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忙しいパン屋さん
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シャッ!と勢い良くカーテンが開き、朝日が瞼を焼く。
「んん…ぬ……」
「起きて!起きなさい、リゼル!!」
遠慮容赦なく布団をもぎ取り、揺すり、僕を起こすのは、世界で一番かわいい女の子。
「まだ寝たいんだ…あと10分寝かせてよ、ネネ…」
「駄目よ!早く起きてお店を手伝おうって言ったのは貴方じゃない!!」
「わかったよ、起きる…よ…」
「ちょっと!起きなさい!リゼー!!!」
怒った顔もやっぱり可愛い。この朝のやり取りがたまらなく愛おしくて、つい朝寝坊してしまう。でもこれ以上は本気で怒らせてしまう。それは本意ではない。
「起きる、起きるよ…おはよ、ネネ。」
「ようやく起きる気になったわね。おはよう、リゼル。」
こうして今日も平和な一日が始まった。
※
まだ鮮明に覚えている。君と初めて出会った日のことを。
その日は閉店前にパンが売り切れた。疲れきった父が椅子に倒れ込んだ。魂が抜けたような顔をしている。
「今日はもう切り上げて、お父さんと一緒にご飯を作ろうか。」
「そうだね。誰も来ないし。看板、CLOSEにするよー」
そうして店を閉めて、ちょっと早い夕飯を作り始めた。
今日のご飯はシチューとサラダ。残ったパン。デザートは庭の蜜柑。
この頃、僕は一人で夕飯の支度をできるようになっていた。簡単なものしか作れなかったが、父や母に喜んでもらえるのが嬉しくてレシピ片手に四苦八苦していた記憶がある。
「お父さーん!できたよー!!」
返事がない。寝ているのだろうか。
「お父さーん?」
家中を探し回ったが、いない。
店の方にいるのだろうか。
僕の家は1階が店舗で、2階が居住区となっている。パタパタと階段を駆け下り、ドアを開けると…
「おん?リゼルじゃん。久々ー。」
「母さん!?帰ってきてたの!?」
なんと1ヶ月以上見ていなかった母がいた。母は特別警備隊の隊長で、忙しいときは全然会えないのだ。帰ってきたということは、おそらく一段落ついたのだろう。
「まあね。でも、ちょっとしたら出ないと行けないんだ。でなぁ、リゼル…」
母がごもごしている。こういう時は絶対に何かある。どっちだ、いい事か!?悪いことか!?
「ど、どうしたの?」
しばらくもごもごして…覚悟を決めたように、一歩横にずれた。
「今日から新しい家族が増えたぞ!!喜べ!!!」
「え……??」
妖精がいる。とても綺麗な妖精が。
白銀のような髪。左右で色彩の違う瞳は透き通っていて美しい。柔らかそうな頬はほんのり赤い。
「彼女はネネ。今日からネネ•ロティーニになる。」
「あ、そうですか…」
「父さんは色々面倒くさい手続きをしてくれている。そのうち帰ってくるだろうから、先にご飯食べててくれだってさ。すまんが、私もそろそろ行かねば。」
「え!?え!?」
「んじゃ、頼んだ!仲良くしろよー!」
そう言って、母は荒らしのように去っていた。
残された僕達の間には、気まずい沈黙が漂った。どうすんだこれ…
「あーえっと…僕はリゼル•ロティーニ。よろしくね…?」
「よろしく」
一応返事は返ってきたものの、こちらと目を合わそうともしない。警戒心を滲ませ、こちらがどう出るか伺っているようだった。
「とりあえず、ご飯食べよっか!今日のメニューはシチュー、サラダ、パンだよ!デザートは蜜柑ね。ちょうどできたから…」
それから気づく…シチューを引きかけっぱなしだったことを…
「あーーーーーーーー!!!!!!!」
もうダッシュでキッチンに駆け込む。幸い焦げてはいなかったが、煮詰まっていた。
「まあ、焦げてないから良かったとするか…」
しょげつつ、来た道を引き返す。ネネはやっぱりそこに佇んでいた。
「おいで!ご飯にしよう!」
※
幸いにも、ネネはすんなり付いてきてくれた。まだまだ警戒されてはいるけれど、話す余地はあるようで安心する。
「さあ、召し上がれ!ちょっと煮詰まっちゃったけど、味は多分大丈夫だと思う!」
ネネはしばらく固まっていたが、覚悟を決めたようにスプーンを手に取り、シチューを口に入れた。
「ど、どう…?」
言葉を聞くまでもなかった。あっという間に皿からシチューとパンが消えたのだ!
