207 / 231
6章 ライゼン・獣人連合編
270話 帰郷
シュナとゲンマの近況を聞いたシンは、朝も開けきらぬうちから市場で飼葉や牛の乳など色んな物を買い込んでコウエンの街を後にする。
……給金を貰って里帰りするルフト達四人を荷車に乗せて。
「いやあ、タダで乗せてもらって悪りぃな」
欠片も悪びれない獅子獣人の言葉を背中で受けながら、シンも軽口を返す。
「心配要りませんよ、コッチもタダで護衛をしてもらってる訳ですから」
積荷を満載した荷車が街を出るのに、護衛無しなどありえない。だからシンは給金を貰ったその日のうちに街を出ようとする四人を、宿代まで払って翌日まで引き止めて荷車に乗せている。
名が売れたせいで顔まで知られている四人を乗せているため、同じ様に帰郷する獣人たちに声をかけられる事は多いが、その分面倒事を起こしそうな連中は近付いてこない。虫除け効果は抜群だった。
「オイオイ、冒険者をタダ働きさせるつもりか? あこぎな商人じゃねえか、ガハハハ」
「へえへえ、あいにく俺は薬師であって商人じゃありませんよ。それに、無理に危険から守ってもらわなくても大丈夫ですよ、そうなった時は荷馬車ごと積荷を捨てて逃げ──」
「ダメだ!!」
「積荷もシンも、俺たちが絶対に守る!」
ルフトとリーヴァルが強い声で断言する。
「わぁーってるって、心配しなくても、いざって時はやってやるって」
四人とも積み荷が何であるか、そしてそれをどうするのかは知っており、それの価値は身をもって知っているので、かりにシンに頼まれなくても護衛を買ってでていただろう。特にリーヴァルとルフトの二人は、寒露飴の為なら修羅にでもなりそうな勢いだった。
とはいえ荷馬車が行く道は、舗装されてはいないもののライゼンと獣人連合を繋ぐ二本の交易街道の一つであり、悪党が出張ってくる場面などありはしなかった。
五人は何事も無く荷馬車での移動を続け、コウエンの街を離れて五日目の朝には道の先に、木材で作った検問所のような建物と大きな門扉を視界に捕らえる。
「……戻ってきたな」
誰かの呟いた言葉に残りの三人もしみじみと頷く。
ビスタリア獣人連合──数多の種族の獣人が所属する部族間連合国。
東大陸の南東部全域が獣人たちの棲息圏内であり、その中でも国土部分に当たる支配領域は大陸面積の八分の一ほどに及ぶ、規模だけで言えば帝国に次ぐ大陸第二の列強国。
ただし、多種族間での連携などはほとんど見られず、反目する種族・部族も少なくないため国の規模に比べて国力は高くない。
軍事面においても統制が取れているとは言い難く、ただの人間を凌駕する能力を個々が持っているにもかかわらず、同数の戦では互角の戦いを強いられる事も多い。
この種の問題は、絶対的な指導者の不在によるものが原因と言われている。
獣人連合の入国審査が行われる場所は数えるほどしかなく、ここはその数少ないうちの一つでありまた、現在は灌漑事業の為ライゼンとの行き来が盛んな場所。
その為もあってか、獣人たちの入出国は名前を書いた木札を提出して、時間が空いた時にまとめて処理と言うかなり大ざっぱな手続きをしていた。
ただし、それは獣人に限った話で、ヒト種のシンについては入念な手続きが──
「通れ──」
──無かった。
入国時は肌身離さず持ち歩くようにと綺麗な羽飾りを渡され、頭にバンダナを巻いてそこに刺しただけで、入国審査は終わった。
「……え?」
シンは答えを求めるようにルフト達に顔を向けるが、当のルフト達もこんなのは初めて、と言わんばかりに困惑の表情を浮かべる。
どう考えてもどこかからの働きかけがあったとしか思えないシンは、頭を抱えつつもなるべく目立たないように行動しようと、決意を改め荷馬車を転がす。
ガラララララ……
やがてシンがその視界の端に捉えたのは、早朝でも無いのに朝靄の様に地上数十センチの風景が霞んで見える、葦のような草が頭を覗かせた前方に広がる一面の水場。
「……池……湖? いや、湿地帯か……ルフトさん、あれは?」
「シン、とりあえずその視力の良さは隠しておいた方がいいな……あそこは俺達蜥蜴人の一族が生活する地、「マニエル湿原」だ」
マニエル湿原──ライゼンと獣人連合の国境線に広がるように南北に続く広大な湿原地帯。
通常の水深は五〇センチメートルほどだが、雨季になると一メートルまで水位が上がる事もしばしば。
リザードマン達はハンドツリーと呼ばれる、まるで広げた手を天に突き出す様な形に幹を伸ばす巨木の上に家を建ててそこに家族で住む。
