きさらぎ駅

水野華奈

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序章

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『つぶやき見た。吊りとかじゃないのはいつものつぶやきからわかるけど証拠頂戴。そこ、本当にきさらぎ駅?』



証拠?



きさらぎ駅なら何だというのだろう。


沙耶とのつぶやき内でのやり取りできさらぎ駅だとわかったんだろうけど…。


思いながら疑われるのは嫌なのでカメラモードにしてきさらぎ駅と綴られている看板に携帯を向ける。



カシャ



フラッシュと乾いた音が響いて、撮れた写真はしっかりときさらぎ駅だと証明している。

それを確認して、ネットに飛ぶ。


『きさらぎ駅なう』


写真も付けて写真を貼り付けてやった。

それを確認して直ぐに、コメントが書かれてるのに気付いた。

コメントは沙耶とやりとりしたつぶやきに書かれている。



『きさらぎってあのきさらぎ駅?』

「…………えっ?」


きさらぎ駅を知ってるようなニュアンス。



名前はダイア。
メールを送ってきた本人だ。


面倒だからメールを制作する。



『写メ貼っといたよ、きさらぎ駅が何処だか知ってるの?』



暫く返事は来ないだろう。

……はぁ。

本日何度目かわからないため息をつく。

早く家に帰りたい────。

ホームシックとかじゃなくて、疲れた。

もの凄く。


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感想 1

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