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2章:どん底からのスタート
8:ルナの力
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え、俺たちの会話を聞いていただって!?
「はい、先ほども言いましたが私には心を読む能力があるんですよ?当然聞くことができます。」
改めてルナの力に鳥肌が立った。そんなことまでできてしまうのか。女神の話でいうと俺たちはこの町から遠いところから転送されたわけだ。そんな遠い奴の心を読めるなんて恐ろしいが凄すぎる。
「なんで、そんなに遠い奴の心が読めたんだ?」
ルナが顔を赤らめ、焦った様子で、
「ああ、そういえばあなたたちはグレン町にいたんでしたっけ。別に私の力が強かったっていうわけではなくて、単に女神様の出している力が強かったからです。…というより女神様がわざと大きな力を出して、力を持っている者に居場所を知らせていた様な感じがしました。」
どういうことだ?わざと?何故、わざと魔物たちを引き寄せる必要があるんだろうか。
俺は少し胸が苦しくなった。
もしかしてわざと俺に襲わせて、俺を殺そうとしたんだろうか?今考えてもわからないし、ただ時間が無駄に過ぎるだけだな。
目の前のことをまずは解決しないと…
「本当にあなたって、気持ちに正直な人なんですね。」
「どういうこと?」
「女神様が自分を殺そうとしたと思うと青ざめた顔になって、それから決心したんだな、ということが心を読まなくてもわかるくらい気持ちを正直に出せる人っていうことです。」
「そういえば、よく思ったことをすぐに言葉に出してしまう癖があったな。」
「そうなんですか。」
ルナがこわばっていた頰を緩めて笑う。
「笑わないでよー。」
「そんなに悪いことではないですよ、思ったことを正直に言えるっていうのは。私はあなたのそういうところが好きです。」
「そういえば、疑問に思っていたんだけど、心を読めるような凄い力をルナは持っているのになんでお前はみんなに凄いって敬われないんだ?」
ルナは少しうつむきながらゆっくりと話し始める。
「あなたは天然なところがあるからわからないかもしれないですが、人は普通、心を読まれるのはいい気分ではないんですよ?だから、お父さんにそのことを言ってはいけないと言われているんです。」
聞いてはいけないことを聞いてしまったかもしれないと俺は思った。
「すまないな。変なことを言ってしまって。」
「いいんですよ。」
ルナと話しているうちに空はすっかり茜色に染まっていて、日はすっかり傾いていた。
「こんなところで話すのもあれですし、私の家に来ませんか?今夜は一緒に夕食を食べましょう。」
「いいのか?」
「いいですよ。」
俺はルナと話していて少し気が軽くなった気がした。これも、ルナの力かな。
そして俺は町長の家へと向かった。
「ルナ、その男を連れてきたのか。」
「はい、今日は一緒に夕食を食べようと。」
「はぁ…まあいい。今日は俺の家でゆっくりしていきな。」
町長はめんどくさそうな顔で違う部屋へと入っていった。
「そういえば町長のステータスを見てみたいな。」
「そういえばカズアキさんはステータスを見れるんでしたっけ。みてみたらどうでしょうか?みて損はしないでしょう。」
俺はその言葉を聞いてステータスを見てみようと決心した。
ジーク(人間)
・職業-町長(Lv.20)
・生命力-6000/6000
攻撃力-4500
防御力-5000
賢さ -1150
器用さ-700
俊敏 -1200
精神力-3000/3000
・スキル
大剣術(Lv.5)
会話術(Lv.4)
探索術(Lv.2)
策略術(Lv.4)
統率術(Lv.7)
無尽蔵[固有スキル](Lv.10)
・精霊の力
炎の精霊『ヴルカン』
これは…思ったよりも強いぞ。
「ほら、言った通り強かったでしょう。外見はそこまで強そうじゃないけど中身は凄いと思います。」
「そうだな、敵にまわしたくないような奴だな…それより疑問に思ったことがあるんだけど、無尽蔵と精霊ってどんなものなんだ?」
「んー、詳しくは知らないですけど確か無尽蔵はその名の通り、一定時間スタミナが切れるということがなくなる、ひるまなくなるというスキルだったと思います。精霊は、この世界には色々な精霊がいて、お父さんはその中の一つのヴルカンという炎の精霊と契約しています。」
「ふーん、教えてくれてありがとうな。あと、精霊と契約したらどんないいことがあるんだ?」
「それは、その精霊の持っている力を操ることができるようになります。魔法を元々使えないような人でも、精霊と契約していれば、魔法を精霊の力を借りてではありますが使えるようになります。」
「そうなのか。つまり魔法の使えない俺でも契約すれば魔法を使えるようになるわけだな。」
「そういうことですね。精霊とどうやって契約するのかについてですが私よりも詳しい人がいるので、また機会があれば紹介しますね。」
「そこまでしてくれるなんて。本当にルナは親切なんだな。」
「そんなことはないですよ。あなたが親切に接してくれるので私も同じように接しているだけです。」
その言葉を聞いて俺は少し顔が赤くなってしまった。
「ま、まぁ、とりあえず夕食の準備をしよう。」
「そうですね。」
「一緒に作りたいんだがいいか?」
「いいですよ。今日はオムライスにしましょう。」
「おお、俺オムライスが好きなんだ!さっそく作ろう。」
「はい!」
