トラック運転手ですが世界平和の為に殺し屋に転生してみましたよ

ちありや

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 俺はしがないトラック運転手。だが世の中には俺達が荷物を運ばなければ困る人達が沢山いる。物流の仕事が止まるという事は、即ち経済が止まるという事だ。俺は自分の仕事に大きな誇りを持っている。



 しかし、昨今よく見る小説や漫画、アニメの類の多くは主人公が『トラックに轢かれて死に、そして神から強力な力を受け取って異世界に転生して活躍する』といった話だ。



 異世界に転生するのは良い。その為に死んでしまうのも仕方がない。だが何故みな揃いも揃って『トラックに轢かれる』のだ?



 日本の道路事情はそれ程までに乱れているのか? そうじゃないだろう?! トラック運転手はみな居眠り運転をするのか? そうじゃないだろう?!

 むしろそんな不幸なドライバーはヘンテコな当たり屋の被害者と言えはしないだろうか?!



 世のトラック運転手の皆は『事故が無いように』と細心の注意を払いながら毎日毎日ハンドルを握っているんだぞ?!

 これはもうトラック運転手という業種に対する風評被害に他ならない。一度協会を通して一言ひとこと物申した方が良いのではないだろうか…?



 などとボンヤリと考えながら車を走らせ、とある横断歩道に差し掛かる。信号はこちらが青だ。

 突然俺の前に1人の人物が現れた。無造作に、赤信号の横断歩道に足を進めたのだ。



 咄嗟にブレーキを踏む俺、しかしとてもじゃないが止まりきれる距離じゃない。荷台に荷物を満載している今の状態なら尚更止まらない。このままではこの人物を跳ね飛ばし、業務上過失致死傷の現行犯で俺の人生が終了する。



 刹那の時、俺の時間が加速されたような感覚に包まれる。俺は今、目の前に現れた男をじっくり観察する余裕が生まれた。



 その身長は180センチ程、筋骨隆々とした体格で、どこぞの世紀末救世主みたいな険しい顔つきをしていた。

 その背中には黒いランドセル、白いポロシャツにタータンチェックの半ズボン、同じ柄のズボン吊り、黄色い通学帽子という出で立ちがそのアンバランスさに拍車をかける。



 こいつは何だ? 大人なのか? 子供なのか? そもそも人間なのか?!



 そいつが右腕を肩の高さまで上げ、拳を握る。その拳がトラックの中央に刺さり、トラックの運動エネルギーに後押しされてトラックが中心から二分される。



 左側がポッカリ空いた運転席から俺は奴の胸に光る名札を見つけた。そこには『2ねん4くみ だいごういん』と書いてあった。



 そっかぁ、小学生だったのかぁ……。



 2つに分かれたトラックの車体は、左側を歩道に突っ込ませ、俺の乗る右側は前方に停まっていた別のトラックに突っ込んだ。

 その2つともが大爆発を起こし、死傷者が40名を超える大惨事となった。



 上空から現場を見下ろしている俺。恐らく死んで魂が浮いている状態なんだろう。



 炎に包まれて阿鼻叫喚の現場から1人の男が歩み出て来た。さっきの『だいごういん』くんだ。

 荷物を満載した4トントラックと衝突した彼だが、死亡どころか負傷すらもしていない、ちょっと煤けているだけの様に見えた。



 悠然と歩みを進めながら「何人なんぴととたりとも我が道を阻はばむ事能あたわず」と呟く。



 信じられない気持ちでその言葉を聞きながら、俺の魂は天に召されていった……。




「何なんだよ?! あの出鱈目なガキンチョは?!」



 目の前に現れた『神』と名乗るオッサンに俺は食って掛かっていた。

 あの『だいごういん』とかいうガキ、異能とかチートとか言うレベルじゃねー! 素手でトラックを真っ二つに引き裂いたんだぞ?



「あー、彼は『大豪院だいごういん覇皇帝かいざあ』くんと言ってね、それはもう究極に選ばれし人間なんだよ。まだ8歳なのにそれはもう人間離れした威厳があってねぇ…」



 あれで8歳とかマジかよ…? 「何人なんぴとたりとも我が道を阻む事能あたわず」とか絶対どう考えても子供の台詞じゃねぇだろ、世紀末覇王かっつーの!!



