転移少女の侵略譚!〜弱小国家の皇帝になったのでほのぼの内政しようと思っていたら隣国達が(悪い意味で)放っておいてくれないので全部滅ぼす〜

くずは

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魔王編

上陸作戦

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「急げ急げ! 後ろが詰まってるぞ!」

兵士達がどんどん上陸していきます。そうです。私は今グレート帝国のとある海岸にいます。

「ようやく長年のライバルに一泡吹かせてやれるわ!」

「私は勇者としてアーサーに勝ちたいね。前は逃しちゃったからね」

もちろんニーアさんもトウコさんもいます。ここまで来れば決着を自分の目で確かめたいですからね。私は上陸を終えた兵士達の前に立ちました。

「皆さん! 長かった戦争もこれで終わりです! 神は我々に味方しました! 神の名を利用する背教者共を討ち滅ぼしましょう!」

これを聞いて兵士達の気迫がみなぎります。ふー。3時間セリフを練ったかいがありました。最初は軍の司令官が1時間も話す予定だったんですから、それを却下した私に感謝してくれてもいいんですよ?



こちらは兵力も兵器の在庫も十分です。トウコさんもいますし、これなら楽勝です。

「敵兵を確認! 数は……10万!」

嘘でしょう!? どこからそんな人数を……。まぁうちの方が人数は倍近いので問題はないですが……。
もしかして市民でしょうか? 市民が何故に最前線に来ているのでしょうか。

「フハハハハ! 驚いたか。これは我が教会の敬虔な信者達だ。改革派などという裏切り者を倒すために集まって来てくれたのさ」

あれは……教皇! こんな所にいましたか。しぶといですね。軟禁しようと思ってましたが、これは無理矢理にでも消し去った方がいいかもしれません。

「これ以上争う必要はありません。もう降伏してください! もう勝敗は決したも同然です!」

「勝敗が決した? これを見てもそう言えるかね? ホーリーアシスト!」

教皇がそう叫んだ瞬間に敵全員が光のような物をまとい始めました。あの魔術は研究によると、大量の生贄を必要とする教会の禁術だったはずです。確か全員の能力を引き上げるものだったはずです。

「そんな物まで使うんですか……」

「おや? これを知っているのかね? まぁ知った所でもう遅いがね!」

教皇……。ふふっ。
好都合ですね。宗教戦争でわざわざ自分の悪事を隠そうともしないなんて。これを理由に戦後の正統派は影響力を大きく落とすはずです。後はこの戦いに勝てばいいだけです。

「相手は禁術を使っています! たくさんの人が犠牲にされたでしょう……。正義はこちらにあります!」

「神の教えを思い出せ! 奴らは改革と言って教会を乗っ取ろうとしている! 正義はこちらにある!」

そして両軍が激突しました。
おっと危ない。左を見るとアーサーさんが剣を持ってすぐ側にいました。しかし今はニーアさんもトウコさんもいますよ!

ニーアさんが魔法を撃ち込みます。アーサーさんが避けた所にトウコさんが斬りかかりました。アーサーさんは斬られながら空いたトウコさんのお腹を攻撃しようとしています。

「バリア!」

とっさに防御魔法でトウコさんを守ります。アーサーさんの剣は弾き返せましたが、すごい量の魔力が消費されました。こっちも強化されていますね。
弾かれた勢いのまま、今度は私に切り込んできました。
あれ? いつの間にか10センチくらいの距離に……。やば……。

「させないわ! 暴風!」

ニーアさんが魔法でアーサーさんを吹き飛ばしました。いやー私はニーアさんが助けてくれると信じてましたよ? ホントです。

それでも3人で相手してこれとは……。厳しい戦いになりそうです。
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