童貞遊び人の一途な執愛 ~婚約者である王子様の元カノ&隠し子が現れたのでさすがに婚約破棄します~

りつ

文字の大きさ
27 / 45

ご奉仕*

しおりを挟む
「わかりました。では、寝台の縁に腰かけてください」

 グレイスに言われたとおり、レイモンドはいそいそと従う。脚を大きく開いてもらい、その間にグレイスが入ってしゃがむと、彼は動揺したように後ろへ仰け反った。

「そ、そんなところに入るのか」
「ええ。不快かもしれませんが、レイモンド様が上でわたしが下にいる方が舐めやすいので」
「そ、そうか……」

 本当は男性目線から女性が下にいることで、より視覚的に興奮を得てもらうため……という理由もあったのだが、グレイスは口にはしなかった。緊張していたためでもあった。いくらエステラの講義を受けていても、実践に移すのは今が初めてである。

(落ち着いて……まずは、レイモンド様のを……)

 前を寛げると、まるで待ち望んでいた様子でぶるんと彼の分身が飛び出てきた。その勢いのよさに目を丸くすると、レイモンドが焦って「すまない」と謝ってくる。グレイスはくすりと微笑んだ。

「いいえ。すごく元気なんですね」
「あ、あぁ……。貴女に触れてもらえると思っただけで、もう……いや、何でもない」

 これ以上余計なことを口走るまいと、レイモンドは先を促した。そんな彼の態度にグレイスはいつもの余裕を取り戻し、そっと雄茎に触れた。

「大きくて、硬くて、熱い……。それにこんなにいっぱい涙を流して……あ、ピクンって動きましたわ」
「グ、グレイス。あまり言葉にしないでくれ……恥ずかしいし、興奮する」
「でも、レイモンド様も言葉にしていたじゃありませんか」
「う……そう、だな。わかった、はぁっ……我慢、する……」

 そんなやり取りをしながら、まずグレイスは彼ものがどれくらいの大きさなのか、指でじっくり触れて確かめていく。グレイスの指に撫でられる度、ぴくぴくと生き物のように震え、先端部分から透明な滴を零している。

(確かこれは興奮している証で、女性で言うと、準備ができている、ってことよね)

 授業では遠目から見たり、絵や張り形を見るくらいで、実物を目にするのはやはりレイモンドが初めてである。

(なんとなく、レイモンド様の方が大きいような?)

 いや、人と比べるのはよくない。エステラにひんひん啼かされていた男性には男性の、レイモンドにはレイモンドの良さがある。

「グレイス、もう……」

 そんなことを考えながらグレイスが手を動かしていると、レイモンドがはぁはぁと射精しそうな雰囲気を出す。

「レイモンド様、まだ出してはいけません。もう少し、我慢なさって」
「しかし、くっ……」
「レイモンド様」
「り、了解だ、グレイスの命令なら、俺は我慢でき、る……」
「ありがとうございます。そろそろ、咥えますね」
「……! わ、わかった。だが、あまり無理はしないでくれ」

 ここで気遣えるあたり、やはりレイモンドは優しい。グレイスは微笑んでこくんと頷くと、すでに勇ましく勃ち上がっている男根を支え、ちゅっと鈴口に口づけする。レイモンドの情けない呻き声を耳にしながら、ぱくりと先端を咥えた。

(やっぱり、大きい……)

 もっと奥まで咥えようとしても、グレイスの口では難しい。なので先端部分を中心に舌を使って奉仕することにした。

(確かこのカリの部分が気持ちいいって……あ、根元の方は指を使って……)

「はぁ、あっ、グレイス、そんな、吸われるようにされたら、俺はもう……っ」

(レイモンド様は反応が大きくてわかりやすいわ……)

 彼の分身もさらに硬く膨らんで気持ちがいいと素直に伝えてくれる。

「くっ……あっ」

(このまま……)

