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12/1開催!〈文学フリマ東京39〉試し読み
第2作品「平凡Aくんはじめての」
しおりを挟む❁あらすじ
若林は興味を持たない人間を野菜と判断する能力を持っている、そんな中飲み会に強制参加されなんと男にお持ち帰りされてしまった。 未遂であってと願いながら部長とお付き合いを始めることに……。
※性的描写・玩具・枕営業・ハピエンが含まれます。
❁登場人物
×
❁試し読み 10ページ
どうも初めまして若林瑠夏です。
モブA、平凡Aどちらでもいいですが作者には珍しく僕のような陰気な役を登場させてもらえることになりました。(深々)
作者さんは美少年が好きと………はぁ僕とは無縁の生き物ですね。
彼らはきっと輝いて見えてさらにはなんでも許されてしまう世の中……。
まぁ自分には関係ないですが。
とまぁ今回は平凡Aではなく可愛いらしい名前をもらいました。
見た目は可愛くないですよ、ボサボサ頭に度数のあっていないへんてこな眼鏡、部内から呼ばれているあだ名は『へたれ』です。
よくもまぁ本人前にして『へたれ』と呼べますよね。陽気って怖い。
仕事場を紹介したいと思います。
僕の会社ではお菓子を開発していて、事務を担当してます。
毎日毎日メールをチェックしては返して会議書類を作成しての繰り返しです。
そんな生活を早五年……。
新入社員は工場で勤務していたけど、腰を痛めてしまい、今やデスクワーク。
本当に神、三十歳になった今、どこぞの漫画である童貞なら魔法が使える……みたいな面白いこともおきず、僕はひたすらパソコンとお菓子と毎日を過ごしている。
お菓子の開発をしているから試作品というものを配られ、基本毒味をしている。
たまにへんてこなお菓子がくる、プリンのアイスだ。
人によってはへんてこじゃないかもしれない、しかしプリンはあのぷるぷるとした弾力を楽しみたいのになぜ固めてしまうのか僕には理解ができない。
まぁ仕事のことはおいて、全体をまとめているのは部長。
部長はキラキラしている、眩しすぎて説明できない。
ただただ女子に囲まれていて きゃきゃっ わいわい わはははとの声を遠くから聞いたことがある。
多分超絶なイケメンなのであろう、僕と交わることは決してない。
決してないがたまに会議に出席している、前に立つときは後ろのほうが明るすぎて眩む。
というか会議に出席している全員が野菜にしか見えない特殊な目を持っている。
そしてお菓子会社の社長、この人もキラキラしていて見えない。多分だが一度だけ挨拶をしたことがある。
でもあまり覚えてない、ただ部長と社長は高身長だった、というのは覚えている。
まぁ長ネギ二本が立っていたということで。
こんな元平凡Aのお話です。
それは数時間前のこと
僕はカタカタとひたすら会議書類を作っていたところだ。
「おじゃまします」とやたら元気な声で陽気はきた。
あれは営業だ。
きっと品物を変更するからちゃちゃっと書類を作れやなんだかんだの依頼だろう。
「えっと発売された『みかん大福(凍っちゃった)』がなんと会社トップになりました~~、
んで、『いちご大福(凍っちゃったパート2)』も売れ行きがみかんを追い抜くスピー ドで売れてます、なので部長が全員で飲み会に行こうと言ってくれました!! ってこと で事務今日行ける人ピックアップしてくれない?」
なるほど、僕には関係ない話だ。
「若林行く?」と同僚が声をかけてきたが絶望した顔で返事をした。
「行かない」
「だよな」
当たり前のように同僚が言ってきたので分かっているなら聞くなよと思ってしまった。
なんならパソコンの陰になりたい気分だ。
それを報告しにいくと
「あーっとこっちで確認したんだけど、今年飲み会に一度も参加してない、若林って人は絶対参加みたい、こない場合はなんらかのペナルティーが発生するとかなんとか、若林ってやついる?」
