転生薬師は異世界を巡る(旧題:転生者は異世界を巡る)

山川イブキ(nobuyukisan)

文字の大きさ
131 / 231
5章 イズナバール迷宮編

195話 しれっと

しおりを挟む
「そっちで来たか……」

 イズナバール迷宮30層でジン達を待ち構えていたのは、赤・青・黄色の異なる特徴を持ち合わせたオーガだった。
 ジンが以前パートタイム師匠をしていた時、4人の弟子達に語ったように、腕力に秀でた赤、魔法が得意な青、素早く身軽な黄色のジン曰く「信号機ども」だ。
 ここを突破した探索者の話で30層は、突破されてから新たに出現する魔物は、数も種類も変わるそうで、昆虫系の魔物の群れや、湿原エリアにフォレストバイパーが潜んでいた事もあったらしい。

「俺としては、昆虫系の殻や珍しい樹人トレントの方が有り難かったんですがねえ」
「いいじゃないですか、上位ランクの魔物は偏った能力の持ち主も多いですし、ここは探索者達の足切りのような所なのでしょう」

 フロアの中には、誰の趣味だか棍棒ではなく鋲つきの金棒を持ったレッドオーガに鉄爪付きの手甲を装着したイエローオーガ、魔力の増幅触媒と発動体を兼ねた首飾りをかけたブルーオーガが鍾乳洞のようなフロアをうろつき、柱の影から出てきて姿を見せている。

「まあ、オーガは素材に使えるところが多いから、狩ってお得な相手ではあるんだが」
「そんな風に考えてるのは世の中でジンくらいのもんだよ……」

 頭の中でエア算盤を弾きながらブツブツと、オーガを材料名で数えているジンにルディは呆れながらも期待を込めて語りかける。

「ジン、たしか30層以降は真面目に戦うんだっけ?」
「ん? ああ、確かにあの時はそう言いましたが……ああ、以降・・ね、なるほど……」

 以降=それを含めると言う訳だ、ジンはため息をつく。

「……リオン、お前はどれを、つってもどうせ赤だろ?」
「そうですね、久しぶりに力押しで遊びたいので赤いのは私が貰いますね」
「人に真面目に戦わせて自分は遊び宣言かよ……まあいい、それじゃ黄色いのが俺な、青いのは突入直後に無力化するからタイミングを合わせてくれ」

 ジンは異空間バッグから魔弓ミーティアを取り出すと、全体に返しとなるギザギザの棘が生えた鉄杭をつがえ、標的ブルーオーガが全身を晒すのを待つ。
 やがて、柱の間からノソノソと歩いて出て来たソレに狙いを定めると、

「ゴー!」

 ダッ──!!

「ガア?」

 3人は一気にフロアに飛び込むと、

 ドシュン──!!

「!! ガアアアアアア!!」

 ジンの放ったはブルーオーガの腹に突き刺ささり、そのまま貫通して背後の柱に深く突き刺さる。
 腹に穴を開けられたオーガは、棘でズタズタに引き千切られ大量に出血する腹を押えながら蹲り、彼等にはあまり似つかわしくない脂汗を全身でかく。

「ほい、一匹戦闘不能、そっちは任せたぜ……てオイ!」

 ジンの視界には、リオンとレッドオーガが手四つで組む姿が映る。
 ──モーニングスターはどしたコラァ!!──と言うジンの心の叫びは誰にも聞こえない。
 倍ほどの身長差のある両者の力比べは、圧倒的にオーガの方が有利な体勢であるにもかかわらず、レッドオーガが体表に血管を浮かび上がらせるほどに力を込めて押し込んでも、リオンは涼しげな態度でソレを受け止める。
 そしてそのまま組み手をグリンと180度回転させると、そのままレッドオーガを持ち上げフロントスープレックスのように投げ捨てる。

 ドウン──!!

 柱にぶつけられたオーガはかぶりを振りながら立ち上がると、ガシュンガシュンと、リオンのわざとらしく鳴らす足音に一瞬脅えたそぶりを見せるも、種族としてのプライドがそれを許さず、

「ガアアアアア──!!」

 気合を入れるように一吼えするとリオンに向かって走り出す。

「楽しそうだからいいか……さて、コッチは──うおっと!!」

 眼前に迫る鉄爪をサイドステップでかわしながらジンは蛮刀サベイジャーで腿を浅く切りつける。
 そのまま後ろにまわりこんだジンは膝裏の腱を断とうとするが、後ろ手に振り回すオーガの鉄爪のせいで未遂に終わった。
 イエローオーガは腕の反動でジンの方に向き直り、そのまま今度は両手で突きによるラッシュを浴びせて来る。
 直刃の鉄爪をかわしながら徐々に相手の隙をうかがうジンだが、

 ガシッ──!!