「だめだっ、グレイス!」

 口の中で受け止めようとしていたグレイスは突然ぐっと肩を押され、咥えていた肉棒を口から放してしまう。と同時に白い液体が胸や首筋、頬にまで飛び散ってしまう。

「ん……」
「す、すまない!」
「……いえ、いいんです」
「今拭くから!」

 レイモンドは下半身を晒したまま、あたふたとグレイスの胸や顔をタオルで急いで拭っていく。綺麗に拭き取ると、見事に落ち込んだ表情になった。

「気持ちよくなかったですか?」
「まさか! 素晴らしかった。……ただ、やはり貴女にこんなことをさせてしまったのが申し訳なくて……」
(ふむ……)

 口での奉仕に罪悪感を抱くのなら――

「胸で、挟みましょうか?」

 一瞬何を言われたのか理解できなかったのか、レイモンドはポカンとする。だがグレイスの胸に視線をやり、その意味を理解したのか、首までかぁっと赤く染めた。

「なっ、貴女は何を言っているのか、理解しているのか!?」
「はい。レイモンド様のものを、わたしの胸できゅっと挟んで――」
「貴女は俺を殺すつもりか!」

 ややキレ気味に言われ、シュンとグレイスは眉を下げる。

「ごめんなさい。女性がこんなことするなんて、はしたないですよね」
「あっ、いや、そんなことはない。そうじゃなくて……」

 まだ床に座っていたグレイスは上目遣いでレイモンドにそっと尋ねる。

「わたしがするの、嫌ですか?」
「~~嫌じゃないっ!!」

 グレイスはよかったと微笑んで、さっそく自身の胸でレイモンドの肉棒を挟んだ。

「くっ……これは、やばい。視覚的暴力だ……っ」

 まだ挟んだだけなのに、レイモンドはすでに息絶え絶えである。グレイスは少し意地悪な気持ちが湧いた。

(えいっ)

 きゅっとわりと強めに挟むと、「あぁっ……」と狙いどおり彼は喘いでくれた。その後も面白いほど反応してくれる。

(ふふ、可愛い。それにしても……)

 つい先ほどたっぷりと精を吐き出して項垂れていたのに、レイモンドの男根はもうすでに元気を取り戻している。

(この調子だと、またすぐに出てしまいそうね)

 また胸に出されるのだろうか……と思っていると、レイモンドがグレイスの肩を掴んで、行為を止めた。

「レイモンド様?」
「俺も、貴女に触れたい。奉仕させてくれ」
「えっ」

 グレイスは戸惑う。

「今日はわたしがレイモンド様を慰めるので、そんなこと、ひゃっ」

 つべこべ言わせまいとレイモンドはグレイスを寝台の上へ引っ張り上げると、なぜか身体を逆向きにして、自分が下になった状態でグレイスの尻を持ち上げる。彼女の身体はレイモンドに跨っており、猫が伸びをしたような格好になる。

「レイモンド様! 一体何を――」
「こうして互いの急所を晒すかたちで舐め合えば、恥ずかしさも相殺され、互いに気持ちよくなれる」
「そんな、でも、ぁんっ……」

 はぁ、と息を吹きかけられ、グレイスはびくんと身体を震わせた。

「さっき見た時よりもさらに濡れているな……」

 丸い尻を支えながら花びらを左右に開かれ、じっくりと観察されている。窄まりまで見えている体勢に、今までよりもずっと強い羞恥心に襲われ、グレイスは真っ赤になった。

「そ、そんなところご覧にならないでっ」
「綺麗だから見たい」
「ではせめて、話すのはおやめになって……」

 レイモンドの吐息を感じる度、むずむずして尻を揺らしてしまう。

「どうして? 感じているのか? ああ、俺が話すと、貴女のここがひくつくな」
「やぁ、んっ……」

 指をつぷりと入れられてグレイスはいつもより大きく反応してしまう。恐らく見えないから余計に神経が研ぎ澄まされるだろう。

「んっ、やだ、レイモンド様、恥ずかしい……」
「可愛いな……。今の恥ずかしがる貴女を見られなくてひどく残念だ」

 レイモンドの呼吸が乱れ、吐息が忙しなく肌を刺激する。グレイスは声を殺し、代わりに身体を震わせ、レイモンドの蜜孔を弄る指をしとどに濡らしてしまう。

「……ほら、グレイスも俺のに触って。俺と一緒に気持ちよくなろう」
(レイモンド様と、一緒に……)

