【完】転生したら禁忌の双子。後に悪魔。

桜 鴬

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⑳本編・END

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ざわめく会場内。どうやらまだ始まったばかりの様だ。突然の私達の登場に、会場内に響いていたオーケストラが止まる。共に会場内も徐々に静まり返ってゆく。王様が席を立ち片手を振り上げる。完全な静寂となった。

「皆の者!本日は魔王討伐の壮行会だ!無礼講で騒ぐが良い。実は数日前に有事が有り、そこの者達は討伐に出ていた。無事に戻り何よりだ。後に褒美をとらせよう。しかしその格好では楽しめまい。先ずは着替えて参れ。重大発表はその後だ。皆の者も楽しみにするが良い。では音楽を!ダンスを楽しもう!」

我々は隣の控え室にて着替えを済ませ体を休める。そのまま突入のつもりだったが、王様が気を使ってくれた様だ。部屋の一部の壁が、大きなマジックミラーになっている。

ぷっ。アブソルートの顔。両手に花じゃ無い。あれじゃ毒花ね。宰相の娘と聖女がピタリと張り付いてるので、ダンスも踊れやしない。聖女は愛妾でも良いとかほざいてたけど、あの女2人が上手くいくわけ無いじゃない。

控え室の扉がノックされる。全ての準備が整ったと言う。さあ楽しい遊戯を始めましょうか?

*****

「おお勇者一行よ。こたびはご苦労であった。まさか此度の壮行会に間に合うとは思わんかった。慰労会として楽しんでくれ。本当にご苦労。貴君らの武勲はスペシャルなサプライズじゃ。1番ラストに大々的に発表する。待たせて悪いな。」

私達は恭しく頭を下げる。まあこれもみな作戦だからね。ノープロブレムだよ。

「では先ずは重大発表だ。」

静まり返る会場の中、王様の声だけが響いている。

「まず1つ。先日騒ぎを起こした聖女。聖女の身分を剥奪し、永久的国外追放とする。」

何でよ!全く話が違う!と、聖女が喚き出す。警備の近衛兵に取り押さえられている。

「次に宰相。貴様は娘可愛さにやり過ぎた。娘は修道院行き。貴様は蟄居せよ。恋愛沙汰ゆえと、処分が軽い事に感謝するんだな。」

「次は王子だ。隣国の姫との婚約が整った。相手は一人娘だ。此度の早い討伐を、大変感激しておった。姫もお前が目を覚ましてくれたと、本当に喜んでいたぞ。やがて息子は王配となる。立派に精進せよ。」

「次は魔術師長のレジェンドだが、奥方の療養の為に職を辞す事になった。既に次の魔術師長も決定済みだ。」

「王よ!待って下さい!私には何が何だか理解出来ません!何故私が蟄居なのですか?しかも何故娘が修道院などに行かねばならぬのです!娘は公爵夫人となる筈。王子よりお聞き及びでは無いのか!」

「黙れ!最後まで聞け!」

「では最後に重大発表だ。勇者達よ前へ。此度の魔王討伐、大義であった。これにて100年の平和が約束される。本当に目出度い!天晴れじゃ。」

王よりの突然の発表。理解出来ぬとばかりに、束の間の静寂がおきる。しかしその静寂を、我にかえった人々の歓声がぶち破った。沢山の拍手と労いの言葉が行き交う。一気にお祝いモードに突入した。

王にかわり文官が、今回の事の経緯を掻い摘んで説明する。先日のパーティーの後、突如魔王軍が侵略して来た事。召集を受け居合わせた我々が、急遽侵攻してきた魔王軍を退け城に向かった。そして本日討ち取った。討伐後そのまま転移し、着のみ着のままで失礼したと。

「そんなの嘘よ!勇者と王子とその女は、パーティーの後に不義密通を働いてたのよ!なのに魔王城に何て行けないわ!行けたとしても早すぎるわよ!アブソルート様は私のなの!お願い。目を覚まして!」

