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6章 ライゼン・獣人連合編
267話 上から下へ
馬を走らせたジェリク達が現場で見たものは、一体ではなく三体の大ムカデ、それが馬車と護衛を囲むように位置取ってヘビのように鎌首をもたげていた。
「おい、ジェリク、どうする!?」
「こいつは想定外だな……一体ならどうとでもなったんだが」
さすがに三体を相手に馬と馬車、おまけに護衛のフォローまでは出来そうに無いと顔を曇らせるジェリクを見て、シンが、
「──まあ、焚き付けたのは俺みたいな所もあるのでお手伝いはしますよ。火属性の魔法が使える人は?」
異空間バッグをゴソゴソとあさりながら聞いてくるシンの言葉に、魔道士姿の男ともうひとり、弓を背負ったレンジャーが手を上げる。
それを見て満足げに頷くとシンはジェリクに指示をし、ムカデの前までそのまま馬を走らせた。
──グワッ!!
見た目は日本庭園の敷石かザブトンか、そんな薄い岩を連結したような体が襲い掛かってくるものの、ジェリクは馬を巧みに操りその攻撃を悠々とかわしてみせる。
そしてそのすれ違いざまにシンが、ムカデの硬いボディ目がけて一抱えもする壺を投げつけると、景気の良い音を立てて割れた壺の中からドロリとした液体が姿を現す。
「ギギィ!?」
「今です、火をつけて!」
シンの掛け声に応じて魔道士が火球の呪文を唱えだす。それを聞きながらしかしジェリクは、シンに向かって懐疑的な表情を向ける。
「シン……確かにコイツらは熱に弱いが、ご覧の通りあの体だ、多少油を撒いたところで聞くとは思えんぞ?」
「大丈夫、ただの油じゃありませんから」
「?」
シン達がそんなやり取りをする間、呪文の詠唱が終わった男の前から火の玉が放たれた。
──────ゴウッ!!
「なっ──!?」
「ホラね」
スライムの体から水分を抜き、代わりに特製のガソリンを染み込ませた特殊な粘液──シン御用達のナパームは、魔法で生み出された炎が当たると、派手に燃え上がる!
「ギギイィィィィ──!!」
石を擦り合わせたような不快な鳴き声を上げるロック・センティピードは、体に纏わりつく炎を消そうとその場でのた打ち回る。しかし粘り気の強いそれは一向に体から剥がれようとせず、むしろ動き回る事で関節部分にまで粘液が滑り込んでしまい、身体の表面を炙る熱は体内にまで届きつつある。
残る二体の大ムカデは仲間の姿を見て臆したか、目に見えて動きが鈍る。そして、シンはそういったスキを見逃すような心優しい性格はしていなかった。
続けざまに二つの壺を投げて残りもガソリンまみれの火ダルマにすると大ムカデたちは、内部にまでこもる熱を何とか排出しようと体を伸ばし、普段は凹凸を噛み合わせる様に隠している柔らかい関節部分がむき出しになってしまう。
ジェリク達はいまだ燃え続ける炎に気をつけながら剣を突き入れ、ロック・センティピード三体を被害0で討伐した。
「……なあシン」
「楽に倒せたんだからいいじゃありませんか」
「いや、そうではなくてだな……」
ジェリクの言い分は「これで三割持っていくのはヒドくないか?」というものだったが、シンの言い分は「経緯は関係無いでしょ、成果主義バンザイ♪」と言うものである。
何より、楽に倒せたのはシンのアレのおかげであって、元よりジェリクにどうこう言う権利は無かった。
「この事でアイツらが味をしめると後々困るんだよ……」
「ああ、なるほど……大丈夫じゃないですか? こんな事で温い考えを持つようなら、これまでの間にニ~三回は死んでますよ」
「だといいがな」
シンの気休めに肩を落とすジェリクだったが、実際本人もそれほど気にはしておらず、単に見せ場もなく終わってしまった事を愚痴っているだけだったのは、本人だけの秘密だった。
その後マリーダ達が現場についた時には、筋力が二倍になる剛力剤をシンから買い、倒れた馬車を元に戻すジェリク達と、切り落としたロック・センティピードの頭を三つも抱えてホクホク顔のシンがそこにいた──。
──────────────
──────────────
商人達から報酬を受け取ると、その後は何事も無く作業員達の休憩所に到着する。
シン以外の相乗りしていた商人たちはそれぞれ商売に走って行ったのだが、シンだけはその場に引き止められる。
