然である。無造作に腕を振り回しただけで大の大人が数メートル吹き飛ばされ、頭を掴まれた男達は腰の武器を手にする冷静さすら奪う力によって吊り上げられ、そのまま建物の外へ投げ捨てられたのだ。
そんな、戦士としても女としても、嫉妬するのも馬鹿馬鹿しい美女が、ジンの「大人しくしてろよ」の一言で文字通り席について大人しく酒を飲んでいる。
酒精の強い酒ばかり飲んでいる為、リオンの頬はほんのり朱を差しそれがまた色っぽい。そんな美女を言葉一つで従わせているジンに男達は水面下で嫉妬の炎を燃やす、それはこのテーブルだけの事ではなくラウンジにいる探索者たちも同様である。
事ここにあっては護衛対象の少年を気にするものはほとんどおらず、また、本来なら騒ぎを起こしたリオンに向けられるであろう負の感情も、嫉妬という形に変えながらも彼、ジンの方に向かわせる。
それらを全て計算し、自分を注目させる事で護衛任務を遂行する、目の前で自然に振舞う銀灰色の髪の青年の、上辺だけ見ていては気付かない非凡な能力にマリーダは感心する。
「──まあそんな訳で若さん、先輩のありがたいアドバイスが聞けましたがどうします? どこぞのお仲間に入れてもらいますか?」
「やだなあジン、そんなセコセコ縮こまった──いひゃいいひゃい!!」
「ジン──」
「殴ってないだろ……それじゃ若さん、俺等はあくまでどこにも属さないということでいいんですね?」
頬をつねる指を離すとジンは、雇用主の意向を汲み取る。あくまで行動の決定権は目の前の少年のようだ。
「当然、別にボクらはここに長居するつもりは無いんだしね、ササッと最深部を目指そうじゃないか!」
「また適当な事を……」
「──お前達、なにを言ってる?」
「「え?」」
ジェリクが呆れたように呟くと、それを聞いたジンとルディは同時に彼に向き直る。
その反応を見たジェリクは、やれやれとばかりに言葉を紡ぐ。
そして──
…………………………。
…………………………。
「「マジか……」」
ジンとルディは同時に呟いた。
──────────────
──────────────
「──まさか、4年もかけて30層までしか攻略できてないとか、なんの冗談だ?」
「はっはっは、これは予想外♪」
「……笑えねえよ」
その後3人は、この町で一番高級な宿を教えてもらうと、とりあえずそこを常宿に定める。
部屋に入り、盗聴や隠し部屋などが無いことを確認した3人は、高級なソファやベッドに腰を下ろすとゆったりと寛ぎ、ギルド内での会話を反芻する。
大陸に散らばる古代迷宮は、中央大陸の70層を除き他は全50階層から成っている。
それに照らし合わせるならここ東大陸のイズナバール迷宮も最深部は50層という事だ。
登山などになぞらえれば、8合目、9合目まで登ってようやく後半分などと揶揄されるように、迷宮も奥に進めば進むほど労力を必要とする。
連戦による疲労に食料の問題、地上の戻る為の退路の確保とその為に温存しておく戦力配分。
勢いのままに突き進んでそのまま屍をさらす、そんな無謀な阿呆はそうそういないが、皆無という訳でも無いらしい。
古代迷宮は、内部こそ危険な魔境であるがその反面、入りさえしなければ周囲を含めて安全地帯だ。
だから各大陸の古代迷宮はそれを領地に抱える国家が管理し、兵士の訓練場に使ったり、冒険者を使って中から素材やアイテムを採って来させたりする。
踏破済みの各迷宮は、比較的深度の浅い層までは、国が主導して安全地帯を迷宮内部に確保し、それを迷宮に挑む全ての者に解放している。
そしてそこへ挑む冒険者──探索者もそれを利用する事で迷宮のより奥へ挑み、素材やアイテムを持ち帰っては、回りまわって国の利益へと還元される。
しかしてここイズナバール迷宮は、かつてヴリトラの縄張りであったせいでどの国の領土にもなっていない。
