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Ⅱ ブルーローズ♬前奏曲
E21 アトリエ新世紀
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「まあまあ。同居については慎重に考えましょうか。私が急に黒樹のお宅へ上がるのはどうかとも思いますし」
サワガニの素揚げを食べている場合ではない。
緊張感が走った。
「ひなぎくさんって、そんな感じなんだ! 言いたくないけど、本気を感じないわ。自分一人で生きて来たって顔をしていると思うよ」
私と同じくおっとり派かと思った蓮花が気の強い所を見せた。
ズケズケと踏み込んで来るのは真似ができない。
「蓮花お姉ちゃん、どこか具合が悪いぴくか?」
不機嫌は具合が悪いからかお腹が空いているからだと、劉樹が下の家族や母親を見て感じた配慮だ。
「劉樹には、分からないのよ。大切にしているとか言いながら、上辺だけって愛し方しか知らない人っているの。身近にもいたんだから」
誰のことだかは、ひなぎくには分からなかった。
蓮花に失恋があったのか、よほど身近な人物なのかさえも。
とにかく、黒樹は、自分の家族についてはノータッチに見えたから心当たりを尋ねるにしても話にならない。
「まあ、落ち着けや。蓮花」
「お父様! 今、なんでお話ししないのですか?」
ガタリとビニール張りのテーブルに手をついて、椅子から立ち上がった。
黒樹は、優しく肩を押さえて、おとなしく座るように促がした。
「語気が荒いよ。蓮花、いつも優しい子だろう。お前は実直で、そこがいい所だ。だが、度が過ぎないようにしような」
強く出たものの、苦く悔しい顔を残して黙って座った。
蓮花は、慣れない箸を置いた。
「そうだな。形が見えなくて疲れたのだろう。よし。食べ終わったら、早速現地を見に行くぞ」
子ども達は、ひなぎくから見ても、蓮花は少々むくれているが、皆、お腹もふくれて満足気だ。
黒樹は、緑茶が美味しいとぐびりと飲み、ひなぎくは、手をあたためて猫舌なので少し待っていた。
「父さん、更地を見に行くんっすか?」
当然そうだと思って、和は、食後のコーヒーをいただいていた。
「雷風呂だ」
真顔の黒樹は、大抵まともなことを話さない。
冗句を放った証拠になる位だ。
「はあ! なんっすか?」
「それはー、上がボーリング場とか言うネタですよね? ええ、私はよく聞かされました。暇を見つけては聞かされました」
ゴロゴロゴロゴロ……。
ひなぎくは、雷の真似をして唸った後、やれやれと呆れた。
「だって、楽しいんじゃもーん。皆、肩の力を抜くのじゃもーん」
ひなぎくには冗句まかせの黒樹に、そんな意図があったとは思わなかった。
呆れてしまって、空振り一本打法だと思った。
「ひなぎくちゃんは、聞き上手だし。でも、今日は怒っているの?」
「いいえー。失礼いたしました。ギャグのセンスがいいなあって」
口の端を引いて、アルカイックスマイルを決めた。
黒樹と場を明るくしたかった。
「心裏腹でしょう? 人には必要だよ。潤滑油なんだから、ひなぎくちゃん」
「父さん、皆心配しているから、土地を見に行こう」
和もコーヒーを飲み終えたし、虹花と澄花もオレンジジュースとりんごジュースを氷まで空にした。
蓮花は疲れが見えていて、紅茶を飲み掛けたままでいる。
「わかった。わかった、和。皆もな」
「実は、このパンダ食堂さんとは深い縁がありそうでしてね」
黒樹は、切り出し、胸ポケットから黒い手帳を取り出した。
「今から、略図を書くよ。ここが、こぶとり寺前バス停。少々南下した、ここ東側中央が、パンダ温泉楽々の入り口。ここから、露天風呂の着替え用のついたてが男女二か所あり、脱衣かごを置く棚がある。その向こうは、所々竹垣のある新世紀的な露天風呂が棚田式に点在している。で、西側中央には、パンダ食堂がある。そして、北が山になっており、少し登った所に、こぶとり寺があり、寺の裏から瀧が流れ落ちている」
サクサクと細い鉛筆で図を描いた。
ひなぎくも子ども達もうんうんと頷く。
「更地は、ここ」
朱の鉛筆で丸をつけた。
「パンダ温泉楽々の入り口から真南の角だよ」
「お父様、いい場所ではないですか」
蓮花が手を打って喜んだ。
先程は、よく見ないでパンダだけに注目して入ったが、場所柄がいい。
「下野県ふるさとななつ市二荒神町飯山一五三番地と住所があっていますものね」
ひなぎくの頭の中にある青写真が光った。
ぐーマップにある位置情報と同じだ。
だが、細かい所は、情報が古めだった。
「やはり、メールや添付写真だけでは、分からないことが多いな」
アラフィフの薄い頭を搔くと、寒さが増す。
「そうですね。うかつに何でも信じてはいけませんね」
「温泉があると言うのは、全くの未確認情報だったしなー。やられたんだか、得るものがあったんだか」
