転生薬師は異世界を巡る(旧題:転生者は異世界を巡る)

山川イブキ(nobuyukisan)

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5章 イズナバール迷宮編

190話 罠

「……早くも時の人だな」
「こちらとしては御免被りたいんですがねえ……」

 定食屋でジンとルディ、そして同じ卓を囲む向かい側には2メートルを悠に超える巨漢の剣士が席に着く。
 緑青ろくしょうのツルンとした内肌と、更に深みがかった色合いの大きなアーモンド形をした鱗で覆われた外肌、ツートンカラーの身体の上にはトカゲと人の中間のような頭が乗っかり、その瞳には知性の色がうかがえる。
 いわゆる蜥蜴人リザードマンである。

蜥蜴人リザードマン
 手脚の長い直立した蜥蜴、といった外見を持つ獣人に属する種族。
 成人は平均2~2.5メートルの体躯を持ち、人間よりも筋力・耐久力に優れ、また再生力も強く、尻尾・手足を失っても時間が経てば自然に再生を果たす。頭部・臓器はその限りではない。
 反面、魔法の適正は著しく低く、数少ない魔法を扱える希少な者は部族の要職を務める事が常。

「ところでジン、ボクらは大概一緒にいたと思うんだけど、いつのまにこの亜人のお兄さんとお知り合いになったのかな?」

 ペシン!

「あたっ!」
「蜥蜴人は亜人じゃなくて獣人ビーストマン、ついでに言えば亜人デミヒューマンは一般的には差別用語ですぜ、若さん。すんませんね、ルフトさん」

 亜人──人に似た、しかし人では無いという表現は、人間を上位に据えた表現のためトラブルの元になると、言葉としては存在するが、公の場で発言はしないのがマナーとされている。
 ルディの頭を手のひらで叩いたジンは、目の前のリザードマンの男性に頭を下げる。そしてそれを見たルディもジンにならい頭を下げる。
 ソレを見たルフトと呼ばれた男は、苦笑しながら2人に頭を上げるよう促す。

「構わんよ、そんな言い回しを気にするのは只人ただびとの種族くらいのものだからな」

 只人、つまり人間族の事である。

「先の少年の質問だが、俺は君達がこの町ではじめに話をした探索者パーティ「穴熊」が所属するコミュニティ、「異種混合」の代表をしている」

 コミュニティ「異種混合」──亜人・獣人が大半を占める探索者集団。
 このコミュニティ、当初は迷宮の最深部を目指していたコミュニティだったが、遅々として進まない迷宮攻略とその理由に辟易し、今では異種族間の交流や探索者同士の互助会と、その形を変えている。
 ルフトはコミュニティ結成時からのメンバーで、先々代が迷宮内で命を落とし、先代も怪我を理由に引退、故郷に帰った事によって3代目のリーダーをしていると言う。

「普段は「俺向きじゃない」と言って新人の勧誘などしない男が、アイツらには関わるな! と真剣な面持ちで訴えるから、一体どんな危険人物だと興味を持っていたんだが」
「たまたま酒場で飲んでるジェリクさんを見かけたんで声をかけたら、こっちの御仁もいたんですよ。ちなみに子供はおねむの時間の出来事ですよ」
「それこそボクを一緒に連れて行くべきじゃないのかな!?」
「リオンに物理的に折檻喰らうのと長々お小言を聞くの、どっちがお好みですかい?」
「ジンに唆されたと言えばだいじょ──いはいいはい!!」
「こうして昼間は色々連れまわしてるんだから満足しなさいな」

 ちなみにリオンはアクセサリーショップを冷やかしに行っている。むろん、オシャレがどうのこうのではなく、キラキラした物を見て回りたいだけだ。

「主従仲が良くて結構な事だが、気をつけろよ、出る杭は打たれるのは冒険者、探索者の常とはいえ、ここの連中はそれの過ぎる・・・輩が少なく無くてな、俺達も嫌気がさしたものだ」

 そう言ってルフトは自分達が受けた嫌がらせを聞かせる。
 ポーターギルド「韋駄天」発足前、ポーター達に圧力をかけて自分達と仕事をさせないようにした事や獲物の横取り、ギルドが介入出来ない、しかしコミュニティ間の抗争にギリギリならない程度の嫌がらせなど、相手に先んじるでなく、出し抜くでなく、足を引っ張る連中の浅ましさにほとほと疲れた事をしみじみと語る。

「なるほどねぇ……ルフトさん、それってもしかして「森羅万象」ってとこですかい?」
「!? ……ハッキリとした証拠は無いがな、それよりナゼ?」
「いやチョットね……」

