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神殿を出て、事務室にいたドワーズに挨拶をしてから市場へと向かった。
昼近くの市場は朝の喧噪が落ち着き、適度なざわめきに満ちている。高く上がった日差しが果物に反射し、色とりどりの果皮を照らしていた。
朝を過ぎて売れた分は隙間が空いており、その場所の値札は既に下げられていた。レナードには顔見知りも多いようで、時おり声を掛けられながら果物を見て回る。
ふと、ひときわ値段の張る赤い果実が目に入った。むかし見慣れていた形状は、身体の弱い母が好んで食べていたものだった筈だ。父が気遣って使用人に買い求めさせ、僕もお零れに預かっていた。
あまりにも長く見つめすぎていたのか、レナードがひとかご持ち上げる。
「これ好き?」
好きか嫌いかで言えば好きだが、果物の中で特別好きという訳ではなかった。だが、僕は面倒臭くならないように頷く。
彼はかごを置くと、赤く熟した果実のかごをいくつかじっと見比べた。そのうち一つを持ち上げ、店主に預けた。
「作ってもらうんだから、材料費だけでも……」
財布を取り出そうとする腕は、笑顔と掌でそっと制される。あっと言う間に支払いが終わり、彼は袋に入った果実を受け取った。
「お菓子が美味しかったら、こんど何か奢ってね」
耳元で囁かれた言葉に、思わず頷き返す。ああ、また約束が増えてしまった。適度に引いて、関係を延ばさなければならないのに。
「……分かった」
こっち、と自宅の方向を差す指と、先導する背を追って市場を出る。道の途中で休みの札が掛かっている彼の店を通りかかった。大型店、という訳ではないが、彼ひとりで回せそうにないほど客が入る広さだ。
彼の地元での料理を主に出すらしく、目立つ看板は橙色で店名が書かれていた。料理店らしく白を基調とした清潔感のある店構えだが、窓辺にある置物や、軒先に掛かった布製の庇には鮮やかな色が使われている。
重厚な色味の扉から察するに、高級店だと分かる店構えだった。僕が食事をするとしたら、誰かの記念日に選ぶような店だ。
「良い店だ。店主の腕がいいんだろうな」
「はは。いまは教える側だから、そうでもないよ」
「……レナードは若いよな? その歳でもう店を回すのが普通なのか」
「父も複数の店を束ねるような経営者だったんだ。父は料理は上手くなかったけど、俺は作る方も好きだった。いずれは経営側に移らないといけないと思っていたから、若い内から父の店に出入りさせて貰っていたんだよ」
経営側に軸足を移したことを残念がりながら、レナードは語った。アルファとしては彼の父のほうが多数派なのだろうが、彼は単純に料理が好きらしい。
「だから、味が美味いかというと、修行期間は短いかもね。店を経営する方は、昔から教え込まれたからそこそこ知識はあるけれど」
休日にわざわざ誰かに料理を振る舞いたい、と思うほど作るのが好きなら、僕の舌にとっては美味しいものが出てくるような気がした。
履き慣れない靴が地面を叩く音に、別の靴音が重なった。こつ、こつ、と軽快に鳴る。
「……────ここだよ」
レナードの自宅は集合住宅の一室ではなく、一軒家だった。一人で住むには広い家は、店と同じような色味が使われている。店のあの色使いは、彼の好みが反映されているのだろう。
玄関扉を開き、僕は招かれて身を滑り込ませた。レナードは玄関横から室内履きを取り出し、僕の前に置いた。履き替えると、季節に合った素材で通気性がいい。
彼を追って廊下を抜け、居間に入る。部屋に入った途端、換気していたらしい窓からざっと風が通った。部屋は澄んだ空気の匂いで満たされており、片付けられた部屋は広々と開放感がある。
物は多いが、床に散っているものはない。納まるべき場所が設けられ、彼の定めた規則通りに仕舞い込まれていた。
部屋を眺めている僕をそっと置いて、家の主人は台所に入った。水の流れる音がすると、僕も、と近寄って横から水を手のひらで受ける。見慣れない色の石鹸は皮膚に優しい類のもので、洗い上がりがしっとりとしていた。
「ありがとう」
「どういたしまして。ソファに座っているといいよ、しばらく暇だろうからお茶いれる」
レナードはお茶を淹れると、本棚から持ってきた雑誌と共に僕の前に置いた。熱々のカップを持ち上げて口を付けると、茶葉の香りが鼻を抜ける。