そして、周囲の国が自分の領土だと手を上げる前に古代迷宮が発見されてしまったために、領土間紛争の火種になることを警戒してどの国家も名乗りをあげることができなくなっている。
結果、国家による大規模な迷宮攻略作戦は行われず、また、千年の間誰にも知られる事の無かったイズナバール迷宮は、その内部を記した記録すらなく、現状、探索者の散発的な迷宮攻略に頼る他は無く、未だに30層までしか攻略されていないとの事。
「──おまけに、迷宮内部の情報は競争相手である各コミュニティが牽制しあうせいで共有もされていない、迷宮攻略にメリットが一つもありませんね」
「唯一の救い……かどうかは判らんが、本気で最深部踏破を目指してない連中にとっちゃあ、ゆっくり自分達のペースで仕事が出来るから命の危険は少ないって事くらいか」
「ジェリクって言ったっけ、ジンと話をしてた人間。レベル90程度がここでは古参らしいからねえ」
「面倒事しかありゃしねえ……」
シンは別方向で前途多難なことに頭を抱える。
ルディを除くとして、ジンとリオンが2人で迷宮に潜れば、全力を出さずともある程度本気を出せば迷宮攻略は短期間で可能だろう。
ただその代償として確実に目立つ、それも異常なほど。せっかく偽名を使い、髪を染めた変装もこれでは効果も薄れるというものだ。
「そういえばジン、身分を偽るにしてもあまりに単純ではありませんか?」
もっと念入りな偽装はしないのか? リオンにいたってはそのままの名前だ、リオンはジンに理由を聞く。
「変装なんてのはさ、念入りにするより寧ろ、意識しない程度の方がバレないもんさ。例えば俺がグランツと名乗ってたとする、それをそこの迂闊なヤツが「シン」なんて呼んだら周りはどう思う?」
「なるほど確かに……」
「ジンとシンなら言い間違い聞き間違いで済むが、あまりにかけ離れているとごまかしが効かなくなるんだよ、だから名前はほとんど変えない、そんで髪の色だけチョイと目立ったもんにする。1ヶ所だけ派手だと残りは意外と気にならなくなるもんさ」
リオンにいたっては種族も性別も一致しない、エルダーは元々こちらに存在すらしない。
この3人の取り合わせならば、多少程度ならば、目立ったとしても自分が注目される事は無い、とシンは締めくくった。
「そうですね……そうだといいですね、シン」
「せめてティアにお祈りしておいてあげるよ、シン……」
「……なんなの、おまえ等……?」
「ああ、無所属のままで迷宮に潜ろうなんて身の程知らずは、まず間違いなく新人潰しの洗礼を受ける。アンタらも長く迷宮探査をしたいなら、長いものに巻かれる事を覚えときな」
「なるほど……」
ジェリクの話を聞きながらシン──ジンはアゴを指でトントンと叩きながら天井を見上げる。聞いた話を頭で整理するクセであろうか。
そんな2人のやり取りを隣で珍しそうに眺めるマリーダは、
「珍しい事もあるもんだね、ジェリクの話を聞いて機嫌を損ねない新人なんてはじめて見たよ」
「そうなの?」
「そうだよ坊ちゃん、アイツは戦士としてもリーダーとしても申し分ないヤツなんだけど、マイペースというか言葉の選び方が悪くてね、慣れてないと相手の神経を逆撫でしちまうんだよ」
困ったもんだとマリーダは目の前のエールをあおる、もちろんジン達の奢りだ。
「それなら問題ないよ、ジンの態度と言葉使いはもっと悪いからね」
「そうなのかい、とてもそんな風には見えないけどね?」
「ジンは相手の言葉遣いや態度など気にしませんよ。むしろ相手が自分のことを侮ってくれれば良いと思うタイプです」
「腹黒いんだよね~」
「……若さん、明日は迷宮探査の取り止めとオヤツ抜き、どっちがイイですかね?」
「……パパンにはジンにとても良くして貰ったと伝えておくよ」
「夜食は特製蜂蜜のパンケーキにでもしますか」
「流石だよジン!!」