 そう言うとジンは半眼になって天井を見上げながら、指でアゴの先をトントンと叩き続ける。
 その口元にはうっすらと、注意して見なければ判らない程度に笑みが浮かぶ。

「うわぁい、ジンの顔が活き活きとしてるね♪」
「活き活き……? ジン、他人の行動をとやかく言うつもりは無いが、仮にも護衛対象のいる身、派手な行動は慎めよ」
「心からの忠告、感謝しますよ。もちろん派手な事などしません、ねえ若さん?」
「フッフッフ、おヌシも悪よのう?」
「いえいえお代官様」

 2人の顔に、大人しくするなどと言う様子は微塵も見られなかった──。


──────────────
──────────────


「こんちはキャサリン、例の依頼は来てるかい?」
「お、ジンじゃないか! 喜びな、アンタから借りた見本を見せたら連中すぐに食いついてきたよ、今回だけでも150匹分さ」

 キャサリンが依頼の書かれた羊皮紙を取り出し、ジン達の前に並べる。

「150匹て、あそこで一度に出てくるアーミーバットは60匹だぜ? あと2回は行かなきゃなんねえじゃんか」
「何言ってんだよ、いくらでも取ってきてやるって言ったのはソッチだろう? 腹括って行ってきな!」
「ヘイヘイ……とりあえず、まずは60匹分渡すからこの2件だけ完了扱いにしてくれ」

 背嚢から依頼素材であるアーミーバットの翼膜を取り出すとジンは、それぞれ30匹を所望する依頼を完了済みにし、残りの合計90匹分を「専用依頼」として受ける。

「専用依頼で受けるのかい? 期限は1週間だよ」
「ああ、あんな半分以上がトラップで中盤のオーク以外に素材になりそうにない階層、わざわざ足を運ぶやつも少ないだろうからな。他の連中が夢見て無茶しないよう、俺たちで全部請け負っておくよ」

 そう言ってジンは4枚の羊皮紙を丸めて背嚢に突っ込むと、他に20層までで手に入りそうな素材は無いかと3人で掲示板に張り付く。
 ──そんな中、さりげなく席を立ち、足早にラウンジから姿を消す集団がいたが、そこにいたほとんどの連中は、掲示板に貼られた依頼内容を口に出してあーでもないこーでもないと話し合う3人組に気を取られ、気付く者はいなかった──。


………………………………………………
………………………………………………


「……で、わざわざ足を運ぶヤツはなんだって?」
「なんで……?」

 ジンたちの視界には、一体どこから湧いてきたのか、ポーターを含めると30人以上の探索者が20層の入り口前に集結している。
 それぞれ5~6人のパーティが、まるで順番待ちをするように野営の為の場所を確保し、談笑している。その数5つ。
 彼等の見た目、雰囲気からはどの連中もいいとこレベルは80に届けばいい方で、あきらかにこの階層で戦闘をするには実力が足りて無さそうな者もチラホラ伺える。
 それを証明するかのように20層への入り口から何人かの探索者が傷を負って出てきたかと思うと、それを補填するかのように別の探索者が中に入る。
 つまり、20層ではどこかのパーティが単独、もしくは複数パーティでアーミーバットに挑み、怪我をすれば後方に控えているメンバーと交代、小空間における集団戦闘のようなものである。
 ただし、20層はここで待機している連中が全員入っても尚、広い空間ではあるが。

「なんだ手前ら? ココは今オレ達のコミュニティメンバーが実践訓練してる最中だぜ?」
「あん? よく見りゃこの前とんでもない早さで20層突破した噂の新人サマじゃねえかよ、なにしにもう一度20層なんか来てんだ?」
「ホレ、ここは暫くの間俺達が使う事になってんだ、とっとと鍵を使って下の階層にでも行けよ」
「30層突破の最短記録待ってるぜ」

 そう言ってここにいる探索者はジン達3人に向かってニヤついた笑みを浮かべながら、欠片も心のこもっていない激励の言葉をかける。

「……悪いんだが、俺達も20層に用事があるんでね。アンタらの邪魔はしないから少しの間だけ俺たちに使わしてくれませんかね?」
「あぁん!? 少しの間だぁ? バカ言ってんじゃねえぞ、鍵の出る層の魔物は一度倒したら半日は出てこねえんだ、その間俺らにここで時間を潰せってのか?」