広々とした部屋、風が髪を揺らしていく感覚、足腰をしっかりと支える僕よりも大きなソファと、そして鼻先に届くにおい。他人の部屋だという意識はあるのに、一気に彼の懐に入ってしまった気がした。
「いい匂いがする」
「匂いの好みが近くて嬉しいよ。茶葉はね────……」
名前や産地を語る間も、レナードの手元は動き続けていた。コン、コン、と彼の手が篩を叩けば、追って粉が落ちる音がする。会話の間に入る調理の音を、僕の耳は興味深く追っていた。
カシカシと何かを混ぜる音、調理のための装置を操作して立つ金属音、ジジ、と何かが焼けていく音。ふわりと立ち上る香ばしい匂いは、ふわふわの生地を口に含んでいるような気さえしてくる。
雑誌をぱらぱらと流し読みしても、意識は彼との会話や、料理の音に向いている。彼と向かい合って、眺めさせて貰えばよかった。
無意識に背はずるずるとソファを滑り、身体からは力が抜けきっていた。会話が途切れれば、午睡の波に飲まれそうだ。
「ニッセ。そろそろ出来上がるよ」
料理人が宣言すると、僕は立ち上がって台所を覗きに向かった。手元ではケーキが形を作っており、ナイフで切り分けるところだ。固く焼いた生地の上に種類の違うクリームを重ね、その上に買い求めた赤い果実が盛り付けてある。
三角に切り分けた一切れを皿に移すと、彼は最後に粉状の砂糖を上から篩った。
「絶対に美味い」
ぽつりと僕が呟くと、レナードは上機嫌に息を吐いた。フォークを添えた皿を両手で持たされ、僕はソファの前にある机に運んでいく。
自分の皿を作り上げると、仕事を終えた彼は調理用の前掛けを外して椅子の背に置いた。 僕は一緒に食べる相手を待つ間、皿の上をじっと見つめていた。
きらきらと輝く果実には表面に何かつやつやしたものが塗られ、その上に雪のようにふんわりと粉砂糖を被っている。皿は一般的な真白いものではなく、青黒くごつごつとした皿だ。雪が映える地面のようで、一皿が絵画に見えた。
「食べたら……崩れてしまうな」
僕の言葉に、ふっと彼は笑みを漏らす。
「食べたら無くなってしまうのが好いんだ。お腹いっぱい食べてね」
彼は紅茶のポットを持ってくると、僕のカップを差し替えた。また熱が戻ったカップに、新しい中身が注がれる。
「いただき、ます」
気持ちが急いた言葉を出し、フォークを持ち上げる。先端で生地を割ると、押し固められた形状がほろほろと崩れた。
上に載せて口に運ぶと、一噛み目には果実の甘酸っぱさが、そしてふた噛み目にはクリームの甘さが届く。食感も層によって違うのが楽しく、ずっと咀嚼してしまう。飲み込んでしまうのが勿体なかった。
既製品は冷えたものを口にすることが多いのだが、まだ生地も温かさが残っている。
「美味い」
「でしょう。この果実はジャムも美味しいよ。今度、パンを焼いて、できたてのジャムを掛けて食べてみたくない?」
「食べたい……!」
想像するだけで涎が零れてきそうだ。食いつく瞳の輝きに気づかれてしまったのか、レナードは次々と美味しそうな調理法を口に出す。
またおいで、と言われると、すぐに頷いてしまった。
「たくさん食べていってよ。忙しいんだよね、おうちでは料理は作る?」
「いや、台所は実験器具の置き場になっている」
「じゃあ、普段は何を食べるの?」
「パンや干し肉は調理が要らないからよく食べ……」
言いかけたところで、目の前にいる料理人の瞳が見開かれたのが分かった。あ、と失言に気づいて黙るものの、吐き出しかけた言葉は飲めない。
フォークの先を揺らし、彼の言葉を待つ。
「ごはん食べに来たら、って言いたいんだけど、俺も仕事終わりは遅いからなぁ……。そうか。だからこんなに細いんだ」
「魔術の試し撃ちに魔力をたくさん使う。だから、大量に食べてもあまり太れない。逆に食べないとすぐ身体に跳ね返ってきて面倒だ」
「……これまで、倒れたことは?」
言葉の裏に、静かな圧を感じる。
僕が指先を折っていると、途中で彼の手が行動を制した。
「何か対策を考えておくよ。今日、日持ちする料理を渡すね」
有言実行、と菓子を食べ終えた彼は立ち上がり、また台所で僕に持たせるための料理を始めた。僕は余っている菓子をもう一切れもらって食べ続ける。
もう少し、ゆっくり話していたかった。僕の食事事情だなんてどうでもいい事じゃなく、彼の事をもっと。それと同時に、話を切り上げるほど心配させてしまった自分の不摂生を残念に思う。
口に運んだ果実は表面はただ甘く、中は甘酸っぱい。母が好きだった果物、という認識だったその赤い果実は、僕に取っても印象深いものになりそうだ。
