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運命
EP23 偶然か必然か
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「頑張って下さい!」
「レンくん大好き!!」
サイン会はファンのみんなと向き合える大事なイベントだ。
みんなから貰える愛のこもった言葉で僕の胸は満たされる。
アイドルのやりがいはここにあると僕は思う。
今のこの笑顔は本心から出てるものだ。
そんな幸せに包まれながら次々とファンを迎える。
次はどんな子がどんな言葉を僕に向けてくれるのか期待してブースの入口を眺める。
けれど次の瞬間に僕を襲ったのは衝撃だった。
「…こ、こんにちは」
驚きに目を見開いている僕に戸惑いながらもそう言う女性。
しばらくファンが見せるキラキラした視線で僕達の顔を見回す。
「あ、、サイン!お願いします…!」
ふと気付いたように手に持ったCDをケンに差し出す彼女。
「はいはーい」
ケンがサインを書いてる間もキラキラした表情は変わらない。
「お名前はー?」
「め、めぐです…!」
そう、目の前の人物は僕の知っているめぐ、、、園田めぐだった。
一体どうしてここに.....
やはり僕の正体を見破って確かめに来たのだろうか。
けれどめぐのこの表情はファンのみんなが僕たちに対して向けるものと変わりなく、演技をしているようにも見えなかった。
それなら、、
「…これは偶然なのか?」
「え?」
思わずそう口に出してしまい、めぐが不思議そうに僕を見る。
「あ、、いや、なんでもないよ!めぐ…ちゃんは誰推しなの?」
そんなめぐに僕は慌ててそんな質問を口にする。
「…私は、、全員が好きです」
少しの沈黙のあとに答えるめぐ。
だけど、めぐが見せた考え込むような様子からそれは本当の答えじゃないような気がした。
「嬉しいこと言ってくれるね?でもそう言って1番はいるんでしょう?」
僕のそんな言葉にめぐは驚いた顔をした。
ケンにも遠慮するなと言われて恥ずかしそうにめぐは一言言った。
「…私は、、レン君が一番好きですっ」
思わず手を止めてしまう。
「ぼ、僕?」
「はいっ」
「くそー!レン推しかぁ~」
悔しそうにするケンの声は耳に入ってこなかった。
「……ありがとう」
複雑な気分になりながら笑顔でそう返す。
今の僕は上手く笑えていただろうか。
そして、めぐが僕のファンってことは当然詩音の正体も気付いて、、
「お時間です~」
そんな事を考えてるとスタッフに退室を促され、離れて行くめぐ。
「…あ、また必ず会いに来ますから!!みんな大好きです!」
「おう、またな」
「ばいばーい!」
「ちょっと待っ…」
いや、引き止めてどうする?
詩音の正体を分かっていたのかと問い詰めるのか?
そんな一瞬のためらいが生じて結局僕は何も言えないままメグの後ろ姿を見送るしかなかった。
「レンくん大好き!!」
サイン会はファンのみんなと向き合える大事なイベントだ。
みんなから貰える愛のこもった言葉で僕の胸は満たされる。
アイドルのやりがいはここにあると僕は思う。
今のこの笑顔は本心から出てるものだ。
そんな幸せに包まれながら次々とファンを迎える。
次はどんな子がどんな言葉を僕に向けてくれるのか期待してブースの入口を眺める。
けれど次の瞬間に僕を襲ったのは衝撃だった。
「…こ、こんにちは」
驚きに目を見開いている僕に戸惑いながらもそう言う女性。
しばらくファンが見せるキラキラした視線で僕達の顔を見回す。
「あ、、サイン!お願いします…!」
ふと気付いたように手に持ったCDをケンに差し出す彼女。
「はいはーい」
ケンがサインを書いてる間もキラキラした表情は変わらない。
「お名前はー?」
「め、めぐです…!」
そう、目の前の人物は僕の知っているめぐ、、、園田めぐだった。
一体どうしてここに.....
やはり僕の正体を見破って確かめに来たのだろうか。
けれどめぐのこの表情はファンのみんなが僕たちに対して向けるものと変わりなく、演技をしているようにも見えなかった。
それなら、、
「…これは偶然なのか?」
「え?」
思わずそう口に出してしまい、めぐが不思議そうに僕を見る。
「あ、、いや、なんでもないよ!めぐ…ちゃんは誰推しなの?」
そんなめぐに僕は慌ててそんな質問を口にする。
「…私は、、全員が好きです」
少しの沈黙のあとに答えるめぐ。
だけど、めぐが見せた考え込むような様子からそれは本当の答えじゃないような気がした。
「嬉しいこと言ってくれるね?でもそう言って1番はいるんでしょう?」
僕のそんな言葉にめぐは驚いた顔をした。
ケンにも遠慮するなと言われて恥ずかしそうにめぐは一言言った。
「…私は、、レン君が一番好きですっ」
思わず手を止めてしまう。
「ぼ、僕?」
「はいっ」
「くそー!レン推しかぁ~」
悔しそうにするケンの声は耳に入ってこなかった。
「……ありがとう」
複雑な気分になりながら笑顔でそう返す。
今の僕は上手く笑えていただろうか。
そして、めぐが僕のファンってことは当然詩音の正体も気付いて、、
「お時間です~」
そんな事を考えてるとスタッフに退室を促され、離れて行くめぐ。
「…あ、また必ず会いに来ますから!!みんな大好きです!」
「おう、またな」
「ばいばーい!」
「ちょっと待っ…」
いや、引き止めてどうする?
詩音の正体を分かっていたのかと問い詰めるのか?
そんな一瞬のためらいが生じて結局僕は何も言えないままメグの後ろ姿を見送るしかなかった。
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