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初旅行とお約束
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俺は約束の時間に店へとやってきた。店の前には馬車が3台停まっており、店員がせわしなく2台の馬車に荷物を詰め込んでいた。
俺はせわしなく動き回っている店員の中からリサを見つけ出して声をかける。
「おはようございます、皆さんお忙しそうだから帰りますね。」
「そうですね、今忙しいのでまた今度、、、なんて言うとおもいましたか、タクミさん!今から一緒に行くんです、逃しませんよ。」
俺はリサに連行され、荷物運びを手伝うことになった。荷物は大量にあり、全部運ぶとなると疲れそうだな。こんな時は収納魔法だな。俺は倉庫の荷物を収納し、馬車へと持っていく。
「タクミさん、手ぶらじゃないですか。真面目にやってください。」
「手ぶらじゃない、収納にいれてきただけだ。それで荷物は馬車に出してもいいのか?」
「どんどん出しちゃってください。」
それじゃあと俺は馬車に荷物を出していく。俺は何も考えず馬車の上に出していく、どんどんどんどんどしていき、ついに馬車をはみ出した。
収納にはまだまだ入っているので全部出しきるかと思っているとリサから待ったがかかった。
「タクミさん、何やってるんですか!」
「何ってどんどん出せって言われたから、、、。」
「ものには限度ってものがあるんです。常識的にわからないんですか!?」
「どんどん出せっていったのはリサなのに理不尽だ、、、。」
俺は怒られてしょんぼりしながら溢れた荷物を収納していく。俺の様子に言い過ぎたと思ったのだろう、リサがすまなそうに謝ってきた。
「ごめんなさい、言い過ぎました。タクミさんの力を過小評価してました。タクミさんの収納がこんなに入るとは思っていませんでした。」
「やり過ぎたのは悪かった。俺の収納はまだまだ入るぞ。」
「それならタクミさん、他の荷物もお願いしていいですか?」
俺は全ての荷物を収納し、まだ入るならとおかわりで倉庫の荷物を収納した。倉庫の全ての荷物を詰め込んだ頃には店員達の顔が引きつっていた。
そんなこともありながら、準備の終わった俺達は馬車に乗り込み出発する。俺が収納で全ての荷物をなくしたおかげで、本来歩いて護衛するはずだった冒険者が馬車に乗れるようになり、移動時間が短くなるようだ。嬉しい誤算である。
こうして俺達はアレンへと向けて、旅だったのである。
馬車は2台へと減らして出発した。前の馬車に冒険者が3人、後ろに俺とリサ、そして女性冒険者のサリーの3人で旅行は進んでいく。
予定では20日かかる予定が、荷物がなくなったので15日くらいで着くみたいだ。時は金なりというがこの5日はでかい、途中で飽きそうだな。道中は服でも作って時間を過ごそう。
しかしまずは一緒の馬車になったサリーに冒険者生活についてワクワクしながら聞いてみる。しかしサリーの話を聞いているうちに冒険者の現実にワクワク感はなくなってしまった。
サリーの話はアレンで冒険者になったサリー達4人は依頼をこなしてCランク冒険者になり、腕試しにマルス大森林へとやって来たらしい。しかしサリー達の実力ではマルス大森林の浅い場所でも安定的な狩りは難しかったみたいで、アレンへ戻るのを決意し、今回の依頼を受けたらしい。
マルス大森林の浅い場所っていったら俺がポイント稼ぎのために狩りをしている場所だろ、あれサリー達ってもしかして俺より弱いのか?