「実は今、我々の抱えている問題解決に彼の力が是非必要なんだけど、彼が死んでくれない事にはその世界に送り込む事も出来なくてねぇ…」



 オッサン曰く、とある世界に強大な魔王軍が誕生し、幾つもの世界を飲み込んで滅ぼそうとしているらしい。

 それに対抗するべく勇者を何人も送り込んだが、悉ことごとく魔王軍に敗れ、勢いを止めるどころか逆に活気づかせてしまったそうだ。



 この苦境を打破するべく、勇者の中の勇者たる大豪院覇皇帝を転生させて送り込もうという作戦が計画された。

 転生させる為にはまず死んでもらう必要がある訳だが、その第一弾として『トラックをぶつけてみてはどうだろう?』となった。



「なるほど、その過程で罪も無い無関係な俺が巻き込まれて殺された訳だ? オイコラ神!! どうしてくれんだよ?!」



「…君には本当に悪い事をしたと思っているよ。そこで君には通常1つしか与えられない神の力を2つ授けて転生させてあげようと思うんだ。新しい世界で俺ツェーだのウッフンハーレムだのを十分楽しんでくれ給え」



 申し訳なさそうに頭を下げるオッサン、むう、死んじまった事はどうしようも出来ないから、これからの事を考えるなら悪くない提案ではある。しかし……。



「なぁ、1つ確認なんだが、俺が送られる世界ってもしかして、例の魔王軍に滅ぼされかけてる世界じゃないよな?」



 俺の質問にさり気なく目をそらすオッサン、クソが! はいノーカン!

「ふざけんなよ! 今まで何人も勇者が返り討ちされてる様な世界で楽しめる訳ねーだろ! 他の場所にしてくれよ!」



「ほ、他の場所は私の管轄外で、しかも人間の魂が飽和しててね。虫とか魚なら頼んで転生させてあげられるんだけど…?」



「いーわけねーだろ! 何が悲しくて虫や魚の身分で俺ツェーしなきゃなんねーんだよ?!」



 オッサンは脂汗が止まらない。

「そ、そうは言っても神様にも出来る事と出来ない事があってねぇ…」



 俺は大きく息を吸って、大きく吐き出した。

「分かった! んじゃあ俺がその大豪院ってガキをぶっ殺してやる! そいつを転生させて勇者にすれば沢山の世界が救われるんだろ?」



「…あ、あぁ、その通りだが…」



「ならば俺を記憶を持たせたまま現世に転生させろ。それと自在に武器を調達出来るチートを寄越せ。幾ら超人でも油断している所を銃撃されればイチコロさ!」



 オッサンは眉毛をハの字に顰めて考え込んでいる。

「そ、そんな事を許すわけには…」



「どうせまた他の誰かがヤツの犠牲になるだけなんだから、事情を知っている俺が手を下した方が早いだろ? それとも同じ過ちをまた繰り返すのか?!」



「……………」

 目を閉じ口をつむぐオッサン、激しい葛藤が外から見ても窺われる。



 そして決意と共に目を開けたオッサンは俺の顔を見て微笑む。

「分かった、君に任せよう。ぜひとも大豪院覇皇帝の魂をここまで導いてくれ給え。成功した暁には君には先程の条件に加え、君の望んだ世界に転生させて上げると約束しよう…」



