インビの箱

今曽カリン

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インビの箱 映画館編2

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最初は真っ暗で目が慣れるまで時間がかかった。

やがて、すこしずつ周囲が見えるようになった。

彼女も同様のようでしばらく二人とも動かなかった。



最近では珍しく、途中入退場がOKな映画館のようだ。今上映されているのは少し古いヨーロッパ映画だった。わりと映画好きの彼にもタイトルがわからなかった。見覚えのある俳優が主演しているので全くの無名映画ではなさそうだ。数年前に単館公開された小作品だろう。そのうち何か思いだすかもしれない。

客の入りはほとんど無いようだ。前方の5列ほどにポツンポツンと3名ほどか。彼女に腕を引かれ、彼らは最後列から2列めの真ん中に座った。彼は彼女の左側に座った。周りには誰もいない。彼はコートを脱いで軽くたたむとクッションのように背もたれに当てた。彼女はコートを羽織ったまま座った。彼女の顔を見ると、子供のようにニコニコしてこちらを見ている。彼も思わず笑顔を返した。



座ってしばらく映画を観ていた。



名作の雰囲気で上品な作品だが、あまり深刻ではない。会話劇がメインでアクションシーンなど無いようだ。



彼は思った。名作を上映中に座席でエッチな事をするのか。なんとバチあたりな。

そんな自分達に少し笑えた。本当に変態だ。子供向けアニメなんかだったらどうだっただろう。その気にならないんじゃないだろうか。それとも、より一層背徳感を感じて燃えるのだろうか。



彼女が肘掛に右手を置いた。彼の左上腕部に彼女の肘があたる。それだけでドキっとした。



彼は恐る恐る左手持ち上げ、をその上にそーーーっと置いた。

彼女の手が上を向き、彼の手を迎えた。指を交互に絡めた。



『恋人つなぎだ・・・・。』



彼は幸せを感じた。なぜだろう?彼女の大事な部分を散々触りまくったくせに、手が触れただけの今、改めて緊張する。

彼女がこちらに体重を寄せてきた。豊かな髪が頬をくすぐる。こちらの肩に頭を乗せた。肩ごしに彼女の頭の重さを感じる。まるで本当の恋人だ。彼氏に甘える彼女のようだ。しばらく、彼は彼女の存在を左肩で感じて、今この時を堪能した。映画がまったく頭に入って来なくなった。

何分か、時間を忘れてそのままの姿勢でいた。



しかし、痴漢遊びをしに来ているのだ。彼は思いなおした。



名残惜しかったが、ゆっくりと彼は指をほどき、彼女の手の甲をフェザータッチで触れた。触れるか触れないかのところで、彼女のひとさし指の甲をまたなでた。くすぐったかったのか彼女の手がぶるるっと動いた。



左手をそっと彼女の右足太ももへ降ろした。手の甲が太ももの外側にふわっと触れるように。そのまま、手の甲で優しく太もも外側をなでた。ミニスカからストッキングに覆われた足へ。なんどかそっとさすって、手を返し、四本の指先でまた触れるか触れないかの感触で太ももを行き来させた。膝の丸みに指を立て軽く円を描いた。彼女の足がぶるぶる震える。3度、4度と繰り返した。つつーーーっと太ももの内側を中指の指先の腹だけを足の付け根に向けて走らせる。彼女の右足がつま先だって少し上がった。もうすぐ股間、というところで引き返す。その動きを、ゆっくりと何度も何度も繰り返した。



急に彼女が身体を起こしたので彼は手を引いた。ジーーーっとジッパーの音がする。ブーツを脱ぎ始めた。両足のブーツを脱いでそろえ自分の左側前方に置くと、ハンドバックから薄いスリッパを取り出して履いた。彼女の顔を見ると、ちゃんと用意してきたんだよ、とでも言いたげな得意気な顔をしている。



『足を触って欲しいのか。』



彼は身を乗り出すようにして身体をひねり、右腕を延ばした。彼女の右足を、またつつつーーーっと指先だけで触れた。彼女の頭が後ろに反り、右脚がぐーーっと延びた。足指の先までピンと延びている。



『なんて美しい曲線だろう。』



彼は素直に思った。少し筋肉の弾力を感じるふくらはぎの丸みから足首へのカーブ、意外と筋肉のついた太ももの、なだらかな内側へ引き込まれるようなへこみ。彼女、水泳かジョギングか、運動を心がけているに違いない。脛の丸みを楽しみながらたまにグっと手のひらを当てて握るようにすると、かなりしっかりとした繊維の流れを持った筋肉を感じる。しかし、皮下脂肪とその上を覆う皮膚はとても柔らかく、強く手を当てたり無理に握ろうとするとアザでもつきそうで、今にも破れてしまいそうな儚さ感じさせた。



