妹からの愛がすごい

柔らかな日常

第76話-カラーボックス

　家具屋さんに行ってから三日後のお昼を過ぎた頃の事。

「あー早く届かないかなぁ……」

「そろそろ届くと思うんだけどね。　待ってる時って長く感じるよねー」

　葵ちゃんは「まだかまだか」とカラーボックスの到着を待っている。
　それを沙耶ちゃんがなだめるように一緒に到着を待つ

「大丈夫だよ。　家具屋さんによると、昨日発送したから今日のお昼過ぎに届きますからーって電話来てたから」

　リビングでお茶を飲みながら妹達とカラーボックスの到着を待つ。
　退屈なんてことはなく、妹達とこうやってのんびりお茶を飲む時間も悪くないなーなんて思う。
　学校のお話とか聞いてて楽しいしね。
　あ、まどかちゃんは窓際のソファーで寝てるよ

「ピンポーン」

　玄関のチャイムが鳴る
　その音を聞いたまどかちゃんは、インターホンのカメラで誰が来たかを確認する。
　俺もインターホンに向かい、誰が来たのかを確認する

　家具屋さんのようだ

――――

「よーし！！　組み立て終了ー！！」

　ぱちぱちと妹達と拍手をしながら喜びを分かち合う

「お兄ちゃん手伝ってくれてありがとね」

　沙耶ちゃんが丁寧にお礼を言ってくれた
　それに続くように葵ちゃん、まどかちゃんからも「ありがとう」とお礼を言ってくれた

「いやいや、大したことしてないよ。　でもまぁその気持ちは嬉しいよ」

　礼儀正しい妹達が、より一層好きになった亮一であった
　後で何をカラーボックスに入れたか聞いてみるとしよう。