ひなぎくも同じことを考えていた。
「じゃ、ご馳走さまをして、見に行くか!」
パンダ食堂の皆さんと黒樹に礼を言って店を出た。
ガラリと店を一歩出ると、こちらが温泉に入りたくなる。
寒いのか、和は、ブラックジーンズのポケットに手を突っ込んで肩をすくめる。
「パンダ食堂の方、飯森さんと仰ってましたが、ここは宿泊施設がないらしいですよ。宿泊はどうしましょうか?」
「んん? そうか、今晩からな。様子を見て、プレハブ住宅も考えていたが」
こくこくとひなぎくは同意した。
「俺は、面白いこと聞いたっすよ。飯森さんが多いらしいっす。ここのおばあさん、三人とも飯森さんだって。ははは! どうしろって言うんっすか」
和の屈託のない笑いに澄花が疑問を持つ。
「皆、親戚なの? 和お兄さん」
「澄花。親戚ではないっすけど、苗字が同じってことはあるみたいっすよ」
ポケットから手を出して、澄花の頭を撫でた。
「お父様、お仕事って地道なのね」
蓮花もへの字の口を開いた。
自分の思い通りにならなくても仕方のないことがあるのは分かってはいた。
でも、理屈や理想と現実とは温度差があるものだ。
「そんなもんだ」
黒樹の横顔を見て、そんなもんだを繰り返して乗り越えたことが多いのだろうと、ひなぎくは思った。
皆で、更地に向かった。
はずだったが、そこはもう古い建物があった。
いわゆる古民家だ。
「これに何か文化財とかついていないか確かめないとな。やたらと手を入れられない」
「わわ。また、温泉に次ぐ壁か……。困ったわねー」
ひなぎくの困ったは何回出たか、誰も数えていないと思ったが、黒樹には分かっていた。
「困ったら、考えてみたらどうだ?」
「プロフェッサー黒樹……。そうですね。考えます」
寒い風がひゅういと吹いていた。
段々、子ども達は、さっきのパンダ食堂に入りたいと思った。
にゅうめんが美味しかったなと。
おばあさん達も優しかったなと。
「私は、アトリエに新しい風を吹き込みたいな……。何か、これでできる気がしないでもないような……」
風はひゅうういひゅういと強くなって来る。
ひなぎくの心をかき乱すように。
「できるなら、一緒に働く人と……」
「一緒に働く人と?」
風のうめき声と黒樹の鋭い声がひなぎくの胸をえぐった。
「アトリエ新世紀を作り上げたい……!」
「アトリエに新たな風を吹き込みたいの……!」
ひなぎくは、強く強く天に誓った!
「ねえ、何を持っているの?」
「青いバラ」
この会話は、誰と誰のものか、ひなぎくには分からなかった。
サワガニの素揚げを食べている場合ではない。
緊張感が走った。
「ひなぎくさんって、そんな感じなんだ! 言いたくないけど、本気を感じないわ。自分一人で生きて来たって顔をしていると思うよ」
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ズケズケと踏み込んで来るのは真似ができない。
「蓮花お姉ちゃん、どこか具合が悪いぴくか?」
不機嫌は具合が悪いからかお腹が空いているからだと、劉樹が下の家族や母親を見て感じた配慮だ。
「劉樹には、分からないのよ。大切にしているとか言いながら、上辺だけって愛し方しか知らない人っているの。身近にもいたんだから」
誰のことだかは、ひなぎくには分からなかった。
蓮花に失恋があったのか、よほど身近な人物なのかさえも。
とにかく、黒樹は、自分の家族についてはノータッチに見えたから心当たりを尋ねるにしても話にならない。
「まあ、落ち着けや。蓮花」
「お父様! 今、なんでお話ししないのですか?」
ガタリとビニール張りのテーブルに手をついて、椅子から立ち上がった。
黒樹は、優しく肩を押さえて、おとなしく座るように促がした。
「語気が荒いよ。蓮花、いつも優しい子だろう。お前は実直で、そこがいい所だ。だが、度が過ぎないようにしような」
強く出たものの、苦く悔しい顔を残して黙って座った。
蓮花は、慣れない箸を置いた。
「そうだな。形が見えなくて疲れたのだろう。よし。食べ終わったら、早速現地を見に行くぞ」
子ども達は、ひなぎくから見ても、蓮花は少々むくれているが、皆、お腹もふくれて満足気だ。
黒樹は、緑茶が美味しいとぐびりと飲み、ひなぎくは、手をあたためて猫舌なので少し待っていた。
「父さん、更地を見に行くんっすか?」
当然そうだと思って、和は、食後のコーヒーをいただいていた。
「雷風呂だ」
真顔の黒樹は、大抵まともなことを話さない。
冗句を放った証拠になる位だ。
「はあ! なんっすか?」
「それはー、上がボーリング場とか言うネタですよね? ええ、私はよく聞かされました。暇を見つけては聞かされました」
ゴロゴロゴロゴロ……。
ひなぎくは、雷の真似をして唸った後、やれやれと呆れた。
