4歳児、転生がバレたので家出する - 後に赤い悪魔と呼ばれる予定です

でもん

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第2章 4歳児、婚約する

14. 公国の崩壊

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「村長!」

 ロランの声に、村役場から村長が転がり出てきた。そんなに焦る事は無いのに……ああ、全身、汗びっしょりだ。さっきよりはマシになったとはいえ、まだこの辺り、地熱が高いからなぁ……

 原因は僕だけど。

「な、なんでしょう! 閣下!」
「大丈夫か? いや、見ての通り終わったから、呼んだんだが……」
「は、はい。ありがとうございます。そちらの坊ちゃまも、本当にありがごとうございます」

 村長はそういって、地面に頭を擦りつけた。

「え、あの……そんな風に言っていただかなくても……」

 僕が慌てて立ち上がってもらおうと手を伸ばすと、

「ひぃ……」

 といって、頭を擦りつけたまま、5メートルくらい後ろに下がった。それじゃ、おでこ擦りむくでしょ。

「村長、それはいいから、生き残りをみんな集めてくれ」
「はい!」

 元気の良い返事をして、村長は立ち上がり、

「おーい、みんな出てこい! 閣下がお呼びだ」
「「は、はひー」」

 建物の中から、男女いりまじった声が響き、全員が転げるように表に出てきて、僕たちの前にひれ伏した。だからそれはもういいって。

 でも、ここで僕がまた手を伸ばそうとすると、全員、おでこを擦りむく事になりそうなので止めておく。

「ああ、諸君」

 ロランが生き残った78人に向かって声を上げる。

「見ての通り、災厄は去った」
「「「ありがとうございます」」」

 一同、練習したかのように声を揃えてお礼を言ってきた。

「あ、ああ、それはいいんだが……」

 ロランも、その様子に少し怯んだ後、僕の事をひと睨みしてから、もう一度、村人の方へ向き直り、話を続けた。

「この村にとって、そして、アマロ公国にとっても大きな災厄だった。だが生き残った諸君は、今回の災厄の語り部として、生き残っていかなければならない」

 その言葉に何人かの人は泣き出した……

「だが、この地は半壊し、そして生活を支えるための人も多く失い、何より、警護するための兵士すら全て喪ってしまった」

 そうなの?
 というか、警護する兵士なんていたんだ……

「ゆえに、一旦、諸君らはこの地を離れ、公都に向かって貰う」
「そ、そんな……」

 村長が声を上げる。

「ここは私たちの村です。ここを捨てて生きるなんて事は……」
「その通り!」

 村長の言葉をロランは途中で切った。

「村長の言うとおり、ここは諸君達の村だ! だが、村に必要なのはこの場所か? どうだ、そこの君……この村だけ残れば、エズは生き残ったといえるのか?」

 そして、村長のすぐ後ろにいた若者を指さす。

「え、そ、そうですね……村と村人がいれば……」
「その通り!」

 再び、ロランが村人の言葉に被せるように叫んだ。

「その通りだ、諸君! この若者が言うように、大切なのは村人、そう、生き残った君たちだ」
「俺……達?」
「そう、君たちだ!」

 ロランが力強く頷く。

「だからこそ……君たちは公都へ行き、この村を維持するための態勢を整え、再び凱旋するのだ! これは撤退では無い! 君たちの未来へ進むための前進なのだ!」

 そう言い切り、ロランが拳を上げた。
 その拳を、ひれ伏していた村人達が、じっと見つめる。

「……」

 見つめられているだけの時間に耐えられなくなって、ロランの全身が赤く染まってきた。恥ずかしいなら、やらなきゃいいのに……

「そ、そうだ!」
「俺たちの村を復活させるために、新しい住民を募らないと!」
「公都に行こう! これは前進だ!」
「そうだ、そうだ!」
「公都まで、この人数だと1ヶ月くらいか? 荷馬車を準備しよう! 馬は生き残っているか?」
「食料、衣料……それにお金だ! 申し訳ないが、全滅した所の財産も使わせてもらおう!」

 あ、よかったね。
 すぐにとはいかなかったが、ロランのアジテーション扇動は、ジワジワと村人の心に届いたみたいだ。生気のなかった村人達の表情に少しだけ明るさが戻り、活発に行動し始めた。

