6 / 6
1 - 5
しおりを挟む
「今日は魔法の属性はついて勉強をします」
そう言うと、斎藤先生は黒板に文字を書き始める。
「魔法には7つの属性があります。例えば、火、水、風、氷結、祝福、呪怨、無属性のように分けられています」
そう、魔法にはそれぞれ属性というものが存在する。
そして、1人ひとりがこの属性のいずれか1つを兼ね備えている(一般人は除く)。
例えば、〈ダーク・フォックス〉のガディウスは魔法〈光の矢(ホーリーアロー)〉を使用していた。
この魔法は祝福属性に値する。
よって、ガディウスの属性は祝福っていうことになる。
「と、言うことで、今日はあなた達の属性を調べていきたいと思います」
「先生」
と、1人の生徒が質問をする。
それに対し、「なんでしょう」と答える斎藤先生。
「魔法の属性ってどうやって調べるんですか?」
「よくぞ、聞いてくれました!」
すると、斎藤先生は厳重に鍵のかかっている箱から石のようなものを取り出した。
「魔法の属性を調べるためには、この〈魔導石〉を使用します」
生徒たちは「魔導石?」と首をかしげる。
まぁ、初めて見るのだから分からないのも仕方がない。
当然、俺は知っている。
施設で嫌ってほど見てきたからな。
「分からないのも仕方ありません。なので、1から私が教えます」
斎藤先生は〈魔導石〉の説明をはじめた。
「〈魔導石〉というのは文字通り、魔法を調べる石のことです。例えば、この赤い石は〈火属性〉の適正をもつ人を調べることが出来ます。試しに、私がやってみます」
すると、先生はその石を持ち、呪文の唱えはじめる。
「紅蓮の魔導石よ。汝、我に紅蓮の力を与えよ」
・・・しかし、なにも起こらなかった。
「このように、適正のない属性を持たない者はなにも起こりません。私には〈火属性〉の魔法を使うことが出来ません」
すると、斎藤先生は黄緑色の魔導石を取り出した。
そして、また同じように呪文を唱えた。
「疾風の魔導石よ。汝、我に疾風の力を与えよ」
唱えた瞬間、斎藤先生の手元に小さな気流が発生した。
「今、この〈魔導石〉が反応しましたね。ということは私の魔法の属性は〈風属性〉ということが分かります。このように、呪文を唱え、各属性の魔導石が反応した属性があなたの属性になるのです」
それを見た生徒たちは興奮していた。
「私の属性は何かなぁ?」とか「俺は〈火属性〉がいいな!かっこいいし!」など、生徒たちの期待に胸を踊らせる光景が見て分かる。
「では、あなたたちの魔法の属性を調べるため、体育館へと行きましょう。ここは狭いので」
俺たちは体育館へと向かった。
体育館は魔法の障壁などがかかっているため、
安全だ。
「それでは、あなたたちに〈魔導石〉を預けます。そして、魔法の属性を調べてください。くれぐれも人に向けて魔法を使用しないこと!周りに人がいないか確認してからやること!いいですか?」
生徒たちは「はい!」と返事をし、調べはじめた。
すぐに魔法の属性が出る人やそうでない人が度々見受けられる。
魔法が出た時の喜びや笑い声が溢れている。
実にいい光景だった。
俺はそんな彼らを見ていた。
すると、
「南條くんはやらないんですか?」
と、1人の女子生徒が話しかけてきた。
彼女の名前は久保(くぼ)ゆりか。
魔法ランクはDランク級でこのクラスの委員長だ。
どうやら、Gランク級の俺を気にかけてくれてるらしい。
正直、余計なお世話だ。
「俺はいいよ。結果は分かっている」
ここで能力をばらすわけにはいかない。
「あら、そうですか。では・・・」
「危ない!」
後ろから生徒の声がした。
魔法を暴発したらしく、制御が利かなくなってしまったようだ。
そして、その魔法はこちらへと飛んできた。
避けることは可能だが、その場合、久保さんに当たってしまう。当たったとしても、大した怪我にはならないと思う。
