もみのきのあかり

ジョー

文字の大きさ
1 / 1

もみのきのあかり

しおりを挟む
にんげんがみつけることはできない、もみのきのもり。

おおきなもみのき。
ちいさなもみのき。
どこまでものびるもみのき。
どこまでもひろがるもみのき。

いろいろなもみのきには、たくさんのかがやくあかりがかざられる。

まるいあかいろのあかり。
ごつごつしたあおいろのあかり。
やさしいきいろのあかり。
ふんわりしたピンクいろのあかり。


もみのきのせいは、あかりのせいからあずかったあかりをかごにいれ、もみのきにかざる。

きえてしまわないように、やさしくやさしくてにすると、もみのきにむけててをひろげると、あかりはとんでいく。

ぴかぴかひかるきんいろのさんかくのかたちのあかりは、もみのきにかざられると、さらにひかりがつよくなる。

むらさきいろのとげとげしたかたちのあかりは、オレンジいろのやさしいあかりのとなりにならべるとまるくなって、ほんわかしたきみどりいろのあかりにかわった。

さいごにきえてしまいそうな、ちいさなみずいろのしかくいかたちのあかりをてにした。

もみのきのせいはしんちょうにそらをとび、いちばんたかいばしょへ、そのあかりをかざった。

よぞらのほしたちのちからをかりて、あかりにちからをあたえると、あかりはげんきになって、どのあかりよりもかがやいた。

もみのきにかざられたあかりはいつのひか、いのちへとかわり、せかいへととびたつ。


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

こわがり先生とまっくら森の大運動会

蓮澄
絵本
こわいは、おもしろい。 こわい噂のたくさんあるまっくら森には誰も近づきません。 入ったら大人も子供も、みんな出てこられないからです。 そんなまっくら森のある町に、一人の新しい先生がやってきました。 その先生は、とっても怖がりだったのです。 絵本で見たいお話を書いてみました。私には絵はかけないので文字だけで失礼いたします。 楽しんでいただければ嬉しいです。 まんじゅうは怖いかもしれない。

神ちゃま

吉高雅己
絵本
☆神ちゃま☆は どんな願いも 叶えることができる 神の力を失っていた

まほうのスープ

ジョー
絵本
森の中の小さな家に住んでいるララが、病気のおかあさんのためにおじいさんとスープを作る話。

トゲトゲ(α版)

山碕田鶴
絵本
トゲトゲ したものを挙げてみました。  ※絵本レイアウトにした改稿版が「絵本ひろば」にあります。

まほうのマカロン

もちっぱち
絵本
ちいさなおんなのこは 貧しい家庭で暮らしていました。 ある日、おんなのこは森に迷い込み、 優しいおばあちゃんに出会います。 おばあちゃんは特別なポットから 美味しいものが出てくる呪文を教え、 おんなのこはわくわくしながら帰宅します。 おうちに戻り、ポットの呪文を唱えると、 驚くべき出来事が待っていました

モンタロウの失敗

藤本夏実
絵本
ソックモンキーのモンタロウの第1話から第4話になります。モンタロウの失敗として、まとめました。

丘の上のじゃが次郎

天仕事屋(てしごとや)
絵本
丘の上のじゃがいも畑のじゃが次郎は今日も退屈をしていました。 良いか悪いかじゃなく、今のその場所にとっては何が幸せで嬉しいかというお話。

合言葉はサンタクロース~小さな街の小さな奇跡

辻堂安古市
絵本
一人の少女が募金箱に入れた小さな善意が、次々と人から人へと繋がっていきます。 仕事仲間、家族、孤独な老人、そして子供たち。手渡された優しさは街中に広がり、いつしか一つの合言葉が生まれました。 雪の降る寒い街で、人々の心に温かな奇跡が降り積もっていく、優しさの連鎖の物語です。

処理中です...