凶星を招く星読師と監視者と黒く白い双塔

さか【傘路さか】

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 夕方になって、レグルスが戻ってきた。買い出してきた食料品を棚に仕舞い、手早く夕食の準備を始める。

 外では夕立が降り始めた。最近は、季節としては珍しく雨が多い。

「俺、手伝うこと、ないよな……?」

「わかっているなら休んでいろ」

 朝から昼までごろごろ読書していた俺としては、眺めていて申し訳なくなるような働きぶりだった。だが、あの最中に俺が手を出そうとしても先ず邪魔だ。

 夕食は、野菜と肉を煮込み、香辛料で味付けしたスープに、炙った硬めのパンが添えられていた。

 肉汁の濃厚さに美味い、という言葉を繰り返しながら、スープの皿を干す。

「肉の味に混ぜると、きちんと野菜も食べてくれるんだがな……」

「俺のこと、幼児だと思ってる?」

「幼児だと考えれば、まだ扱いやすいと思っている」

「俺、なんかしたっけ?」

「胸に手を当てて考えろ。思いつかないなら別にいい」

 はあ、とぬるい声を返すと、彼はてきぱきと皿を片付けた。湯を沸かし、お茶を淹れ、切り分けた果物と共に差し出される。

 食後にこうやってゆっくり時間を取る習慣も、彼が来てからのものだ。

「……領主様に星読みの結果を報告し、白亜の塔の建築資料を見せて貰った。建てたのは十年前。まだ、建物としては新しいようだ。直近の、舞踏会の使用予定は五日後の夜。他国からも人を招く、大規模なものであるらしい」