聖女が髪を振り乱しながら、拘束から逃れ様ともがき怒鳴っている。

「そうですわ!私もこの目で見ました!傷心したアブソルート様をお慰めしたのはこの私ですわ!どうぞ私を妻にして下さいませ。」

宰相の娘は涙をハラハラと流しながら、アブソルートにすがり付き懇願していた。

「公爵よ。その娘達を妻に迎える気は有るのか?」

・・・・・。

「王よ。私は最高の伴侶を得ました。その私が何故に?冗談でも止めて欲しい。誰にでも愛を語り関係を持つ。穢らわしくて反吐が出そうだ。」

「そ、そんな酷い…。」

「そんな女の何処が良いのよ!」

「煩い!不義密通等と申すが、妻はパーティー翌日より魔王討伐に行った。何時目撃する事が出来る?特に聖女!貴様は討伐にさえ行かなかった。早すぎる?それは妻は最強だからな。ボンクラ聖女の貴様と同等だと思うな。」

お祝いムードで騒ぐ会場内で、全く違う内容で怒鳴りあう人々。宰相は観念したのか沈黙している。

王が勇者を呼ぶ。勇者は王の前で膝を折り、聖剣を掲げた。

「皆の者!しかと確認せよ!勇者よ。魔王討伐の確たる証をここへ。誰か!聖剣の台座を設えよ。」

王の声とほぼ同時に、2人がかりで台座が運ばれてきた。王に促され勇者が鞘より聖剣を引き抜き、台座に突き刺す。聖剣が光り輝き、やがて光が収束した。。

突き刺さった聖剣は、再度勇者が引き抜こうとしても抜けなかった。

「これで理解したか?魔王討伐は確かに完了した。選ばれた勇者により抜かれた聖剣は、その代の魔王討伐にのみ使用される。1度抜いた聖剣は、2度とはまらない。魔王は封印か消滅の際、己を倒した聖剣を欲する。代わりに次代と渡り合える、新たなる聖剣を生み出す。次回の為にこの聖剣を持ち帰る事も、勇者達の仕事なのだ。この聖剣は台座に突き刺さった。つまりは魔王は倒された証拠に値するのだ!」

一斉に会場が拍手の渦に巻き込まれる。それでも聖女は納得出来ない。

王が明日の早朝に、国民に正式発表をすると言う。各国には既に通達済み。勇者パーティーには個々に褒美を取らせると言う。

「何でも良いぞ。勿論可能で有ればな。」

王子は願う。隣国との末長い和平を。今回の魔王が出現する前、人間の国は争ってばかりだった。隣国ともしかり。己は人質同然で幼き頃から隣国で育った。勿論隣国では丁重に扱われた。しかしそれが余計に哀しかった。魔王討伐で一致団結せねばと国に戻された。しかし国に己の居場所は無かった。そんな孤独の中、聖女の甘い甘言にのせられてしまった。

「今では大変反省しております。私は隣国へ婿入りし、これからも和平に向け女王をお助けしたいと思います。魅了に踊らされた私にチャンスを下さった。それが何にも変えがたい、私への褒美でしょう。」

「一皮剥けたな。幼きお前を孤独にした。それはこれからの和平で購おう。姫もお前が正気になり、本当に喜んでいた。正気に戻してくれた、公爵の奥方の魅力に感謝せねばな。」

「そうよ!王子は懸想してたのよ!勇者と3人で密通してたくせに!」

「無礼者!私は確かに公爵の奥方に目を奪われ、貴様の魅了から解放された。しかしそれは憧れや尊敬の様な物だ。私は隣国の姫を妹の様に思っている。姫も私を慕ってくれている。政略結婚では有るが、互いに尊敬しあう愛を育むつもりだ。貴様の振り撒く愛と一緒にするな!」

王子の後に、魔法使いが呼ばれた。魔法使いは、王より打診されていた聖女との婚約を許否。レジェンドが辞め空席となった、魔術師長の役職を拝命しする事となった。但し暫くは、副師長の元に師事する。金銭的褒美は別となる。

勇者も勿論、宰相の娘との婚約打診を正式に許否。貴族位の拝命は退いた。魔法使いと同じく、騎士団長見習いとして副団長に師事。近衛は魔物討伐に行けぬと拒否をした。やはり金銭的褒美は別となる。

「此度の勇者達は欲が無いのう。まあ武勲を立てれば貴族位も直ぐだ。頑張って欲しい。住む邸などの用意は任せろ。楽しみにしとれ。公爵夫人は後程にな。皆の者よ!若者の未来に乾杯じゃ!」

「勇者パーティーに乾杯!」

「あ…。お前達。女には気を付けろよ。これからハイエナの様に群がってくる。間違えてもあの様な愚かな汚物に手を出すな。身の破滅だぞ。」

「「「はい!!」」」

まだ何か汚物が喚いてるけど、取り敢えず一件落着ね。え?私への褒美?私は要らないわよ。アブソルートがいれば十分だもの。一応後から金品が贈られてくるらしい。要らないのにね。

オーケストラの演奏が始まる。さあ、皆でダンスを踊りましょう。

・・・・・!?

