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◇
――宣言通り、その日から蒼嵐は毎日のように蓮歌山にやってくるようになっていた。
最初の頃は初めて交流する龍族に慣れず、少々距離感をつかみあぐねていた春鈴だったが、日々のほとんどを家の長椅子でゴロゴロと過ごし、フェイロンたちと菓子の取り合いを繰り広げては、祖母にいいように力仕事等を頼まれ、しぶしぶ引き受ける――そんな飾るところも偉ぶるところも全くない蒼嵐に、すぐに慣れ、もうすでに蒼嵐が同じ部屋でなにをしていようと、どれだけ自分を眺めていようとも欠片も緊張しなくなっていた。
「あ、蒼嵐いらっしゃーい。 浩宇さん達には言ってきたー?」
庭先で作業をしていた春鈴は、バサリと降り立った蒼嵐に気が付き、お決まりとなっている質問を投げかける
「……出てくると書き置きしてきた」
「んー……なら、来るのはお昼前、かなー?」
春鈴は今までの経験から浩宇たちの到着する時間を予測し、頭の中で3人用の昼食の献立を組み立てていく。
「――俺の事などほっておけばいいものを……」
そう呟きながら蒼嵐はギュッと眉間にしわを寄せる。
好き勝手に動き回れないことに、決して少なくはないストレスを感じているようだった。
「……でも蒼嵐って勝手に里の外に出ちゃいけない、ちょっと偉い人なんでしょ?」
面白くなさそうに顔をしかめる蒼嵐に、春鈴は少しだけ浩宇たちが気の毒になり、諭すように言った。
「――浩宇が言ったのか?」
ピクリと指先を跳ね上げた蒼嵐は、さりげなさを装いながら誰がどこまで事情を口にしたのかを探る。
「えー? ばっちゃが多分そうなんだろうって……違ったー?」
春鈴は保存庫から持ち出した梨や林檎を即席の棚に並べながら肩越しに答える。
そんなのんきな春鈴に、蒼嵐は安堵のため息を漏らすと、再び顔にしわを作りながら口を開いた。
「……あの2人が心配症なだけだ。 王族でもあるまいし、里の出入りに許可が必要な龍族などそうはおらん」
「へー、違うんだー」
作業を続けながらおざなりに答える。
その興味のなさに少しだけ不満を持った蒼嵐だったが、それ以上にその雑さやこの距離感に心地よさを感じていた。
――王族でもあるまいし、里の出入りに許可が必要な龍族などそうはおらん。
この言葉に間違いはなかった。 そして蒼嵐もその括りにはいる龍族ではなかった。
……無かったのだが、護衛である2人を里に置いて外に出ることが良しとされるほど、蒼嵐の身分は低くは無かった。
「……これはなにをしているんだ?」
蒼嵐は春鈴が並べている梨やその足元の木箱に詰められた林檎たちを交互に見つめながら首をかしげる。
「これ? 氷梨や氷林檎の準備? ……準備って言ってもこのまま凍らせておわりなんだけどねー」
「――氷梨はもっと黒いし、氷林檎はもっと白いものだろう?」
氷梨とは、冬の間、雪や風に当て凍らせた梨のことだ。
凍らせてしまうことで、食べごろとされる状態のときには梨が変色し、真っ黒になる。
林檎にも同様のことが起きるのだが、こちらは真っ白になるものだった。
その味は、梨、林檎ともに格段に糖度が増し、組織が崩れた果肉はシャーベットのようにトロトロに変わる。
そして庭で凍らせるため、保存食としても適しているこれらの食べ物は、この辺りのポピュラーな冬の甘味だった。
「それは出来上がりの色でしょ? 凍る前は普通の色だよ……見たことない?」
「……出来上がる過程は見たことがなかったな」
春鈴の指摘に驚いたように目を見開いた蒼嵐は、興味深そうに目の前に並ぶ梨たちをしげしげと見つめた。
「……手伝っても構わないか?」
その言葉に春鈴は少し考えてから口を開く。
「これが終わったら、たくさん貰った苔桃の処理もしようと思ったんだけど……それも手伝ってくれる?」
「……なにをする?」
「え、お酒にしたり、乾燥させたり……あ、砂糖漬けも作ろうかな?」
