負け組が勝ち組になる異世界生活

赤羽凍矢

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七星学園編

6話 ランキング戦1

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(ルーザー)4月27日午前9時00分 ランキング戦が始まった。

開会式で説明を受けた内容はこうだ。

ランキング戦は予選と本戦で分けて行うものとし、予選は闘技場ではなくグラウンドで行われる。本戦は闘技場で行う。

予選のルールは入学試験の模擬戦と同じだ。制限時間1分とし、時間内で竹刀の色が良い方の勝ちだ。

本戦に勝ち上がれるのは全校生徒143人の内16人。七星剣のメンバーには運営側についてもらう。

ランキング戦の7位以内に入った者には賞金が与えられる。

一位 1000万

二位 500万

三位 250万

四位 125万

五位 60万

六位 30万

七位 15万

がそれぞれに授与される。

生活に困っている者にはまたと無いチャンスだ。必死に励め!とまあこの様な説明を受けた。

七星剣の人達は参加しないらしい。ランキング戦が行われる時、七星剣は運営に回るので出場しないらしい。
審判や実況、解説、会場整備、護衛等の役割があるようだ。
うむ、成程。七星剣になると色々と面倒くさそうだ。

ちなみにこの学園、全てのイベントが7のつく日に行われる。イベントが開催される7のつく日だけは家族関係者の立ち入りが許可される。

そして、このランキング戦に俺の家族が3人とも応援に来てくれたのだ。
愛しい妹のエレナも来てくれた。

エレナは会うなり俺に抱きついて甘えてくる。エレナはもう8歳になっても変わらず抱きついてくる。そう、妹のエレナはブラコンだった。ここまで愛されると俺も愛してしまいたくなる。そう言う俺もシスコンだな。

そこにレイシアが現れてとんでもない挨拶をしたのだ。

(レイシア)初めまして。ルー君のご家族様でしょうか?私は、レイシア.オリアートと申します。息子のルー君と結婚を前提にお付き合いさせてもらってます。以後お見知り置きを。

(父親)なぁにー!!オリアート家の王女様とお付き合いだとー?
(母親)異性に興味無いのかと思ってたから心配してたのよ!けど私達の知らない間に大人になっていたのね!健全な息子で安心したわ!
(エレナ)お兄ちゃん私と結婚するって言ってくれたじゃーん。嘘つきー。

(ルーザー)いやいやいや!待て待て落ち着けよ!結婚はレイシアが勝手に言ってるだけで俺は承諾してないしそれに付き合ってるつもりもない!

(レイシア)私の初めてを奪ったあの時の貴方の剣は最高に凄かった!なのに、私の事が嫌いなの?しくしくしく(泣)

(父親)おい貴様ー!レイシア王女の初めてを奪いながらなんて無責任な!男ならしっかり責任を取らなければならんぞ!

(ルーザー)ちがーう!初めてを奪ったってそんな言い方したら勘違いされるに決まってるだろうが!

(レイシア)あら、事実私は初めての経験だったわよ。

(母親)あらまぁ、子供の名前はもう決まっているのかしら?

(ルーザー)だから違うって。話を飛躍させないでくれ!

(ディアド.オリアート)君が我が娘、レイシアをたぶらかしている男か!
(ルーザー)うーわ。ディアド王が出てきてしまった。もう、面倒くさいわー!しかもめちゃくちゃ強そうだし。
(ディアド王)レイシアよ。この者は本当にレイシアに勝ったのか?

(ルーザー)ええ本当よ!彼が私の認めた男よ!

(ディアド王)どこの馬の骨とも知らん奴にわしの娘はやれんな!

(父親)久しぶりだなーディアド王よ!

(ディアド)ん?おおぉー!クリフォードか!久しいな!そうかそうか、ん?まさか君はクリフォード君の息子か?

(ルーザー)はい!ルーザー.クリフォードと申します。

(ディアド王)おー大きくなったなー君があの時のルーザー君か!小さい頃に君を抱っこして以来だな!なんだなんだ!それならそうと早く言えば良いものを。

(レイシア)前に話した時に教えたじゃない!全くお父様は直ぐに忘れるんだから。もうボケが来てるんじゃないの?

(ディアド王)何を言う失礼な!これでも45歳だ。まだまだこれからよ!

いやークリフォード君の所の天才少年か!よし、レイシアとの結婚を認めよう!

(ルーザー)おーい!そんな簡単に?勝手に決めるなー!

(レイシア)互いの親の合意が得られたわね。これで決まりよ!