「それは、なんで?」

「領主様の娘の婚約が決まったからだ」

「おお、目出度いな」

 俺の言葉に、またレグルスは苦々しい顔をした。俺はカップに口をつけ、視線を天井に投げる。

 自身の言葉を心中で反復して、ようやく男の表情の意味を悟った。

「その、目出度い会で塔が崩れるんじゃないかって……?」

「そうだ。『星が墜ちる』、という言葉が引っかかっていた。リギア家……リギア、という言葉は、古い言葉で特定の星の名を示す」

「俺、ろくな言葉を読まねえな」

「……まあ、うん……。そこで、領主様に相談して、イオを外に出すことにした」

 一瞬、鼓動が止まったかと思った。

 外に出ることは認められない、と分かっていたからこそ、冗談として気軽に外出を提案した。この牢の外に出るのは、数年ぶりだ。こんな簡単に叶うとは思わなかった。

 目を丸くしている俺の様子に、レグルスは机に両肘を置く。暖かいカップから湯気が立ち上り、大気に消えていった。

「勿論、私が常に付き従うし、逃げ出そうとすれば即座に拘束する。余計な事は考えないように」

「別に逃げたりはしない、けど」

 ふうん、と切り分けられた果実を持ち上げ、囓る。カシ、と果肉は容易く口の中で解れ、果汁が喉を潤した。

 こくん、と口の中のものを飲み込んで、気圧されたまま視線を下げた。

「じゃあ、明日?」

「ああ。明日、塔へと向かおう」

 塔や併設されている館の話を聞いていると、夜はいっそう深くなった。飲み物が無くなった段階で話を切り上げ、風呂の用意に向かう。

 風呂は、魔術装置で温度を上げる仕組みになっている。妖精の声が聞こえないレグルスには、この塔内で魔術装置を動かすことができない。

 この塔は、失われた技術で構成されている。妖精たちが好きな対価を揃え、交渉をして、装置を動かしてもらい日常生活を送る。

 この塔に来てまで、妖精と接することになるとは思わなかった。ふと、育ての親の元にいた時期を思い出す。

 昔も、妖精が当たり前のように近くにいた。

「妖精くん。風呂に湯を張ってほしいんだけど。対価は新作の砂糖菓子だ」

 町に立ち寄った際、レグルスが買い求めてくれたものだ。ひょこひょこと何者かが足元を駆け回る音がする。

『ふたつだ』

『いや、われはひとつでやるぞ』

 二人の間で価格交渉が行われている。必死な声音に、はは、と笑い、それぞれに二つずつ握らせた。

「少しの間、保温も頼みたい。レグルスが入り終わるまで。いいか?」

『『しょうちした』』

 キイ、と装置が動く音がすると、設けられている管から湯が流れ出る。水を運び、温度を上げ、適度な水位に調整する。

 現代で買い求めれば高価な装置になるであろうそれが、かなり昔の技術でも同じ動作をしている。

「大断絶以前の魔術って、どんなもんだったんだろうな」

『おしえてほしいか?』

 少し低い声が聞こえた。知らなくていい事を知ろうとしている、そう脅されているような響きだった。

「高価いのか?」

 あえて、茶化すように言葉を発した。時おり、人ではない存在を相手にしていることを実感する。

『さとうがしが、まちいっぱいにあふれるくらいだ』

 砂糖を固めて細工した菓子だって安いものではない。この菓子を町一杯に溢れるくらい用意するとなると、とんでもない量だ。値段だ。

 ぞっと、寒くもないのに背を震わせる。

「金が足りないな」

『そうか。それなら、こうしょうはふせいりつだ』

 妖精はそう言い残すと、ぽちゃん、と浴槽に波紋を作る。指でも入れて、温度を確かめているのだろうか。

 浴室を出て、レグルスが皿を洗っている厨房まで戻る。

「レグルス。すぐ風呂の用意ができそうだ。先に入るか?」

「いや。竈の掃除が少し残っている。イオが先に入るといい」

 何だかんだで、レグルスには常に一番風呂を譲られている。そうか、と素直に諦めた。彼の前で両手を差し出す。

「ああ、寝間着か。少し待っていろ」

 風呂の用意を催促するような囚人に対し、怒ってもいいはずだが、彼は当然のように服を取りに行ってしまう。

 彼が来てすぐは心理的に荒れていて、何でも叶えてくれる相手に対し、腹いせに何でも頼んだ。食事から始まり、身の回りの世話すべてだ。

 これまでの監視者は、すぐ食べられるような食品だけを、数日に一度、届けるだけだった。だが、彼は俺が痩せぎすな事を指摘し、生活を人らしいものへと近づけた。

 俺が頼めば全て叶えようとされる。怒られるのは、俺の為にならないことだけだ。

「はい。今日も冷えるだろうから、上着も羽織っておくんだぞ」

 持ち上げた腕に、綺麗に洗濯された寝間着が載った。

 彼は、いつまで、どこまで、俺の我が儘を聞いてくれるんだろう。忍び寄った恐怖が、口を動かした。

「…………ありが、とう」

 相手の反応を見ていられず、すぐに踵を返す。駆け去ろうとした脚は、腕を掴まれたことによって動かなくなる。

 恐る恐る振り返ると、目元を染めたレグルスがいた。

「面倒だ、と思ってはいなかったか」

「は? ……なんで」

「いや。私は、イオが心配だっただけだが……鬱陶しいだろう、とは、自覚していて」

 鬱陶しい、と思ったことがないと言えば嘘になるが、全体を見れば概ね感謝している。身体はふっくらして、寝台の上でぎしぎしと痛むことも少なくなった。

 何より、嫌いな物を入れてくること以外、食事は本当に美味しいのだ。

「いや。俺の生活が駄目すぎただけだろ。助かってる、よ……?」

 レグルスの顔を見上げると、やはり目元が赤い気がする。掴まれた腕に込められた力が抜け、指が離れる。