「それは……」
春鈴の言葉に、蒼嵐は答えにくそうに言葉を詰まらせた。
「……あ、蒼嵐は力仕事担当だよ? ビン運んだり、苔桃運んだりしてほしいの」
「――ならば出来そうだ」
その説明にようやく胸を張って、自信満々に答える蒼嵐。
(え、今の作業が不安になるほど不器用ですか……? ――まぁ、本人が苦手だっていうなら、やらなくったっていいけどー)
「ん。 じゃあ、お昼ご飯は無料ね」
春鈴はそう答えながら、手を挙げる動作をして、梨などが入っている木箱を持ち上げてほしいと蒼嵐に訴えた。
いちいちしゃがまなくて良くなった春鈴は、先ほどよりも速いスピードで鼻歌交じりに並べていく。
そんなご機嫌な様子の春鈴に、クスリ……と、笑顔を作った蒼嵐は、心地よさそうに胸いっぱいに山の冷たい空気を吸い込むのだった――
梨や林檎を並べ終えた二人は場所を土間に移し、大きなたらいで苔桃を洗い始めていた。
そして苔桃を手に作業を始めた春鈴に、どうにか群がろうとするフェイロンたちから苔桃を守りぬくーーそれが蒼嵐が請け負った仕事だった。
「――これはお前たちの餌ではない」
ギューギューと不満げに鳴きながら、蒼嵐を掻い潜ろうとするフェイロンたち。
しかし、その素早い動きやその力強さをもってしても、蒼嵐にはいともたやすく阻止されてしまう。
騒がしく鳴き続けるフェイロンたちの声を背中に聞きながら、手慣れた動作で苔桃を洗っていく春鈴。
傷んだものを見つけ、こっそりと口に入れると背後の鳴き声がひときわ大きくなる――が、やはり簡単に蒼嵐にいなされていた。
そんなフェイロンたちからの抗議の声が、耳をふさぎたくなるほどうるさくなってきた頃、全ての苔桃を洗い終わった春鈴は、苦笑いをうかべながら、やれやれ……と立ち上がった。
そして、苔桃を一つずつフェイロンたちの口に放り込み、そしてついでとばかりに蒼嵐の口にも押し込んだ。
驚いて目を丸くする蒼嵐の様子に、イタズラ成功! とばかりにケラケラと楽しそうな笑い声をあげる春鈴。
ーーそれはここ数日で、よく見られるようになった光景だった。
――宣言通り、その日から蒼嵐は毎日のように蓮歌山にやってくるようになっていた。
最初の頃は初めて交流する龍族に慣れず、少々距離感をつかみあぐねていた春鈴だったが、日々のほとんどを家の長椅子でゴロゴロと過ごし、フェイロンたちと菓子の取り合いを繰り広げては、祖母にいいように力仕事等を頼まれ、しぶしぶ引き受ける――そんな飾るところも偉ぶるところも全くない蒼嵐に、すぐに慣れ、もうすでに蒼嵐が同じ部屋でなにをしていようと、どれだけ自分を眺めていようとも欠片も緊張しなくなっていた。
「あ、蒼嵐いらっしゃーい。 浩宇さん達には言ってきたー?」
庭先で作業をしていた春鈴は、バサリと降り立った蒼嵐に気が付き、お決まりとなっている質問を投げかける
「……出てくると書き置きしてきた」
「んー……なら、来るのはお昼前、かなー?」
春鈴は今までの経験から浩宇たちの到着する時間を予測し、頭の中で3人用の昼食の献立を組み立てていく。
「――俺の事などほっておけばいいものを……」
そう呟きながら蒼嵐はギュッと眉間にしわを寄せる。
好き勝手に動き回れないことに、決して少なくはないストレスを感じているようだった。
「……でも蒼嵐って勝手に里の外に出ちゃいけない、ちょっと偉い人なんでしょ?」
面白くなさそうに顔をしかめる蒼嵐に、春鈴は少しだけ浩宇たちが気の毒になり、諭すように言った。
「――浩宇が言ったのか?」
ピクリと指先を跳ね上げた蒼嵐は、さりげなさを装いながら誰がどこまで事情を口にしたのかを探る。
「えー? ばっちゃが多分そうなんだろうって……違ったー?」
春鈴は保存庫から持ち出した梨や林檎を即席の棚に並べながら肩越しに答える。
そんなのんきな春鈴に、蒼嵐は安堵のため息を漏らすと、再び顔にしわを作りながら口を開いた。
「……あの2人が心配症なだけだ。 王族でもあるまいし、里の出入りに許可が必要な龍族などそうはおらん」