また顔を上げて周囲を確かめる。

周囲には誰もいない。前方の人影も微動だにしない。眠っているようだ。



彼は座り直し彼女の足へ身体を向けた。彼女は身体を斜めにし彼に向かって足を差し出している。ミニスカートの裾が少しめくれた。彼は太もも、特に内ももを集中的に触り始めた。すすっと指を動かすたび彼女が頭を後ろへのけぞらせる。時々脛の裏、足の甲、足の裏、膝の裏、そして脛をすーーーーっと長くなでる。その度に彼女の頭がのけぞる。



「はああああああああっ」

長い長い吐息で彼女が答える。楽しんでもらえているようだ。

また太ももに戻る。

なんと柔らかいのだろう。なんと滑らかなんだろう。ストッキングの目が粗いくらいに感じる。しかし、ストッキングのおかげでスムーズに触れる。あまり擦ると摩擦マッサージのようになってしまうので、あくまでもセクシャルに触るよう彼は気を付けた。時々、本丸とでもいうべき足の付け根へ手をすべらせるが、その度に彼女は足をギュッと閉じた。このまま簡単に足を開いたりしない、ということか。それとも恥じらいから来る反射的な反応か。硬く閉じられたまま、そこを軽くさする。敏感な部分には触っていないが、彼女がうっとりと楽しんでいるのがわかる。



そこで、彼は急に手を引いた。

椅子の上で座り直す。



彼女がトロンとした笑顔でこちらを見ている。



今日は、思う存分触るのだ。



彼女の右腕をそっと掴むと少し引き寄せ、コート下に右手を差し込み、手の甲を彼女の右の胸先端あたりにさわっとあてた。少し動かす。彼女の目が挑むような、期待するような輝きを灯した。



手を返し指先をたてて軽く円を描きながらシャツとブラジャー、その下の乳房の弾力を、その感触を楽しみながら触った。シャツの生地のフワフワとした手触りと、ブラジャーのレース模様を指先に感じる。Cカップぐらいか、Bカップの少し大きめ、くらいか。なんともかわいらしい膨らみだった。乳房の下にワイヤーがある。そのあたりはとても固い。胸元から横へ横へ左右に触る。シャツのボタンを外す。固いボタンだったため少し苦労した。2個、3個と外し胸元をはだけさせた。少し胸の谷間ができている。その隆起の始まりを確かめるように指でなぞった。乳房とブラジャーの間に、指の入る隙は無いようだ。また谷間に戻って、ふと気づいた。



『フロントホックだ・・・・。』



彼はほくそ笑んだ。そのまま、右手の親指と人差し指、中指と薬指を使ってホックをそっと外した。外れた途端、乳房に弾かれるようにブラが左右にぱっと開いた。



「おおお・・・・。」



彼は感嘆した。

暗闇のなか、白く輝く彼女の胸がむき出しになった。

それは彼にとって神聖な存在に思えた。



『そういえば、会議室でむき出しの彼女のお尻も神々しかったな。』



彼は思い返しながら、右手を彼女の左体側面へ添わせた。くすぐったいのだろう、彼女が身体をよじらせる。外側から左乳房をそっとなでる。完全に身体の向きを彼女の向け、左手も彼女の右乳房の外側を撫でる。手のひら全体で、その重さを確かめるようにぐっと持ち上げる。しばらく左右の乳房の全体を触ってその感触を楽しん

だ。乳首は小さく彼女の小指の先端程で、その周りの乳輪も小さかった。時々、ふっと指をあてた。すれ違うようにすっと触れる。左の乳首が徐々に固くなってきた。



『おっぱいだ・・・・。目の前に今、素晴らしいおっぱいがある・・・。』



感動的ですらあった。もう、全くモテたりしない、女性に縁が無くなってしまった者にとってそれはとても得難い貴重な瞬間だった。



そして、彼女の左のおっぱいを責め始めた。

左側が感じるようだ。右手で円を描きながら少しずつ乳首に近づく。右回りに、徐々に徐々に、そして乳首をそっと撫で、また離れる。今度は左回りに同じように。

彼女の喘ぎが耳元で聞こえる。こちらの動きに合わせて、



「うっ、ふっ、あっ」



と、小声であえぐ。右のおっぱいでも同じように触った。少し感度が低いようなので、今度は両方の乳首を優しく撫でさする。優しくつまむ。リズムをとるようにグッと力を入れつまむ。その度に彼女がびくっと身体全体で反応する。



『た、たまらん・・・!』



欲望のままに滅茶苦茶に触りたくなるところを、必死で抑えながら彼は続けた。



が、おもむろにガバっと彼女の左乳首に吸い付いた。もう我慢できなかった。舌を回して乳輪の外から円を描いて乳首を転がす。時々強めに吸う。また舌で乳首を丹念に舐める。彼女の右腕が彼の頭に回され抱きしめるように力がこもった。変な形だが、彼は幸せを感じた。彼も彼女の背中に腕を回し、抱き合うような形で両方の乳房を、乳首を舐めまわした。







END
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