「ふぅ」

 その動きを見て、ロランは振り上げた拳を静かに下ろし、大きくため息を付いた。そのことに気がついた僕は、じっとロランを見つめる。

「じぃぃぃー」
「声を出して、俺を見つめるな!」

 ポカリと頭をこずかれた。

「ロランさん、ああいうの得意なんだね」
「苦手だよ! どちらかと言えば、お前の親父の方が得意だっつーの」

 そうなんだ……おっと危ない。

「親父? 僕に父親なんていませんよ」
「シャルル、ここまできたら、もうそういうのいいから」

 いや、バレているとは思ったけど、そこには様式美というものもあって……

「というか、公王一家が全滅したという事もあって、お前の親父に頼りたいんだ」
「頼る? 何をですか?」

 元勇者らしいけど、単なる自分の奥さん大好き青年でしか無いけどなぁ。あ、あの辺の領主って言っていたっけ。

「この村の住人は、俺が公都まで連れて行く。だから、エリカ達をタイチローの国で面倒を見て欲しいんだ」
「タイチロー? 誰それ?」
「……」

 ロランの顔から汗が出てきた。

「ちょ、ちょっと待て? お前の父親、タイチローじゃないのか?」
「知らない……よく考えたら、僕、父上の名前、知らないや」

 母上は、マリアという名前なのは知っているけど、父上の名前は知らないなぁ……そもそも、興味なかったし。

「知らないのか? いや、4歳だと、そんなものか?」
「普通の4歳児だったら、知っていると思うけど、うちは特殊だったし、父上もたまにしか帰ってこなかったからなぁ」

 母上のオッパイ楽園を取り合うライバルだったし。

「そうか……どうもアマロ公国はキナ臭い事になりそうだし、出来ればエリカ達をクロイワ大公国へ避難させたいんだが」
「大公国? 父上って大公なの?」
「ああ、そうだ。ダビド王国で一番大きい領地を治めている大公だぞ……俺が思っている人物と、お前の父親が同じならな」

 大丈夫、つながった。

「言ったことなかったっけ? 僕の名前は、シャルル・アリスティド・ジェラール・クロイワだよ。クロイワって姓がついる上に、父上は元勇者。だから、間違いないんじゃない?」
「おお、確かに。やっぱり、シャルルはタイチローの息子だったんだな。じゃぁ、よろしく頼むわ」

 僕の父上と、ロランが知っている勇者が同じ人物だという事が確認出来た所で、ロランはほっとしたのか、僕に軽く自分の婚約者と、孤児院の子供達を預ける。

 だけど、もう一つの問題をクリアしないと。

「で、クロイワ大公国って、どこにあるの?」
「知らないのか?」
「うん、だって家出して数時間で山賊に誘拐されたから……」

 父親の名前はともかく、4歳児は国の配置とか、自分の国がどこにあるのかなんて、知らないよね。しかも、地球儀とか世界地図とか、見たこと無いし。

「家出って……タイチローは知らないのか?」
「いや、家を出るとき、ググスンを餞別にくれたから知っているよ」
「そうだよな。さすがにタイチローも4歳の息子が勝手に出て行けば連れ戻すだろうし、マリアが放っておく事を許さんだろう。なら大丈夫だな」

 多分ね。
 僕を見失ったセリアが手ひどく怒られていればいいのに……あ、違う、怒られていなければいいのに。再会したら、一発は殴るけど。

「そうか……それでこの辺の地理を知らないんだな」
「うん」
「解った。地図を……村長!」
「はい!」

 村人に色々指示を出していた村長が、再び転げるように近づいてくる。

「この村に、ダビド王国の地図はあるか?」
「ダビド王国全土を示すような地図は生憎……」

 そうなんだ。
 この世界、地図は気軽にその辺にあるようなものじゃないんだ。前世でも昔は地図は軍事機密だったらしいしなぁ。あ、地図……地図……地図と言えば、

「ロランさん、僕、地図持っているよ。ほら」

 ヨシュアからもらった地図を思い出した僕は、ググから取り出し、ロランに差し出した。

「ああ、王国全体では無いけど、大公領へ行くにはこれで十分かな」

 そう言って、懐から羽ペンのような物を取り出し、地図に記しを付けてくれた。

「ほら、海を渡ったこの辺りが大公領で、首都のジョウドはここだ」
「へぇ……首都はジョウドっていうんだ」

 極楽浄土のジョウドか?
 父上、転移者とはいえ、どういうネーミングセンスだよ。
 それとも元からそういう名前だったのだろうか……

「それで、僕の家も、このあたりかな?」
「ああ、確かジョウドから少し離れた村が、大公領発祥の地で、あいつはそこに屋敷を構えていたはずだからな」

 なるほど。
 ようやく僕は自分の家がどこにあるか理解した。海の向こうか……海賊船で随分動いていたもんなぁ。

「で、どうやってエリカ姉さん達をここへ連れて行けばいい?」
「ああ、エズから東へいったオドン公国との国境近くに、大きな港町がある。そこからクロイワ大公領へ向かう船があるはずだ。それに乗って行ってくれ」