「──!?」

 手甲の爪に集中していたせいで、自由に動く手に対して無防備だったジンは己の左腕を不意に掴まれると、そのままオーガの目線まで持ち上げられる。
 イエローオーガはそのまま自由な左腕を振りかぶると、ジンの脇腹から心臓目がけて鉄爪を突きいれ──、

 ガン──!!

 しかしジンはその攻撃を蹴り上げて逸らし──

 ガシ!!

「グ?」
「……勘弁してくれよ、切り傷ならどうとでもなるけど、鎧の貫通創はさすがに誤魔化しが効かねえんだよ」

 今度はジンが、鉄爪の奥で強く握られていたイエローオーガの拳をガシリと掴んで、

 グシャリ──

 間髪いれずに握り潰す。

「ガアアアアア──!!」

 そのままグジュグジュと砕けた拳をこねくり回すジンに、オーガは思わず右手を開き、ジンの拘束を解く。
 そのままストンと着地したジンが地面に落ちた蛮刀を拾い上げ、眼前で交差させるとイエローオーガに向かって禍々しげな笑みを向ける。

「グッ!!」

 その笑みに気圧されたオーガは垂直に飛び上がると鍾乳石の柱に掴まり、ジンの射程から離れるが、しかしジンはそれを許さない。

「風精よ、集いて縮み、縮みて忍べ、我が号令にてその身解き放て、”風爆エア・バースト”」

 ドゥン!

 顔の正面で謎の爆発を喰らったオーガは、バランスを崩してそのままジンの待ち構える地上に落ちていく。しかしオーガは空中で体勢を立て直してジンに向かって左腕の鉄爪を突き出して降下する。

「甘え!」

 ジンはそのままジャンプして鉄爪をかいくぐり蛮刀をオーガの顔につきたて──ようとしてその姿を見失う。

 ダン──!!

 オーガは右手で柱を力いっぱい押し、ジンの突き上げを横っ飛びにかわす。
 そしてそのまま隣の柱まで飛び移ると、両足をバネのようにしてその柱を蹴り、今度こそジンに致命傷を与えようと、本命の右腕を突き出す。
 砲弾のような勢いで迫るオーガの巨体を見ながらジンは、

「だから……甘いんだよ!!」

 ジンは柱を足場にして垂直になると、そのまま蛮刀サベイジャーを同時に振りぬき鉄爪に叩きつけ、その軌道をずらす。そしてそのまま逆手に持ち替えり、バランスを崩して無防備になったオーガの背中に突き立てた。

「グムゥ──」

 蛮刀はオーガの厚い皮膚を突き破り、根元まで刺さった刃が心臓に達したイエローオーガはその全身から力を失いそのまま地上へ落ちる。

 ズウウウウンン──!!

「まあ、こんなもんか。リオンの方は……」

 そこでジンが見たものは、頭を握り潰され首から下だけが残ったレッドオーガと、穴の空いたブルーオーガの腹から腕を突きいれ、その心臓を握り潰した直後のリオンという地獄絵図だった。

「おやジン、そちらも終わったのですね。こちらも丁度終わりましたよ♪」
「なんだよジン、やれば出来るコじゃないか。ウンウン、ボクは嬉しいよ♪」
「……どの口がひとを外道呼ばわりするんだか」

 ジン達の30層攻略は、5分と掛からず終了した。むしろ解体作業の方が手間暇かかって面倒だったとは、ルディが地上に帰ってラフィニアに向かって聞かせた武勇伝である。
 ──そして当然のようにジンの拳骨が落ちていた。


………………………………………………
………………………………………………


 ジン達が30層を突破した翌日、探索者たちの話題はその事で持ちきりだった。

「……聞いたか、例のヤツら、遂に30層突破したってよ」
「マジかよ? いくらなんでも早すぎだろう!」
「そういや大手のコミュニティが引き抜きに動いてたよな、そこの連中と一緒に突破したんだ、そうだろ?」
「……いや、いつも通り3人で潜ったらしいぜ」
「………………………………」