 その言葉を聞いた瞬間、辺りが暗くなり俺の意識も暗闇に飲み込まれた……。




 俺の意識が戻ったのは3年後、新たな生が2歳の誕生日を越した頃だった。あまり幼いと記憶を戻しても脳が受け止めきれないらしい。



 俺は待った。そして体を鍛えた。あの化物に対抗するには俺も強くならねばならない。神様オッサンは約束通り『念じるだけで武器を手元に出せる』力を与えてくれた。



 そして更に10年後、大豪院覇皇帝は21歳にして格闘技の世界チャンピオンになっていた。その平均試合時間6秒、付いたアダ名が『瞬殺カイザー』だ。



 まぁ8歳の時点で化物だったから、驚く事は何も無い。

 そのカイザーが近々タイトル防衛戦を行うらしい。俺は(今の)親に頼み込み試合のチケットを買ってもらった。



 試合当日、超満員のスタジアム、開始前から熱狂している観客たち。親に連れられた俺は緊張しながら選手の入場を待ちわびる。

 当然試合が見たくて来たわけではない。俺は奴を、大豪院覇皇帝を殺しに来たのだ。



 中央の闘技場リングに向かって花道が作られ、それを通って選手達が入退場を行うらしい。

 そして派手な場内アナウンスとともに万雷の歓声の中現れる大豪院、時は来た。



 花道を悠然と歩く奴に近付く、警備員が止めに入るがその手をすり抜け俺は花道に上がり奴の前に立つ。

 言葉を交わす暇も必要も無い。淡々と仕事をこなすだけだ。



 奴に向けて握手を求めるように手を伸ばす。もちろん握手がしたい訳じゃない。次の瞬間、俺の右手には44口径のマグナム拳銃が現れた。これは本来人を撃つ銃ではなくて車や熊を撃つ銃だ。

 威力が強すぎて人間相手では四肢に当たれば根本から千切れ飛び、胴に当たれば文字通り大きな風穴が開く、そんな銃だ。

 普通の拳銃ではひょっとして大豪院を倒しきれないのではないか? と思い大口径を用意したのだ。



 俺は銃を両手に持ち、一切の躊躇なく引き金を絞る。轟音と共に弾丸が打ち出され、右肩が外れるかと思う程の反動の衝撃が俺を襲う。

 弾丸は回転しながら真っ直ぐに大豪院の心臓を目掛けて飛んでいく。



 大豪院は恐らくは防御の為だろう、右手を前に差し出し体を守ろうとする。バカめ、そんな物で火力増量されたマグナム弾が防げるわけが無いだろう。



 大豪院は右手の中指を曲げて親指で押さえ、そのまま力を込めて中指を弾く。『デコピン』で弾き返されたマグナム弾は正確に俺の頭を狙って戻ってきた……。



 額に穴が開く程の衝撃を受けて、俺の意識は闇に包まれた……。




「…失敗だったねぇ」

 目を覚ました俺の目の前にはいつかの神様オッサンが立っていた。



「俺は… どうなったんだ…?」



「彼に反撃されて即死だよ。子供の死体をお茶の間に流す訳にはいかないから瞬時に君の体を回収したんだよ。結構大変だったんだからね?」



「…俺は、また死んだのか…?」



「そういう事だね。『小学生が試合に乱入、銃撃、神隠し』とか題名ついて大騒ぎになったんだよ。もっと穏便に出来なかったのかい?」



 …あれでもダメなのか? どうすればあの怪物を、いや怪獣を倒せるのだ? とにかく銃がダメなら大砲や爆弾で対処するしかない。



「よし、リトライだ!」



 俺の言葉にオッサンが驚きの顔を見せる。

「えぇっ? まだやるのかい?」



「そりゃそうさ。俺はアイツに2回も殺されてるんだぞ? やり返さなきゃ気が済まねぇよ!」



 ヤレヤレという感じで手を上げるオッサン。おい、もう少し当事者意識を持ってくれないかな?



「あと赤ん坊からやり直すのは時間が掛かり過ぎる。もう少しどうにかならないのか?」



「うーん、気持ちは分かるけど、キミ『転生』の意味知ってて言ってる?」

 オッサンが人を小馬鹿にした様な顔で見てきやがる。腹立つわぁ。



「知ってて言ってるよ! そっちだって色んな世界が滅びそうで悠長な事を言ってる場合じゃないんじゃないのか?」



 俺の剣幕にたじろぐオッサン。

「あー、うん、確かにそうなんだよね… そしたら脳死して肉体から魂が抜けちゃった人の体に憑依させてあげる事は出来るよ?」



 なんだよ、良い案があるんじゃないか! それで行こうそれで!




