魔王の右腕 ~平和に向けての巡り旅~

Amasylia

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ザーレス要塞

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『水と食料はどうやって調達している?』
「後ろに補給基地がある。外部から地下を通して運搬しているらしい」
『これは元々川があったのか?』
「今は少し残して干上がってしまったが昔はあったようだ」
『山脈には大きめの湖か・・・
作戦は決まったな。水攻めだ』

ルーゼが一週間で地魔法でダムを作り水の供給源を断つ。
騎士団には補給基地を攻め立てさせる。
水魔法を使いつつ1ヶ月かけてじっくり水を溜める。


「疲れた。水浴びしたい」

ルーゼは身を清めた後はマットの上で一人休んでいた。

『そのまま横になれ。マッサージしてやろう』
「マッサージ?」

・・・

「ふぁあ。気持ちいいよシヅキ・・・」

疲れた身体に効くツボだ。頭から足先まで全て記憶してある。
魔力回路の循環を良くするツボもある。
ルーゼは魔王並みに魔力回路が大きい。この1ヶ月間相当酷使していたはずだ。
よだれを垂らしている。すっかり警戒心が抜けてしまっている。
いくらなんでも油断しすぎだ。
身体の感覚を残してコントロールを奪い取る。
隙だらけの胸を思いっきり掴む。

「ふぎゃああ?!」
『どうだルーゼ?自分で自分を弄ぶのは実に気持ちいいだろう?』
「あぁん?!やめてシヅキ?!」
『次は脇腹だ。もっといい笑い声を聞かせてくれよ?』
「身体が言うことをきかない?!アハハハハ?!」

「・・・」

気づいた時にはルーゼは白目の状態で失神してしまってた。気を失うとは情けない

「・・・はっ?!」
『ようやく起きたかもう夜だぞ?』
「酷いよシヅキ」
『油断しているお前が悪い』
「身体が汗でベトベトする・・・」
『温泉を用意した』
「さすがマオーの軍師だね。
生き返るー。極楽極楽」
(また気が緩んでる。一回矯正するべきか?)
「シヅキ油断してないよ?!
変なこと考えないで?!」
『そうか?』
「遠くに見えるあれが世界樹なんだよね?」
『あぁ。俺たちの終着点だ』
「・・・シヅキはユグドラシェルを助けてもどこにも行かない?」
『何を言っている?友達を置いてどこにもいくもんか』
「そうだよね。久しぶりに背中を洗ってよ?」
『どうだ気持ちいいか?』
「うん。気持ちいいよ」
『最近体調に変化はないか?』
「・・・大丈夫だよ?
破滅の邪眼を使った時は身体中痛かったけどね」
『いい体つきになったな。魔力回路もいい感じだ』
「シヅキのおかげだよ」
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