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《まもなく、入学式を始めます。新入生の皆さんは講堂へと集合してください》
校内放送の透き通るようなその声は学園中へと鳴り響いた。
・
・
・
「ま、間に合ったのか・・・」
俺はそう思いつつ、腕時計で時間を確認した。
現在、8時54分。
あと、6分だ。俺は走って講堂に向かった、がどこにあるのか分からない。これは困った、とそう思っていたら、1人の生徒が通りすがった。
「あの、講堂はどこにあるんですか?」
そう質問すると、その女子生徒は丁寧に説明をしてくれた。
「講堂は玄関を入った先の階段を上って、右手の方にありますよ」
「ありがとうございます」
親切な人だ。恐らく先輩だろう。それにしても綺麗だな。凛とした眼差しにセミロングの黒髪が光沢を帯びている。
ピタッとした学校指定の制服が彼女の身体のラインを表している。
俺は少しの間、彼女に見惚れていた。
「あのー、私の顔に何かついてますか?」
彼女はポケットから鏡を取り出し、自分の顔に何かゴミでもついているのか確認している。
もちろん、何もついていない。
「すみません。なんでもありません」
「あら、そうですか?」
彼女は少しホッとしたかのように見えた。そして、鏡をポケットにしまった。
「私、2年生の佐堂三ッ葉(さとうみつば)って言います。貴方のお名前を聞いてもよろしいですか?」
「いいですよ。俺の名前は南條春人って言います。1年生です」
「南條さんは新入生ですね」
佐堂先輩はニコッと笑ってそう言った。俺は「はい」と答える。
「あと、3分で入学式はじまりますよ?」
「あっ、そうでした。では、これで失礼します」
俺は一礼をしてその場を後にした。
・
・
・
「只今より、第32回、東京都立魔法第三中学校の入学式を始めます」
入学式が始まった。
刻々と時間が過ぎ、新入生代表挨拶になった。これは入試の筆記試験及び魔法実技のトータルの結果で最も優秀だった生徒がやることだ。
「では、新入生代表の南條白波さんお願いします」
「はい」
新入生代表は白波だ。
「麗らかな春の訪れと、桜の咲き始める、春らんまんの今日、私たち新入生はこの東京都立魔法第三中学校に入学できたことをとても光栄に思っております。・・・・・」
そして、約5分間のスピーチは終わった。会場中が盛大な拍手で覆われる。
さすがは俺の妹だ、と感心していた。
・
・
・
入学式が終わり、教室に行った。
俺の教室は1-6だ。この学校は1-1から1-7の約40人構成になっている。1-1と1-2は魔法がCランク級以上の優秀な人たちで成り立つ。そうは言っても実際にはSランク級なんて白波ぐらいしかいない。規格外だ。それに学校史上初のSランク級だったのでテレビニュースや新聞に載ったりしている。期待の逸材だ。主に、大半を占める魔法ランクはC~Dランク級だ。名門中学校なので中学生の割には魔法ランクが高い。
そのほか、1-3クラス以降は魔法ランクがD~Gランク級が混合しており、腕に巻いているバンドの色で個々のランク級を識別することができる。
Sランク級はGOLD(ゴールド)、Aランク級はSILVER(シルバー)、Bランク級はRED(あか)、Cランク級はBLUE(あお)、Dランク級はYELLOW(きいろ)、Eランク級はGREEN(みどり)、Fランク級はWHITE(しろ)、Gランク級はBLACK(くろ)のようにそれぞれの魔法ランクで色が変わっている。
この学校はみんな平等という方針があるが、実際にはこれは建前であり生徒間では差別行為があとを絶たない。
現に今・・・
「あの子、Gランク級よ」
「やだな。Gランク級と一緒で」
「Gランク級だから可哀想に」
このように、差別行為を受けている。
しかし、やたらと「Gランク級」「Gランク級」って連語してくるな。
「はーい。席に座ってください」
ガラガラと教室の扉を開け、先生が入っていた。
生徒達は話をやめ、席に座った。
「これから、ホームルームを始めます。みんなには自己紹介をしてもらいます。まずは私から」
先生は黒板に名前を書き始めた。その書いている姿を見て生徒一同はこう思った。「背小せぇ、しかも童顔」と。
背伸びをし、一生懸命名前を書く。
「えー、私の名前は斉藤夏(さいとうなつ)です。教師になったばかりで色々分からないこともあるので教えてくださいね。それと、別に背が小さいことなんか全然気にしてませんから!うん、気にしてない・・・」
と、斉藤先生は自己紹介を済ませた。
俺は、「絶対に背の小さいこと気にしてるだろ」って思った。
多分、俺以外もそう思っているだろう。
・・・すると、
「先生」
と、1人の男子生徒が質問をする。
「はい、なんですか?」
「先生が小さくて教卓に隠れて見えません」
・・・お、おいぃぃいい!!!言っていいことと悪いことがあるだろぉぉおお!!!
