Le Lien Days~とあるアパートメントの恋愛事情~

なごみ和來

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第1部204号室×管理人室 寡黙なチョコラティエ×押しに弱い元パティシエのアパートメント管理人編

204×管理人室1-1

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「よし、こんなもんかな?」
 
 埃を払うように手をはたいた蛍都はざっくりと片付いた部屋の中をぐるりと見渡した。
 2LDKの管理人室は先週まで叔父が恋人と住んでいた愛の巣。その名残としてカーテンと照明、ソファ、それに寝室のキングサイズのベッドをもらえたラッキーだった。元々全部引っ越しを気に買い換えようと思っていたがその手間が省けたのもラッキー。元々あったそれらに蛍都が持って来たものが交じり合い、今はすっかり新しい部屋へと変わってしまった。これまでの部屋は1Kなので現状は広すぎて1部屋が余っている。このままだと使い道がなく物置になりそうだが、徐々にどうするか考えていけばいいかと安易に考える。
 あっと言う間に時間は過ぎ、咲いた春の風物詩の桜は例年より早く満開になったと思ったらあっという間に散ってしまった。気がつけば引っ越し当日。昨日まで寝ていた部屋の解約日はまだ先なので最終チェックや掃除が終わってはないが、一先ず生活の拠点を変えることには成功した。あとは解約日までに諸々済ませればいい。解約日にバタバタしなくて済むのも叔父が早めにここに引っ越してくることを受け入れてくれたからだ。
 
「まあ、この辺はおいおい整えていけばいいか」
 
 細かく見ると取り敢えず持って来たものをどさっと置いている場所もある。製菓学校時代のテキストや製菓本などはキッチンカウンターの上に無動作に重ねられているが、これはそのうち本棚でも買うって収納する予定だ。だけどソファの横の段ボールの本達をどうしようかと蛍都は一瞬考えた。
 
「これは……とりあえず寝室のクローゼットかな」

 この段ボールに入っているのは趣味で読んでいる小説。ずっと本棚を買って綺麗に陳列したいと思っているが、まだ実行には移せてない。それに今日は引っ越しなのでいろんな人が部屋に顔を出しにくる。なので、一旦は見られないようにクローゼットの下に入れておこうと決める。
 それでも隠してあると見たくなるのが人の心理で蛍都はそっとダンボールに手を伸ばした。
 
「時間も出来るし、明日からこのシリーズ読み返そうかなあ~」
 
 手に取ったのは一冊の文庫本。忙しいパティシエ生活の中、癒しとも言えたのがこの本をはじめ、ダンボールいっぱいに入っている恋愛小説でこれこそがお菓子作りに次ぐ蛍都の好きなものだ。
 中にはボーイズラブと呼ばれるBL作品もあるが、どの本も何度も読み返えしているぐらい大好きな本で、だからこそ堂々とリビングに置いておくには少し躊躇う。
 
「藤華先生の新刊早く出てほしいな。この前出たばっかりだし早くて3、4ヶ月後とかかもな」

 パラパラとページを捲り、好きなシーンを目で追う。何度読んでも感動的なシーンを読み返していると胸の奥がジーンと熱くなる。
 この本の作家は藤華牡丹ふじはなぼたん。蛍都が好きな恋愛小説家で、学生から大人の恋まで繊細で美しい様々な恋愛ドラマを繰り広げている作品は毎回大ヒット。過去に映画化された作品もある彼女の作品に当たり外れはなく、このダンボールの中身の殆どが藤華牡丹の作品だ。
 しかも彼女の活躍は幅広い。彼女の元々の代表作はボーイズラブ作品で投稿サイトへの作品が出版社の担当の目に留まり、見事発掘されたという訳だ。恋愛小説家とBL小説家の二刀流として活躍している彼女の作品を見逃したくなくてBL小説に手を伸ばしたのは大正解だった。男性同士でも繊細で美しい恋愛模様は変わらずいつだって心を掴まれる。他の作品は呼んでないので腐男子と名乗るべきかは微妙な所だが、BL小説を含め恋愛小説を読むのが趣味だとは周りに公言出来ず、この趣味は今のところ隠している。
 立ったまま数分間好きなシーンを見返しふう、と一息。本をダンボールに戻した所で叔父から譲り受けたふかふかのソファに座り込んだ。
 朝から精力的に動いたせいで疲れが溜まっている気がする。丁度おやつの時間なのでちょっと休憩したいな。そう思ってぼーっとしていた時開けっ放しだった玄関から声が飛んで来た。「管理人さん」とまだ慣れない呼び名に慌ててダンボールの蓋をしっかり閉めて玄関へと早足で向かう。
 