「うん、わかったよ……あ、僕が引き取った子供達も連れて行くよ?」
「引き取った?」

 ああ、ロランはその辺の事情を知らないんだよな。僕は、子供達を引き取った経緯と、彼らが今、タニア商会に預けられている事を説明した。

「そういった事情なら、タニア商会の船が借りられるかもしれないな」
「船を持っているの?」
「あそこは、ダビド王国全体を股に掛ける老舗商会だ。クロイワ大公領とも交易しているはずだぞ」

 なるほど、それならタニア婆さんに船を出してもらって、快適な海の旅と洒落込もう。

「それじゃぁ、僕は先に公都に帰って、出発の準備だね」
「俺も、村人達を公都に送ったら、すぐに追いかける」
「アマロ公国の事はいいの?」
「ああ、これ以上介入する事は許されないだろう。村人達は難民として保護した上で公都に届けるが、それ以降はダビド王国内の内政問題だ。国家には帰属しない国際冒険者協会としては、もう関与が出来ない」
「そうなんだ……」

 王国があって、その中に公国や大公国があって、国際冒険者協会なんてものがある。この世界の仕組みがよく理解出来ないが、なかなかややこしいって事なんだろうな。

「多分、無人となるこの村には数日内に、隣国ゴヤ公国が兵を引き連れて進駐してくるはずだ。公都の方も、公王一家が全滅となると、どうなる事か想像がつかん」

 そう言って、ロランはため息を付いた。

「シャルルが悪いわけじゃないのだが……なんでこうなったんだろうな?」

 確かに僕が悪いわけじゃないだろうけど、遠因は僕がうかつにも山賊に誘拐された事にある気もしないでもないので、

「よくわからないけど、謝っておく。ごめんなさい」

 と、頭を下げた。

「いや、いい。俺に謝られても困るし、誰でもいいから謝って欲しいと思っているのは、俺じゃ無いしな」

 そう言って、後始末と避難の準備に追われている村人達を眺める。

「そうですね」

 僕は何も言わず、頭を下げた。

***

 公都までの帰り道は、尖塔のような高い建物がなかったため、最初のうちは、ひたすら街道を走る事になった。これは魔法で飛ぶ手段も考えないとなぁ……

 高い木のある森でもあればいいのだが、辺り一面、灌木が立ち並ぶ地帯で、飛行は無理そうだ。

 最初のうちはスンも一緒に付き合って走ってくれたんだけど、途中で飽きたのか、今は僕の背中で休憩中だ。その後も一人で黙々と走り続け、翌朝には何とか公都までたどり着くことが出来た。直線距離で300Km以上はある道のりを1日で走破したんだし、十分だろう。

 人としては問題あるかもしれないが……

「お疲れ様です」
 
 僕は公都アラルコンに入る列の一番後ろの人に、元気よく声をかけ、その後ろに並んだ。
 朝早いというのに、結構な人数の人が門の所に並んでいる。

 それはそれで疑問もあるが、それ以上に不思議なのは--

「出て行く人、多くないか?」

 入る人の倍以上のペースで、大量の荷物を持った人達が、次から次へと門から出ていくのだ。
 あまりにも多いので、思わず、僕が並んでいる列の近くを通った人を捉まえて、

「どうしたんですか? なんでみんな、公都から出て行くんですか?」

 と、聞いてみた。

「この国はもう終わりだよ」

 僕が聞いた家族を連れた中年の男性はそう言って、足早に去って行ってしまった。

 やっぱりこれって、公王一家が全滅したからなんだろうか。
 だが、公都に入ろうとしている人達は、妙に生き生きとしている。

「どうして、街へ入ろうとしている人は、こんなに生き生きとしているの?」

 とりあえず、僕の目の前でウズウズとリズムをとりながら、自分の前に並んでいる人の数を数えていた、背中に大量の薪を背負ったおじさんに聞いてみると、

「公都を出ようとしている奴に色々な物を売りつけるチャンスなんだ。これを商人として逃す手は無いだろう」

 ……との事。
 なるほど、たくましい事で。

 そうこうしているうちに、日は少し昇り、僕の順番が来た。

「はい、これ冒険者のライセンス。それと、この手紙も街へ入る時に見せろって、ロランさんが」
「ロラン……誰だそれ?」

 僕はエズを出発する際、ロランから持って行けと渡された手紙を、審査をしている騎士の人に渡した。

「ん? ああ、わかった。通っていいぞ、ほれ」

 手紙を受け取った騎士は、さっと目を通すと、すぐにその手紙を僕に戻し、あっさりと中へ入れてくれた。まぁ、元々、それほど厳しい審査をしている訳じゃ無いようだけどね。

 さすがに疲れたので、さっさと帰って一度休もうと、僕は猛ダッシュで孤児院がある教会へ向かった。

 そこで--


 騎士団に周囲を包囲されているエリカ達を見る事になった。

********

※ 地図をこさえてみました。位置関係に迷った場合のご参考に(主に作者自身が迷います)
色がちょっとキツかったかなぁ……そのうち直します。


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