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七星学園編
18話 ユリウスの壮絶な人生
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これはユリウスがこの異界に転生する前の話しだ。
ごく普通の両親から生まれたユリウス。しかし、彼は生まれて直ぐに「天才」だと判明したのだ。
1 ミルクを自ら人肌に冷ましてから飲む
2 意思表示を的確に相手に伝わる様に指で教えてくれる。おもらしや、お腹すいたなどの意思表示が出来た。しかし両親はユリウスが小学校に入学する前に交通事故で亡くなった。その後祖父母がユリウスを育ててくれた。
頭も良く成績は優秀。運動能力も天才的だ。小学生で剣道の全国大会で優勝。中学では野球部に入り即エース。 そして全国大会で有名になり、有名校からスカウトされた。高校では必死に自分を育ててくれた祖父母に恩返しをしようと必死になってプロを目指し努力した。その努力が実り、甲子園で優勝し、卒業後プロ野球選手になった。
順風満帆な人生のはずだったのだが、悲劇の連続が彼を襲うことになる。
高校卒業して直ぐにずっと必死に自分を育ててくれた祖父母が交通事故で亡くなってしまったのだ。さらにその2年後、付き合っていた彼女が交通事故で亡くなる。彼はその後数年プロ野球選手として野球に没頭した。日本代表のエースとして世界大会で優勝に大きく貢献。
彼は両親を失い、祖父母を失い、彼女を失ってもそれでも強くあろうとした。彼はその後遂に結婚した。プロ野球選手の彼を妻は全力で支えてくれてユリウスは幸せだった。
しかし、ユリウスが35歳になった頃、最愛の妻が病気で倒れた。必死の治療もむなしく妻は他界。
自らは肘の手術失敗、引退を余儀なくされ彼の精神は遂に崩壊した。
ユリウスは思ったのだ。
自分はこの世に生まれてきたはいけなかったんだと。この世界は俺の人生に嫉妬したんだと。世界中が俺の存在を否定している。だからこんな目にあうのだと。
俺は生まれた時から勝ち組の人間だとそう信じてきた。けど、逆だった。俺は天才として生まれてきた事で負け組になる運命だったのだと。
訳の分からない精神状態のまま、彼は自殺した。
異界に転生したユリウスは普通の人間として生まれ竜狩りを仕込まれてきた。
これと言った才能は特になかった。しかしユリウスは努力をしていた。努力はしていたが一つ苦手な事があった。竜狩りとして致命的。それは、竜の心臓の味が苦手である。彼の体は竜の心臓を頑なに拒んでいた。無理やり食べさせられる日々を送り魔力量だけが上がり、確かに強くはなった。ユリウスには珍しいスキルがあった。「魔力変換」 これはユリウス自身の中に存在するあらゆるものを自分の魔力に変換できる能力だ。ユリウスの場合、戦闘経験、知識、身体エネルギー等を多めに魔力に変換して生きていたのだ。その結果体格には恵まれず低身長。さらに少し知識量の乏しかったのはこのスキルを使っていたからだ。
そのせいか、周りからはヘタレ王子と呼ばれる様になってしまった。
そんな辛い思いばかりしたユリウスだったが今回の一件でユリウスは竜を沢山食べた事を後悔していた。必死になって竜を沢山食べても最強になれなかったからだ。
しかし、彼は間違いなく強かった。戦った俺達が1番良くわかっていた。これはユリウスの努力の賜物だ。
(ユリウス)俺のスキル「魔力変換」 このスキルにはもう一つ秘密があるんだ。
人生をかけて魔力に変換してきたものを次に転生する魂に引き継げるんだ。戦闘経験も知識量も。
だから今度生まれてくる時俺はきっと天才だと思う。また皆に会える様に女神様にでもお願いしておくよ。
(ルーザー)ああ、また会おう!だから、さよならは言わないからな。約束だ。必ず会いにくるんだぞ!