 目覚めたら病室のような場所だった。体に貼り付けられた数々の管を外し、ベッドに寝ていた俺は起き上がり自身を確かめる。弛んで艶の無い肌、関節の節々の痛み、どうやら俺は老人の体に憑依したようだ。



 家族が退院した時の為に残しておいたのだろう、病室のクローゼットにあったジャージに着替えてこっそりと抜け出す。

 病院の待合室に置いてあった新聞を確認する。前回俺が死んだ時から更に5年が経過していた。



 まずは例の大豪院覇皇帝を探さなければならない。まぁ何をしても目立つ奴だから探すのは困難ではないだろう。



 奴の手がかりを求めて街を彷徨う俺によく通る女の声が聞こえて来た。



「皆様の明るい未来の為に大豪院覇皇帝、大豪院覇皇帝に清き1票をお願いいたします。カイザー、カイザー、希望の光、戦え僕らの瞬殺カイザー、悪い政治家やっつけろ、カイザー、カイザーをよろしくお願いいたします」



 今度は政治家に転身かよ。『悪徳政治にドロップキック』ってか?

 選挙カーを見ると本人が乗っている様だ。何故分かったのかと言うと、奴の巨躯が車の屋根を突き破り、そこから頭が生えていたからだ。どんだけだよ?



 俺は老人の重い体をなんとか駆使して車を追った。やがて車は公園の近くに止まり大豪院が降りてきた。

 その身長は2メートルを軽く超え、肩幅だけで1メートル近くありそうだ。タスキに書かれた『だいごういんかいざあ』という字面が異世界レベルで吊り合わない。



 公園にお立ち台が作られる。どうやらここで演説をする気らしい。格闘家としての奴のネームバリューは素晴らしく、すでに相当数のギャラリーが輪を成している。

 お立ち台に立つ大豪院、ただでさえデカイのに更にデカくなって威圧感の塊の様だ。さぁ、殺す前にどんな演説なのかぐらいは聞いてやるよ。



 無言のまま上空を指差す大豪院、『上に何かあるのか?』とばかりに空を見上げる聴衆。よく晴れた日だ、特に何も無い。

 大豪院も上を見上げ、一言、

「天!」とだけ言った。



 聴衆からパラパラと拍手が起こり、やがて大歓声が巻き起こる。

 え? 何これ? あの一言は『天下取るぞ!』的なニュアンスだったの? よく分かんない流れなんだけど?



 混乱する俺をよそに、大豪院の周りは握手を求める聴衆でごった返していた。状況はよく分からんがこれはチャンスだ。

 握手するふりでそのまま暗殺してくれよう。奴に防御や反撃の対応をさせない為には、いちいち武器を取り出していては間に合わない。



 俺の握手の番が回ってきた。さすがにデカい。ヤツの手のひらと俺の足の裏でほぼ同じデカさだろう。議員候補者にあるまじき仏頂面で、さっきの『天』以外は一言も喋っていない。



 作戦はこの俺の体そのものを爆弾にする事、いくら最強の大豪院とて、目の前の爺さんがいきなり爆発するとは夢にも思うまい。この体の本来の持ち主と周りの人達には申し訳ないけど仕方ない、これも大義の為なのだ。



 では着火! さらば強敵ともよ! 我は汝の何倍も邪悪であった!



 轟く爆音、舞い上がる熱風、衝撃に切り裂かれる絶叫、ビルまるごとを粉砕できるような火力の前に大豪院の体も粉々に… ならなかった。



 何十人もの死体や怪我人の転がる地獄の様な光景の中、大豪院はすっくと立ち上がる。

 パンパンと胸と足元の埃を払うと、大きく『ふう』と息をついただけで、何事も無かったかの様に元来た道を歩いて帰っていった。



 何であれでノーダメージなんだよ?!




「爆弾テロはちょっと感心しないなぁ…」

 いきなりダメ出ししてくるオッサン、言うてる場合か!



「おい次は核爆弾だ! もう世界がどうなろうが知ったことか!!」



「それは困るよ! 本末転倒もいい所だよ!」



「何でもいい! 次だ次!!」




 またしても病室、今度の体は若い女の様だ。時は更に12年後。もう最初の出会いから30年だ。

 大豪院覇皇帝は今、内閣総理大臣になっているらしい。



 さて、次はどうやって攻めてやろうか…?
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