「へー、違うんだー」
作業を続けながらおざなりに答える。
その興味のなさに少しだけ不満を持った蒼嵐だったが、それ以上にその雑さやこの距離感に心地よさを感じていた。
――王族でもあるまいし、里の出入りに許可が必要な龍族などそうはおらん。
この言葉に間違いはなかった。 そして蒼嵐もその括りにはいる龍族ではなかった。
……無かったのだが、護衛である2人を里に置いて外に出ることが良しとされるほど、蒼嵐の身分は低くは無かった。
「……これはなにをしているんだ?」
蒼嵐は春鈴が並べている梨やその足元の木箱に詰められた林檎たちを交互に見つめながら首をかしげる。
「これ? 氷梨や氷林檎の準備? ……準備って言ってもこのまま凍らせておわりなんだけどねー」
「――氷梨はもっと黒いし、氷林檎はもっと白いものだろう?」
氷梨とは、冬の間、雪や風に当て凍らせた梨のことだ。
凍らせてしまうことで、食べごろとされる状態のときには梨が変色し、真っ黒になる。
林檎にも同様のことが起きるのだが、こちらは真っ白になるものだった。
その味は、梨、林檎ともに格段に糖度が増し、組織が崩れた果肉はシャーベットのようにトロトロに変わる。
そして庭で凍らせるため、保存食としても適しているこれらの食べ物は、この辺りのポピュラーな冬の甘味だった。
「それは出来上がりの色でしょ? 凍る前は普通の色だよ……見たことない?」
「……出来上がる過程は見たことがなかったな」
春鈴の指摘に驚いたように目を見開いた蒼嵐は、興味深そうに目の前に並ぶ梨たちをしげしげと見つめた。
「……手伝っても構わないか?」
その言葉に春鈴は少し考えてから口を開く。
「これが終わったら、たくさん貰った苔桃の処理もしようと思ったんだけど……それも手伝ってくれる?」
「……なにをする?」
「え、お酒にしたり、乾燥させたり……あ、砂糖漬けも作ろうかな?」
「それは……」
春鈴の言葉に、蒼嵐は答えにくそうに言葉を詰まらせた。
「……あ、蒼嵐は力仕事担当だよ? ビン運んだり、苔桃運んだりしてほしいの」
「――ならば出来そうだ」
その説明にようやく胸を張って、自信満々に答える蒼嵐。
(え、今の作業が不安になるほど不器用ですか……? ――まぁ、本人が苦手だっていうなら、やらなくったっていいけどー)
「ん。 じゃあ、お昼ご飯は無料ね」
春鈴はそう答えながら、手を挙げる動作をして、梨などが入っている木箱を持ち上げてほしいと蒼嵐に訴えた。
いちいちしゃがまなくて良くなった春鈴は、先ほどよりも速いスピードで鼻歌交じりに並べていく。
そんなご機嫌な様子の春鈴に、クスリ……と、笑顔を作った蒼嵐は、心地よさそうに胸いっぱいに山の冷たい空気を吸い込むのだった――
梨や林檎を並べ終えた二人は場所を土間に移し、大きなたらいで苔桃を洗い始めていた。
そして苔桃を手に作業を始めた春鈴に、どうにか群がろうとするフェイロンたちから苔桃を守りぬくーーそれが蒼嵐が請け負った仕事だった。
「――これはお前たちの餌ではない」
ギューギューと不満げに鳴きながら、蒼嵐を掻い潜ろうとするフェイロンたち。
しかし、その素早い動きやその力強さをもってしても、蒼嵐にはいともたやすく阻止されてしまう。
騒がしく鳴き続けるフェイロンたちの声を背中に聞きながら、手慣れた動作で苔桃を洗っていく春鈴。
傷んだものを見つけ、こっそりと口に入れると背後の鳴き声がひときわ大きくなる――が、やはり簡単に蒼嵐にいなされていた。
そんなフェイロンたちからの抗議の声が、耳をふさぎたくなるほどうるさくなってきた頃、全ての苔桃を洗い終わった春鈴は、苦笑いをうかべながら、やれやれ……と立ち上がった。
そして、苔桃を一つずつフェイロンたちの口に放り込み、そしてついでとばかりに蒼嵐の口にも押し込んだ。
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