転生薬師は異世界を巡る(旧題:転生者は異世界を巡る)

山川イブキ(nobuyukisan)

文字の大きさ
181 / 231
5章 イズナバール迷宮編

245話 邪竜、再誕

「我、世界に呼びかける、彼方かなた此方こなたを結ぶ道、繋ぎし門をわが前に、”ゲート” ──逃亡者エスケーパーみたいな強制転移は出来ても、常時繋げる転移門は使えそうに無い、か」

 転移魔法の使えない事を確認したジンは、戦闘の幅が狭まった事と逃走手段の無い事にため息をつき、改めて気を引き締める。

「ウルルルルル──」

 ヌゾッ──

 崩落した床のおかげで高さを得たフロアにヴリトラが立ち上がる。
 直立すると20メートルを越える巨体は、丁度頭部がジンの立っている床の高さと重なり、175㎝ほどの彼と視線が絡む。
 イズナバール迷宮の最下層、迷宮生物ラビュリンタスが誕生して以来の激しい戦闘の火蓋は、一人の観客も居ないところで切って落とされた。

 スゥゥゥゥ──

「またブレスか! ──”断空”!!」

 ゴオオオオオ──!!

 両者の間に再度見えない空間の断絶が発生し、ヴリトラの吐く炎はジンの元まで届かない。
 しかし今度は先ほどの効果時間を覚えていたのか、ブレスは途切れる事無くその大きな口から放たれ、やがて──

「ちっ! しつこいヤツだな!!」

 シュッ──!

 たまらずジンは毒づくと、その場をダッシュで離れる。
 しかしヴリトラはそれを待っていたのか、炎の壁から飛び出す影を左目の視界に収めると、

 ──ボグゥ!!

 ジンの立つ床より低い位置からその左の前肢を振り上げ、床ごと足場を破壊、中に舞うそれをしっかりと掴んで握り締める!

「──────?」
「────はい残念」

 不意に聞こえる小さな声にヴリトラは視線を巡らし──

 ドスッ!!

「グルウアアアアアア──!!」

 頭上から降ってきた矢の形をした鉄杭に右目を貫かれたヴリトラは絶叫を上げる。
 空気を震わす咆哮は、それこそ全ての生命に恐怖を植え付け、抵抗する気力を奪い去るほどの威圧が込められていたが、ジンはどこふく風で、

「あいにく、やられたらやり返すのが俺の信条でね」

 鉄杭のやじりの返し部分に空いた穴から何やら液体のようなものが流れ出すと、ヴリトラの絶叫に悲痛なニュアンスが含まれてくる。

「ギャアアアアアオオオオオ!!」
「人に向かって腐食の呪いなんかかけんじゃねえよ」

 ヴリトラの右目は見る間に紫色に変色し、数秒もすればドロリと爛れ落ちて行った。

(お主という奴は……)
(あん? 賞賛の言葉しか受け付けねえぞ?)

 空飛ぶマントエアライダーを羽織り空中に静止するジンを左目一つで睨むヴリトラ、その瞳に感情の色は無く、およそ知性を持つ竜・魔竜のものとは違い、まるでただの爬虫類のようにも見える。

「なるほど……自我が無いってのは確かにやり難いな」

 逆上して両腕を振り回してくるのを期待していたジンは、拍子抜けしながらも次の手を思案しながらヴリトラの頭上を旋回する。

「グルアアア──!!」
「またブレスか? 芸の無い!!」

 ヴリトラの炎の息吹ファイアブレスに再度「断空」を合わせるジン、しかし今度は炎の攻撃は直ぐに収まり──

「ガハアアアアアアア!!」

 魔法封じマナ・キャンセラーのブレスが放たれると、ジンの眼前に広がる空間の断絶が掻き消える!

 ──ドズン!!