「相変わらず仲が良いですね」
なるほど、年に似合わずやり手な坊やだとマリーダは感心する。
戦闘力を見るならば目の前の重戦士──リオンが圧倒的に強い、そして雇用関係である事を見るならば、雇用主の息子であり護衛対象のルディは最も尊重される立場のはずだ。
なのにこの3人を仕切っているのはジンだ。
力でも立場でも一番弱い立場のはずの彼が実質パーティリーダーを務めている。先程のやり取りからも、面倒事を押し付けられているという感じではない。
ふとマリーダはリオンを見る。
──美人、その一言で説明が済む女性である。
最初、マリーダを含めたジェリクたち「穴熊」のパーティメンバーは耳に届いた彼女のレベルと目の前の出来事が頭から離れず、戦々恐々としていた。
それがいざ席に着いて兜を外したとたん、男共は簡単に掌をクルリと裏返した。
サラサラとゆるくウェーブのかかったブラウンゴールドの長髪、東大陸から来たと言っていたが、健康的に日焼けしたジンとは違い、南国育ちには見えない白い肌。常日頃から全身鎧を身につけているから日に当たらないのか、元々日焼けしない体質なのか。
俄然色めきたったジェリク以外の男達は、それでも先程の事があった為、声をかけることも出来ずチラチラと覗き見ることしか出来ないでいる。
当然と言えば当然である。無造作に腕を振り回しただけで大の大人が数メートル吹き飛ばされ、頭を掴まれた男達は腰の武器を手にする冷静さすら奪う力によって吊り上げられ、そのまま建物の外へ投げ捨てられたのだ。
そんな、戦士としても女としても、嫉妬するのも馬鹿馬鹿しい美女が、ジンの「大人しくしてろよ」の一言で文字通り席について大人しく酒を飲んでいる。
酒精の強い酒ばかり飲んでいる為、リオンの頬はほんのり朱を差しそれがまた色っぽい。そんな美女を言葉一つで従わせているジンに男達は水面下で嫉妬の炎を燃やす、それはこのテーブルだけの事ではなくラウンジにいる探索者たちも同様である。
事ここにあっては護衛対象の少年を気にするものはほとんどおらず、また、本来なら騒ぎを起こしたリオンに向けられるであろう負の感情も、嫉妬という形に変えながらも彼、ジンの方に向かわせる。
それらを全て計算し、自分を注目させる事で護衛任務を遂行する、目の前で自然に振舞う銀灰色の髪の青年の、上辺だけ見ていては気付かない非凡な能力にマリーダは感心する。
「──まあそんな訳で若さん、先輩のありがたいアドバイスが聞けましたがどうします? どこぞのお仲間に入れてもらいますか?」
「やだなあジン、そんなセコセコ縮こまった──いひゃいいひゃい!!」
「ジン──」
「殴ってないだろ……それじゃ若さん、俺等はあくまでどこにも属さないということでいいんですね?」
頬をつねる指を離すとジンは、雇用主の意向を汲み取る。あくまで行動の決定権は目の前の少年のようだ。
「当然、別にボクらはここに長居するつもりは無いんだしね、ササッと最深部を目指そうじゃないか!」
「また適当な事を……」
「──お前達、なにを言ってる?」
「「え?」」
ジェリクが呆れたように呟くと、それを聞いたジンとルディは同時に彼に向き直る。
その反応を見たジェリクは、やれやれとばかりに言葉を紡ぐ。
そして──
…………………………。
…………………………。
「「マジか……」」
ジンとルディは同時に呟いた。
──────────────
──────────────
「──まさか、4年もかけて30層までしか攻略できてないとか、なんの冗談だ?」
「はっはっは、これは予想外♪」
「……笑えねえよ」
その後3人は、この町で一番高級な宿を教えてもらうと、とりあえずそこを常宿に定める。
部屋に入り、盗聴や隠し部屋などが無いことを確認した3人は、高級なソファやベッドに腰を下ろすとゆったりと寛ぎ、ギルド内での会話を反芻する。