「アブソルート!何か変よ!」

背後に凄まじい邪気を感じる。思わずアブソルートにしがみつく。振り向くのが怖い。肌をジリジリと何かが侵食して行く。どす黒い物が会場に充満して行く。

「また貴様か!」

恐る恐る振り返ると、踞る聖女に手を翳す男がいた。我々を見て不適に笑う。

「私は何もしない。この聖女の行く末を見てるだけ。まだ猶予は有る。逃げたい者はこの部屋から出るが良い。それだけで命は助かるぞ。」

私は咄嗟に聖女と男を結界で囲む。聖女から溢れだすどす黒い靄の様な物。あれに触れ続けるのは不味い感じがする。近くに居た王子と勇者。そして魔法使いに逃げろと合図を送る。王子は王の元に走り、近衛に声をかける。慌てふためき混乱している会場の人々。近衛と勇者達の誘導で、他の部屋へと避難して行く。

一時では有るが会場内には、私とアブソルート、聖女と男のみとなった。

「では邪魔者達が戻る前に自己紹介をしよう。私はザラキエール。死を司る大天使だ。聖女と魂を分けた娘よ。お初にお目にかかる。どうぞお見知りおきを。末長く宜しくな。」

「別に宜しくしなくても良いわよ。しかも末長くなんて冗談じゃ無い。貴方がアブソルートを弄ってるんでしょ?いい加減にして!」

まぁまぁと、此方を小バカにする様に話しかけてくる。但し今回は我々に手は出さない。私を聖天使として天界に迎えたいのは確かだ。しかし無理強いはしないと言う。

「ならさっさと天界に帰りなさいよ!聖女に何をしたの?」

「これはつれないね。上が言うからコイツの魂を試してるのさ。君の片割れだ。4枚羽は無理でも、2枚羽なら行け無いかとね。」

はあ?天使にする訳?聖女が天使?凄い天使が誕生しそう。近寄りたく無いわね。

「同感だ。こんな見るからに異臭を放った魂が天使になれる筈もない。しかし私も仕事でね。お上のお言葉には逆らえないのさ。因みに今、君のバストレコードを見せてる。前世からの分だよ。」

バストレコードって、アブソルートが、前世の家族の未来を見せてくれたやつよね?

「そう。未来では無く君の過去だけどね。いやぁ凄いよ。最初は優越感に浸り馬鹿にしてたのに、アブソルートに出会ってからは嫉妬心丸出しだ。これでは魂は腐り落ちるだけ。我が身に絶望し、心が破壊されるのを少しは期待したのだが…。」

こいつ。私の心を読んでるの?

「天使は神の遣いだからね。読んでるんじゃない。聞こえてくるんだ。」

・・・・・。

「ほら。観客が戻って来た様だ。聖女にはラストダンスを踊って貰おう。処分は君達に任せるよ。アブソルート、宜しく頼むね。ではシャインちゃんまたねー。アブソルートもまた遊ぼーねー。次回は喋ってよ。」

会場の扉が開き、勇者と王子が戻って来た。ほぼ同時にザラキエールは消えた。他に近衛兵が見守って居る。

私は聖女の周囲に再度結界を張る。結界の中で踞り奇声を発している聖女。

近付こうとする私を、アブソルートが制止する。

「悪魔が言うべき事では無いが、これは天罰の様な物だ。天使の慈悲だ。己に打ち勝てば天使となれる。負ければ…。ああ。もう限界だ。さて何が出るか…。」

聖女が仰け反り絶叫する。その背中に羽が出現する。聖女の背中の羽に、皆の目が驚愕に見開く。

・・・・・。

・・・・・。

・・・・・。

「やはりな。しかもこれは最下層の腐堕天使。畜生以下。2度と人の輪廻の輪にも戻れない…。」

出現したのは2枚の白い羽。否。崩れかけた骨格のみの羽。もはや羽とも呼べぬそれは異臭を放ち、腐れ落ちた肉片の様な物がへばりつき液体が滴り落ちている。

「いやー。嘘よ!私は聖女よ!何故純白の羽じゃ無いの?天使として迎えてくれるのでは無かったの?誰か私をここから出して!王子!お願い!勇者!貴方だけを愛すると誓う!もう他の男とは関係は持たない!だから助けて!」