理由は、受け取った報酬である物品の対処法である。
商売のノウハウの無いジェリク達に捌けるはずも無く、かといって現在シンも在庫は充分に確保してある、そして、報酬として受け取った物資の大半は酒と青果だった。
上手く捌けばかなり儲かる、だけど方法が分からない、だから助けて! 正直な連中である。
「コッチでもアッチでも、酒場に売ればいいじゃないですか……」
「俺たちゃコイツが一本幾らするのかも、ましてや店への卸値も知らねえんだよ!」
「……それならここで、仕入れの為に町へ戻るコレの客にでも売りつけなさいな」
そう言ってシンは荷車をコンコンと叩く。
商人にしてみれば、移動にかかる費用と日数を節約出来るのだから喜んで喰らいつくはずである。さらに、客がある程度集まった後で競りという形にすれば、商売に疎いジェリク達が足元を救われる危険も少ないだろう。
「──おお! シン、やっぱりオメエ、頭いいな!!」
「その手で行かせて貰うぜ!」
「そんじゃあ今晩は前祝いって事で何本か空けるか」
「バカ、売りもんに手を付けんじゃないよ!」
……シンは彼等が少しだけ心配になった。しかし、彼等の人生なので気にせず放っておいた。
そしてその結果……。
ガラララララ……。
「ジェリクさん、俺、思うんですけど」
シンを乗せた荷車は、ジェリク達のものと同様にロバに引かせた、雇用契約が切れて国元へ帰る作業員達を乗せた荷車のあとをのんびりと追う。その荷台にたくさんの品物を積んで。
もちろん、全てシンが仕入れて、旅の途中で前の連中に売りつけるためのものだ。
リトルフィンガー付近の工事現場からひとまずライゼンまで、少なく見積もっても十日の旅路だ。そんな状況では何かと必要な物が出てくるだろうと考えるのはシンだけではなく、当然のように別の商人達も彼等の後をついて行く。
しかし何故、定期行路で護衛と送迎の仕事をしていたジェリク達がそれに同行するのか、しかもシンの荷物を大量に積み込んで。
「──ジェリクさん達に、剣を捨てた地道な生活は無理だと思うんですよね」
「言うな……」
あの後シンと別れたジェリク達は、シンの提案にしたがって商人たちに酒と青果の買取りを持ちかけ、結果、かなりの高額で引き取ってもらう事ができた。
その後、リトルフィンガーまで客を送り届けた彼等は──一晩で使い尽くしたそうな。
酒代に別の客とのトラブルで破壊したテーブルや壁の修繕費、足が出ないギリギリだったそうだが、全員マリーダに泣くまでどやされ、以降サイフの紐は全員マリーダに握られているそうだ。
翌週その噂を町で聞き、酒場で事の顛末を聞いたシンは呆れると同時に、
「まあ、冒険者や探索者なんてそんなもんだし」
の一言で済ませた後、絶賛お怒りキャンペーン中のマリーダに話を持ちかけ、現在ライゼンまで荷車と護衛をチャーターしている所であった。
「いいじゃないですか、冒険者に相応しい刹那的な生き方だと思いますよ……俺は御免ですけど」
「俺の将来設計が……」
「まあ、廃業する前に自分というものを知る事が出来て良かったと思えば──」
「それ以上は言わんでくれ!」
「ジェリク!! 雇用主に失礼な口きくんじゃないよ!!」
マリーダに一喝されて小さくなるジェリクを見たシンは、先日のルフト達との会話を思い出しながら、コッチも向こうも、結婚するとこうなる運命なのかと、なんだか悲しい気持ちになった。
だから、せめてライゼンで依頼を完遂した後、マリーダには教えておこうと静かに心に決める。
酒場で聞いたジェリクのケンカの原因──客がマリーダに向かって失礼な発言を繰り返していたのが事の始まりだった、くらいの事は。
「おい、ジェリク、どうする!?」
「こいつは想定外だな……一体ならどうとでもなったんだが」
さすがに三体を相手に馬と馬車、おまけに護衛のフォローまでは出来そうに無いと顔を曇らせるジェリクを見て、シンが、
「──まあ、焚き付けたのは俺みたいな所もあるのでお手伝いはしますよ。火属性の魔法が使える人は?」
異空間バッグをゴソゴソとあさりながら聞いてくるシンの言葉に、魔道士姿の男ともうひとり、弓を背負ったレンジャーが手を上げる。
それを見て満足げに頷くとシンはジェリクに指示をし、ムカデの前までそのまま馬を走らせた。
──グワッ!!