大陸に散らばる古代迷宮は、中央大陸の70層を除き他は全50階層から成っている。
それに照らし合わせるならここ東大陸のイズナバール迷宮も最深部は50層という事だ。
登山などになぞらえれば、8合目、9合目まで登ってようやく後半分などと揶揄されるように、迷宮も奥に進めば進むほど労力を必要とする。
連戦による疲労に食料の問題、地上の戻る為の退路の確保とその為に温存しておく戦力配分。
勢いのままに突き進んでそのまま屍をさらす、そんな無謀な阿呆はそうそういないが、皆無という訳でも無いらしい。
古代迷宮は、内部こそ危険な魔境であるがその反面、入りさえしなければ周囲を含めて安全地帯だ。
だから各大陸の古代迷宮はそれを領地に抱える国家が管理し、兵士の訓練場に使ったり、冒険者を使って中から素材やアイテムを採って来させたりする。
踏破済みの各迷宮は、比較的深度の浅い層までは、国が主導して安全地帯を迷宮内部に確保し、それを迷宮に挑む全ての者に解放している。
そしてそこへ挑む冒険者──探索者もそれを利用する事で迷宮のより奥へ挑み、素材やアイテムを持ち帰っては、回りまわって国の利益へと還元される。
しかしてここイズナバール迷宮は、かつてヴリトラの縄張りであったせいでどの国の領土にもなっていない。
そして、周囲の国が自分の領土だと手を上げる前に古代迷宮が発見されてしまったために、領土間紛争の火種になることを警戒してどの国家も名乗りをあげることができなくなっている。
結果、国家による大規模な迷宮攻略作戦は行われず、また、千年の間誰にも知られる事の無かったイズナバール迷宮は、その内部を記した記録すらなく、現状、探索者の散発的な迷宮攻略に頼る他は無く、未だに30層までしか攻略されていないとの事。
「──おまけに、迷宮内部の情報は競争相手である各コミュニティが牽制しあうせいで共有もされていない、迷宮攻略にメリットが一つもありませんね」
「唯一の救い……かどうかは判らんが、本気で最深部踏破を目指してない連中にとっちゃあ、ゆっくり自分達のペースで仕事が出来るから命の危険は少ないって事くらいか」
「ジェリクって言ったっけ、ジンと話をしてた人間。レベル90程度がここでは古参らしいからねえ」
「面倒事しかありゃしねえ……」
シンは別方向で前途多難なことに頭を抱える。
ルディを除くとして、ジンとリオンが2人で迷宮に潜れば、全力を出さずともある程度本気を出せば迷宮攻略は短期間で可能だろう。
ただその代償として確実に目立つ、それも異常なほど。せっかく偽名を使い、髪を染めた変装もこれでは効果も薄れるというものだ。
「そういえばジン、身分を偽るにしてもあまりに単純ではありませんか?」
もっと念入りな偽装はしないのか? リオンにいたってはそのままの名前だ、リオンはジンに理由を聞く。
「変装なんてのはさ、念入りにするより寧ろ、意識しない程度の方がバレないもんさ。例えば俺がグランツと名乗ってたとする、それをそこの迂闊なヤツが「シン」なんて呼んだら周りはどう思う?」
「なるほど確かに……」
「ジンとシンなら言い間違い聞き間違いで済むが、あまりにかけ離れているとごまかしが効かなくなるんだよ、だから名前はほとんど変えない、そんで髪の色だけチョイと目立ったもんにする。1ヶ所だけ派手だと残りは意外と気にならなくなるもんさ」
リオンにいたっては種族も性別も一致しない、エルダーは元々こちらに存在すらしない。
この3人の取り合わせならば、多少程度ならば、目立ったとしても自分が注目される事は無い、とシンは締めくくった。
「そうですね……そうだといいですね、シン」
「せめてティアにお祈りしておいてあげるよ、シン……」
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