不思議の国の4人のアリス

鹿尾菜 ケイ

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ドードー巡り

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本物のアリスを探すために私たちは広い街を巡っていた


「ねえ キィちゃん?」

「なぁーに 茜」

「どうしてあんなに大きくなったの?」

赤のアリスこと茜は気になってしょうがなかった

先程の大きくなった理由、キィが言うには『クッキーを食べただけ』らしいが……
クッキーにそんなこと出来ないわ

「嫌なこと思い出させるんだね!」

「ごめんなさい、でも気になって 何かのヒントになるかもしれないでしょう?」

「…はあ…クッキーを食べただけ、ホントに。甘い苺のジャムがのったクッキー…」

キィはほっぺたを触りながら味を思い出しうっとりとしている

「甘くて美味しかったわ…でも不思議 なんで食べたのか分からないの」

「分からない?どうして、自分が食べたんでしょう?」

「そうなんだよね…ただ『わたしをたべて』って書いてあったのは覚えてる」

なにそれ…

「なんにせよ そんな不審なものを食べた君が悪いな」

葵のストレートな言葉に

「ムキーー!何よアンタ!!」

キィの顔が真っ赤になる

「君よりまともな人間さ」

「な、なにおぅ…!!!」

「お、落ち着いて…」

翠がおろおろしながら止めに入るが跳ね返される

「アタシのこと知らないくせに!!」

「ああ知らないね!興味もない!」

ぜーはーしながら2人は睨み合う

「私の質問のせいよね……謝るわ。謝るから落ち着いて」

この2人意外と沸点低すぎ……一緒にしておいたら大変ね……

「ねぇ翠さん」

「な、なんでしょう」

「どちらか1人と組んで喧嘩させないようにしましょ?」

少し翠さんは考えて

「そ、それはいいですね そうしましょう」

そう答えた

……で

「どっちと組む?」

……。

「翠」「……じゃあ茜」

じゃあって言ったね 葵

確かに翠さんの方がいいけど!!

「……むぅ」

「そんな顔するなよ…君が嫌なわけじゃ無いから」

「変わってるって言いたいのね?いいわよ 私変わっているから」

「おやおや酷い…アリス……いや茜、君は変わっていないよ」

「チェシャ猫!」

唐突に現れたチェシャ猫にみんなが目を丸くする

「そう言えば気になっていたんだが……どうしてチェシャ猫と一緒にいるんだ?」

「どうしてって……キィちゃんも白うさぎと一緒にいたじゃない?」

「…アタシのは急に出てきたけど…アタシのところの白うさぎだった」

それを言うなら

「私のところのチェシャ猫よ。ねー」

「ねー」

いつものニタニタした顔で首を傾げる

「チェシャ猫ってそんな感じだったっけ……?」

「ば、場所それぞれなのではないでしょうか…元は別々の夢……ですし」

夢……覚めないけどね

「じゃあ僕たちにも誰かついているのか?」

チェシャ猫に問いかける

「知らないなぁ…君に…ついてきたとしても面白半分の帽子屋くらいしか来ないな」

「それは嫌だ、絶対に嫌だ」

わかったわ!葵は変わった人が苦手みたいね

……それに 私も入っているのかしら

なんだか嫌な気持ちだわ 帽子屋と同じなんて……

「……とにかく!何かのヒントかもしれないじゃない?!」

「ヒント…確かに、チェシャ猫 何か心当たり無いの?アリスに対して!」




……少しの間




「無いね全く」

ガクリと全員 肩を落とす

「役立たずの猫なんだから!!」

「チェシャ猫は役に立ちましてよ!あなたの体を元に戻す薬を飲ませたのはチェシャ猫なんだから!」

「それはありがとう!!!」

話が進んだような気がしただけで堂々巡りだったようだ…

落ち込むアリスたち
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