こいつ等はあんまり信頼できないかもしれないと思い、興味のなくなった俺は収納から材料をだして服作りに専念することにした。
1時間ぐらい経っただろうか、馬車は揺れが激しくてお尻が痛すぎる。俺はたまらず服作りの手を止める。
「尻が痛すぎるんだが、馬車の移動はこんなものなのか?」
「私も痛いです。サリーさんは痛くないんですか?」
どうやら旅が初めてのリサもお尻が痛いようで、俺に同意してくれた。
「お2人は旅は初めてですか?」
俺とリサは「そうだ。」「はい。」と同意する。
「やっぱりそうですか、初めてなら痛いですよね。私も最初の馬車での旅はお尻の皮がめくれてしまって、痛過ぎて泣きながら我慢しました。」
そんな話はどうでもいい、俺は痛くなくなる方法を聞きたいのだ。
「それでどうやったら痛くなるんですか?」
「ははは、そんな方法はありませんよ。何回かのっていれば慣れで痛くなくなるんですよ。」
絶望である。今、俺とリサは死刑宣告をされた。慣れるまで我慢しろだと、それだとずっとこの痛みを味合わないといけないじゃないか。
絶対に嫌だ、俺は自分のお尻を守るため、他の人のお尻を守るため立ち上がった。
俺はお尻を守るため、衝撃を吸収してくれるクッション作りをすることにした。俺は1人もくもくとクッション作りに励み、リサにいい素材がないかを尋ねながらついに完成した。リサにねだられたため、リサの分も作ってやった。中身は物理攻撃があまり効かないというアーマースライムという少し硬めの耐久力のあるスライムを使った。材料は運んでいる荷物から失敬した。後で返せばいいだろう。
お尻事情が改善した俺達は魔物と闘うこともなく、4日くらいが経過した。俺は夜、ちょっと出てくると言って、ダンジョンに戻るという暮らしをしていたので全然疲れていない。リサは野宿に慣れないみたいで日に日に疲れが溜まっているみたいだ。
そんなのんびり旅に退屈し始めていた時に旅のお約束イベントが始まった。
「おい、そこの馬車止まれ!」
いかつい、いかにも盗賊という男が俺達に声をかけてきた。
どうやら異世界旅のお約束イベントが発生したようである。俺はこんな状況だが少しワクワクしながら
俺はせわしなく動き回っている店員の中からリサを見つけ出して声をかける。
「おはようございます、皆さんお忙しそうだから帰りますね。」
「そうですね、今忙しいのでまた今度、、、なんて言うとおもいましたか、タクミさん!今から一緒に行くんです、逃しませんよ。」
俺はリサに連行され、荷物運びを手伝うことになった。荷物は大量にあり、全部運ぶとなると疲れそうだな。こんな時は収納魔法だな。俺は倉庫の荷物を収納し、馬車へと持っていく。
「タクミさん、手ぶらじゃないですか。真面目にやってください。」
「手ぶらじゃない、収納にいれてきただけだ。それで荷物は馬車に出してもいいのか?」
「どんどん出しちゃってください。」
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「タクミさん、何やってるんですか!」
「何ってどんどん出せって言われたから、、、。」
「ものには限度ってものがあるんです。常識的にわからないんですか!?」
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俺は怒られてしょんぼりしながら溢れた荷物を収納していく。俺の様子に言い過ぎたと思ったのだろう、リサがすまなそうに謝ってきた。
「ごめんなさい、言い過ぎました。タクミさんの力を過小評価してました。タクミさんの収納がこんなに入るとは思っていませんでした。」
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そんなこともありながら、準備の終わった俺達は馬車に乗り込み出発する。俺が収納で全ての荷物をなくしたおかげで、本来歩いて護衛するはずだった冒険者が馬車に乗れるようになり、移動時間が短くなるようだ。嬉しい誤算である。
こうして俺達はアレンへと向けて、旅だったのである。
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「やっぱりそうですか、初めてなら痛いですよね。私も最初の馬車での旅はお尻の皮がめくれてしまって、痛過ぎて泣きながら我慢しました。」
そんな話はどうでもいい、俺は痛くなくなる方法を聞きたいのだ。
「それでどうやったら痛くなるんですか?」
「ははは、そんな方法はありませんよ。何回かのっていれば慣れで痛くなくなるんですよ。」
絶望である。今、俺とリサは死刑宣告をされた。慣れるまで我慢しろだと、それだとずっとこの痛みを味合わないといけないじゃないか。
絶対に嫌だ、俺は自分のお尻を守るため、他の人のお尻を守るため立ち上がった。
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