凶星を招く星読師と監視者と黒く白い双塔

さか【傘路さか】

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「イオ。起きろ、いつまで寝ている!」

 びりびりと鼓膜を震わせる声に、耳を塞ぎ、毛布の中に頭を入れる。自分でざんばらに切り、見苦しいと整え直された髪が、さり、と耳元で音を立てた。

 大きな足音が体重を掛け、廊下の床を踏みしめる。足音で近づいてきているのを察し、更に憂鬱になった。

 もっと。ずっと。寝ていたい。

「昨日、寝たのは何時だ!?」

 バン、と扉が叩き付けるように開かれ、奥から長身の男が顔を出す。

 炎色で、動きやすさを重視して整えられた髪、湛える水の色をした瞳と、よく見れば端整な顔立ちをした男。

 レグルス。なんだったか、彼の姓は興味が無くて尋ねたかも忘れた。俺の監視をしている男だ。

「……明け方」

 昨夜も、ずっと星を見ていた。男は床に散らばった紙片を拾い上げると、近くの棚に纏めて置く。

 寝台に向かって大股で歩み寄ると、身体の上にあったはずの薄っぺらい毛布も布団も、すべて一気に剥ぎ取られた。

 俺お手製のいびつな寝台は、床からの冷気を直で伝えてくる。

「寒いんだよ…………」

「動けば暖まる。ほら、立たないか」

 背と寝台の間に男の手が入ると、ひょいと抱え上げられた。視界が一気に明るくなり、真正面には朝にふさわしい顔をした男がいる。

 彼の筋肉は服を押し上げ、身体の皮膚のあちこちに治りきらない傷が見える。俺の監視をする前は、戦う仕事をしていたらしい。

「また軽くなったか……?」

「もう。料理、増やされんのやだよぉ……」

 彼と出遭ってしまった頃は骨と皮ばかりで、これでもまだふっくらした方なのだ。

 だが、この男は俺がひょろりとしているのがお気に召さないらしく、食材を持ち込み、料理を作り、食べさせる。

 監視、ではなく、世話、のほうが言葉として適切な気がしていた。

「だったら健康的なくらい太れ」

「健康だ「ひと月前に風邪を引いた事はまだ時効ではない」────って」

 低い声が被さって、己の弱っちい声は溶け消えた。

 開いた扉から男はすたすたと寝室を出ると、食卓まで俺の身体を運んでいく。

 俺たちは、外観上は石造りの塔に住んでいる。

 室内は主に木で構成されており、俺だけで住んでいた頃は、仕事用具以外はこざっぱりした室内だった。

 今は、少しだけ色味のある布が増え、落ち着いた色味で整えられている。戦場にいたであろう男の趣味は静かで、髪の炎色のほうが室内では浮いていた。

 木製の椅子を引き、腰掛けさせられる。刺繍の入った布地を机の上に敷くと、皿が決まった場所に置かれた。

 皿には温かい色味のスープが注がれる。パンは焼きたてのそれ。野菜は取れたての瑞々しい葉を千切って味付けされている。

 真ん中の皿には加工肉を炙ったものに、焼いた卵が添えられた。

「今日もこんなに食べられない」

「残った分は私が食べる。食べられるだけ腹に入れるんだ」

 レグルスの言葉に、好きなものから手をつけ始める。貧弱な腹は少し重いものを入れると、途端に悲鳴を上げ始めた。

 これでも許容量は増えたのだが、美味しいのに、量が食べられない。

「卵。美味い」

「そうか、また作ろう」

 甘いソースを卵黄に絡め、口に運ぶ。はぐはぐと食いついていると、綺麗に野菜類だけが残った。

 野菜類も、好みに合うように味付けされ、苦みやえぐみを抜く下処理がされている。好きな料理に比べればゆっくりだが、口に入れて咀嚼した。

 好んで食べようとは思わないが、不味い、という味でもない。

 満腹に近づいてくると、彼は紅茶を淹れてくれる。前を見ると、彼の皿は綺麗に空になり、底の白さが見えた。