見た目は日本庭園の敷石かザブトンか、そんな薄い岩を連結したような体が襲い掛かってくるものの、ジェリクは馬を巧みに操りその攻撃を悠々とかわしてみせる。
そしてそのすれ違いざまにシンが、ムカデの硬いボディ目がけて一抱えもする壺を投げつけると、景気の良い音を立てて割れた壺の中からドロリとした液体が姿を現す。
「ギギィ!?」
「今です、火をつけて!」
シンの掛け声に応じて魔道士が火球の呪文を唱えだす。それを聞きながらしかしジェリクは、シンに向かって懐疑的な表情を向ける。
「シン……確かにコイツらは熱に弱いが、ご覧の通りあの体だ、多少油を撒いたところで聞くとは思えんぞ?」
「大丈夫、ただの油じゃありませんから」
「?」
シン達がそんなやり取りをする間、呪文の詠唱が終わった男の前から火の玉が放たれた。
──────ゴウッ!!
「なっ──!?」
「ホラね」
スライムの体から水分を抜き、代わりに特製のガソリンを染み込ませた特殊な粘液──シン御用達のナパームは、魔法で生み出された炎が当たると、派手に燃え上がる!
「ギギイィィィィ──!!」
石を擦り合わせたような不快な鳴き声を上げるロック・センティピードは、体に纏わりつく炎を消そうとその場でのた打ち回る。しかし粘り気の強いそれは一向に体から剥がれようとせず、むしろ動き回る事で関節部分にまで粘液が滑り込んでしまい、身体の表面を炙る熱は体内にまで届きつつある。
残る二体の大ムカデは仲間の姿を見て臆したか、目に見えて動きが鈍る。そして、シンはそういったスキを見逃すような心優しい性格はしていなかった。
続けざまに二つの壺を投げて残りもガソリンまみれの火ダルマにすると大ムカデたちは、内部にまでこもる熱を何とか排出しようと体を伸ばし、普段は凹凸を噛み合わせる様に隠している柔らかい関節部分がむき出しになってしまう。
ジェリク達はいまだ燃え続ける炎に気をつけながら剣を突き入れ、ロック・センティピード三体を被害0で討伐した。
「……なあシン」
「楽に倒せたんだからいいじゃありませんか」
「いや、そうではなくてだな……」
ジェリクの言い分は「これで三割持っていくのはヒドくないか?」というものだったが、シンの言い分は「経緯は関係無いでしょ、成果主義バンザイ♪」と言うものである。
何より、楽に倒せたのはシンのアレのおかげであって、元よりジェリクにどうこう言う権利は無かった。
「この事でアイツらが味をしめると後々困るんだよ……」
「ああ、なるほど……大丈夫じゃないですか? こんな事で温い考えを持つようなら、これまでの間にニ~三回は死んでますよ」
「だといいがな」
シンの気休めに肩を落とすジェリクだったが、実際本人もそれほど気にはしておらず、単に見せ場もなく終わってしまった事を愚痴っているだけだったのは、本人だけの秘密だった。
その後マリーダ達が現場についた時には、筋力が二倍になる剛力剤をシンから買い、倒れた馬車を元に戻すジェリク達と、切り落としたロック・センティピードの頭を三つも抱えてホクホク顔のシンがそこにいた──。
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商人達から報酬を受け取ると、その後は何事も無く作業員達の休憩所に到着する。
シン以外の相乗りしていた商人たちはそれぞれ商売に走って行ったのだが、シンだけはその場に引き止められる。
理由は、受け取った報酬である物品の対処法である。