しかし、怪我をさせてはまずい、そうと思った
俺は〈邪眼(じゃがん)〉で魔法を消し飛ばした。
〈邪眼(じゃがん)〉とは、自分より格下の相手の魔法を全て無効化するという対抗魔法だ。
「あれ?消えた?」
生徒たちがざわめきはじめる。
すると、先生が「静かにしてください」と声をかけた。
「南條くん、もしかして貴方があの魔法を消したの?」
そう久保さんが聞いてきたので「まさか」と適当に誤魔化した。
その後、魔法を暴発させた生徒は先生にこっ酷く怒られていたそうだ。
・
・
・
休み時間、俺は喉が渇き、自販機へと立ち寄った。
「あら、また会いましたね」
と、話しかけてくる生徒がいた。
俺は後ろを振り向く。
そこには、入学式に親切に講堂の場所を教えてくれた
2年生の佐堂(さとう)三ッ葉(みつば)先輩が立っていた。
「この間はご親切にしていただきありがとうございました」
俺はお礼を言い、深々と頭を下げた。
下げた先にSILVER(シルバー)のバンドが眼に入った。
ーーこの人、Aランク級だったのか。
あの時は急いでいたから眼に入らなかったが凄い人だったのか。
「全然いいのよ。だから、その頭を下げて!」
俺は頭を上げた。
しかし、なぜか他の人の視線が集まっていた。
「・・・場所を変えて話そうか」
そう三ッ葉先輩が言うので、「そうですね」と返事をした。
・
・
・
「今日はいい天気ね」
俺たちは中庭のベンチに座り込んだ。
木々や花々に囲まれたこの場所は空気が澄んでおり、くつろげる空間になっている。
葉っぱの間から漏れる太陽の光がいい具合に温かい。
小鳥たちのチュンチュンという鳴き声がこれまたいい。
「そうですね」
「この学校には慣れましたか?」
「少しは慣れましたね」
「フフ、そうですか」
佐堂先輩はこちらを嬉しそうに見つめている。
その笑顔に太陽の光がちょうど良く当たり美しくも輝いて見えた。
普段は真面目そうな佐堂先輩の無邪気な笑顔がなんだか新鮮に感じた。
佐堂先輩は腕時計で時間を確認した。
「あら、こんな時間」
そういうと、ベンチから腰を上げた。
お尻に付いたゴミをパンパンと叩いて落とした後、
「また、今度ゆっくりと話し合いましょうね」
と言い、佐堂先輩は去っていった。
俺も特に用事がなかったので、教室へと戻った。
教室の扉の前に立ち、開けようとした瞬間、
「てめぇ!ふざけるな!」
という声が中から聞こえた。
俺は扉を開け、様子を確認する。
どうやら、2人の男子生徒喧嘩をしているようだった。
しかも、俺の机の前で喧嘩している。
座りたいが、なんだか座る気分になれない。
さっさとその場をどいてほしい、と俺は思っていた。
だが、5分経過するがその場をどく気配がない。
それどころか喧嘩はどんどんエスカレートしていく一方だった。
5分間、その喧嘩を聞いていたが、喧嘩になった理由が実にくだらないものだった。
肩と肩が当たっただけという理由だ。
俺はその話を聞いていて、何回ため息が出たか・・・。
「当たって謝りもしないのか!」
「だから、謝ったじゃん」
「Dランク級の俺に対して〈ごめん〉の言葉1つだけか?土下座ぐらいしろよ、Fランク級が!」
・・・まずいな。
このままじゃ魔法発動という最悪なパターンだ。
魔法は体育館と緊急時以外の使用は禁止されている。
もし、魔法発動をしたなら、その生徒は罰則を受けることになる。退学になる可能性もある。
俺は事前に最悪なパターンを防ぐため、魔法〈束縛()〉を使用して、魔法の発動を制限した。
その後、Dランク級の生徒が魔法の発動しようとしたが、俺の魔法〈束縛()〉によって阻止することができた。
そして、異変に気付いた先生が教室に入り、喧嘩は終わった。
入学して2日で3つの面倒ごとに巻き込まれた。
俺はただ平凡な日常を過ごしたいだけなんだが・・・。
そう言うと、斎藤先生は黒板に文字を書き始める。