 10層毎のボスは1度討伐をすると再度現れるまで12時間かかるという、そしてその間階層への入り口は消え、出る事は出来ても入る事は叶わない。

「……じゃあどうしろって言うんだ?」
「だから言ってるだろ? 下の階層に挑むか、それとも俺らの集団訓練が終わるまで待つか、まあ俺達は1週間くらいここにいる予定だがな」
「………………………………」
「何だその顔は、あいにくコッチはなんも悪い事はしてねえぜ? お前らは下へ降りる鍵は既に持ってるんだ、幸いな事にギルドにオマエら以外の新人はいない、この機に集団訓練してメンバーの底上げをしてるだけで、誰にも迷惑をかけちゃいねえぞコッチは?」
「チッ…………急いでもどるぜ、若さん」
「ジン! そんな事言って依頼はどうするのさ? 期限は1週間なんだろ?」
「だからですよ! ここで無理矢理押し通っても悪モンにされるのは俺達、だったら別の方法を模索するんでさあ!」

 ジンはそう言い放つとリオンとルディを伴って上の層へ戻る。
 そして──

「──なるほど、こっちの直通通路から20層まで降りるんだね」
「この通路から20層のフロアに戻る事は出来ませんが、20層から出て来た連中とすれ違うことは出来るんでね、いざとなったらそこで「お話」するだけさ」

 ──しかし、

「──よう、これはこれは今をときめく新人探索者さん」

 そこには、20層入り口にたむろしていた探索者よりも強そうなパーティがボスフロアの出口で待ち構えている

「…………………………」
「俺達かい? 俺たちゃ見事20層を突破したコミュニティのメンバーを祝福し、安全・・に外まで送る為にここで待ってるのさ、どうだい、新人思いのいいコミュニティだろ、アンタらも入らないかい?」
「ほう……新人思い、ねえ……」

 静かに呟くジンの身体から、不穏な気配が漂う。
 しかし、所詮基本レベルが60そこそこの威圧など彼等はどこふく風で、

「まあこれは独り言なんだが、今頑張ってるやつらはまだまだ未熟でなあ、アーミーバットを全滅させる事は出来ても、素材までは綺麗に剥ぎ取れはしないだろうなあ……」
「!! クソがっ──!!」

 その言葉を聞いたジンは、肩を怒らせながらドンドンと地面を蹴りつけるようにその場を離れる。

「おっ、下の階層へ挑戦するのかい? 頑張ってくれよ、期待のルーキー♪」
「ジン! 待ちなさい、若様をおいて行くなど何を考えているのです!?」
「待ってよジン──」

 ──────────────
 ──────────────
 そして、3人が21層へ降りるのを確認したコミュニティ「森羅万象」のパーティは、

「……上手く行ったか?」
「一応な……にしてもなんだよありゃあ、男はともかく、後ろの女戦士はマジでバケモンの匂いがしたぜ?」
「ああ……だが、話によるとかなりの美女らしいぞ?」
「マジかよ、いっぺんお手合わせ願いたいぜ! モチロン夜の」
「馬鹿な事言ってんじゃねえよ、無理に決まってるだろ?」

 そんな軽口を叩く連中に向かって、パーティのリーダーらしき男が口を開く。

「あながち無理とは言えんぞ? 今回あいつら受けた専用依頼、アーミーバットの翼膜を150枚という話だが、今のところ完了しているのは60枚、残り90枚は未達成だ。1週間以内に集めることが出来なければ依頼失敗、違約金は3倍返しが基本とすれば、翼膜1枚が大銀貨3枚、手に入れた報酬は金貨18枚分だが、失敗した90枚の違約金は金貨81枚、差し引き金貨63枚の損失だ」

 金貨63枚と言う大金にほうと目を丸くするメンバー、

「だけどアニキ、そのくらいならあのボンボンが何とかするんじゃねえか?」
「あのジンとか言うのが酒場で愚痴っていたが、実家からの持ち出しは雀の涙程度で、こっちでの生活はこっちで稼がなきゃならんのだとさ。そのくせ滞在する宿は最高級じゃないとご不満らしい、なんとも金のかかることだ」

 つまり、いくら金持ちのボンボンの護衛とはいえ、現在の手持ちはそう多くないらしい。

「まあ、俺らのコミュニティは、3人は無理でも美人の姉さん1人分くらいの借金を肩代わりする程度の甲斐性はあるだろうさ」

 そして、借金を返すための方法も提供できると話を締めくくると、

「いいねえ、俄然楽しくなってきたぜ」
「はやく1週間たたねえかな」

 興奮冷めやらぬ、そんな空気が周囲を包む。

 ──一方、

「ジン──!!」
「……監視は?」
「もう外れたみたいです、誰の気配もありませんよ」
「そうか……上手く行き過ぎて逆に不安になるな」
「またまた、微塵も思ってないくせに」

 ジンとルディはニヤリと笑うと、お互い拳を突き出しバシッとあわせる。

「楽しそうですねえ──」

 そんな2人をリオンは呆れたように見つめながら、自分も我知らず笑みを浮かべていた。
 彼女も少しだけ、2人に染まりつつあるようだ──。
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