聖女の訴えから目を逸らす人々。助け出しても、もうどうにもならぬ事を理解してるのだろう。

聖女が私を見付け睨み付ける。

「あんたが!あんたが!この悪魔!全てはお前が元凶何だ!死ねば良かったのに!何故生きてる!お前の存在を知らなければ、私はまだ人間でいられたのに!悪魔に負けるなんて嘘よ!」

血の出る拳を気にせずに、結界を怒鳴りながら殴り付ける。私の存在を知らなければ?それは言い訳。最早負け犬の遠吠えにしか聞こえない。

「私は貴女の存在を知ってた。でも私は私。何も変わらないわ。人間でいられた?それに価値は有るの?貴女は人間としても屑だった。私が悪魔?結構じゃない。だから何?貴女には関係無い事よ。勿論助けるつもりもない。」

「嫌よ!絶対にいやー!」

聖女の絶叫と共に結界が弾け飛ぶ。私は己らに結界を張る。錯乱する聖女に聖魔法を唱えた。

「purification!汚物を浄化せよ!」

聖女の体を光が取り巻き、発光して消滅した。

「catharsis!精神を浄化せよ。」

会場内の人々の心を鎮静化させる。流石にこれは、人間にはエグかっただろう。これで取り敢えず終了だね。

アブソルートに抱き付き頬擦りする。キスはダメよ。ギャラリーがいるからね。

*****

結局壮行会改め祝勝会は、そのままお開きとなった。魔王討伐は翌日公示された。国を上げての祝賀ムードにより、聖女や宰相親子の件は、殆ど表沙汰にはならなかった。

しかしシャインが聖魔法を使用出来る事を、国王に知られてしまった。王達は、隣室のマジックミラーで全てを見ていた。後々浄化の旅に行く羽目になり、アブソルートが切れまくるのは少し先の話で有る。

「シャイン?元聖女はどうしたんだ?まさか本当に浄化された訳では無いのだろ?」

「当たり前じゃない。何で私が浄化してあげなきゃならないの?腐堕天使は最下層なんでしょ?だから地獄の最下層に送ったわ。閻魔大王様も喜んでらしたわよ。」

地獄の最下層は無限の回廊。何も無い空間に、存在するのは罪人のみ。隠れる所も食べ物も何も無い。本来死人に体感や食事の必要性は無い。しかし全てを元の人間仕様にされた空間だ。つまりはエンドレスなサバイバルゲーム。捕捉されたく無ければ、逃走しづづけねばならない。捕まれば補食されるのみ。どちらの意味でも喰らいつくされるだろう。弱肉強食の世界だ。

「食べられるのは好きなんだから楽しめるんじゃないかしら?食事として食べられたら、何度でも復活するんですって。そちらの意味で食べられぬ様に、すり寄るのは得意な筈よね。まあ性欲より食欲の方が辛いけど。」

「シャイン…。」

「やだ!もう気にしてないわよ。だって私は飢えないわ。アブソルートのお陰じゃない。それともやり過ぎた?悪魔過ぎたかしら?」

私はアブソルートにキスをする。

「アブソルート不足なの。私に貴方を頂戴。」

「勿論やり過ぎ何て訳がない。もう立派な悪魔だ。私にとっては、何時でも小悪魔仕様だけどな。しかし誘って良いのか?止まらんぞ?」

「今晩だけは最後まで付き合うわ。だから気絶するまではダメよ。だって貴方の愛を覚えてない何て悲しいじゃない。」

「シャイン…。」

温もりが気持ち良い…。

*****

何事も程ほどが大切よね。お義母様からもっと沢山色々と教わって、アブソルートを調教しなくちゃ。

人間界での生活もそんなに長くは無い。もっともっと遊ぼう。人間界はドロドロで面白い。楽しまなきゃ損。

え?思考が変ですって?

変じゃ無いわよ?これが普通なの。

そうよ。悪魔の常識。

私は人間やめたの。

人外認定上等よ。

だって私は悪魔だもの!

*****
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