みんな、きっと先生を気遣ってその言葉を胸の奥底にしまっていただろう。だが、1人の男子生徒が言ってしまったのだ。
「ーー・・・ぐすっ」
教卓の方から鼻水を啜(すす)る音がする。
「ま、まさか...!?」と思い、教卓の方を見てみる。
教卓に隠れて見えないが、確実に泣いている。
「やっぱり、気にしてたんかい!!!」俺はそう思った。
泣いていることに少し罪悪感を覚えた女子生徒数人が斉藤先生に駆け寄った。
「せ、先生?気にしないでくださいよ」
「そうですよ。小さくて悪いことなんてひとつもないんですから」
女子生徒が斉藤先生を慰めている。
「べ、別に気にしてませんよ。ーーぐすっ」
そう言うと斉藤先生は瞼(まぶた)に溜まった涙を拭いた。
その後、生徒全員が自己紹介を済ませ、ホームルームは終わった。
・
・
・
俺は、妹を迎えに1-1へ足を運んだ。
1-1へと来てはいいものの、白波は大勢の生徒に囲ませている。それに部活の勧誘や、生徒会の人もいる。
部活の勧誘とかは明日だろ、と思いつつ白波の元へと向かう。大勢の生徒を潜り抜けてやっとの思いで着いた。
どうやら、白波自身も困っているようだった。
「白波、帰るぞ」
俺は服の袖(そで)を掴んだ。
すると、大勢の生徒の視線が俺に集まった。
「誰?あの生徒」
「見ろよ。バンドの色」
「うわ。あの生徒、Gランク級よ」
「Gランク級がSランク級に触れるなんて罰当たりだな」
などと、様々な罵声が俺に向けられている。
「あのなぁ。白波が困ってるだろ」
「貴様みたいなGランク級が白波さんに近づいていいはずがない!!」
面倒臭い生徒だな。「はぁ」と溜息を吐いた。
「白波行くぞ。・・・おい、どうした白波」
白波が険しい顔をしている。
「誰ですか!!アニキに向かってそんなこと言ったのは!!!」
白波が大勢の前で怒鳴った。
普段は大人しいタイプなのに。
「アニキ?え?」
周りがどよめきはじめた。
それもそうだ。白波の兄であるこの俺がGランク級なのだから。まあ、血の繋がりは無いのだけれども。ここは黙っておこう。面倒ごとには巻き込まれたくない。
「そうだ。と言うわけで白波連れてくな」
俺は白波を連れ、帰宅した。
・
・
・
下校途中。
「アニキ、ごめんね」
突然、謝りだした。俺は「なんで?」と答える。
「私のせいで嫌な思いさせちゃって・・・」
なんだ、そんなことか。別に気にしてはいないが。
「なあ、白波」
「なに?」
「別にな、そんなことで謝る必要ないんだぞ?俺はお前のアニキなんだ。こんなことでへこたれる器じゃないぞ。だから、俺にもう謝るな。約束だぞ?」
白波は「うん」と答えた後、涙をこぼした。
俺はあのときのように夕方に輝くその金色の髪の優しく撫でた。
校内放送の透き通るようなその声は学園中へと鳴り響いた。
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・
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「ま、間に合ったのか・・・」
俺はそう思いつつ、腕時計で時間を確認した。
現在、8時54分。
あと、6分だ。俺は走って講堂に向かった、がどこにあるのか分からない。これは困った、とそう思っていたら、1人の生徒が通りすがった。
「あの、講堂はどこにあるんですか?」
そう質問すると、その女子生徒は丁寧に説明をしてくれた。
「講堂は玄関を入った先の階段を上って、右手の方にありますよ」
「ありがとうございます」
親切な人だ。恐らく先輩だろう。それにしても綺麗だな。凛とした眼差しにセミロングの黒髪が光沢を帯びている。
ピタッとした学校指定の制服が彼女の身体のラインを表している。
俺は少しの間、彼女に見惚れていた。
「あのー、私の顔に何かついてますか?」
彼女はポケットから鏡を取り出し、自分の顔に何かゴミでもついているのか確認している。