「おかわりいる?」
「いい。おなかいっぱい」
蜜柑の食べ方がわからないのだろう、そのまま齧ろうとした手をそっととめて、皮を剥いてあげた。
「…ありがと。」
モグモグと頬張るネネは子りすのようで、とても可愛らしい。
「お口にあったようでよかったー!」
父と母はまだ帰ってこない。この様子だと、夜中になるだろう。皿を洗いながら、この後どうしたものか、と悩んでいると…
「ねえ。」
「うん!?」
いつの間にか、隣にネネがいた。その大きくてキラキラした瞳が僕を射抜く。
「手伝う。」
「あ、ありがと…じゃあ、お皿拭いてくれると嬉しいな。」
二人で黙々と片付けを済ませていく。二人とも黙ったままだったが、最初のような気まずさは消えていた。
「さてと、これからどうしよっか?お風呂にする?一応沸いてるから入れるよ。疲れてたら寝てもいいし。あ!でも寝るところ…」
おそらく、物置のどれかを掃除してネネの部屋にするのだろうが、今からでは到底間に合わない。うーん…
「とりあえず、僕の部屋を使っていいよ。ちょっと散らかってるけど…」
「リゼルはどこで寝るの?」
リゼル!名前を呼んでくれた!ちょっとは仲良くなれたのだろうか。
「僕はこのソファで寝るよ。あ!心配しないで、このソファ結構寝心地いいんだ。僕の父さんもよく寝てるし。」
「そう…。なら私もここで寝るわ。
「え!?なんで!?」
「カガリが、今日はリゼルと寝ろって」
「母さんんんん!?」
こんな綺麗な女の子と二人で寝るなんて!!緊張で眠れないよ!!それに寝相だって悪いし!!蹴ったらどうするんだよ!!
「嫌ならいいわ」
あ!!!拗ねちゃった…
「嫌じゃない!全然!でも、僕凄く寝相が悪いんだ。蹴っちゃうかもしれない…それに涎垂らしながら寝るかもしれない…」
「別にいいわ。気にしない。寝相なんて避けられるし。」
「え、嘘。」
「嘘じゃないわ。それに私、床でも寝れるもの。」
「蹴らないようにするね…」
そらから、僕らは他愛のない話をした。ほとんど僕が話しているだけだったけど。
それでも彼女はずっと聞いてくれていた。
※
「ただい…「シーーーーッッッッ!!」」
バチン!と口を塞がれた。塞いだ手の主は僕の妻、カガリ。
「ロイドウィン、静かに!!子供たちが寝ているんだ!!」
そーっと居間を覗き込むと、仲良く眠る黒と白の頭が見えた。
「よかった。どうやら、ちょっとは仲良くなれたようだね。」
傍らにいる妻はとても嬉しそうだ。なんだかんだで心配していたのだろう。
それから、リゼルが作ってくれた夕食を食べた。彼の腕は毎日上達していく。将来が楽しみだ。
「さてと。真面目な話をしようか、カガリ。」
すっと彼女の視線が厳しくなる。僕がネネを迎え入れることを反対すると思っているらしい。
「…勝手に決めたことは悪かったと思う。」
「そうだな。私達家族の事なのだから。」
「すまなかった。」
そうして彼女は深々と頭を下げた。
「…いいよ。彼女の事は僕らがこれから育てていこう。それで、これからどうなる?」
「ネネ家で育てることになった。彼女の実の親も承諾している。今後一切関わらせるな、だそうだ。んで、裏で絡んでた奴らだが大体は済んだ。だが…孤児院の院長の行方だけが掴めていない。」
「逃げ足の早い奴だね。」
「全くだ。そっちは副隊長が今追っているが、たぶん撒かれるだろうな。」
す…と瞳に影が落ちる。こういう時の彼女は獲物を捉える前の猛獣を思わせる。その目に誰を映しているのかは、まだわからない。でも、彼女の手からは逃げられない。何人たりともだ。
並んで眠る二人の事が頭によぎる。どうか、このまま穏やかに過ごせるように。
「んん…ぬ……」
「起きて!起きなさい、リゼル!!」
遠慮容赦なく布団をもぎ取り、揺すり、僕を起こすのは、世界で一番かわいい女の子。
「まだ寝たいんだ…あと10分寝かせてよ、ネネ…」
