学校の人気者は陰キャくんが大好き 

ラム_

文字の大きさ
12 / 26

12. すれ違い

しおりを挟む
そして昼食の時間がやってきた。
「蒼馬!どこで食べるっ?」
「そーだな…じゃあ…」

「蒼馬!」
「…翔?」
「えっ、翔って……」
「お昼食べよ!」

そうだった、お昼は翔との約束があった。忘れるとかまじで最低だな……でも今日は美咲を優先するべきだろう。と俺は判断した。

「翔、ごめん。今日は美咲と食べようと思ってたんだ」
「えっ、でもっ俺弁当作ってきたのに…」

「ねぇ美咲ちゃんだっけ?私たちとお昼食べない?」
「え、いいのっ?」
「えっ、うん…」
(加藤と食べたい訳じゃない?)

「蒼馬!お昼この子達と食べるね!」
「ああ……。美咲、」
俺は美咲の手を引いて耳打ちした。

『っ!』

「なんかされそうになったらすぐ俺のとこ来て」
「っ!うん、わかった!」

「ごめん翔、屋上行くか」
「……うん」

* * * * *

「…はい、お弁当」
「ありがとう。…やっぱ2人分作るの大変だった?」

明らかに翔の元気がない。
「いや、大丈夫…。蒼馬の好きな人って美咲ちゃんって子?」
「ん?違うよ、美咲は元カノ。」
「っ、好きだったって事だよな…」
「…まぁそうだな」

翔に最低な奴って思われるのが怖くて、本当の事が言えなかった。

「………そっか」
「翔、なんでそんな元気ないんだ?俺で良ければ話聞くよ?」
「…蒼馬には言いたくない」

(うわ、なんかめっちゃショックなんだけど)

「…そ」
「…」

(気まずすぎる…なんか話題…あっ)

「翔は最近どうなんだ?好きな子と」
「…もう、無理かもしれない」
「…告白とかしたのか?」
「…せっかく仲良くなれたのに、告白して気持ち悪がられたら、俺立ち直れない…」

(翔に告白されて、気持ち悪いとか思う奴なんているのか?)
「大丈夫だよ、そんな事絶対ないから」
「蒼馬にはわかんないよ!!」
「…」
「あっ……ごめん…」
「…弁当ありがと、教室戻ろ」

これ以上話したら、お互いのためにも駄目だと思い、教室に戻ろうと提案した。

「……うん」
「それからやっぱり弁当作らなくて大丈夫だから」
「っ、わかった…」

翔の弁当が食べられなくなるのは残念だが、これからも一緒にお昼を食べるのは難しいなと思った。
やっぱり俺と翔では住む世界が違ったのかも知れない。
今までの距離感が1番良かったのかも知れない…

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

僕の王子様

くるむ
BL
鹿倉歩(かぐらあゆむ)は、クリスマスイブに出合った礼人のことが忘れられずに彼と同じ高校を受けることを決意。 無事に受かり礼人と同じ高校に通うことが出来たのだが、校内での礼人の人気があまりにもすさまじいことを知り、自分から近づけずにいた。 そんな中、やたらイケメンばかりがそろっている『読書同好会』の存在を知り、そこに礼人が在籍していることを聞きつけて……。 見た目が派手で性格も明るく、反面人の心の機微にも敏感で一目置かれる存在でもあるくせに、実は騒がれることが嫌いで他人が傍にいるだけで眠ることも出来ない神経質な礼人と、大人しくて素直なワンコのお話。 元々は、神経質なイケメンがただ一人のワンコに甘える話が書きたくて考えたお話です。 ※『近くにいるのに君が遠い』のスピンオフになっています。未読の方は読んでいただけたらより礼人のことが分かるかと思います。

大嫌いなこの世界で

十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。 豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。 昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、 母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。 そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

虐げられた令息の第二の人生はスローライフ

りまり
BL
 僕の生まれたこの世界は魔法があり魔物が出没する。  僕は由緒正しい公爵家に生まれながらも魔法の才能はなく剣術も全くダメで頭も下から数えたほうがいい方だと思う。  だから僕は家族にも公爵家の使用人にも馬鹿にされ食事もまともにもらえない。  救いだったのは僕を不憫に思った王妃様が僕を殿下の従者に指名してくれたことで、少しはまともな食事ができるようになった事だ。  お家に帰る事なくお城にいていいと言うので僕は頑張ってみたいです。        

処理中です...