(ユリウス)うん、皆、またね。
皆に死を看取ってもらい満足そうな表情でユリウスは静かに息を引きとった。
(ルーザー)ユリウスの分も俺たちでこの世界を変えよう。
転生者同盟はそう決意し、明日から新たな人生を歩むことになる。
つづく
次回 学園に迫る新たな脅威
ごく普通の両親から生まれたユリウス。しかし、彼は生まれて直ぐに「天才」だと判明したのだ。
1 ミルクを自ら人肌に冷ましてから飲む
2 意思表示を的確に相手に伝わる様に指で教えてくれる。おもらしや、お腹すいたなどの意思表示が出来た。しかし両親はユリウスが小学校に入学する前に交通事故で亡くなった。その後祖父母がユリウスを育ててくれた。
頭も良く成績は優秀。運動能力も天才的だ。小学生で剣道の全国大会で優勝。中学では野球部に入り即エース。 そして全国大会で有名になり、有名校からスカウトされた。高校では必死に自分を育ててくれた祖父母に恩返しをしようと必死になってプロを目指し努力した。その努力が実り、甲子園で優勝し、卒業後プロ野球選手になった。
順風満帆な人生のはずだったのだが、悲劇の連続が彼を襲うことになる。
高校卒業して直ぐにずっと必死に自分を育ててくれた祖父母が交通事故で亡くなってしまったのだ。さらにその2年後、付き合っていた彼女が交通事故で亡くなる。彼はその後数年プロ野球選手として野球に没頭した。日本代表のエースとして世界大会で優勝に大きく貢献。
彼は両親を失い、祖父母を失い、彼女を失ってもそれでも強くあろうとした。彼はその後遂に結婚した。プロ野球選手の彼を妻は全力で支えてくれてユリウスは幸せだった。
しかし、ユリウスが35歳になった頃、最愛の妻が病気で倒れた。必死の治療もむなしく妻は他界。
自らは肘の手術失敗、引退を余儀なくされ彼の精神は遂に崩壊した。
ユリウスは思ったのだ。
自分はこの世に生まれてきたはいけなかったんだと。この世界は俺の人生に嫉妬したんだと。世界中が俺の存在を否定している。だからこんな目にあうのだと。
俺は生まれた時から勝ち組の人間だとそう信じてきた。けど、逆だった。俺は天才として生まれてきた事で負け組になる運命だったのだと。
訳の分からない精神状態のまま、彼は自殺した。
異界に転生したユリウスは普通の人間として生まれ竜狩りを仕込まれてきた。
これと言った才能は特になかった。しかしユリウスは努力をしていた。努力はしていたが一つ苦手な事があった。竜狩りとして致命的。それは、竜の心臓の味が苦手である。彼の体は竜の心臓を頑なに拒んでいた。無理やり食べさせられる日々を送り魔力量だけが上がり、確かに強くはなった。ユリウスには珍しいスキルがあった。「魔力変換」 これはユリウス自身の中に存在するあらゆるものを自分の魔力に変換できる能力だ。ユリウスの場合、戦闘経験、知識、身体エネルギー等を多めに魔力に変換して生きていたのだ。その結果体格には恵まれず低身長。さらに少し知識量の乏しかったのはこのスキルを使っていたからだ。
そのせいか、周りからはヘタレ王子と呼ばれる様になってしまった。
そんな辛い思いばかりしたユリウスだったが今回の一件でユリウスは竜を沢山食べた事を後悔していた。必死になって竜を沢山食べても最強になれなかったからだ。
しかし、彼は間違いなく強かった。戦った俺達が1番良くわかっていた。これはユリウスの努力の賜物だ。
(ユリウス)俺のスキル「魔力変換」 このスキルにはもう一つ秘密があるんだ。
人生をかけて魔力に変換してきたものを次に転生する魂に引き継げるんだ。戦闘経験も知識量も。
だから今度生まれてくる時俺はきっと天才だと思う。また皆に会える様に女神様にでもお願いしておくよ。
(ルーザー)ああ、また会おう!だから、さよならは言わないからな。約束だ。必ず会いにくるんだぞ!
(ユリウス)うん、皆、またね。
皆に死を看取ってもらい満足そうな表情でユリウスは静かに息を引きとった。
(ルーザー)ユリウスの分も俺たちでこの世界を変えよう。
転生者同盟はそう決意し、明日から新たな人生を歩むことになる。
つづく
次回 学園に迫る新たな脅威
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