「悪いな、それも想定済みだ」

 再度魔弓ミーティアから鉄杭が放たれるが、今度の鉄杭は眼球を潰したものよりも太く、そして槍のような長さを持っていた。
 渾身の威力で打ち出された鉄杭はアサルトフィッシュの鼻先のように鏃が連結したような形状をしており、魔法封じのブレスを吐く為に開いた口の中に向かって一直線に吸い込まれた。そして上顎に刺さったそれは、ヴリトラが口を閉じようとする度に激しい痛みを与え、その口を閉じる事を拒む。
 ブレスを吐くために一旦口を閉じる必要のあるヴリトラにしてみれば、攻撃手段の一つを封じられたに等しい行為だった。
 ジンは千載一遇のチャンスと、魔弓を異空間バッグに収めると得物を星球武器アースブレイカーに持ち替え、ヤツの死角から急降下し、右上腕にそれを叩きつけた──。

「ガアアアッ!!」

 呪いのせいで制限されているとはいえ、ジンの渾身の力で振るった一撃はヴリトラの鱗を砕き、その奥の肉にヴリトラの牙から作られた突起スパイクを埋め込む。

 ──ガチャン!!

 金属音と共にアースブレイカー本体からスパイクが外れ、そこから更に2撃目を入れて2本目の牙を打ち込む。
 2本目を打ち込んだことで、右腕に痛みとは別の違和感を感じ取ったヴリトラはそのまま腕を振り回し続け、羽虫を追い払うようにジンを近づけないように威嚇すると、今度はそれに意識を向けているジンに向かって左腕を大きく振り回す!

「がはっ!?」

 不意をつかれたジンは咄嗟とっさに体を丸めると、逃げるのではなく逆にヴリトラに近寄り、牙で引き裂かれるのではなく掌ではたき込まれる事を選択、そのまま水平に飛ばされて壁に叩き付けられる。

 ガラン!

 壁に体を3分の1ほど埋め込まれ、砕けた右手はアースブレイカーを床に落とす。

「ーーーーーーーーーーあああっ!」

 全身の骨がミシミシと唸りをあげる中、頭から血を流しながらジンは空気を肺一杯に吸い込むと、埋まった腕の骨が砕けるのも厭わずその場から這い出すとそのまま床に倒れこみ、

 バガンッ!!

 ──間一髪、ヴリトラの張り手を回避する。
 ジンは急いで肩口から取り出した中級回復薬を飲むと、完治するのを待たずにアースブレイカーを掴んでその場を脱し、そのまま時計回りにヴリトラの死角に回り込もうと走る。
 それを追いかけるようにヴリトラは、突き出した左腕で壁をガリガリと爪で削りながら徐々にジンを追い詰める。

「ちいっ! 自我が無いくせに嫌らしい攻め方するじゃねえかよ!」

 力一杯腕を振り抜いてくれるのであれば、タイミングを合わせての回避から反撃に移る事もできるが、学習したのかヴリトラは、ジンに先手を取らせるように戦い方を修正してきた。
 焦らず、潰された右の視界での無理を行わず、ジンが何かアクションを起こすまでそのまま待ち続ける。今のジンにとっては一番厄介な状況である。
 エアライダーで飛び上がるには踏み切る為のタメが必要、しかもトップスピードになるまで時間を要するためそこを狙い撃ちされるのは確実で、現状走る速度にはまだ余裕があるが、今加速したとしてもヴリトラもそれに合わせてくるはず。
 何より、壁に爪を立てているヴリトラはいわばデコピン・・・・の発射体制、しかも常にスタンバイの状態でジンを追いかける事が出来る。
 そして最悪な事に、ジンの目の前には先ほどヴリトラによって破壊された、床の切れ目が存在していた──。

「……飛び越える間を捕らえられたら終わりだが……」

 ジンは前方の穴を逆手に取るべくマントに魔力を集中──

 ──ドウン!!

 グラッ!

「なっ!?」

 マントを使って飛び降りる・・・準備をしていたジンは、そこに辿り着く手前でヴリトラの思わぬ攻撃にたたらを踏む。
 意識の外にやっていたヴリトラの右腕が突如フロアの床を殴りつけ、その衝撃でつんのめったジンに向かって本命の左爪が、壁の抵抗を失いただ振りかぶるよりも高速でジンに襲い掛かる──!!

「く──そがあっ!!」

 丁度体勢が前のめりになっていた事と、右腕を使ったためジンに向かって正面を向いてしまった状態からではそこまでの加速に至らなかった幸運が重なり、ジンはクラウチングスタートの状態からエアライダーを起動させ、かろうじて爪の一撃から逃れる!
 そしてそのままヴリトラの脇に回りこむと、アースブレイカーを振りかぶり、

「これで……3本目ぇ!!」

 ──ガシュン!!