商売のノウハウの無いジェリク達に捌けるはずも無く、かといって現在シンも在庫は充分に確保してある、そして、報酬として受け取った物資の大半は酒と青果だった。
上手く捌けばかなり儲かる、だけど方法が分からない、だから助けて! 正直な連中である。
「コッチでもアッチでも、酒場に売ればいいじゃないですか……」
「俺たちゃコイツが一本幾らするのかも、ましてや店への卸値も知らねえんだよ!」
「……それならここで、仕入れの為に町へ戻るコレの客にでも売りつけなさいな」
そう言ってシンは荷車をコンコンと叩く。
商人にしてみれば、移動にかかる費用と日数を節約出来るのだから喜んで喰らいつくはずである。さらに、客がある程度集まった後で競りという形にすれば、商売に疎いジェリク達が足元を救われる危険も少ないだろう。
「──おお! シン、やっぱりオメエ、頭いいな!!」
「その手で行かせて貰うぜ!」
「そんじゃあ今晩は前祝いって事で何本か空けるか」
「バカ、売りもんに手を付けんじゃないよ!」
……シンは彼等が少しだけ心配になった。しかし、彼等の人生なので気にせず放っておいた。
そしてその結果……。
ガラララララ……。
「ジェリクさん、俺、思うんですけど」
シンを乗せた荷車は、ジェリク達のものと同様にロバに引かせた、雇用契約が切れて国元へ帰る作業員達を乗せた荷車のあとをのんびりと追う。その荷台にたくさんの品物を積んで。
もちろん、全てシンが仕入れて、旅の途中で前の連中に売りつけるためのものだ。
リトルフィンガー付近の工事現場からひとまずライゼンまで、少なく見積もっても十日の旅路だ。そんな状況では何かと必要な物が出てくるだろうと考えるのはシンだけではなく、当然のように別の商人達も彼等の後をついて行く。
しかし何故、定期行路で護衛と送迎の仕事をしていたジェリク達がそれに同行するのか、しかもシンの荷物を大量に積み込んで。
「──ジェリクさん達に、剣を捨てた地道な生活は無理だと思うんですよね」
「言うな……」
あの後シンと別れたジェリク達は、シンの提案にしたがって商人たちに酒と青果の買取りを持ちかけ、結果、かなりの高額で引き取ってもらう事ができた。
その後、リトルフィンガーまで客を送り届けた彼等は──一晩で使い尽くしたそうな。
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翌週その噂を町で聞き、酒場で事の顛末を聞いたシンは呆れると同時に、
「まあ、冒険者や探索者なんてそんなもんだし」
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「いいじゃないですか、冒険者に相応しい刹那的な生き方だと思いますよ……俺は御免ですけど」
「俺の将来設計が……」
「まあ、廃業する前に自分というものを知る事が出来て良かったと思えば──」
「それ以上は言わんでくれ!」
「ジェリク!! 雇用主に失礼な口きくんじゃないよ!!」
マリーダに一喝されて小さくなるジェリクを見たシンは、先日のルフト達との会話を思い出しながら、コッチも向こうも、結婚するとこうなる運命なのかと、なんだか悲しい気持ちになった。
だから、せめてライゼンで依頼を完遂した後、マリーダには教えておこうと静かに心に決める。
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