もちろん、何もついていない。
「すみません。なんでもありません」
「あら、そうですか?」
彼女は少しホッとしたかのように見えた。そして、鏡をポケットにしまった。
「私、2年生の佐堂三ッ葉(さとうみつば)って言います。貴方のお名前を聞いてもよろしいですか?」
「いいですよ。俺の名前は南條春人って言います。1年生です」
「南條さんは新入生ですね」
佐堂先輩はニコッと笑ってそう言った。俺は「はい」と答える。
「あと、3分で入学式はじまりますよ?」
「あっ、そうでした。では、これで失礼します」
俺は一礼をしてその場を後にした。
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「只今より、第32回、東京都立魔法第三中学校の入学式を始めます」
入学式が始まった。
刻々と時間が過ぎ、新入生代表挨拶になった。これは入試の筆記試験及び魔法実技のトータルの結果で最も優秀だった生徒がやることだ。
「では、新入生代表の南條白波さんお願いします」
「はい」
新入生代表は白波だ。
「麗らかな春の訪れと、桜の咲き始める、春らんまんの今日、私たち新入生はこの東京都立魔法第三中学校に入学できたことをとても光栄に思っております。・・・・・」
そして、約5分間のスピーチは終わった。会場中が盛大な拍手で覆われる。
さすがは俺の妹だ、と感心していた。
・
・
・
入学式が終わり、教室に行った。
俺の教室は1-6だ。この学校は1-1から1-7の約40人構成になっている。1-1と1-2は魔法がCランク級以上の優秀な人たちで成り立つ。そうは言っても実際にはSランク級なんて白波ぐらいしかいない。規格外だ。それに学校史上初のSランク級だったのでテレビニュースや新聞に載ったりしている。期待の逸材だ。主に、大半を占める魔法ランクはC~Dランク級だ。名門中学校なので中学生の割には魔法ランクが高い。
そのほか、1-3クラス以降は魔法ランクがD~Gランク級が混合しており、腕に巻いているバンドの色で個々のランク級を識別することができる。
Sランク級はGOLD(ゴールド)、Aランク級はSILVER(シルバー)、Bランク級はRED(あか)、Cランク級はBLUE(あお)、Dランク級はYELLOW(きいろ)、Eランク級はGREEN(みどり)、Fランク級はWHITE(しろ)、Gランク級はBLACK(くろ)のようにそれぞれの魔法ランクで色が変わっている。
この学校はみんな平等という方針があるが、実際にはこれは建前であり生徒間では差別行為があとを絶たない。
現に今・・・
「あの子、Gランク級よ」
「やだな。Gランク級と一緒で」
「Gランク級だから可哀想に」
このように、差別行為を受けている。
しかし、やたらと「Gランク級」「Gランク級」って連語してくるな。
「はーい。席に座ってください」
ガラガラと教室の扉を開け、先生が入っていた。
生徒達は話をやめ、席に座った。
「これから、ホームルームを始めます。みんなには自己紹介をしてもらいます。まずは私から」
先生は黒板に名前を書き始めた。その書いている姿を見て生徒一同はこう思った。「背小せぇ、しかも童顔」と。
背伸びをし、一生懸命名前を書く。
「えー、私の名前は斉藤夏(さいとうなつ)です。教師になったばかりで色々分からないこともあるので教えてくださいね。それと、別に背が小さいことなんか全然気にしてませんから!うん、気にしてない・・・」
と、斉藤先生は自己紹介を済ませた。
俺は、「絶対に背の小さいこと気にしてるだろ」って思った。
多分、俺以外もそう思っているだろう。
・・・すると、
「先生」
と、1人の男子生徒が質問をする。
「はい、なんですか?」
「先生が小さくて教卓に隠れて見えません」
・・・お、おいぃぃいい!!!言っていいことと悪いことがあるだろぉぉおお!!!