「駄目よ!早く起きてお店を手伝おうって言ったのは貴方じゃない!!」
「わかったよ、起きる…よ…」
「ちょっと!起きなさい!リゼー!!!」
怒った顔もやっぱり可愛い。この朝のやり取りがたまらなく愛おしくて、つい朝寝坊してしまう。でもこれ以上は本気で怒らせてしまう。それは本意ではない。
「起きる、起きるよ…おはよ、ネネ。」
「ようやく起きる気になったわね。おはよう、リゼル。」
こうして今日も平和な一日が始まった。
※
まだ鮮明に覚えている。君と初めて出会った日のことを。
その日は閉店前にパンが売り切れた。疲れきった父が椅子に倒れ込んだ。魂が抜けたような顔をしている。
「今日はもう切り上げて、お父さんと一緒にご飯を作ろうか。」
「そうだね。誰も来ないし。看板、CLOSEにするよー」
そうして店を閉めて、ちょっと早い夕飯を作り始めた。
今日のご飯はシチューとサラダ。残ったパン。デザートは庭の蜜柑。
この頃、僕は一人で夕飯の支度をできるようになっていた。簡単なものしか作れなかったが、父や母に喜んでもらえるのが嬉しくてレシピ片手に四苦八苦していた記憶がある。
「お父さーん!できたよー!!」
返事がない。寝ているのだろうか。
「お父さーん?」
家中を探し回ったが、いない。
店の方にいるのだろうか。
僕の家は1階が店舗で、2階が居住区となっている。パタパタと階段を駆け下り、ドアを開けると…
「おん?リゼルじゃん。久々ー。」
「母さん!?帰ってきてたの!?」
なんと1ヶ月以上見ていなかった母がいた。母は特別警備隊の隊長で、忙しいときは全然会えないのだ。帰ってきたということは、おそらく一段落ついたのだろう。
「まあね。でも、ちょっとしたら出ないと行けないんだ。でなぁ、リゼル…」
母がごもごしている。こういう時は絶対に何かある。どっちだ、いい事か!?悪いことか!?
「ど、どうしたの?」
しばらくもごもごして…覚悟を決めたように、一歩横にずれた。
「今日から新しい家族が増えたぞ!!喜べ!!!」
「え……??」
妖精がいる。とても綺麗な妖精が。
白銀のような髪。左右で色彩の違う瞳は透き通っていて美しい。柔らかそうな頬はほんのり赤い。
「彼女はネネ。今日からネネ•ロティーニになる。」
「あ、そうですか…」
「父さんは色々面倒くさい手続きをしてくれている。そのうち帰ってくるだろうから、先にご飯食べててくれだってさ。すまんが、私もそろそろ行かねば。」
「え!?え!?」
「んじゃ、頼んだ!仲良くしろよー!」
そう言って、母は荒らしのように去っていた。
残された僕達の間には、気まずい沈黙が漂った。どうすんだこれ…
「あーえっと…僕はリゼル•ロティーニ。よろしくね…?」
「よろしく」
一応返事は返ってきたものの、こちらと目を合わそうともしない。警戒心を滲ませ、こちらがどう出るか伺っているようだった。
「とりあえず、ご飯食べよっか!今日のメニューはシチュー、サラダ、パンだよ!デザートは蜜柑ね。ちょうどできたから…」
それから気づく…シチューを引きかけっぱなしだったことを…
「あーーーーーーーー!!!!!!!」
もうダッシュでキッチンに駆け込む。幸い焦げてはいなかったが、煮詰まっていた。
「まあ、焦げてないから良かったとするか…」
しょげつつ、来た道を引き返す。ネネはやっぱりそこに佇んでいた。
「おいで!ご飯にしよう!」
※
幸いにも、ネネはすんなり付いてきてくれた。まだまだ警戒されてはいるけれど、話す余地はあるようで安心する。
「さあ、召し上がれ!ちょっと煮詰まっちゃったけど、味は多分大丈夫だと思う!」
ネネはしばらく固まっていたが、覚悟を決めたようにスプーンを手に取り、シチューを口に入れた。
「ど、どう…?」
言葉を聞くまでもなかった。あっという間に皿からシチューとパンが消えたのだ!