(ルーザー)勘弁してくれよー(泣)


こうしてランキング戦が始まる前に随分と調子を狂わされた俺だったが、予選をなんなく勝ち上がっていき、予選の最終戦を迎えた。

この戦いに勝てば本戦出場だ。そして優勝したい。そして正直に言うと、賞金1000万は欲しい。これから作る会社設立の資金にしたい所だが、もし優勝したら家族に仕送りしよう。両親や妹にはいつも大切にしてもらっているからな。賞金は来月のランキングで頑張って手に入れよう。

家族の期待値はめちゃくちゃ高い。情けないお兄ちゃんの姿を見せようものなら妹のエレナはギャン泣きだ。子供の頃からそうだった。
エレナは天才でイケメンで強いお兄ちゃんが大好きらしいからな。
俺もお兄ちゃん思いのエレナが大好きだ。

そのためにも!手抜きで戦う訳にはいかない。ここからは手加減抜きの最強お兄ちゃんを演じなければならない!

シスコンなお兄ちゃんの闘争心に火がついて近寄りがたいオーラを放っていた!

(アリア)良く妹の自慢話をするとは思っていたけどまさかシスコンだったなんて。異性への興味が薄れる訳ね。

(レイシア)何よ、ルー君妹の話しなんて私にはしてなかったわよ。婚約者の私を差し置いて何故あなたの方がルー君を知ってるのよ!気に入らないわね!

(アリア)彼は貴方に興味が無いんじゃないの?この約1ヶ月の間、私といる時間が圧倒的に長いから当然よね。

あと、私も貴方に模擬戦でフルボッコにされて腹が立ってるのよ!今度は同じ様にいかない。本戦では覚悟してなさい!彼との修行の成果見せてやるわ!

(レイシア)望むところよ!返り討ちにしてあげるわ!

ライバル意識むき出しの二人の間には激しい火花が散る!

ルーザーの予選最終戦が始まった。相手は三年生 腕輪ランクはレッド!かなりの強敵のはずだ。

しかし、本気のルーザーの前に三年のレッドが手も足も出なかった。それぐらいルーザーは本気で最強お兄ちゃんを演じていたのだ。こうして順調に本戦に勝ち進んだルーザー。

ちなみに、ユリウスは予選を勝ち上がれなかった。稼いだ金でおやつを食いまくった結果、腹を下してその辛さ故に予選を勝ち上がれなかった。

(ルーザー)あいつ何やってんだよ(笑)

(レイシア)転生者同盟の恥だわ!

転生者同盟はユリウス以外、皆本戦に勝ち上がっていた。

本戦からは会場が変わるので移動だ。

(審判)七星剣第7席の「キリア.オルテス」だ!本戦では俺と七星剣第6席の「エーガ.イカセーロ」が審判をやる。早速ルールを説明する。

本戦では自前の剣などの武器を使用可能とする。
時間無制限。
降参するか、場外に落ちる、10カウントで立ち上がれなければ負け。相手を殺してしまっても負け。
以上だ。健闘を祈る!


(ルーザー)ランキング戦の本戦では時間無制限か。戦いやすい。俺も色々試したい技があるから丁度良い機会だ。

初戦の対戦相手は三年の先輩。まあ本戦に残ってる生徒のほとんどが三年生だ。
一年生6人、二年生1人、三年生が9人だ。

ちなみにこの学園の三年生のほとんどがレッドで七星剣のメンバーは全員三年生。1席、2席はレインボー、3席以下は全員ゴールド さすが三年生。レベルが高い。

しかし1席、2席の先輩はどこで何をしてるんだ?今回も姿を表さない。イベントは参加しないと退学になるんじゃなかったのか?せっかくお目にかかれると思って期待していたのに。まあ、どのみち七星剣はランキング戦には参加出来ない様だし。

闘技場内の観客席に家族が居た。ルーザーは本戦初戦から気合いを入れた。
(エレナ)お兄ちゃん!絶対勝ってよー!

(ルーザー)我が愛しの妹よ。必ず優勝して見せよう!

(審判のキリア)それでは、試合始め!

(対戦相手)うおー!!!一年生とて容赦はせんぞ!魔力全開放!「フラッシュ」(目眩しの魔法)

お前の目は眩んだ!覚悟! 光のスコール!(雨の様な光属性の激しい乱れ打ち)

(ルーザー)目眩しからの激しい光の雨。悪くない作戦だ。だが甘い!

おれの目は眩んではいない。スキル、オールインプットが俺の脳みそよりも早く反応し、それを防ぐ!そして!

あえて光属性でお相手しよう。光魔法、
「レーザー光線」!

レーザー光線で相手の放った光の雨を全てかき消した。
(対戦相手)ば、ばかな!あれだけの数を?
(ルーザー)終わりだ!先輩の技、貰うよ!「光のスコール」

ドドドド!!!と降り注ぐ光の雨

対戦相手はたまらずダウンし、10カウント負けを喫した。

(対戦相手)俺の技を一回見ただけで覚えたというのか?俺のオリジナルだぞ!本にも載ってない完全オリジナル版。俺が数年かけてようやく覚えたそれを一瞬で!?
噂には聞いてたが、あいつやっぱりただ者じゃないな。賞金貰えず、か。悔しいなー。

こうして本戦の一回戦から闘技場内は盛り上がる。転生者同盟の皆んなも順調に一回戦を突破してベスト8が出揃う。

つづく

次回 ランキング戦2




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