水辺に生える葦は、そんなリザードマンたちの家財道具に加工されるため定期的に刈り取られ、彼等の生活の一部となっている。
水深の深さに反し、一抱えもするような魚が周囲を泳いでいたりする。
早速の目立つ行動に酸っぱい顔を浮かべるシンだったが、遥か前方の湿原に立ち込める霧を見て、さらに渋面になる。
「ルフトさん……陽も高くなろうって時間に未だに霧が立つって、蜥蜴人が生活するには地獄じゃありませんか?」
「……? ──ああ! シン、それは違う。あれは霧ではない」
「へ?」
「まあまあ、行けばわかるからとっととロバを走らせなって」
オルバに急かされるように荷馬車の速度を上げたシンは、やがて近付くにつれて違和感に気付き、そして湿原が目の前に現れると理解する。
「温かい──まさか温泉、この広大な湿原全部?」
「そういうこった! 面白れぇだろ、ガハハハ!」
マニエル湿原──別名、マニエル温水公園──常に三〇度前後の温水に満たされた天然の温泉。
効能──神経痛、冷え性、美肌。
シンは【組成解析】で温泉の成分を分析した瞬間、すごい勢いでルフトに向き直ると、そのツヤツヤの肌に視線を這わせ、微妙な表情を浮かべる。
「……どうした、シン?」
「いえ……快適そうな我が家で結構な事です」
「──ルフト?」
ふと、風に乗って透き通るような美しい声が、会話の途切れたシン達五人の耳に運ばれてきた。
耳をくすぐる可憐な音に反応した男達が同時に声の方に顔を向けると、そこには膝上十センチ程、白い袖無しのチュニックに身を包んだ、頬骨の辺りの一部と腕と脚の外側二割程度が鮮やかな浅葱色の鱗で覆われた、柔らかい表情を浮かべる美女が立っている。
「ミリル!!」
そう叫んだルフトは、荷馬車から飛び出すように地面に降り立つと、ミリルと呼んだ女性に向かって突撃し、そのまま女性を抱えあげるとクルクルと独楽の様に回り始める。
「アハハ、ウフフ……とでも聞こえてきそうですねえ」
「ああ、いつもの光景だな」
「……いつも?」
「ルフトの野郎は里帰りするたび、あんなんだよ」
「………………………………」
本日二度目の酸っぱい表情になるシンだった──。
「今帰ったぞ、ミリル!!」
「お帰りなさい、あなた──」
ルフトのメリーゴーランドはその後、三分間続いた。
……給金を貰って里帰りするルフト達四人を荷車に乗せて。
「いやあ、タダで乗せてもらって悪りぃな」
欠片も悪びれない獅子獣人の言葉を背中で受けながら、シンも軽口を返す。
「心配要りませんよ、コッチもタダで護衛をしてもらってる訳ですから」
積荷を満載した荷車が街を出るのに、護衛無しなどありえない。だからシンは給金を貰ったその日のうちに街を出ようとする四人を、宿代まで払って翌日まで引き止めて荷車に乗せている。
名が売れたせいで顔まで知られている四人を乗せているため、同じ様に帰郷する獣人たちに声をかけられる事は多いが、その分面倒事を起こしそうな連中は近付いてこない。虫除け効果は抜群だった。
「オイオイ、冒険者をタダ働きさせるつもりか? あこぎな商人じゃねえか、ガハハハ」
「へえへえ、あいにく俺は薬師であって商人じゃありませんよ。それに、無理に危険から守ってもらわなくても大丈夫ですよ、そうなった時は荷馬車ごと積荷を捨てて逃げ──」
「ダメだ!!」
「積荷もシンも、俺たちが絶対に守る!」
ルフトとリーヴァルが強い声で断言する。
「わぁーってるって、心配しなくても、いざって時はやってやるって」
四人とも積み荷が何であるか、そしてそれをどうするのかは知っており、それの価値は身をもって知っているので、かりにシンに頼まれなくても護衛を買ってでていただろう。特にリーヴァルとルフトの二人は、寒露飴の為なら修羅にでもなりそうな勢いだった。
とはいえ荷馬車が行く道は、舗装されてはいないもののライゼンと獣人連合を繋ぐ二本の交易街道の一つであり、悪党が出張ってくる場面などありはしなかった。
五人は何事も無く荷馬車での移動を続け、コウエンの街を離れて五日目の朝には道の先に、木材で作った検問所のような建物と大きな門扉を視界に捕らえる。
「……戻ってきたな」
誰かの呟いた言葉に残りの三人もしみじみと頷く。
ビスタリア獣人連合──数多の種族の獣人が所属する部族間連合国。
東大陸の南東部全域が獣人たちの棲息圏内であり、その中でも国土部分に当たる支配領域は大陸面積の八分の一ほどに及ぶ、規模だけで言えば帝国に次ぐ大陸第二の列強国。