事務全員がこっちを見た。
僕は聞いてなかったから(シャットダウン)顔をあげるとみんなの目線がこっちにきていたことにビビった。
「おい、お前営業の人に呼ばれているぞ」
「え、なに、書類の依頼?」
「バッカ」
と同僚に怒られ営業の人、立川さんの目の前に立った。
「ああ、君か君は…なんかいつもお世話になっている気がするな」
「あ、はい」
立川さんは営業の中でもやる気に満ちあふれている人でよく会議も一緒になる、しかしこの人は僕のことを認識していないらしい。
ということは僕がこの飲み会に出席しなくても逃げられるのではないか説が頭をよぎった。
「えっと君には部長からの命令で幹事補欠一に指名されました」
肩をバンバン叩かれた。
つまりだ、これは逃げられないということを感じた。
「え、あ、っと僕は今日ちょっと出席できないです」
「えーでもペナルティーあるって言っていたよ」
「ペナルティー……ってなんですか?」
「それは知らない、なんなら直接部長に聞きに行って」
「……あ、はい…」
事務から出てトイレに駆け込んだ。
ど…どうしよう………。
無理だ、てか今日ってやっと金曜だよ、金曜日の次って何曜日か知ってる? 土曜日なんだよ、しかも休み……お布団が恋しい。
トイレに数名入ってきそうだったので個室に隠れた。
「いやぁーまさかあのへたれ若林が幹事になるとはな」
「あの時の若林の顔まじ笑える」
「てか立川さんさ幹事補欠一に指名するって言っていたじゃん、あれってどういう意味なんだろうな」
補欠一? そういえばそんなことなんか言っていたな。
「とりあえず飲みに来てくれればペナルティー無しにしてやるよ~、的なやつじゃね?」
「てか賭ける?」
「若林が飲みに来るか?」
「そう」
おおお、人で遊ぶな。
「んじゃ来たら若林に…」
「俺は千円にしとくわ」
「まじかよ、じゃぁ自販機でなんか買う」
「俺は昼食一回おごる」
「お前、それ同伴してくれないかもよ」
「たしかに笑っ まぁそれならそれで」
よし、個室から出てやろう、ガチャリと開けた。
うわーお、楽しくなさそうな顔が鏡に映っていた。
僕はすかさず千円くれる同僚に手を出した。
「なんだよ」
「もしかして話聞いてた?」
「聞いてた」
「ちゃんと飲み会に来たを確認しないとダメだからな!」
「分かった」といいトイレを後にした。
事務室に戻ると近くの席の人が
「幹事の話があるからって立川さんから伝言もらってるよ、帰り支度して営業部のとこ行ってね」
時計を見ると四時半だった。
僕は悟った、早く帰れると、とはいかず、カバンを持って営業部へ向かった。
「あ、やっときた」
「お疲れ様です」
「んと店は決まってるんだけどちょっといろいろ準備しなきゃだから、っと折り紙折れる?」
「………多分」
「んじゃこれこっち来て」と言われついていくと数人部屋にいた。
「どうも」
「あ、補欠くんだ、手伝ってくれるの助かる」
知らない人に声をかけられた。
挨拶すべきか迷うが立川さんに
「これひとつ折って、また折って全部切って輪っかにして永遠と繋げて」
「あ、はい」
所謂あれだ、パーティーとかでよく見るやつ、名前忘れたけど
「ここ五時半に出るんであと一時間で作業お願いしますね」
「うぃい」
一時間これを繰り返すのか、果たして何mできるのか。
…………。
一時間たち会場となる飲み屋へ移動した。
結構な人数が予約していたようで、というかよく予約できたな金曜日なのに。
そこは営業の腕ということか、すごいすごい。
部屋をさっき作ったやつで飾りとりあえず「完璧」らしい。
「えっと君には接待中心にしてもらうから」ん? 僕はそのための役なのか?
続きは文学フリマ東京39またはDLsiteまたはBoothにて!
発売に関しては12月1日以降になります。
詳細などはXまたはnooteに掲載してます。
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