黒猫さんは病気の妹を持つ男に、生涯で一つの願いを譲りたくない筈だった

さか【傘路さか】

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「ルシオラさ…………」

 言葉をかけようとした先、男の顔が例のにっこりとした表情を浮かべる。

 しまった、と急いで訂正の言葉を発した。

「ルシオラ。部屋に置いてある棚は使ってもいいでしょうか?」

 だが、彼の笑顔は引かない。使ってはまずい棚があるのか、と思考を巡らせていると、俺が察していないことに気づいたようだ。

「敬語」

「……あぁ、それもか。部屋にある棚は、使ってもいいか?」

「構わないよ。気に入らない棚があったら、新しいものを買いに行こう」

 彼……ルシオラからは、同居にあたり、敬語も敬称も止めるよう言われた。距離を感じる、とのことで、俺もその提案に了承した。

 とはいえ、客と店員、の関係が抜けきれない俺は、未だに敬語が口をついて出る。

「気に入らない棚、は無かった」

「良かった。荷物に抜けはないかな?」

「ああ。箱に数字を振っておいた、不足はないようだ」

 新しい部屋を探しに行くはずだった休日は、引っ越し作業にあてられる事になった。手配が間に合わない、と直ぐの引っ越しに及び腰になっていると、相手にさっさと手伝いを手配されてしまった。