 星球武器アースブレイカーの3本目の突起スパイクがヴリトラの腕に叩き込まれると、

 ヴヴヴヴヴヴヴヴ──

「グウウウウウウアアアアアア──!!」

 激しい振動音と唸り声と共にヴリトラの右腕が歪に踊り、そして──

 ザッ──ブシュウウウ!!

 切断されたのではない、塵芥と化した分離面を残してヴリトラの右腕は崩落した床の底へ落下し、腕の付け根からは勢いよく血が噴き出す。

「よっしゃ! って、ん……? なあっ!!」

 ガクン──

 ジンが喜びの声を上げたのも束の間、空飛ぶマントエアライダーから急に浮力が失われ、そのまま10メートル以上の高さから落下する。

 ドン──

「~~~~~~っつつつ、何が……まさか!?」

 ジンは再度飛行しようと魔力を流すが、浮力をマントから放出する端から次々に霧散してゆく
 ──崩落した空間は魔法封じマナ・キャンセラーのブレスで満たされていた。

「ウルルルルルルルゥ──」

(油断したな──)

「うるせえよ! ────!!」

 ブオン!!

 狭い陥没空間で器用に回転したヴリトラが勢いよく尻尾を振り回す。
 ジンはそれを身を屈めてかわすが、

 ドシィィン──

 続くヴリトラの、まるで四股を踏んだようなストンピングによってその身体を空中に放り出されると、ついに無事な左手に囚われてしまう。

 バギボギバギ──!!

「がああああああああ!!」

 掴んだ瞬間ヴリトラがその手に力を込めると、ジンの全身の骨は一気に砕かれ、その衝撃にジンは白目を剥き、絶叫と共に泡を吹く。

「はっ……はっ………は……………」

 肺に刺さる骨を刺激しないよう、最小限の呼吸を行うジンは、苦痛に顔を歪めながら片目を開け、仇敵ヴリトラの様子を伺う。

(チッ…………欠片も油断する気配がねえ、こりゃ詰んだな)
(諦めるのが早いのう、情けない……)

 脳内に響くブライティアの声に叱咤する様子は伺えず、ただ呆れているようだった。

(悪かったな……どうせ俺はこんなモンだよ)
(だから最初から言ったであろう、全力・・で挑めと)
(……阿呆か、それこそ出来るはずがねえだろ!)
(なるほど……確かに甘っちょろくなったのう、この期に及んで我の心配とはの)
(……………………………………)
(どれ、ならば我が少しだけ手を貸してくれるわ)
(なにを? ………………おい、テメエ!!)

 ヴオン────

 ジンの身体から光が溢れると、その眼前に白く輝く30センチほどの光の玉が現れる。

「おい、コラ、何のつもりだ!?」
『我を封印したままでは全力が出せぬのだろう? ならばその枷、我が外してくれよう』
「そういう事言ってんじゃねえよ!!」
『ほんにお主は甘いのう……また我を邪竜にしたくないと本気で思っておるのなら、今度こそ我を打ち倒してみせい』
「……………………………………」
『これでもお主の中で世界を見るのは我の最近のとれんど・・・・というやつなのでな、さっさとアレを倒して我を取り戻せよ』

 ブライティアの竜宝珠ドラゴンオーブはそう言うと、ヴリトラの体内に消える。
 そして────

『グ……ガ…………ゴアアアアアア!!』

 ヴリトラは今日一番の激しい雄たけびを上げると、

『シン……ドゥラ…………シンドゥラアアアアア!!』
「ったく、どいつもこいつも俺に変な期待ばっかしやがって……」
『殺してくれる、あの者と同じ世界からやって来た勇者めがああああ!!』
「俺は勇者じゃ無えっつってんだろ、このクソトカゲが!!」

 ブチャア──!!

 全身の骨を砕かれ、それでも内から流れ込む魔力によって強化された筋肉だけで四肢を動かすジン──シンは、自身を掴んでいたヴリトラの指を引き千切る!

『シイイインンンンドゥゥゥゥラアアアア!!』
「気安く呼ぶんじゃねえよ、負け犬が──!!」
感想 497

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。