 強く掴まれていた腕は、じん、と痺れていた。

「…………風呂、入ってくる」

「ああ、長風呂しすぎないように」

 脱衣所で服を脱ぎ、身体を洗って風呂に浸かっても、さっきのレグルスの表情が浮かんでくる。

 あんな顔してたっけ、と以前の表情を思い出そうとして、ろくに顔も見ていなかったことを自覚した。

 俺は、レグルスを蔑ろにしすぎていたのだろうか。

「俺、ひどい奴じゃないか?」

 呟いた声が、広い浴室に反響した。

 白い石造りの浴室は、一人で使うには広すぎるほどの造りだ。身体を洗うための場所が設けられ、浴槽は脚を伸ばしても未だ余る。

『なんだ、きゅうに』

 妖精たちはまだ近くにいたらしい。気配を追うと、水面でちゃぽんと音がして、波紋ができた。

 動きを目で追うと、逃げるように次々と波紋ができる。

「レグルスが世話してくれるのが当然、って態度をしてて、嫌だっただろうな、って」

『かんししゃは、たいかがなくとも、はたらくのか』

「……それは。レグルスは領主から給金を貰っているから、対価がない訳じゃない、かな」

『それなら、かじょうではないか』

 俺の世話に対して給金が払われているなら、それ以上、俺が彼に対して礼を言うことは対価が過剰、理解できるような気もするが、何故か釈然としなかった。

 浴槽のへりに腕を置き、窓辺から覗く星空を眺める。

「俺が、お礼、言いたくなっただけ、だし」

『なぜだ?』

 妖精たちは、分からないことを率直に口に出す。人ならば矢継ぎ早の質問は、鬱陶しいだろうと控えてしまう所だが、この存在に人間の感覚は通じない。

 何故、俺は急にレグルスに礼を言いたくなったのだろうか。

「好感を持った……? から?」

『こういをもったのは、せわをしてくれるから、か?』

「う、ん……。俺のことを、考えて、くれるから。ふと、礼を言いたくなって」

 それでいて、見捨てないでほしい、と思っているらしい事を自覚してしまった。

 とん、とん、と妖精が飛び跳ねるたび、水面に新しい模様を描く。魔力が動き、水を温め、流れをつくる。

 身体が温まっていくにつれて、目の前の霧が晴れていくようだった。ばしゃり、と顔に湯を掛ける。

「久しぶりに、優しくしてくれた人、だからかも」

 はは、と苦笑した。

 問題となった星読みから先は、軟禁され、罵るような人しか周囲にはいなかった。過去に監視者だった人たちも、自分のことを読まれたくないからか、最低限の交流しか持とうとはしなかった。

 けれど、レグルスは関わろうとしてくれた。監視者の名前を覚えたのは、初めてだ。

『たいかがたりない、とかんじるなら、たいかをわたすべきだ』

「そう……、だな。礼を言わないの、感じ悪いしな」

 とすん、と濡れた頭に何かが乗った気配がする。

 重みが心地よく、腕に顎を乗せて温かい微睡みに揺られる。あわや眠ってしまうところだったが、『しにたいのか』と頭の上をどこどこ跳ね回られて事なきを得た。













 寝室は、俺とレグルスで共同だ。

 そもそも、塔に泊まろうとする監視者は初めてだった。監視者として赴任してから、組み立て式の寝台を彼は部屋に持ち込んだ。

『監視対象とわざわざ別の部屋で寝るのか?』

 理解できない、というような響きで言われ、俺は、別に部屋を、という言葉を飲み込んだ。

 今は、元々置いていた俺の寝台が一つ。そして、少し離れた位置にレグルスの寝台がある。

 持ち主の性格を示すように、寝具はきっちり整い、丈夫ながら飾り気のない寝台だった。

「今日は星見はしないんだろう?」

 寝台の端に腰掛け、彼が問うてくる。星読みをする時には、俺は星が出る頃には星見台へ行くからだ。

「ああ、今日はゆっくり寝るよ」

 星の動きを書き取った書類を棚に放り投げ、俺は寝台に潜り込んだ。

 部屋の照明が消え、静かになったところで、風呂で『礼を言おう』と決めたことを思い出す。

 食事が美味しかった。掃除をしてくれて助かった。朝も起こしてくれた。俺の、身体を心配してくれることが、嬉しい。

 ぱしん、と雷でも落ちたかのように巡った思考は、あまりにも慣れないものだ。

「レグルス、あのさ」

「なんだ?」

 まだ起きていたようで、低い声が空気を震わせる。部屋は暗く、星明かりさえも届かない。

 俺と、彼だけがいる。しんとした空気は、ぴんと張った糸に似ていた。

「砂糖菓子。妖精たち、喜んでたよ」

「ああ。風呂に入っていた時、水滴が落ちていないのに、波紋ができることがあった」

 ひっそりと目を丸くする。俺にはとても気づかない事だ。

「妖精は、水面を跳ねるみたいだ。俺が風呂にいるときも、ぴょこぴょこしてた」

「微笑ましいものだな。選んだものが気に入られるのも、有難い」

「美味しそうだったから、俺も食べていい?」

「構わない。また買ってこよう」

 もぞり、と毛布の中に潜って、届かないかもしれない声で呟く。こうやって言い続けていれば、いつか自然に口に出るようになるだろう。

「ありがと」

 闇の向こうで、息を呑む気配がした。

「…………どういたしまして」

 部屋は静まり返る。やがて、相手のものらしい寝息が聞こえてきた。

 どくどくと心臓が煩い。たった一言、礼を言うだけなのに、こんなにも緊張して、気恥ずかしい。

 彼となら、新しい関係を築けるだろうか。この牢に入る前のように、災いを呼ぶ星読師でなく、ただの人間として。






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