ただし、多種族間での連携などはほとんど見られず、反目する種族・部族も少なくないため国の規模に比べて国力は高くない。
軍事面においても統制が取れているとは言い難く、ただの人間を凌駕する能力を個々が持っているにもかかわらず、同数の戦では互角の戦いを強いられる事も多い。
この種の問題は、絶対的な指導者の不在によるものが原因と言われている。
獣人連合の入国審査が行われる場所は数えるほどしかなく、ここはその数少ないうちの一つでありまた、現在は灌漑事業の為ライゼンとの行き来が盛んな場所。
その為もあってか、獣人たちの入出国は名前を書いた木札を提出して、時間が空いた時にまとめて処理と言うかなり大ざっぱな手続きをしていた。
ただし、それは獣人に限った話で、ヒト種のシンについては入念な手続きが──
「通れ──」
──無かった。
入国時は肌身離さず持ち歩くようにと綺麗な羽飾りを渡され、頭にバンダナを巻いてそこに刺しただけで、入国審査は終わった。
「……え?」
シンは答えを求めるようにルフト達に顔を向けるが、当のルフト達もこんなのは初めて、と言わんばかりに困惑の表情を浮かべる。
どう考えてもどこかからの働きかけがあったとしか思えないシンは、頭を抱えつつもなるべく目立たないように行動しようと、決意を改め荷馬車を転がす。
ガラララララ……
やがてシンがその視界の端に捉えたのは、早朝でも無いのに朝靄の様に地上数十センチの風景が霞んで見える、葦のような草が頭を覗かせた前方に広がる一面の水場。
「……池……湖? いや、湿地帯か……ルフトさん、あれは?」
「シン、とりあえずその視力の良さは隠しておいた方がいいな……あそこは俺達蜥蜴人の一族が生活する地、「マニエル湿原」だ」
マニエル湿原──ライゼンと獣人連合の国境線に広がるように南北に続く広大な湿原地帯。
通常の水深は五〇センチメートルほどだが、雨季になると一メートルまで水位が上がる事もしばしば。
リザードマン達はハンドツリーと呼ばれる、まるで広げた手を天に突き出す様な形に幹を伸ばす巨木の上に家を建ててそこに家族で住む。
水辺に生える葦は、そんなリザードマンたちの家財道具に加工されるため定期的に刈り取られ、彼等の生活の一部となっている。
水深の深さに反し、一抱えもするような魚が周囲を泳いでいたりする。
早速の目立つ行動に酸っぱい顔を浮かべるシンだったが、遥か前方の湿原に立ち込める霧を見て、さらに渋面になる。
「ルフトさん……陽も高くなろうって時間に未だに霧が立つって、蜥蜴人が生活するには地獄じゃありませんか?」
「……? ──ああ! シン、それは違う。あれは霧ではない」
「へ?」
「まあまあ、行けばわかるからとっととロバを走らせなって」
オルバに急かされるように荷馬車の速度を上げたシンは、やがて近付くにつれて違和感に気付き、そして湿原が目の前に現れると理解する。
「温かい──まさか温泉、この広大な湿原全部?」
「そういうこった! 面白れぇだろ、ガハハハ!」
マニエル湿原──別名、マニエル温水公園──常に三〇度前後の温水に満たされた天然の温泉。
効能──神経痛、冷え性、美肌。
シンは【組成解析】で温泉の成分を分析した瞬間、すごい勢いでルフトに向き直ると、そのツヤツヤの肌に視線を這わせ、微妙な表情を浮かべる。
「……どうした、シン?」
「いえ……快適そうな我が家で結構な事です」
「──ルフト?」
ふと、風に乗って透き通るような美しい声が、会話の途切れたシン達五人の耳に運ばれてきた。
耳をくすぐる可憐な音に反応した男達が同時に声の方に顔を向けると、そこには膝上十センチ程、白い袖無しのチュニックに身を包んだ、頬骨の辺りの一部と腕と脚の外側二割程度が鮮やかな浅葱色の鱗で覆われた、柔らかい表情を浮かべる美女が立っている。
「ミリル!!」
そう叫んだルフトは、荷馬車から飛び出すように地面に降り立つと、ミリルと呼んだ女性に向かって突撃し、そのまま女性を抱えあげるとクルクルと独楽の様に回り始める。
「アハハ、ウフフ……とでも聞こえてきそうですねえ」
「ああ、いつもの光景だな」
「……いつも?」
「ルフトの野郎は里帰りするたび、あんなんだよ」
「………………………………」
本日二度目の酸っぱい表情になるシンだった──。
「今帰ったぞ、ミリル!!」
「お帰りなさい、あなた──」
ルフトのメリーゴーランドはその後、三分間続いた。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。