昼近くの市場は朝の喧噪が落ち着き、適度なざわめきに満ちている。高く上がった日差しが果物に反射し、色とりどりの果皮を照らしていた。
朝を過ぎて売れた分は隙間が空いており、その場所の値札は既に下げられていた。レナードには顔見知りも多いようで、時おり声を掛けられながら果物を見て回る。
ふと、ひときわ値段の張る赤い果実が目に入った。むかし見慣れていた形状は、身体の弱い母が好んで食べていたものだった筈だ。父が気遣って使用人に買い求めさせ、僕もお零れに預かっていた。
あまりにも長く見つめすぎていたのか、レナードがひとかご持ち上げる。
「これ好き?」
好きか嫌いかで言えば好きだが、果物の中で特別好きという訳ではなかった。だが、僕は面倒臭くならないように頷く。
彼はかごを置くと、赤く熟した果実のかごをいくつかじっと見比べた。そのうち一つを持ち上げ、店主に預けた。
「作ってもらうんだから、材料費だけでも……」
財布を取り出そうとする腕は、笑顔と掌でそっと制される。あっと言う間に支払いが終わり、彼は袋に入った果実を受け取った。
「お菓子が美味しかったら、こんど何か奢ってね」
耳元で囁かれた言葉に、思わず頷き返す。ああ、また約束が増えてしまった。適度に引いて、関係を延ばさなければならないのに。
「……分かった」
こっち、と自宅の方向を差す指と、先導する背を追って市場を出る。道の途中で休みの札が掛かっている彼の店を通りかかった。大型店、という訳ではないが、彼ひとりで回せそうにないほど客が入る広さだ。
彼の地元での料理を主に出すらしく、目立つ看板は橙色で店名が書かれていた。料理店らしく白を基調とした清潔感のある店構えだが、窓辺にある置物や、軒先に掛かった布製の庇には鮮やかな色が使われている。
重厚な色味の扉から察するに、高級店だと分かる店構えだった。僕が食事をするとしたら、誰かの記念日に選ぶような店だ。
「良い店だ。店主の腕がいいんだろうな」
「はは。いまは教える側だから、そうでもないよ」
「……レナードは若いよな? その歳でもう店を回すのが普通なのか」
「父も複数の店を束ねるような経営者だったんだ。父は料理は上手くなかったけど、俺は作る方も好きだった。いずれは経営側に移らないといけないと思っていたから、若い内から父の店に出入りさせて貰っていたんだよ」
経営側に軸足を移したことを残念がりながら、レナードは語った。アルファとしては彼の父のほうが多数派なのだろうが、彼は単純に料理が好きらしい。
「だから、味が美味いかというと、修行期間は短いかもね。店を経営する方は、昔から教え込まれたからそこそこ知識はあるけれど」
休日にわざわざ誰かに料理を振る舞いたい、と思うほど作るのが好きなら、僕の舌にとっては美味しいものが出てくるような気がした。
履き慣れない靴が地面を叩く音に、別の靴音が重なった。こつ、こつ、と軽快に鳴る。
「……────ここだよ」
レナードの自宅は集合住宅の一室ではなく、一軒家だった。一人で住むには広い家は、店と同じような色味が使われている。店のあの色使いは、彼の好みが反映されているのだろう。
玄関扉を開き、僕は招かれて身を滑り込ませた。レナードは玄関横から室内履きを取り出し、僕の前に置いた。履き替えると、季節に合った素材で通気性がいい。
彼を追って廊下を抜け、居間に入る。部屋に入った途端、換気していたらしい窓からざっと風が通った。部屋は澄んだ空気の匂いで満たされており、片付けられた部屋は広々と開放感がある。
物は多いが、床に散っているものはない。納まるべき場所が設けられ、彼の定めた規則通りに仕舞い込まれていた。
部屋を眺めている僕をそっと置いて、家の主人は台所に入った。水の流れる音がすると、僕も、と近寄って横から水を手のひらで受ける。見慣れない色の石鹸は皮膚に優しい類のもので、洗い上がりがしっとりとしていた。
「ありがとう」
「どういたしまして。ソファに座っているといいよ、しばらく暇だろうからお茶いれる」
レナードはお茶を淹れると、本棚から持ってきた雑誌と共に僕の前に置いた。熱々のカップを持ち上げて口を付けると、茶葉の香りが鼻を抜ける。
広々とした部屋、風が髪を揺らしていく感覚、足腰をしっかりと支える僕よりも大きなソファと、そして鼻先に届くにおい。他人の部屋だという意識はあるのに、一気に彼の懐に入ってしまった気がした。
「いい匂いがする」