 コミュニティの知り合いに話を聞いた彼等は、ジン達がどこのコミュニティの助けも借りていないと聞いてにわかには信じられなかった。
 しかし、勧誘を断ったパーティを攻略最前線に送る、そんな自分達が不利益になるような事をするはずが無いと納得した彼等は、それはそれで黙り込む。
 たった3人のパーティ、しかも一人は明らかに足手まとい。そして30層で倒してきた相手は3種のオーガだという。

「なあ……ジン、アイツってさ」
「ああ、あの野郎、もしかしなくても実は強いんじゃねえのか?」
「だよなあ、あのリオンって女のレベル156が本当だとしても、アイツの63まで申告が正しいとは限らんよな」
「マジかよ、そうは見えないんだけどなぁ……」

 酒場のあちこちで、その結論に行き着いた探索者がため息をつく。
 いつも当たり障りのない笑顔を浮かべ、自分達に気軽に話しかけてきては、食事を奢り奢られ四方山話よもやまばなしをしている男が実は全身鎧の戦士並に強いのではないかと思うと違和感しかない。
 しかも最近はチビッコと一緒になって屋台を出し、客相手に愛想を振りまいている。

 ………………………………。

「……いいんじゃねえか?」
「なにが?」
あの男ジンが強かろうがそうじゃなかろうが、それで俺達が困ってる訳じゃなし」
「そうだな、むしろ「森羅万象」が大人しくなってコッチはありがたいしな」
「そうそう、あの「あんまん」ってのも美味いしな」
「俺ぁ酒まんじゅうってやつの方が好きだぜ」
「お前等お子ちゃまだな。大人の男はマドレーヌだろ」
「「手前は女に貢いでるだけじゃねえか!」」
「──楽しそうですねえ」

 屋台の話で盛り上がる探索者のテーブルに、丁度その当事者が現れる。
 いつも通りの笑顔を浮かべ、いつも通り飄々とした態度、その足の運びや滲み出る気配からはそこそこ・・・・の実力しか読み取れない。
 ジンはいつもの様に酒場に顔を出すと、席の空いたテーブルに自然に座る。

「おう、ジンじゃねえか。丁度お前の話をしてたんだよ」
「俺の?」
「おう、30層をお前等だけで突破するくらいだから、お前、ホントは強いんじゃねえかってな」
「……はぁ、そんな話になってるんですかい?」

 困ったような呆れたような、そんな顔をしてジンはぼやく。
 それを見た正面の男はジョッキを口に運びながら、

「さすがに3人で30層を突破なんか言われちゃあなあ……ま、どうでもいいんだが」
「?」
「仮にお前が強くて、それで誰が困るわけじゃねえしな」
「むしろ俺達にとって重要なのはアレだな、あんまんとか酒まんじゅう、アレもう少し安くならねえか?」

 唐突な要望に、目を丸くしていたジンはやがて面白そうに、

「屋台はねえ……別に俺の専売って訳じゃないんで、誰か知り合いにアレで商売したいって人がいればレシピくらい教えますよ。そんなに難しくもないし、プロならもっと効率よく、そして安く作れるんじゃないですかね」

「ホントか? オイ、おまえ等聞いたか? 知り合いの料理屋に片っ端から声かけとけ」

 男の掛け声に答えるようにそこかしこでジョッキを持った手が上がる。

「……みなさんそんなに食に興味があったんで?」
「ここじゃ飯と女と迷宮くらいしか無えからな。どうせなら美味いモン食いてえのよ」
「そういう訳だ。つーわけでジン、お前さんはあの菓子以外になんか新しいモン作ってくれや」
「そっちが本命ですか……」

 本格的に呆れ顔になったジンの背後から、

「それはいい考えだね! 是非ともお願いするよジン♪」
「頑張ってくださいね」
「……リオン、若さんはおねむの時間ですぜ?」
「だったらもう少し静かに宿を出るべきでしたね」
「はぁ……」

 逃げ道の無くなったジンは、新しいお菓子を作るというまで周囲とルディ達に迫られ、結果渋々ながらも了承するも、鎧を脱いだラフな格好のリオンに喜びの抱擁を受けた為、賞賛どころか少しだけ周りの反感を買っていた。
しおりを挟む
感想 497

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。