「美味しかった」

「もう食べないか?」

 尋ねられ、頷く。

 そうか、と呟いたレグルスは、俺の皿を回収して残りを食べ始める。俺は皿が片付くまで、お茶を飲みつつ膨れた腹を落ち着けた。

 風が吹いたのに気付き、入り口となった窓を見た。薄墨色の髪の中に、星色の瞳が浮かんでいる。やせっぽちで背の低い。幼い顔立ちの男がこちらを見返していた。

 もう成人して数年経つのだが、町の酒場で酒を飲むことは許されないだろう。町の酒場に行くこともないが。

「イオ。昨日の星見の結果を教えてくれるか?」

 俺は、星読師だ。

 魔術も使えるが、時間が掛かりすぎて魔術師としての腕は良くない。その代わり、魔力の流れを読む事は、他よりも得意としている。

 星の運行、地脈の流れ、そして人の魔力の滞留。それらの情報を重ね合わせ、先の時を読む。本来なら、喜ばれ、尊ばれる職業だった。

 だが、俺は牢のようなこの場所で、監視のこの男にのみ、星読みの結果を告げる。

「『日出づる所 白亜の塔が崩れ 星が墜ちる』」

「いつもの事だが、悪い事しか告げないな」

 彼の声は苦々しげだった。

 俺は悪い事柄しか読むことができず、一度、権力者の死を読んだことがある。

 『凶星を招く星読師』

 しばらく軟禁され、この場所に移された時には、噂は尾鰭を伴って広まった後だった。

 それから俺はこの牢に閉じ込められ、監視されることになった。この男が監視者として赴任したのは最近、ここ数ヶ月のことだ。

「嘘を言っても仕方ないだろ」

 俺が椅子の背に体重を預けていると、食事を終えたレグルスが立ち上がって、机の上を片付けた。大きな手が布巾で表面を拭うと、木目が濡れて浮かび上がる。

 代わりに、空いた場所には地図が広げられた。この周辺しか載っていないような、比較的、小さなものだ。

「『日出ずる』……は、東。最も該当しそうなのは、リギア家所有のこの塔か。館と舞踏場が併設されていて、時折、舞踏会が開かれている」

「へえ。詳しいな」

「私はリギア家の当主から雇われている、と言っただろう」

「自分を閉じ込めてる領主の名前なんか、忘れたいだろ」

「…………」

 むっつりと黙り込んでしまったレグルスの様子に、頬を掻く。

 別に、この場所の生活に困る所はなく、衣食住が揃っていること自体は有難い話だ。ぎい、と体重を掛けた椅子の脚が軋んだ。

「塔が崩れる、か。……近場での話だ、領主に報告して現地を見に行ってくる」

「ふぅん。俺は行かなくていいの?」

 尋ねると、レグルスは渋い顔をした。

 噂の所為で、俺自身が災いを呼ぶ、というような印象を持たれている。この牢獄は檻でありながら、皮肉にも、俺を守る盾であった。

「現地が近いんなら地脈でも読めば、もっと詳しい情報が分かるかもしれないのになあ」

「それは……、領主に聞いてみる」

 そう言い、レグルスは食事の後片付けをして外に出ると、馬に跨がって走り去ってしまう。

 窓からその後ろ姿を見送って、俺も立ち上がる。

 居間を出て作業室に戻ると、仕事道具を星見台へと置き忘れた事に気づいた。机の上に置いていた菓子瓶を懐に入れ、作業室の扉が閉じる前に廊下へと出る。

 この塔の頂上にある星見台へは、階段を使っては時間が掛かりすぎる。廊下の端にある小部屋に入り、天井を見上げた。

 この小部屋は、金属製の綱で頂点から釣られている箱、の構造をしている。

「妖精くん、いる?」

『いる。ひとのこのように、けいちょうにいきてはおらぬ』

 今朝の寝坊は、妖精たちにすら、軽佻、と釘を刺される始末だ。

 ひょこ、ひょこ、と部屋中から何かが姿を現した気配がする。人間とは本質的に違う波が、俺の声に返事をした。

「屋上に行きたい。対価は飴玉で」

 懐から菓子瓶を取り出し、カラカラと中身を振って示した。

