冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰文庫

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炎と氷を司る弟子

出会い

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ドゥーラ王国から戻った俺は報告としてフランシスカの前に出た。
いろいろな手続きが終わり、マーベラス様の家へと戻った。
いつの間にか家から屋敷に変わっていたのは驚いたがまぁ見栄えもよくなっていいのではないか。

ドゥーラ王国では貴重な資料を見つけてしまった。
俺の名を勝手に名乗った男、魔法研究会の総調べでもするか、面倒ごとが起きて仕事が増えるだけだしな。


魔法研究会は各国にあり、その国だけの魔法だったり、研究だったりと魔法への知識を深めるために活動しているところが多い。


「全員の点呼をする、名簿をよこせ」
突然主任が来て全員緊張していた。

冷酷魔法騎士と付けられたあだ名、基本的には城でそう呼ばれることが多い、しかしそのことを知っているものに対してはみな俺を恐れていた。

「ルイス様こちらでございます」
と持ってきたのはこの研究員の中では一番若い

「お前、名と歳は?」

「はい、3965番 氷樺ひょうか19歳です」
「誰が採用した?」
「えっとジュンさんです」

「ジュン……誰だ?」
「私ですよ、ルイス様お忘れですか?」
「お前か、そんな名だったか」

「ひぃい、ひどいです」
「まぁお前が雇ったなら使えるやつだな」

「え?」
「なんだ?」
「ルイス様に褒められた!! 録音しておけばよかった」
「おい、恥ずかしいやつだな」

ジュンは猛烈に感動していた。
「氷樺」
「なんでしょうか?」
「得意魔法はなんだ?」
「はい、氷を使う魔法です」

「そうか、少し見てやろう、演習室を借りるぞ」
「あ、はい!!」
研究室には何人かいたが全員聞き耳をたて、いいなと思っていた。

演習室に入ると上の手すりから見ているもの、見えないガラスから見ているもの
「これは遊びじゃないんだが」といっても研究員は全員、「休憩です」と答えた。

「ふん、ならこの後は休憩なしで働いてもらおうか」
「あの、こんなに人がいたら恥ずかしいのですが」

「魔法とは恥ずかしがって行うことではない、己の力を極限に奮えるものこそ強みだ」

「キメゼリフかっこいい!!」

「で、どんな氷魔法を使えるんだ?」
「まだ研究途中なんですけど、見てください、氷漬けです」というと俺に向かって
氷を放った。
全員驚いた表情をしていた。

「ほぉーこれはすごいな」
「ど、どうですか? 外は凍っていても中はなんともありませんよね?」

「すごいな、氷樺やるなぁー」
とみなも絶賛していた。

「だが」
パリンと中から叩いただけで氷は簡単に砕け散ってしまった。

「そうなんです、今持続力を研究しているのですがうまくいかなくて……」
「ほぉ、なにか魔法組み合わせなどはしてみたか?」

「はい、氷と相性のいい水、または雷を合わせたのですがどうにもうまくいかず」
「なら強固な岩はどうだ?」

「い……岩ですか!? 魔法として作り上げるのにどれほどの魔力が必要になるのでしょうか??」

「それを研究するのがお前たちの仕事だろ」
無理強いな意見を聞かされると固まってしまった研究員たち。
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