 互いの性器を舐め合う。エステラにそういった体位があることをグレイスは教えられていた。だが今回言い出したのは、レイモンドの方だ。彼はこうやって愛することを知っていたのだろうか。童貞のなせる業なのか。

 ……いや、グレイスも気持ちよくなってほしいという気持ちから自然と導きだした体位な気がした。

 彼もまた自分を愛そうとしている。そう思うと、グレイスは胸が熱くなり、目の前でびんびんに勃起している肉棒に舌を這わせた。今度は口に含んだ時の顔を晒さずに済むと思えば、積極的に顎を動かし、唇と舌で吸いつくことができる。

(わたしも、レイモンド様と愛し合いたい……愛してほしい)

 凶悪な見た目をしたレイモンドの分身……根元の子種を作る場所を愛おしげに掌で包み込み、唇で亀頭にキスして、輪っかのようにした指の腹で強めに扱いていく。

「あぁ……グレイス……」
「んっ、んんっ……」

 お返しだというようにレイモンドがグレイスの気持ちいいところを指と舌で丹念に可愛がり、その時は我慢できず甘い声で啼いた。

 二人は互いに顔が見えない状態で相手の声に耳を澄まし、確実に興奮を高めていく。

「ふっ、う……レイモンド、さま、わたし、もう、だめ……っ」
「あぁ、グレイス、俺もだ、一緒にいきたい、一緒に――」

 淫音を大きく響かせ、陰核の裏側を小刻みに揺らされていく。グレイスも激しく肉竿を扱き、もうだめだと思った瞬間――

「あぁっ――」

 どぴゅっ、と精液が弾け飛び、グレイスの頭の中も真っ白に塗り替えられた。
 心地よい疲労感に包まれ、彼女はくたりとそのまま横になってしまう。

「グレイス」
「あ、レイモンド様……」

 先に回復したレイモンドが顔を覗き込んできた。グレイスは目をとろんとさせたまま、彼へと腕を伸ばす。レイモンドは当然のように抱きしめ、そのまま二人で一緒に寝台に沈んでいく。

「とてもよかった……」
「ええ、わたしも……」

 目を閉じていた瞼の上に柔らかな感触が落ちる。目を開けば、優しく、幸せに満ちた表情のレイモンドが映る。

「でも貴女の顔を見られないのは、やはり惜しいというか、寂しいな」

 レイモンドの感想に、グレイスは笑った。そして「わたしも」と告げるように目元にキスを返した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。

ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。 ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。 対面した婚約者は、 「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」 ……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。 「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」 今の私はあなたを愛していません。 気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。 ☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。 ☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱えて、離縁をつきつけ家を出た。 そこで待っていたのは、 最悪の出来事―― けれど同時に、人生の転機だった。 夫は、愛人と好きに生きればいい。 けれど、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 彼女が選び直す人生と、 辿り着く本当の幸せの行方とは。

結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。

しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。 友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。 『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。 取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。 彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。

1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町
恋愛
登場人物紹介 ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢  17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。 ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。 シェーン・ロングベルク公爵 25歳 結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。 ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳 優秀でシェーンに、こき使われている。 コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳 ヴィヴィアンの幼馴染み。 アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳 シェーンの元婚約者。 ルーク・ダルシュール侯爵25歳 嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。 ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。 ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。 この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。 ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳 ロミオ王太子殿下の婚約者。 ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳 私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。 一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。 正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?

処理中です...