黒き英雄の再来

Amasylia

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撃退戦

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「以上のことからルミネヴァールは単独で大気圏を突破出来る能力を持ってるものかと思われます」
「遠距離狙撃に龍属性の剣か。どれだけ力を隠し持っているのやら」


「司令官、イリーナ殿が持ち帰った超古代生物のサンプルですが実に興味深いですね」
「見た目は柔らかいのに魔力を通すとミスリル並みの強度を持つようです」
「そして魔力に引き寄せられる特性を持っているようです」
「この惑星は魔力で溢れているからな」
「奴らにとってはご馳走が目の前にあるようなものか」
「中型種でこれなんだ。これ以上となると恐ろしいものだな」





ルミネヴァールとの激突はそれから続いた

「隊長というのに力任せな馬鹿の一つしかできないのかお前の兄の方がもう少し頭を使っていたぞ?」
「何を」
「炎の使いは別にお前が特別というわけではないぞ?」

ジェネシスに炎を纏わせる
翼から業火が放出される

「おいなんだよこれは?!」
「あはははははーーーー」

グレイが落ち込んでた。
ルミネヴァールで叩きすぎたか。だがこれも彼のためなのだ。・・・そうなのだ。

「イリーナ?」
「剣を交えようか?」

ガキィン

「あなたはあなたグレイよ」
「あなたは私の希望でもあるの」
「私の持てる技を全て教えてあげる」
「あなたは私に勝った隊長なのだから」


「炎の力を圧縮解放、高速で移動するの」
「ブレイズバースト」

残像が見えたと思ったら
イリーナがグレイ背後に回る

「うぉっ?!いつのまに?」

「同じ要領で剣に火魔法を圧縮解放すると超高温の剣になる。でもこれは剣に耐性がないと長く持たない」

手には溶け出した剣の成れの果て。

「あとは彼女も使った炎の翼」

ただ違ったのは蒼い炎。
美しかった。

「少し触れただけで大火傷、私も長く展開できないけどね」

「よし、やってやる。付き合ってくれ」

グレイの特訓は続いた。私の教えたことを吸収していった。流石のセンスだろう。




「ルミネヴァール。今日こそお前を倒す」

「ほぅ。腕を上げたではないか?」
「いつまでもやられっぱなしでは行かないからな」

「ブレイズバースト」

残像を描きグレイが迫る

「何?」
「まだまだ」
「魔法圧縮解放フレイムブレイド」

ジェネシスに刃が食い込む。
魔法無効のジェネシスがここまでやられるとはな

「部が悪いな。時間切れだ今回は撤収しよう」
「逃すか。フレイムブレイザー」
「ふん。甘いな」

魔法が弾かれる
ルミネヴァールは姿を消した。

「逃げれたか」
「でも私たち初めて防衛できたよ」
「今は勝利を楽しむのじゃ」


「今日はルミネヴァールの初撃退祝いだ。お前たちよくやった。楽しんでいってくれ」

お酒を飲むのはある意味初めてだ。
美味しい。

「イリーナ楽しんでいる?」
「エミリアこのお酒美味しいね」
「そうでしょ私のお父さんが作ってるお酒なんだ。どんどん飲んでよ」
「ありがとう。ぷふぁあ。なんだか世界が回るー?!」
「イリーナちょっと?!」

朝起きたらベットの上だった。いつの間に帰ってきたんだろうか?

「うぅ・・・頭が痛い」
『二日酔いですね。今日は一日安静にしておくべきだと思われます』
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