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黒いドラゴン【あまいろ】

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だいたい俺を召喚した理由はあの天才魔法使いのせいとのことだ。

長老であるドラゴンの息子【あまいろ】と戦い人間の国に連れ帰ってしまったのが原因らしい。
長老、、、ハクレンはあの天才魔法使いことルイスのことを認めているとかで今回の召喚もあやつに任せたとか、というかここは【絶海】人間が住むことができないところと何度も紹介してるのになぜ俺とルイスは平気なんだ??


「はぁー疲れた」と言いながらルイスがこっちにきた。

「な、なんだよ」と身構える。


「試しだ、死んだら悪い」
「はっ!?」


「ふぅー」と長く息を吐いた。

俺の足下には光り輝く魔方陣が重なり眩しいくらいに輝いていた。

なにか呪文を唱えているが聞こえない。


ポンっと俺の周りに薄い膜が張られた。

!?!?


「これでいいか、呼吸はできるか?」
「できる、てかいつもより楽かも」


「後は持続時間か、っとその前に」
指をパチンと鳴らすと今まであった上空の膜が解けた。

そしてルイスはひざまずいた。


状況がつかめない。


そこに黒いドラゴンが慌てた様子できた。
すぐさま体を小さくして蹲ってるルイスの手の中に収まった。

【ルイス大丈夫か?】
「ああ、ありがとう助かる」



俺にはいちをドラゴンの能力も備わっているから【あまいろ】が自分の魔力をルイスに分け与えているところが見えた。


てことはルイスは魔力無くなったとか??


というよりも俺が人間の姿になって生きられていたってのはルイスのお陰なのか??



とそこにガラの悪そうなドラゴンがきた。

【これはこれは、あの人間をここで痛めつけることができるな】
【ルイス殿どうした? 魔力欠乏症か?】


こ、これはドラゴンが人間を苛めてる!!!

【さっさとこの空域から立ち去ればいいものよ】
【そこの異形を始末すればお主は国に帰れるのではないか?】


「まったく勝手なことを言いますね、人が疲弊してるところを狙ってくるなんて本当にあなたたちは【絶海】のドラゴンですか?」


おいおいそんな煽らなくても


【言うではないか、愚かな人間め!!】


【やめなさい】

ルイスの目の前に来たのは【あまいろ】だった。

【これはこれはハクレン様の息子あまいろ殿、追放者になんと言われようとこの絶海では我々のほうが地位は上ですぞ】

は? 追放者?

「もうよしてくれないか? 哀れなドラゴン達よ」

っておい!! ルイスもドラゴン2匹に勝てるのかよ!!
あーハラハラしすぎて俺ドラゴンになっちゃったじゃないか!!


ルイスの膜みたいなのもとれちゃったし、人間になったら即死だ。


というかルイスすごい魔力、人間ってこんなに魔力量多くて平気なのか??



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