「だって、楽しいんじゃもーん。皆、肩の力を抜くのじゃもーん」
ひなぎくには冗句まかせの黒樹に、そんな意図があったとは思わなかった。
呆れてしまって、空振り一本打法だと思った。
「ひなぎくちゃんは、聞き上手だし。でも、今日は怒っているの?」
「いいえー。失礼いたしました。ギャグのセンスがいいなあって」
口の端を引いて、アルカイックスマイルを決めた。
黒樹と場を明るくしたかった。
「心裏腹でしょう? 人には必要だよ。潤滑油なんだから、ひなぎくちゃん」
「父さん、皆心配しているから、土地を見に行こう」
和もコーヒーを飲み終えたし、虹花と澄花もオレンジジュースとりんごジュースを氷まで空にした。
蓮花は疲れが見えていて、紅茶を飲み掛けたままでいる。
「わかった。わかった、和。皆もな」
「実は、このパンダ食堂さんとは深い縁がありそうでしてね」
黒樹は、切り出し、胸ポケットから黒い手帳を取り出した。
「今から、略図を書くよ。ここが、こぶとり寺前バス停。少々南下した、ここ東側中央が、パンダ温泉楽々の入り口。ここから、露天風呂の着替え用のついたてが男女二か所あり、脱衣かごを置く棚がある。その向こうは、所々竹垣のある新世紀的な露天風呂が棚田式に点在している。で、西側中央には、パンダ食堂がある。そして、北が山になっており、少し登った所に、こぶとり寺があり、寺の裏から瀧が流れ落ちている」
サクサクと細い鉛筆で図を描いた。
ひなぎくも子ども達もうんうんと頷く。
「更地は、ここ」
朱の鉛筆で丸をつけた。
「パンダ温泉楽々の入り口から真南の角だよ」
「お父様、いい場所ではないですか」
蓮花が手を打って喜んだ。
先程は、よく見ないでパンダだけに注目して入ったが、場所柄がいい。
「下野県ふるさとななつ市二荒神町飯山一五三番地と住所があっていますものね」
ひなぎくの頭の中にある青写真が光った。
ぐーマップにある位置情報と同じだ。
だが、細かい所は、情報が古めだった。
「やはり、メールや添付写真だけでは、分からないことが多いな」
アラフィフの薄い頭を搔くと、寒さが増す。
「そうですね。うかつに何でも信じてはいけませんね」
「温泉があると言うのは、全くの未確認情報だったしなー。やられたんだか、得るものがあったんだか」
ひなぎくも同じことを考えていた。
「じゃ、ご馳走さまをして、見に行くか!」
パンダ食堂の皆さんと黒樹に礼を言って店を出た。
ガラリと店を一歩出ると、こちらが温泉に入りたくなる。
寒いのか、和は、ブラックジーンズのポケットに手を突っ込んで肩をすくめる。
「パンダ食堂の方、飯森さんと仰ってましたが、ここは宿泊施設がないらしいですよ。宿泊はどうしましょうか?」
「んん? そうか、今晩からな。様子を見て、プレハブ住宅も考えていたが」
こくこくとひなぎくは同意した。
「俺は、面白いこと聞いたっすよ。飯森さんが多いらしいっす。ここのおばあさん、三人とも飯森さんだって。ははは! どうしろって言うんっすか」
和の屈託のない笑いに澄花が疑問を持つ。
「皆、親戚なの? 和お兄さん」
「澄花。親戚ではないっすけど、苗字が同じってことはあるみたいっすよ」
ポケットから手を出して、澄花の頭を撫でた。
「お父様、お仕事って地道なのね」
蓮花もへの字の口を開いた。
自分の思い通りにならなくても仕方のないことがあるのは分かってはいた。
でも、理屈や理想と現実とは温度差があるものだ。
「そんなもんだ」
黒樹の横顔を見て、そんなもんだを繰り返して乗り越えたことが多いのだろうと、ひなぎくは思った。
皆で、更地に向かった。
はずだったが、そこはもう古い建物があった。
いわゆる古民家だ。
「これに何か文化財とかついていないか確かめないとな。やたらと手を入れられない」
「わわ。また、温泉に次ぐ壁か……。困ったわねー」
ひなぎくの困ったは何回出たか、誰も数えていないと思ったが、黒樹には分かっていた。
「困ったら、考えてみたらどうだ?」
「プロフェッサー黒樹……。そうですね。考えます」
寒い風がひゅういと吹いていた。
段々、子ども達は、さっきのパンダ食堂に入りたいと思った。
にゅうめんが美味しかったなと。
おばあさん達も優しかったなと。
「私は、アトリエに新しい風を吹き込みたいな……。何か、これでできる気がしないでもないような……」
風はひゅうういひゅういと強くなって来る。
ひなぎくの心をかき乱すように。
「できるなら、一緒に働く人と……」
「一緒に働く人と?」
風のうめき声と黒樹の鋭い声がひなぎくの胸をえぐった。
「アトリエ新世紀を作り上げたい……!」
「アトリエに新たな風を吹き込みたいの……!」
ひなぎくは、強く強く天に誓った!
「ねえ、何を持っているの?」
「青いバラ」
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