ケミカルロード〜薬学はRPGで最強だと思うんです〜

オオカミサツキ

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3章:世界を救う花

14:精霊の舞う洞窟

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俺たちは、ゆっくりと洞窟の中を歩いていた。

洞窟の中はとても暗く、時々、小さな光が飛んでいるのが見えるくらいだ。洞窟には、俺たちの足音と雫が落ちるような音だけが響く。俺は本当にここに人が住んでいるのか、不安を感じた。

ルナは慣れているのか、俺の前を堂々と歩いている。こんな暗い場所、いくら慣れていても、怖いと思うんだが。

そう思っていると、ルナは急にぴたっと立ち止まる。そして何かに気づいたのか、ゆっくりと手を動かし、何かを指差す。

「あ、あれって…」

ルナが怖気付いた声で言う。

「わあ!?」

あまりの恐怖に耐えきれなくなって、俺は情けない声を上げる。その声は洞窟中に響き渡った。自分でも驚くくらい変な声だった。

ルナはそれを聞いて、俺の方を振り向き、

「わあ!」

と言いながら驚かしてきた。

それに対してもまた、

「ひゃっ!」

と転びながら変な声を出した。

ルナはそれを見て、少しの間、沈黙していたが、急に笑い出した。

「ふふ、カズアキさんって怖いところ苦手なんですね。特に暗い場所が。」

く、はめられたのか、と俺は思いながらルナはの方を睨む。

「いや、別にはめてませんからね。大丈夫です。私のそばにいれば、迷子にはなりませんよ。」

俺は子供か、と思いつつも、その言葉は俺にとって、ありがたいものだった。

「さぁ、行きましょうか。」

俺は素早く立ち上がって、ルナについて行った。

俺たちはしばらく、無言で歩いていたが突然、前から強い光に照らされているのに気付き、

「あれはなんだ?」

と、俺はルナに訊いた。

「あの光は、精霊の光です。ここに来る途中にも、光が飛んでいたのが見えてでしょう。」

俺は、ああ、あの光も精霊だったのか、と納得しつつ、もう一つの疑問が頭に浮かんだ。

「あそこには精霊が集まっているんだよな。ということは、あそこにルナの紹介したい人がいるのか?」

ルナは、頷いて俺に言う。

「はい、確か普段はあそこにいたと思いますよ。」

俺はそれを聞いて、安心と胸の高鳴りを感じた。

やっと、この暗い道から抜け出せるという思いと、その人とはどんな人なんだろうという思いで俺の心はいっぱいだった。

「とりあえず、あの光のある場所へもう少し、近付いてみましょう。」

ルナの言葉に我に返った俺はルナの後をしっかりついて行く。

そして、少し歩くと、ある一人の女性が目に映る。その女性は今まで見たことがないくらいに美しくて、周りよりも強い光を放っているようだった。女性は俺たちのいる方の逆を向いている。

「あの女性が…?」

「はい、あの緑の髪の女性が私の紹介しようと言っていた人です。」

俺は少しの間、見とれていたが、我に返ってステータス覗きをその女性に使ってみる。


レイナ(人間?)

・職業-精霊を操る者(Lv.81)

・生命力-850000/85000
    攻撃力-23000
    防御力-30000
    賢さ    -78000
    器用さ-13000
    俊敏    -12000
    精神力-65000/70000

・スキル
   全属性魔法操作(Lv.35)
   精神と生命の交換(Lv.-)
   精霊操作[固有スキル](Lv.-)
   生命操作[固有スキル](Lv.-)
   ???
   ???
    (以下略~)

・精霊の力
    ー不明ー


…えっ?このステータス、どうなってるんだ?

体力が八万を超えているっていうのは意味がわからない。それに他のステータスやスキルについても。もはや、神じゃないか。

俺はその女性のステータスを見て、驚きと同時に、この女性を敵に回すと終わりだ、という恐怖を感じた。

そんなステータスを見て怖い表情をしているだろう俺にルナが話しかけてくる。

「ステータス、見たんですか。私にもレイナさんの情報を教えてくれませんか。私も気になってたんです。」

俺は、何回も会っているのにここ女性の強さを知らないということに対して、疑問に思いながら、ゆっくりとそのステータスを伝えた。

「ええっ!?そんな強い人だったんですか。私も只者ではないと思ってはいましたが、そこまで凄い人だったとは。」

そうやって驚いているルナを見て、俺はあることに気付いた。

心を読めて、何回も会ったならそれに気付いていたんじゃないか?

「心を読めるんだから、知っていたんじゃないか?」

ルナはその言葉を聞くと怪訝そうな顔をして答える。

「よくわからないんですが、レイナさんの心が全くと言っていいほど、読むことができないんです。」

ん、全く読めない?もしかして、何か特殊能力があるのか?

でも、そんなスキルはない…いや、見えない部分があったな。もしかして、そこに隠れているのだろうか。うん、只者ではないということは明らかだ。

そんなコソコソと喋っている俺たちに気付いた女性はこちらの方を向き、笑顔を浮かべる。

「来たんですね。何をしに来たかはわかっています。さあ、もう少しこちらへ。」

レイナという女性は俺たちのことを手招きする。

俺たちはゆっくりとその女性の方へと足を進める。
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