「匂いの好みが近くて嬉しいよ。茶葉はね────……」
名前や産地を語る間も、レナードの手元は動き続けていた。コン、コン、と彼の手が篩を叩けば、追って粉が落ちる音がする。会話の間に入る調理の音を、僕の耳は興味深く追っていた。
カシカシと何かを混ぜる音、調理のための装置を操作して立つ金属音、ジジ、と何かが焼けていく音。ふわりと立ち上る香ばしい匂いは、ふわふわの生地を口に含んでいるような気さえしてくる。
雑誌をぱらぱらと流し読みしても、意識は彼との会話や、料理の音に向いている。彼と向かい合って、眺めさせて貰えばよかった。
無意識に背はずるずるとソファを滑り、身体からは力が抜けきっていた。会話が途切れれば、午睡の波に飲まれそうだ。
「ニッセ。そろそろ出来上がるよ」
料理人が宣言すると、僕は立ち上がって台所を覗きに向かった。手元ではケーキが形を作っており、ナイフで切り分けるところだ。固く焼いた生地の上に種類の違うクリームを重ね、その上に買い求めた赤い果実が盛り付けてある。
三角に切り分けた一切れを皿に移すと、彼は最後に粉状の砂糖を上から篩った。
「絶対に美味い」
ぽつりと僕が呟くと、レナードは上機嫌に息を吐いた。フォークを添えた皿を両手で持たされ、僕はソファの前にある机に運んでいく。
自分の皿を作り上げると、仕事を終えた彼は調理用の前掛けを外して椅子の背に置いた。 僕は一緒に食べる相手を待つ間、皿の上をじっと見つめていた。
きらきらと輝く果実には表面に何かつやつやしたものが塗られ、その上に雪のようにふんわりと粉砂糖を被っている。皿は一般的な真白いものではなく、青黒くごつごつとした皿だ。雪が映える地面のようで、一皿が絵画に見えた。
「食べたら……崩れてしまうな」
僕の言葉に、ふっと彼は笑みを漏らす。
「食べたら無くなってしまうのが好いんだ。お腹いっぱい食べてね」
彼は紅茶のポットを持ってくると、僕のカップを差し替えた。また熱が戻ったカップに、新しい中身が注がれる。
「いただき、ます」
気持ちが急いた言葉を出し、フォークを持ち上げる。先端で生地を割ると、押し固められた形状がほろほろと崩れた。
上に載せて口に運ぶと、一噛み目には果実の甘酸っぱさが、そしてふた噛み目にはクリームの甘さが届く。食感も層によって違うのが楽しく、ずっと咀嚼してしまう。飲み込んでしまうのが勿体なかった。
既製品は冷えたものを口にすることが多いのだが、まだ生地も温かさが残っている。
「美味い」
「でしょう。この果実はジャムも美味しいよ。今度、パンを焼いて、できたてのジャムを掛けて食べてみたくない?」
「食べたい……!」
想像するだけで涎が零れてきそうだ。食いつく瞳の輝きに気づかれてしまったのか、レナードは次々と美味しそうな調理法を口に出す。
またおいで、と言われると、すぐに頷いてしまった。
「たくさん食べていってよ。忙しいんだよね、おうちでは料理は作る?」
「いや、台所は実験器具の置き場になっている」
「じゃあ、普段は何を食べるの?」
「パンや干し肉は調理が要らないからよく食べ……」
言いかけたところで、目の前にいる料理人の瞳が見開かれたのが分かった。あ、と失言に気づいて黙るものの、吐き出しかけた言葉は飲めない。
フォークの先を揺らし、彼の言葉を待つ。
「ごはん食べに来たら、って言いたいんだけど、俺も仕事終わりは遅いからなぁ……。そうか。だからこんなに細いんだ」
「魔術の試し撃ちに魔力をたくさん使う。だから、大量に食べてもあまり太れない。逆に食べないとすぐ身体に跳ね返ってきて面倒だ」
「……これまで、倒れたことは?」
言葉の裏に、静かな圧を感じる。
僕が指先を折っていると、途中で彼の手が行動を制した。
「何か対策を考えておくよ。今日、日持ちする料理を渡すね」
有言実行、と菓子を食べ終えた彼は立ち上がり、また台所で僕に持たせるための料理を始めた。僕は余っている菓子をもう一切れもらって食べ続ける。
もう少し、ゆっくり話していたかった。僕の食事事情だなんてどうでもいい事じゃなく、彼の事をもっと。それと同時に、話を切り上げるほど心配させてしまった自分の不摂生を残念に思う。
口に運んだ果実は表面はただ甘く、中は甘酸っぱい。母が好きだった果物、という認識だったその赤い果実は、僕に取っても印象深いものになりそうだ。
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