みんな、きっと先生を気遣ってその言葉を胸の奥底にしまっていただろう。だが、1人の男子生徒が言ってしまったのだ。
「ーー・・・ぐすっ」
教卓の方から鼻水を啜(すす)る音がする。
「ま、まさか...!?」と思い、教卓の方を見てみる。
教卓に隠れて見えないが、確実に泣いている。
「やっぱり、気にしてたんかい!!!」俺はそう思った。
泣いていることに少し罪悪感を覚えた女子生徒数人が斉藤先生に駆け寄った。
「せ、先生?気にしないでくださいよ」
「そうですよ。小さくて悪いことなんてひとつもないんですから」
女子生徒が斉藤先生を慰めている。
「べ、別に気にしてませんよ。ーーぐすっ」
そう言うと斉藤先生は瞼(まぶた)に溜まった涙を拭いた。
その後、生徒全員が自己紹介を済ませ、ホームルームは終わった。
・
・
・
俺は、妹を迎えに1-1へ足を運んだ。
1-1へと来てはいいものの、白波は大勢の生徒に囲ませている。それに部活の勧誘や、生徒会の人もいる。
部活の勧誘とかは明日だろ、と思いつつ白波の元へと向かう。大勢の生徒を潜り抜けてやっとの思いで着いた。
どうやら、白波自身も困っているようだった。
「白波、帰るぞ」
俺は服の袖(そで)を掴んだ。
すると、大勢の生徒の視線が俺に集まった。
「誰?あの生徒」
「見ろよ。バンドの色」
「うわ。あの生徒、Gランク級よ」
「Gランク級がSランク級に触れるなんて罰当たりだな」
などと、様々な罵声が俺に向けられている。
「あのなぁ。白波が困ってるだろ」
「貴様みたいなGランク級が白波さんに近づいていいはずがない!!」
面倒臭い生徒だな。「はぁ」と溜息を吐いた。
「白波行くぞ。・・・おい、どうした白波」
白波が険しい顔をしている。
「誰ですか!!アニキに向かってそんなこと言ったのは!!!」
白波が大勢の前で怒鳴った。
普段は大人しいタイプなのに。
「アニキ?え?」
周りがどよめきはじめた。
それもそうだ。白波の兄であるこの俺がGランク級なのだから。まあ、血の繋がりは無いのだけれども。ここは黙っておこう。面倒ごとには巻き込まれたくない。
「そうだ。と言うわけで白波連れてくな」
俺は白波を連れ、帰宅した。
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下校途中。
「アニキ、ごめんね」
突然、謝りだした。俺は「なんで?」と答える。
「私のせいで嫌な思いさせちゃって・・・」
なんだ、そんなことか。別に気にしてはいないが。
「なあ、白波」
「なに?」
「別にな、そんなことで謝る必要ないんだぞ?俺はお前のアニキなんだ。こんなことでへこたれる器じゃないぞ。だから、俺にもう謝るな。約束だぞ?」
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