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エピローグ
第2話(1)
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早瀬夫妻が帰路についたあと、莉音は楽しかった時間の余韻に浸りながらリビングのソファーに腰を下ろした。隣に座るヴィンセントが肩を抱き寄せる。
「今日は疲れただろう。ご苦労様。美味しい料理をたくさんありがとう」
「いいえ、僕もすごく楽しかったです」
言って、莉音はヴィンセントの胸に頭をもたせかけた。
目の前のガラス窓に、星空を映したような見事な夜景がひろがっている。決して見飽きることのない夜の煌めきに、莉音は魅せられたように見入った。
いつも家でやっていることだからと、帰りぎわに早瀬が食器洗いを引き受けてくれて、キッチンはすでにきれいに片付いていた。
作りすぎて食べきれなかったぶんは、お土産にとタッパーに詰めて持ち帰ってもらい、贅沢で充実した時間はあっという間に過ぎていった。
「今日はリサさんと宗太くんにも会えて嬉しかったです」
莉音はヴィンセントに身をもたせかけたまま、ポツリと言った。
「リサさん、すごくチャーミングで、パッと花が咲いたみたいに綺麗で明るくて、素敵な人でした」
「うるさくてびっくりしただろう。昔からあの調子で人一倍賑やかだった」
「僕の母と似てるかも」
莉音はそう言って、ふふっと笑った。
「母さんも、すごく賑やかで明るい人だったから」
「ふたりが出会っていたら、意気投合してたかもしれないな」
間違いなく、と莉音は笑みを深くした。
「宗太くん、ちっちゃくて可愛かったですね。赤ちゃんって、あんなにやわらかくてあったかいんだなって。早瀬さんも、すっかりお父さんの顔になってて」
それから、と莉音は付け加えた。
「アルフさんも、リサさんのまえではお兄さんの顔になってました」
莉音の髪を撫でながら、ヴィンセントはそうかと応じた。
「僕、一人っ子でお父さんもいない家庭環境だったから、リサさんとアルフさん見てて、すごくいいなって思いました」
「うちも父親がいない家庭だったからね。私はリサの兄でありながら、半分、父親の役目を務めてきたところもある」
「いいご兄妹だなって、ちょっと羨ましかったです。仲がよくて、お互い、遠慮なく物を言い合えて」
「莉音には私がいる」
言って、ヴィンセントは身を起こすと莉音の顔を覗きこんだ。
「妹たちも帰って、ふたりきりになった。私も兄の顔から、恋人の顔に戻ろう」
艶めいた眼差しで見つめられて、口唇を奪われる。愛情を注ぎこむような、優しい口づけだった。
「今日は疲れただろう。ご苦労様。美味しい料理をたくさんありがとう」
「いいえ、僕もすごく楽しかったです」
言って、莉音はヴィンセントの胸に頭をもたせかけた。
目の前のガラス窓に、星空を映したような見事な夜景がひろがっている。決して見飽きることのない夜の煌めきに、莉音は魅せられたように見入った。
いつも家でやっていることだからと、帰りぎわに早瀬が食器洗いを引き受けてくれて、キッチンはすでにきれいに片付いていた。
作りすぎて食べきれなかったぶんは、お土産にとタッパーに詰めて持ち帰ってもらい、贅沢で充実した時間はあっという間に過ぎていった。
「今日はリサさんと宗太くんにも会えて嬉しかったです」
莉音はヴィンセントに身をもたせかけたまま、ポツリと言った。
「リサさん、すごくチャーミングで、パッと花が咲いたみたいに綺麗で明るくて、素敵な人でした」
「うるさくてびっくりしただろう。昔からあの調子で人一倍賑やかだった」
「僕の母と似てるかも」
莉音はそう言って、ふふっと笑った。
「母さんも、すごく賑やかで明るい人だったから」
「ふたりが出会っていたら、意気投合してたかもしれないな」
間違いなく、と莉音は笑みを深くした。
「宗太くん、ちっちゃくて可愛かったですね。赤ちゃんって、あんなにやわらかくてあったかいんだなって。早瀬さんも、すっかりお父さんの顔になってて」
それから、と莉音は付け加えた。
「アルフさんも、リサさんのまえではお兄さんの顔になってました」
莉音の髪を撫でながら、ヴィンセントはそうかと応じた。
「僕、一人っ子でお父さんもいない家庭環境だったから、リサさんとアルフさん見てて、すごくいいなって思いました」
「うちも父親がいない家庭だったからね。私はリサの兄でありながら、半分、父親の役目を務めてきたところもある」
「いいご兄妹だなって、ちょっと羨ましかったです。仲がよくて、お互い、遠慮なく物を言い合えて」
「莉音には私がいる」
言って、ヴィンセントは身を起こすと莉音の顔を覗きこんだ。
「妹たちも帰って、ふたりきりになった。私も兄の顔から、恋人の顔に戻ろう」
艶めいた眼差しで見つめられて、口唇を奪われる。愛情を注ぎこむような、優しい口づけだった。
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