「おかわりいる?」
「いい。おなかいっぱい」
蜜柑の食べ方がわからないのだろう、そのまま齧ろうとした手をそっととめて、皮を剥いてあげた。
「…ありがと。」
モグモグと頬張るネネは子りすのようで、とても可愛らしい。
「お口にあったようでよかったー!」
父と母はまだ帰ってこない。この様子だと、夜中になるだろう。皿を洗いながら、この後どうしたものか、と悩んでいると…
「ねえ。」
「うん!?」
いつの間にか、隣にネネがいた。その大きくてキラキラした瞳が僕を射抜く。
「手伝う。」
「あ、ありがと…じゃあ、お皿拭いてくれると嬉しいな。」
二人で黙々と片付けを済ませていく。二人とも黙ったままだったが、最初のような気まずさは消えていた。
「さてと、これからどうしよっか?お風呂にする?一応沸いてるから入れるよ。疲れてたら寝てもいいし。あ!でも寝るところ…」
おそらく、物置のどれかを掃除してネネの部屋にするのだろうが、今からでは到底間に合わない。うーん…
「とりあえず、僕の部屋を使っていいよ。ちょっと散らかってるけど…」
「リゼルはどこで寝るの?」
リゼル!名前を呼んでくれた!ちょっとは仲良くなれたのだろうか。
「僕はこのソファで寝るよ。あ!心配しないで、このソファ結構寝心地いいんだ。僕の父さんもよく寝てるし。」
「そう…。なら私もここで寝るわ。
「え!?なんで!?」
「カガリが、今日はリゼルと寝ろって」
「母さんんんん!?」
こんな綺麗な女の子と二人で寝るなんて!!緊張で眠れないよ!!それに寝相だって悪いし!!蹴ったらどうするんだよ!!
「嫌ならいいわ」
あ!!!拗ねちゃった…
「嫌じゃない!全然!でも、僕凄く寝相が悪いんだ。蹴っちゃうかもしれない…それに涎垂らしながら寝るかもしれない…」
「別にいいわ。気にしない。寝相なんて避けられるし。」
「え、嘘。」
「嘘じゃないわ。それに私、床でも寝れるもの。」
「蹴らないようにするね…」
そらから、僕らは他愛のない話をした。ほとんど僕が話しているだけだったけど。
それでも彼女はずっと聞いてくれていた。
※
「ただい…「シーーーーッッッッ!!」」
バチン!と口を塞がれた。塞いだ手の主は僕の妻、カガリ。
「ロイドウィン、静かに!!子供たちが寝ているんだ!!」
そーっと居間を覗き込むと、仲良く眠る黒と白の頭が見えた。
「よかった。どうやら、ちょっとは仲良くなれたようだね。」
傍らにいる妻はとても嬉しそうだ。なんだかんだで心配していたのだろう。
それから、リゼルが作ってくれた夕食を食べた。彼の腕は毎日上達していく。将来が楽しみだ。
「さてと。真面目な話をしようか、カガリ。」
すっと彼女の視線が厳しくなる。僕がネネを迎え入れることを反対すると思っているらしい。
「…勝手に決めたことは悪かったと思う。」
「そうだな。私達家族の事なのだから。」
「すまなかった。」
そうして彼女は深々と頭を下げた。
「…いいよ。彼女の事は僕らがこれから育てていこう。それで、これからどうなる?」
「ネネ家で育てることになった。彼女の実の親も承諾している。今後一切関わらせるな、だそうだ。んで、裏で絡んでた奴らだが大体は済んだ。だが…孤児院の院長の行方だけが掴めていない。」
「逃げ足の早い奴だね。」
「全くだ。そっちは副隊長が今追っているが、たぶん撒かれるだろうな。」
す…と瞳に影が落ちる。こういう時の彼女は獲物を捉える前の猛獣を思わせる。その目に誰を映しているのかは、まだわからない。でも、彼女の手からは逃げられない。何人たりともだ。
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