 ざわり、と魔力が蠢く。

『よきいろをしておるな。みっつだ』

「分かった」

 ガコン、と小部屋が揺れ、上向きの力が加わった。妖精の操作によって金属製の綱がぐるぐると巻き取られ、箱は持ち上げられて上昇する。

 上方からぶつかる音が響くと共に、最上階へと辿り着いた。

「ありがとう」

 手のひらに飴玉を四つ載せ、掲げる。

「一つはおまけだ。いい天気だからさ」

『ほう。ようせいも、そとにでるか』

 嬉しげな声と共に、気配は小部屋の外に出ていく。流れを追って外に出ると、頬に風が吹いた。髪が舞い上がる。

 ここが星見台、塔の頂上だ。

 星見に適した高い塔。遙か昔に建てられたこの建物は、魔術的な大断絶……大戦以前の時代の代物だ。

 昇降する小部屋を始め、解析不可能な魔術装置が数多く残されているが、俺には操作方法が分からない。

 唯一、この塔に住む妖精たちは装置を動作させることができるが、使い方まで教えてくれることはない。

 円形に広がる床は石で埋め尽くされ、方角を示す文字が刻まれている。ゆっくりと歩いて、周囲を囲む柵に手を掛けた。

 視界の先には、壁が同心円状にこの塔を囲んでいる様が見て取れる。塔よりは低い。だが、人ならまず越えられないような壁が、三重に敷地を囲む。

 そして、最も外側の壁の先には堀があり、なみなみと水が湛えられていた。

 敷地と外との出入りは、ただ一カ所ある跳ね橋を使う。

 跳ね橋は特定の操作をしないと動かず、その操作方法はレグルスの雇い主である、リギア家の領主が管理している。

「外は、遠いな」

 柵に両腕を乗せ、その上に顎を置いた。

 敷地の先には道が延び、町まで繋がっている。領主の屋敷がある町だ。

 反対側にある道を行けば、また別の国の領地が広がっている。国境沿い近くにある交易が盛んな土地柄。だからこそ、貴族たちの交流、舞踏会を行うような建物が存在する。

「今更、外に行きたいか、っていうと。微妙なんだけどさ」

 孤児として生まれ、育ての親の元で魔術の基礎と、星読みを学んだ。

 親元を離れ、近くの町で働き始めたのは成人してからだ。街頭で大道芸人よろしく星読みを行い、投げ銭を得るようになった。

 その時はまだ影響範囲が小規模で、星読みの結果、難を逃れた人もいたのだ。

 だが、ある日から夢を見るようになった。誰かが夢に出て、星読みの結果に言葉を付け加える。ぼんやりしていた星読みの結果は、段々と輪郭を得るようになった。

 夢を繰り返すに連れて、結果を齎す規模が段々と大きくなった。そして、権力者の死を読む、という結末を招いた。

 俺の能力は、危険である。人々はそう言い、領主が手配をして、塔へと幽閉される事となった。

「外に出ても。どうせまた、繰り返すんだろうしなぁ……」

 未だに、星読みの結果を補足する夢は見続けている。知った以上、伝えない事はできない。レグルスはいつも顰めっ面をしながら、結果を持ち帰る。

 屋上は、唯一、外に出ている気分になる。

 買い物をして、古本屋を漁って、美味しいものでも食べて、そういった日常が急に失われたから、名残惜しいのだろうか。

『そとにいきたいのか』

 ずし、と肩に重みが掛かったような気がした。妖精たちは気まぐれだが、時おり慰めのような言葉を口にする。

 くすぐったく思いながら答えた。

「行きたくないよ、面倒だし。そもそも、跳ね橋が動かせないだろ」

『そうか。それならいいが』

 妖精は肩から頭へと移動し、そよぐ風を受けている。姿の見えない彼らは、この敷地を出られない事を不満に思わないのだろうか。

 答えが怖くて疑問を口にできず、ただ俺は唇を閉じた。



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