わかんないくらいがちょうどいい

稲木 糸

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彼女

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「私、彼が10代じゃなくなったら死のうと思うの」

彼女は以前そう言っていた。

そして、今日。

彼の20歳の誕生日である今日。

彼女は死んだ。

練炭自殺だった。

眠ってるように死んでいたと言っていた。

机の上には、ケーキと紅茶が置かれていたらしい。

見つけたのその"彼"だった。

彼はケーキを食べ、紅茶を飲んで警察に怒られたと笑っていた。

「あと、これは誰にも内緒なんだけどね。手紙もあったんだ。内容は秘密だけど。」

僕は何も意味がわからなかった。

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