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第17話

討伐の朝

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ついに、オーク討伐の朝が来た。

エドワードが目を覚ますと、城外からは、兵士達の気合の

入った声が聞こえて来た。

そのまま、窓際まで歩き、窓の扉を開けると、

戦士長のブライトと、副戦士長のローラがそれぞれの兵士達、数百人を

中庭に集めて、作戦会議をしているようだった。


また、パーゴラの下では、マジックキャスター達

十数名が作戦会議を開いているようだ。

勿論、そこにシェリーは居ない。

エドワードが昨日の内に、アイ~ンを通じてシェリーの配置変えを

魔道師の導師長に命じたからだ。


エドワードはベッドの近くまで戻ると、ロープを二度引いた。

メグの入室の声と共に、メグ、ラムの二人がエドワードの元に

歩いて来た。

「メグ、着替えを頼む。戦闘用の鎧でな。」

メグは命令通り、直ぐに、鎧と剣の準備に取り掛かった。

「ラム、お前は外で待機しているシェリーを読んできてくれ。」

ラムは何事も無かったかの様に、扉から出て行った。

暫くすると、ラムがシェリーの後ろに付いて、部屋へと

入って来た。

続いて、メグが配下のメイドに鎧等を持たせて、入って来た。


「シェリー、おはよう。今日は護衛を宜しく頼むぞ。」

「はい。心得ております。あのような野獣に指一本触れさせません。」

エドワードには大変、心強い言葉だった。


俺は剣技がLv30で、使える魔法は回復系を少しだけ・・・

しかし、シェリーは違う。

あいつの攻撃魔法のLvは70、剣技もLv52もあるので

オークやゴブリン相手だと、一度に10匹以上の殲滅が可能だ。

でも、まぁ、ハイ・オーク相手でも互角になら戦えるだろう。


急に、シェリーが赤い顔をして、窓の方角へと視線を変えた。


あっ!俺、今、裸だもんな。あいや~~~~、見られちまったよ。

俺の大事な息子を・・・・恥ずかしいのは俺だってばよ。


エドワードの着替えが終わると、シェリーは視線をエドワードに

向けて、2歩ほど前へと近づいた。


エドワードはラム、メグに視線を向けて、命じた。

「俺とシェリーは打ち合わせの為に、応接室に向かうので、

二人の朝食の準備を頼む。」

ラム、メグとお供のメイドは一礼すると、直ぐに

扉から出て行った。


「じゃ、俺たちも行こうか?」

「はい。お供いたします。」

二人は一緒に扉の外へと出て行った。






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