「はい!なんでしょう!?」
「ごめん、取り込み中だった?」
「いや、大丈夫です! もう殆ど終わりました!」

 玄関先に立っていたのは先日挨拶を済ませた303号室の住人。落ち着いた茶色い髪にスラリとした体形。切れ長の目に薄い唇などパーツが整っていて、見るからに仕事が出来るオーラを発している彼は叔父曰く個性豊かな住人達を纏めている一人らしい。名前を犬飼絢世いぬかいあやせ。みんなからは「絢さん」と呼ばれている。建築設計事務所に勤める建築士で職場でも人望が厚く、部下をしっかりと纏めている中間管理職。蛍都も今のところ抱いている印象は『優しいお兄さん』だ。
 
「ラウンジに調理用具置きっぱなしだったけどこっち運ぼうか?」
「あっ、そうだった! あれもし差し支えなければラウンジのキッチンに置いておこうかなって思ってて……」
「そっか。なら一先ず片付けといていい? 買い物組が帰って来たらキッチン使うと思うから」
「確かに野菜切ったりしますもんね。こっちもう大丈夫なので俺がやりますよ!」
 
 スマホをジャージのポケットに捻じ込んで鍵を片手に部屋を出る。「もう片付いたの?」と言う絢世の質問には「ひとまずは」と頷くことで答えた。
 天気の良い日曜日は絶好の引っ越し日。しかも頼んでないのに朝から手の空いてる住人が手伝ってくれたお陰で予定よりずっと早く終わった。そしてそんな優しい住人達が今日は歓迎会を開いてくれる。テラスでのBBQなんてまるで学生の集まりみたいだ。叔父の言う通り、今のところみんないい人ばかりだ。
 部屋を出て絢世と共にラウンジに向かうとピアノの音が耳を掠める。最初に話を聞きに来た時以来、ちょこちょこ顔を出していたのでこの音にも随分慣れた。この音を住人達は毎日聞いているのだろう。
 ラウンジの扉を開けるとピアノの音は大きくなった。スマホやプレイヤーから流れている音楽ではなく、生のピアノの音で、音楽について知識がない蛍都でも上手いと認識するほどの演奏だった。聞き覚えのあるクラシック音楽が天気のいい昼下がりを柔らかく彩り、綺麗で繊細な音色は広いラウンジにもよく響く。
 スリッパに履き替えながらも自然とアップライトピアノの前に座る青年に目を向けてしまう。しかし先に声を掛けたのは蛍都でも絢世でもなかった。
 
「もお……絃くん! 準備始めるからもうピアノ止めてって」
 
 威勢のいい声の主は少し目尻の上がった目を細めた状態で不満そうに唇を尖らせ、腰に手を当てている。身長160㎝の小柄な青年は毛先を青に染めた黒髪を一つに纏め、大きめのピアスが耳元で揺れている。小柄の彼にはサイズが合わないように見えるダボっとした大きめのTシャツはお洒落なデザインが躍っていて、ダメージ加工のジーンズと合わせたストリートスタイル。いつ見てもお洒落なこの住人は今日の歓迎会を一番仕切っている。306号室の住人の神木律夏かみきりっかは若手アパレルデザイナーで、服飾学校を優秀な成績で卒業したあとに友人達とアパレルブランドを立ち上げているまだ23歳の若手デザイナーだ。
 
「絢さんもなんとか言ってよね! 前回だって結局皿の一枚も洗わなかったし」
 
 蛍都よりも年下でこのアパート内の最年少組ではあるが誰よりも口が達者で強気で自信家。中性的な顔立ちなのもあって自他共に認める外見。さらにはインフルエンサーで、主に自ブランドの商品を発信している各種SNSの総フォロワーは何十万人。今着ている服も自身がデザインしたものだと聞いている。アパレル事業はネット販売を中心に好評でそれが益々彼に自信を与えているようだ。