 俺の部屋の荷物は多くなく、朝から始まって荷物は新居に運び終えている。

「広い部屋だな」

「あぁ。家くらい寛ぎたかったし、妹の病に無闇に金銭を注ぎ込むのも、医者という職業柄、流石に、と思い留まってね」

 彼が住んでいるのは一軒家だった。

 勤め先に近いらしく、俺の勤務先である書店にも徒歩で通える距離にある。建物自体は新しく、踏みしめて揺れない床が逆に慣れない。

 室内は全体的に木造の色味を生かすような家具が置かれており、布地の色彩は目に優しいものばかりだ。

「……というと?」

「法外な値段をする薬は数あれど、これがどうも、きりがない」

 高い薬、更に高い薬、と上を見ていけば、金などいくらでも飛んでいく。その限界を、一度見たということだろうか。

 とはいえ、この家のある場所は極端に地価の高い土地でもなく、部屋の中に大量に物が溢れている訳でもない。彼の収入に対してみれば、質素な暮らしにも思える。

「そういえば。ルシオラの、ご両親は?」

「両親と、上に兄がいる。どちらも存命だよ。妹の治療費についても協力してくれている」

 返事を聞いて、ほっとした。部屋へ引っ越すに当たって、家賃も家に関わる費用も要らない、と言われている。

 それなのに、新月に近い日には夜になれば俺は猫になってしまい、家事も担えない。同居人としては役に立たない存在だった。

「あまり、負担にならないよう努力する」

「可愛らしい子猫ちゃんひとり、どうってことないよ。今日は夜に、猫になってしまうかな?」

 その子猫ちゃんは彼ほどではないが身長もあるし、可愛らしい、と称するには表情の動きが鈍い気がする。

 褒め言葉にむず痒さを感じながら、ゆっくりと言葉を返した。

「いや。新月の日から数日経っているから、気を抜かなければ人のまま保てる」

「猫のほうが楽なら、そっちの姿でいて構わないよ」

 少しの間、思案して首を横に振った。

「猫の姿だと、飼い主と猫、のようで。検討する関係とは違うから」

「それもそうか。でも、疲れたら猫の姿に戻るようにね」

 箱を抱えたルシオラは、俺が配置した本棚に持ち込んだ本を並べていく。その途中で、ふと手が止まった。

 片付けようとした本を持ち上げ、こちらに表紙を見せる。

「私もこの本好きだよ。でも、被ったね」

「そういえば。ルシオラの本棚も凄かったな」

 彼の本棚は居間に置かれていて、天井近くまである棚にはびっしりと医学書とその他の本が並んでいた。

 ルシオラはまだ並んでいない本を見下ろし、その場に立ち上がった。

「本棚、居間に置くのはどうかな? 私は、本の選択肢が増えると嬉しいけれど」

「確かに」

 同意すると、彼はさっさと本を退けた棚を抱えて居間へ向かってしまった。

 体格差、というのか、無愛想でひょろりとした俺よりも、人当たりが柔らかい印象のルシオラの方が腕が分厚い。

 ただ、攻撃性は感じず、あれは人を支えるための腕だと分かる。

「ありがとう。運んでくれて」

「いえいえ」

 居間へ向かうと、大きな本棚の隣に、ちょこんと少し小さな本棚が並んでいた。元々置かれていた本棚は側面が白く塗られているが、俺に与えられた本棚は黒だ。

 居間、という広い空間にひとつ、色味が増えた。

「登って寝たら、気持ちよさそう……」

 本棚を見上げ、ぽつりと呟いた俺に、ルシオラは目を丸くする。

「あ。……いや、本に毛が付くからしないが」

「気にしないから、してもいいけど。そういうとこ、獣人の感覚だなぁ」

 彼はまた俺の部屋に戻り、本を抱えて戻ってくる。置かれた本棚に、本を並べ始めた。

 著者名の昇順。隣に並んだ本棚と同じ基準で並べられていく本を見送りながら、物珍しく思う。

 書店の上階に住んでいた時は、下階に本棚があるおかげで、家に本棚を置く必要もなかった。

 本を買うより先に身の回りに使う金銭が必要で、ぱらぱらと新書の内容把握のために読む本以外の読書は逆に縁遠い。

 持ち込んだ本も、店主が読み終わってくれたものや、売り物として傷付いてしまったものが多分に含まれていた。

「書店が無くなったら、寂しくなるね」

「ああ。俺も仕事が無くなって困る」

「ははは。いくらでも家でごろごろしていなよ。働きたい所が見つかったら、働けばいい」

 どうやら、俺が無職になったとしても、この男は笑って家に置き続けるつもりのようだ。まだ伴侶でも何でもないのだが、そんな中で破格の待遇に思える。

 家族に対しての情が深く、本を買い漁るほど研究熱心で、それでいて人当たりはこうやって柔らかい。顔だって獣人から見ても、整った顔立ちだ。

 これだけ揃っていながら、願い事を譲ってもらいたいが為だけに、こんな毛並みの悪い黒猫を伴侶にしようとする。

 その一点だけは、彼にとって欠点と言えるかもしれない。

「両親を亡くして、街に出て、それから働き通しだったんだ。少しくらい休暇を味わってみなよ」

「…………優しいな」

「そう? 普段は人の皮膚や内臓を切ったり縫ったりする仕事をしている所為か、そんなことは言われないな」

 俺の眉が寄ったのが分かったのか、彼は笑みを深めて立ち上がる。指先を伸ばし、俺の喉へ触れた。

「健康でいてくれたら、別に何もしないよ」

「……心しておく」

 二人で荷物を片付けると、量が少ない所為もあり、日が高くなる前に作業を終えた。俺は終日休みをもらっているが、彼は午後から仕事に行くそうだ。

 元々、書店に立ち寄る時間も不規則で、その多忙さは察するものがあった。

「────夕食の用意はいるか?」

 彼は慣れた動作で服を着替え、鞄に荷物を詰めていく。準備中に申し訳なく思いつつ、横から声を掛けた。

「時間の保証ができないから、先に食べていてほしい。けど、多めに作って私の分も残してくれたら、心から感謝するよ」

 朝からの作業の合間に見た台所は綺麗なままで、保存食やパンが棚に並んでいた。生鮮食品はほぼ置かれておらず、食品温度を保つための魔術装置に魔力は点っていない。

 明らかに、使われていない、という事が分かる台所だった。

「それは構わない。田舎料理というか、洒落たものはできないが……」

「え。芋とか根菜とか、煮てくれる……?」

「煮てほしいなら、煮るが。それでいいのか」

「それがいい」

 ぱたん、と彼の鞄の蓋が閉まる。彼は鞄を掴むと、長い脚で廊下を突っ切っていった。俺は小走りにその背を追う。

 玄関で追いつくと、彼はもう外靴に足を通していた。

「じゃあ、いってきます」

「ああ。いってらっしゃい」

 彼は両手を広げると、近くにいた俺を軽く抱き寄せ、放した。気づいた時には、ぱたん、と扉が閉じる音がする。

 家を出ていく時に接触を持とうとするなんて、生きていた頃の父母のようだ。

「……………………」

 夕方になったら、食事の買い出しに向かおう。そう決めつつも、少し空いた時間に寛ぐべく、脱衣所で服を脱ぐ。

 しゅるりと形を変えた身体で廊下を歩くと、広すぎて肉球で駆けだしてしまった。爪が引っかからないよう扉の取っ手に縋り付くと、くい、と引いて体重を掛ける。

 開いた扉から入り込んだ居間は、寝場所に迷うくらい広さがあった。広い長椅子が目に入り、今日の寝床が決まった。

 毛が付くのは嫌だろう。自室として宛がわれた部屋に戻り、棚からお昼寝用の小ぶりな毛布を咥えて落とす。

 ずりずりと廊下を引き摺って、居間へ持ち込んだ。長椅子の上に小さな毛布を広げ、その上で伸びをする。

『広い……』

 そう呟き、くあ、と小さな口をいっぱいに広げる。身体を丸め、目を閉じると、果たして新居における現状が、現実か分からなくなってくる。

 ふわり、と自分ではない匂いがする。妙に落ち着く匂いだ。夢も現も、上も下も分からない中、この寝床の心地よさは間違いなく現実だった。




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