冷酷魔法騎士と見習い学士

ドゥーラ王国

長い夜

「人体実験のこととドラゴンの卵について調査派遣されましたーーー」


「教えてくれるよね？」


「はいはい、なんでも話します」
目を腫らせ、鼻血を流しながらヴァンパイアと話をしていた。

「ふふっいいこ」


ギークは全ての罪を認めた。自分で始めたことと
ドラゴンの卵を人体実験で作り出したことそして今実行されようとしてること。


「ちょっまて」

ドドドーンと大きな音が響き、ギークと共に3つ首がついたドラゴンがドゥーラ王国に誕生した。


「はっあいつ」


「ルイス、君の力でなんとかできる？」


「なんとかってなんとかしないと」


「俺はヴァンパイアだから手を出せない」


「知ってますよ」
大きくジャンプしドラゴンの体を伝って外に出た。


街中は大騒ぎ、だが聞こえてくるのは
「暗黒世界のモンスターが地中から現れたぞ」
という言葉だった。

近衛騎士団が先陣をきり指揮をとっている
このままだとドゥーラ王国は大惨事になりかねない。


寮に行き
アルゴを確認する。

「シルヴィー！！　どこ行ってたの？？　大変だよモンスターが」


「アルゴ、怪我してない？　大丈夫？」


「大丈夫、そんなことより、早くどうにかしないと」

というがアルゴは実戦にはいったことがないので震えている。


「安心して」

「え？」

「見て」

空を見上げるとドラゴンに乗ったルイス様が

「え、なんで？」

「きっと緊急事態と思って駆けつけてきてくれたんだよ」


「ルイス様がなんとかしてくれるよ」


アルゴの震えは消え願った。


どちらが本物って言われると
ドラゴンの背に乗っているほうが本物で
アルゴの目の前にいるのが魔法で作り出した幻影。


建物が燃えていたので鎮火魔法と
雨魔法、モンスターを焼き払うための黒炎魔法を使いモンスターを焼き尽くした。

いくつもの魔法陣が展開され人々は思った、
モンスターよりも恐ろしい人間が私たちを守っているのだということを


モンスターの討伐が終わるとルイスはドラゴンと共にいなくなった。

陛下から感謝の声とみなの笑顔を取り戻せた

アルゴの元に帰り、幻影を消す


「シルヴィーよかった、ルイス様がきてくれて」

「ああ、よかったな」

窓からふわりとした風が入ってきた

「協力感謝する」
といいまたどこかへ


いいヴァンパイアもいるんだと思い長い夜は終わった。