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習うより慣れろ!

prologue

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◆prologueのprologue◆

高校生が話すことでは無いだろうが話す。
誰もが願った事はあるだろう「非日常」。目の前に怪獣が現れてそれを仮面被った正義の味方が助けてくれたり、月に代わってお仕置きする女ヒーローがいたりと。
…じゃあもし、今は気づかないだけで本当は近くに非日常があったら?そして非日常に巻き込まれてしまったとしたら?そんなことを考えていたら…
机に手紙が置いてあった。
「今夜、幽霊達で待ってます byミヅキ」

◆送り主◆

byミヅキ。どっかで聞いたことあるな… ミヅキ、みづき、…美月? 池田 美月。2-4のマドンナ、いや、学校のマドンナとでも言おう、めっちゃくちゃ美人で、全校の男子が惚れ、性格もいい。うちの担任の変態教師が告って即フラレたという、超超超美人の池田。まさかそいつから…?
俺は直接話すことにした。当然だ。あんな美人と会話するチャンス、多分後2,3回くらいだろうな。




放課後。緊張すんなぁおい。頑張れショウ。
「待ってたよ」
まるで天使の囁きのような声にハッとして扉を開けた。
「すいません遅れちゃって」
「いいのいいの。それより敬語じゃなくていいよ」
「は、はい」
「…ふふっ、可愛いわね」
あーもうヤバいマジでヤバい。顔がどうしても赤くなる。
「本題に入るけど、それは私からの手紙。意味はこれからわかるはずよ。」
「美月さんが幽霊だったりしてw」
「そうよ。」
彼女は微笑み、そう言った。今まで真っ赤だった顔がどうなったと思う?2秒で青ざめたね。
「でも夜にならないと能力は出ないの。貴方にはやって欲しい仕事があるのよ」
「ちょっと待って下さい、貴方が幽霊?え?えーっと」
「今はそう深く考える必要はないわ。という訳で8時半、校庭で待ってるね。」
そう言って彼女は帰ってしまった。

◆パラレルゾーン◆
自転車飛ばしながら考える。あーこりゃ大変な非日常だなぁ そんなことを考えている内に、
フワフワ浮いている美月さんがいた。
「行くよ」
え?急すぎない?って
「なんじゃこりゃー!?」
突如目の前の景色が歪み白くフラッシュ。
「貴方もしかして時間守れない系?うーん、それは困るなぁ」
こっちが困っとるわ
何で?何で俺こんなことになったの?ホワァイ?知ってる奴手上げろ。頼む上げろ。
そしてフラッシュが終わり、そこにあったのは

…少し黄色がかった校庭だった。
なんだろう、俺的に言う黄泉の国みたいな。
ちょっと待て、俺が今いた8時半はどこ行った!?
「落ち着いた?」
落ち着く訳ないだろ。
「この状況の説明して欲しいよね?」
してくれ今すぐ


えーっとつまりこういうことらしい
俺がここに来たのは俺が「選ばれし者」だからだそう。んでもってこの黄泉の国的な世界は「パラレルゾーン」つまりパラレルワールドの局地的な奴。パラレルゾーンはドーム状に囲まれていて、そこを抜けると普通の世界になるらしい。そして今から始まるのが…
「幽戦争」
幽霊が出やすい場所同士のチームで争うこと。勝つとそこの有名度が上がり、凄いとニュースとかにもなるそう。

まぁ全体的によく分かんねえ。

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