そうして俺はルナと、好物のオムライスを食べ町長の家に泊まり、この世界初めての一夜を過ごした…
「はい、先ほども言いましたが私には心を読む能力があるんですよ?当然聞くことができます。」
改めてルナの力に鳥肌が立った。そんなことまでできてしまうのか。女神の話でいうと俺たちはこの町から遠いところから転送されたわけだ。そんな遠い奴の心を読めるなんて恐ろしいが凄すぎる。
「なんで、そんなに遠い奴の心が読めたんだ?」
ルナが顔を赤らめ、焦った様子で、
「ああ、そういえばあなたたちはグレン町にいたんでしたっけ。別に私の力が強かったっていうわけではなくて、単に女神様の出している力が強かったからです。…というより女神様がわざと大きな力を出して、力を持っている者に居場所を知らせていた様な感じがしました。」
どういうことだ?わざと?何故、わざと魔物たちを引き寄せる必要があるんだろうか。
俺は少し胸が苦しくなった。
もしかしてわざと俺に襲わせて、俺を殺そうとしたんだろうか?今考えてもわからないし、ただ時間が無駄に過ぎるだけだな。
目の前のことをまずは解決しないと…
「本当にあなたって、気持ちに正直な人なんですね。」
「どういうこと?」
「女神様が自分を殺そうとしたと思うと青ざめた顔になって、それから決心したんだな、ということが心を読まなくてもわかるくらい気持ちを正直に出せる人っていうことです。」
「そういえば、よく思ったことをすぐに言葉に出してしまう癖があったな。」
「そうなんですか。」
ルナがこわばっていた頰を緩めて笑う。
「笑わないでよー。」
「そんなに悪いことではないですよ、思ったことを正直に言えるっていうのは。私はあなたのそういうところが好きです。」
「そういえば、疑問に思っていたんだけど、心を読めるような凄い力をルナは持っているのになんでお前はみんなに凄いって敬われないんだ?」
ルナは少しうつむきながらゆっくりと話し始める。
「あなたは天然なところがあるからわからないかもしれないですが、人は普通、心を読まれるのはいい気分ではないんですよ?だから、お父さんにそのことを言ってはいけないと言われているんです。」
聞いてはいけないことを聞いてしまったかもしれないと俺は思った。
「すまないな。変なことを言ってしまって。」
「いいんですよ。」
ルナと話しているうちに空はすっかり茜色に染まっていて、日はすっかり傾いていた。
「こんなところで話すのもあれですし、私の家に来ませんか?今夜は一緒に夕食を食べましょう。」
「いいのか?」
「いいですよ。」
俺はルナと話していて少し気が軽くなった気がした。これも、ルナの力かな。
そして俺は町長の家へと向かった。
「ルナ、その男を連れてきたのか。」
「はい、今日は一緒に夕食を食べようと。」
「はぁ…まあいい。今日は俺の家でゆっくりしていきな。」
町長はめんどくさそうな顔で違う部屋へと入っていった。
「そういえば町長のステータスを見てみたいな。」
「そういえばカズアキさんはステータスを見れるんでしたっけ。みてみたらどうでしょうか?みて損はしないでしょう。」
俺はその言葉を聞いてステータスを見てみようと決心した。
ジーク(人間)
・職業-町長(Lv.20)
・生命力-6000/6000
攻撃力-4500
防御力-5000
賢さ -1150
器用さ-700
俊敏 -1200
精神力-3000/3000
・スキル
大剣術(Lv.5)
会話術(Lv.4)
探索術(Lv.2)
策略術(Lv.4)
統率術(Lv.7)
無尽蔵[固有スキル](Lv.10)
・精霊の力
炎の精霊『ヴルカン』
これは…思ったよりも強いぞ。
「ほら、言った通り強かったでしょう。外見はそこまで強そうじゃないけど中身は凄いと思います。」
「そうだな、敵にまわしたくないような奴だな…それより疑問に思ったことがあるんだけど、無尽蔵と精霊ってどんなものなんだ?」
「んー、詳しくは知らないですけど確か無尽蔵はその名の通り、一定時間スタミナが切れるということがなくなる、ひるまなくなるというスキルだったと思います。精霊は、この世界には色々な精霊がいて、お父さんはその中の一つのヴルカンという炎の精霊と契約しています。」
「ふーん、教えてくれてありがとうな。あと、精霊と契約したらどんないいことがあるんだ?」
「それは、その精霊の持っている力を操ることができるようになります。魔法を元々使えないような人でも、精霊と契約していれば、魔法を精霊の力を借りてではありますが使えるようになります。」
「そうなのか。つまり魔法の使えない俺でも契約すれば魔法を使えるようになるわけだな。」
「そういうことですね。精霊とどうやって契約するのかについてですが私よりも詳しい人がいるので、また機会があれば紹介しますね。」
「そこまでしてくれるなんて。本当にルナは親切なんだな。」
「そんなことはないですよ。あなたが親切に接してくれるので私も同じように接しているだけです。」
その言葉を聞いて俺は少し顔が赤くなってしまった。
「ま、まぁ、とりあえず夕食の準備をしよう。」
「そうですね。」
「一緒に作りたいんだがいいか?」
「いいですよ。今日はオムライスにしましょう。」
「おお、俺オムライスが好きなんだ!さっそく作ろう。」
「はい!」
そうして俺はルナと、好物のオムライスを食べ町長の家に泊まり、この世界初めての一夜を過ごした…
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