魔王の右腕 ~平和に向けての巡り旅~

Amasylia

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強化遠征5日目

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クレイジーモンキーの群れとの団体戦だ。
単体のランクはD程度だが団体戦にもなるとBランク上位にに跳ね上がる。
1匹倒されるとブチギレて全滅するかされるかしない限り戦い終わらない。
いかにして捌くかが勝負どころである。

「「「「「ギャギャギャッ?!」」」」」

アイリスが先行し周囲を片っ端から斬りまくる。
ヘイトをうまく稼いでいる。
ルミナスが殲滅魔法を放とうとしている
ソフィアが撃ち漏らしを斬り伏せていく。

「行きますよ。コキュートスエンゲージ」

周囲が白銀に染まる。
動いていたものは全て止まり氷の彫刻と化す。

「じゃあみんなハンマーに持ち替えてバラバラにするよ?」
「「えぇ」」

クレイジーモンキーはなすすべなく全て全滅させられるのであった。

「みんなよかったよ。団体戦戦でも乱れずに頑張ったね」
「「「ありがとうございます」」」



午後からは対人戦闘訓練を交代でやりながら釣りをしていた。

「アイリスいいよ。
その調子で攻め続けて」
「わかりました」

ガキィン、ガキィン、ガキィン

明らかに以前より力が増している。
片手でも刀を握れているみたいだし二刀流を勧めてもいいかもしれない。


キーン、シュッツ、シュッツ

「ルミナスもだいぶ短剣を使えるようになったね」
「私はまだまだですよ」
「あくまで最後の手段だからね。そんな急がなくていいよ」



ガキィン、キーン、ガキィン、キーン

シェリアは受けがしっかりしてきた。
直撃しても踏ん張りが効くようになった。
盾の形状に手を加えた方がいいかもしれない

「今の攻撃、盾を10度傾けると反撃に転じやすくなるよ。
じゃあもう一度行こうか」
「お願いします」



ルーゼは相変わらずケダモノしか釣れなかった。川なのにである

「しゅん・・・」
「ルーゼ先生元気出してください?!
私達沢山釣れましたから一緒に食べましょうよ?」

今日の晩ご飯は川魚の塩焼きとオーク肉の串焼きだ。




今日はシェリアと2人きりだ。

「学園は楽しい?」
「今までお父様やお母様には報告できませんが今は楽しいい事でいっぱいです。
ソフィアも契約してくれましたし」
「えへへシェリアずっと一緒だよ」
『ソフィアにも緋色金超合金をやろう。
取り込んでみてくれ』
「頂きます。はむっ」
「ソフィアどう?」
「美味しいですシヅキさま」

ソフィアはシヅキに絶対服従だ。
忠誠というか信仰に近いものがある。
完全に実験用として餌付けされている気がする。
私達もルーゼ先生のことを言われると人のことを言えない気がするけど。

白銀に輝いていた刀身が金色に輝き出す。

「シェリア振ってみて」

シュッ、シュッ

「少し重くなったぐらいかな?」
「次は剣を上に構えて私とリンクして」
「こうかな?」
「3km先にオーガの集落があるでしょ?」
「川の向こうだったから気にしてなかったんだけどね」
「魔力をもらうね。吹き飛ばしてあげる」
「え?」

ガチンッ

剣の中央が開き魔力が充填されていく。

「精霊聖装フォトンブラスター」

空に飛んだ光弾が弾けてオーガの集落へと向かっていく。

ドゴーーーーン

遠くで何かが爆発する音が聞こえる。
「・・・オーガが全滅した?!」

魔石の吸収も感じる。30体はいたのに。

「集落にクレーターができてるね。
無闇に撃っちゃだめだよ?」

視界がぼやけてくる。

「なんだか急に眠気が・・・」
「シェリアは剣を抜いたまま握ってください。
寝ていても私が抜けてれば教えてあげられますから」
「いいの?ちょっと眠らせてもらうね。
おやすみ・・・なさい・・・」

スゥスゥ・・・

魔力の使いすぎのようだ。すぐ熟睡してしまった。

「シヅキさまどうでしたか?!」
『力をうまく使いこなしているようだな。
そのまま励むように。
だが魔力放出量はもう少しセーブしたほうがいい。
シェリアの方がまだ成長途中だ。
負担が大きすぎるからな』
「はい。ありがとうございます」

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