「魔法には7つの属性があります。例えば、火、水、風、氷結、祝福、呪怨、無属性のように分けられています」
そう、魔法にはそれぞれ属性というものが存在する。
そして、1人ひとりがこの属性のいずれか1つを兼ね備えている(一般人は除く)。
例えば、〈ダーク・フォックス〉のガディウスは魔法〈光の矢(ホーリーアロー)〉を使用していた。
この魔法は祝福属性に値する。
よって、ガディウスの属性は祝福っていうことになる。
「と、言うことで、今日はあなた達の属性を調べていきたいと思います」
「先生」
と、1人の生徒が質問をする。
それに対し、「なんでしょう」と答える斎藤先生。
「魔法の属性ってどうやって調べるんですか?」
「よくぞ、聞いてくれました!」
すると、斎藤先生は厳重に鍵のかかっている箱から石のようなものを取り出した。
「魔法の属性を調べるためには、この〈魔導石〉を使用します」
生徒たちは「魔導石?」と首をかしげる。
まぁ、初めて見るのだから分からないのも仕方がない。
当然、俺は知っている。
施設で嫌ってほど見てきたからな。
「分からないのも仕方ありません。なので、1から私が教えます」
斎藤先生は〈魔導石〉の説明をはじめた。
「〈魔導石〉というのは文字通り、魔法を調べる石のことです。例えば、この赤い石は〈火属性〉の適正をもつ人を調べることが出来ます。試しに、私がやってみます」
すると、先生はその石を持ち、呪文の唱えはじめる。
「紅蓮の魔導石よ。汝、我に紅蓮の力を与えよ」
・・・しかし、なにも起こらなかった。
「このように、適正のない属性を持たない者はなにも起こりません。私には〈火属性〉の魔法を使うことが出来ません」
すると、斎藤先生は黄緑色の魔導石を取り出した。
そして、また同じように呪文を唱えた。
「疾風の魔導石よ。汝、我に疾風の力を与えよ」
唱えた瞬間、斎藤先生の手元に小さな気流が発生した。
「今、この〈魔導石〉が反応しましたね。ということは私の魔法の属性は〈風属性〉ということが分かります。このように、呪文を唱え、各属性の魔導石が反応した属性があなたの属性になるのです」
それを見た生徒たちは興奮していた。
「私の属性は何かなぁ?」とか「俺は〈火属性〉がいいな!かっこいいし!」など、生徒たちの期待に胸を踊らせる光景が見て分かる。
「では、あなたたちの魔法の属性を調べるため、体育館へと行きましょう。ここは狭いので」
俺たちは体育館へと向かった。
体育館は魔法の障壁などがかかっているため、
安全だ。
「それでは、あなたたちに〈魔導石〉を預けます。そして、魔法の属性を調べてください。くれぐれも人に向けて魔法を使用しないこと!周りに人がいないか確認してからやること!いいですか?」
生徒たちは「はい!」と返事をし、調べはじめた。
すぐに魔法の属性が出る人やそうでない人が度々見受けられる。
魔法が出た時の喜びや笑い声が溢れている。
実にいい光景だった。
俺はそんな彼らを見ていた。
すると、
「南條くんはやらないんですか?」
と、1人の女子生徒が話しかけてきた。
彼女の名前は久保(くぼ)ゆりか。
魔法ランクはDランク級でこのクラスの委員長だ。
どうやら、Gランク級の俺を気にかけてくれてるらしい。
正直、余計なお世話だ。
「俺はいいよ。結果は分かっている」
ここで能力をばらすわけにはいかない。
「あら、そうですか。では・・・」
「危ない!」
後ろから生徒の声がした。
魔法を暴発したらしく、制御が利かなくなってしまったようだ。
そして、その魔法はこちらへと飛んできた。
避けることは可能だが、その場合、久保さんに当たってしまう。当たったとしても、大した怪我にはならないと思う。
しかし、怪我をさせてはまずい、そうと思った
俺は〈邪眼(じゃがん)〉で魔法を消し飛ばした。
〈邪眼(じゃがん)〉とは、自分より格下の相手の魔法を全て無効化するという対抗魔法だ。