「蛍都くん、これ片付けて」
「あ、うん! すぐやります!」
 
 ぴしゃりと指示されすぐに言われた通りキッチンカウンターに置いていた愛用の調理器具に手を伸ばす。人見知りも気後れもしないズバズバした律夏の言い方にはまだ少し慣れないが、悪い人ではないことはわかる。それに叔父曰く、住人同士で何かする時一番仕切ってくれるのが彼で今日もその手腕を振るっている。
 そんな彼の急かすような態度に慣れているのか他の住人は全く気にしてない様子。もちろん、文句を言われているにも関わらずピアノの演奏も止まる様子がない。一曲終わってもまた次の曲が始まった。まるで高級ホテルのラウンジみたいだ。
 
「絃くんそろそろ手伝うふりぐらいしないと律夏くんが怒るよ」
「本人の目の前でふりとか言わないで」
 
 ははっと軽く笑う絢世がピアノに近づく。演奏者の顔を覗き込むようにピアノに手を置くと鍵盤へ落ちていた目線が絢世へと向けられた。
 
「もうちょっとしたら星那くんと新さんが帰ってくるでしょ? そしたら全部やってくれる」
 
 唇を微かに緩め、笑みを浮かべた演奏者の彼は絢世と微笑み合うと「もうちょっとだけ」と律夏の注意を無視した。まるで魔法みたいに鍵盤を滑る指先が奏でる音楽は穏やかで優しく、つい聞き入ってしまう。
 
「律夏くん、この曲ってなんて曲が知ってる?」
「聞いたことはあるけど曲名までは分からない。蛍都くん覚えといてよ。絃くんはこういう時何もしない。本人曰く音楽担当」
 
 困った困った、と呆れた息を吐く律夏ではあるが本気で呆れては無さそうでつい笑ってしまった。「わかった」と了承したあと、キッチンの空いている収納場所に愛用していた調理器具を一先ず片付ける。ずっと使っていたこの調理用具達をキッチンに置いておくのは部屋のキッチンよりここの方が設備がよくてオーブンもあるからだ。ここは誰でも使っていいキッチンなのでお菓子作りをする時はここを使おうと思っている。なので調理用具はキッチンの空きスペースに置かせてもらうことにしたのだ。

 調理用具を片付け終わった後も共有ラウンジを彩るピアノの音は止まらない。今度は少しポップで弾むような曲だ。遊び心が擽られるような音楽から、色っぽい音色まで一日ここにいるといろんな音に触れることが出来る。
 ピアノの演奏をしているのは201号室の住人、辻絃凪つじいとな。椿に続くこのアパートの古株で年齢は蛍都よりも一歳年上の25歳。職業はホテルやレストラン、バーなどでの演奏活動を行うラウンジピアニスト。更にピアニストが不安定な仕事だと言う理由で週に数日保育士のパートをしている。
 長めの癖づいたマッシュウルフヘアの黒髪のと気だるそうな少し下がった黒い瞳が特徴で、ぼんやりとしたダウナー系と言うべきか、とにかくマイペースだと誰もが口を揃える。何を考えているか分からなくて、これで保育士とか信じられないと律夏が言う理由も少しだけ分かる気がする。今日まで数回会っているがいつも不思議な雰囲気で、ちょっとだけ色っぽさもある。気がつけば目で追ってしまう。そんな人だ。
 このラウンジにあるビアノは今では彼専用。椿の話ではよくここでピアノを弾き、練習をしているらしい。どれだけ住人達が騒いでもいいようにと防音仕様になっているこのラウンジは練習場所としては最適で、ピアノの音は子守歌みたいなもんだよと絢世と椿が言っていたのを覚えている。
 絃凪のピアノを止めることに失敗した絢世がキッチンへと戻ってくる。BBQの準備が何も進んでないテラスに目を向けると律夏に声をかけた。
 
「律夏くん、BBQグリルってもう出した?」
「まだ出してない。星那が帰って来たら出してもらおうと思ってるけど絢さんやってくれる?」
「わかった。蛍都くん、そこの鍵取って」
「はーい」
 
 目線を上げた先、キッチンの壁に掛けられた鍵を手にとる。テラスの端にある倉庫の鍵を絢世に向かって軽く投げると見事にキャッチ。返ってきたお礼と共に絢世はテラスへと足を向けるのを蛍都は見届けた。
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