「あれ?消えた?」
生徒たちがざわめきはじめる。
すると、先生が「静かにしてください」と声をかけた。
「南條くん、もしかして貴方があの魔法を消したの?」
そう久保さんが聞いてきたので「まさか」と適当に誤魔化した。
その後、魔法を暴発させた生徒は先生にこっ酷く怒られていたそうだ。
・
・
・
休み時間、俺は喉が渇き、自販機へと立ち寄った。
「あら、また会いましたね」
と、話しかけてくる生徒がいた。
俺は後ろを振り向く。
そこには、入学式に親切に講堂の場所を教えてくれた
2年生の佐堂(さとう)三ッ葉(みつば)先輩が立っていた。
「この間はご親切にしていただきありがとうございました」
俺はお礼を言い、深々と頭を下げた。
下げた先にSILVER(シルバー)のバンドが眼に入った。
ーーこの人、Aランク級だったのか。
あの時は急いでいたから眼に入らなかったが凄い人だったのか。
「全然いいのよ。だから、その頭を下げて!」
俺は頭を上げた。
しかし、なぜか他の人の視線が集まっていた。
「・・・場所を変えて話そうか」
そう三ッ葉先輩が言うので、「そうですね」と返事をした。
・
・
・
「今日はいい天気ね」
俺たちは中庭のベンチに座り込んだ。
木々や花々に囲まれたこの場所は空気が澄んでおり、くつろげる空間になっている。
葉っぱの間から漏れる太陽の光がいい具合に温かい。
小鳥たちのチュンチュンという鳴き声がこれまたいい。
「そうですね」
「この学校には慣れましたか?」
「少しは慣れましたね」
「フフ、そうですか」
佐堂先輩はこちらを嬉しそうに見つめている。
その笑顔に太陽の光がちょうど良く当たり美しくも輝いて見えた。
普段は真面目そうな佐堂先輩の無邪気な笑顔がなんだか新鮮に感じた。
佐堂先輩は腕時計で時間を確認した。
「あら、こんな時間」
そういうと、ベンチから腰を上げた。
お尻に付いたゴミをパンパンと叩いて落とした後、
「また、今度ゆっくりと話し合いましょうね」
と言い、佐堂先輩は去っていった。
俺も特に用事がなかったので、教室へと戻った。
教室の扉の前に立ち、開けようとした瞬間、
「てめぇ!ふざけるな!」
という声が中から聞こえた。
俺は扉を開け、様子を確認する。
どうやら、2人の男子生徒喧嘩をしているようだった。
しかも、俺の机の前で喧嘩している。
座りたいが、なんだか座る気分になれない。
さっさとその場をどいてほしい、と俺は思っていた。
だが、5分経過するがその場をどく気配がない。
それどころか喧嘩はどんどんエスカレートしていく一方だった。
5分間、その喧嘩を聞いていたが、喧嘩になった理由が実にくだらないものだった。
肩と肩が当たっただけという理由だ。
俺はその話を聞いていて、何回ため息が出たか・・・。
「当たって謝りもしないのか!」
「だから、謝ったじゃん」
「Dランク級の俺に対して〈ごめん〉の言葉1つだけか?土下座ぐらいしろよ、Fランク級が!」
・・・まずいな。
このままじゃ魔法発動という最悪なパターンだ。
魔法は体育館と緊急時以外の使用は禁止されている。
もし、魔法発動をしたなら、その生徒は罰則を受けることになる。退学になる可能性もある。
俺は事前に最悪なパターンを防ぐため、魔法〈束縛()〉を使用して、魔法の発動を制限した。
その後、Dランク級の生徒が魔法の発動しようとしたが、俺の魔法〈束縛()〉によって阻止することができた。
そして、異変に気付いた先生が教室に入り、喧嘩は終わった。
入学して2日で3つの面倒ごとに巻き込まれた。
俺はただ平凡な日常を過ごしたいだけなんだが・・・。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
こんな風な作品を待っていました。
ありがとう
ご感想ありがとうございます。