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かっこつけねこ
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ある国にとても美しい森がありました。
そこではいろんなどうぶつたちがなかよく暮らしていました。
そして、森の中でもライオンのバレットはみんなからかっこいいと言われ、ヒーローのようにおもわれていました。
そんなバレットはいつも森のみんなのあこがれでした。
ねこのラッキーもその一人です。
「バレットってほんとにかっこいいわよね。つよくてすてきなたてがみもあって。」
ラッキーの友達のリス、リアが言いました。
「うん。そうだよね。わたしもあんなふうにかっこよくなりたいなー。」
そういうラッキーの目はきらきらしていました。
「だったらラッキーもバレットをめざそうよ。」
にこにこしながらリアは言いました。
そのことばをきいて、ラッキーはバレットみたいになろうとしました。
その日からパンチのれんしゅうやはっぱでつくったたてがみをつけたりしました。
でも、森のみんなからはわらわれてばかりでした。
「なんだよ。そんなへんなたてがみ。それにおまえみたいなねこがどうがんばってもバレットみたいになれるわけないだろ。」
「そうだそうだ。おまえはただのよわいねこなんだよ。」
みんなからわらわれて、くやしいきもちになりました。
でも、だんだんかなしくなり、ないてしまいました。
「そんなところでないて、どうしたの。」
なみだをふき、かおをあげるとそこにはあこがれのバレットがいました。
あまりに嬉しくてなにをいえばいいかわかりませんでしたが、ありのままじぶんのことを話しました。
かっこいいバレットにあこがれてること。バレットみたいにつよくなりたいこと。そのためにパンチのれんしゅうをしていること。
「そっか。でも、ぼくみたいにつよくてたてがみがあることだけがかっこいいわけじゃないとおもうんだ。きっとぼくは、ほんとにかっこいいライオンではないよ。」
ラッキーにはバレットのいっていることがよくわかりませんでした。
「どういうこと?わたしもかっこよくなれるの?」
「うん。きっとなれるよ。」
バレットのことばをきいて、ラッキーは元気をとりもどしました。
つぎの日、さんぽをしているとリアのさけびごえがしました。
ラッキーはいそいでこえのするほうへ行きました。
すると、リアがくまにいじめられていました。
ラッキーはおもわずとびだしてくまのまえにたちはだかりました。
「くまさん、おねがい。やめて。」
「おまえ、じゃますんなよ。そこをどけ。」
こわくてにげだしたいきもちをこらえ、おおきなこえでもう1どいいました。
「くまさん、これいじょうわたしのともだちをいじめるならわたしがゆるさないわ。」
くまはわらいました。
「おまえみたいなやつになにができるんだ?おまえなんかひとひねりだ。」
リアはラッキーのとなりでふるえていました。
ラッキーはそれをみて、リアににげるようにいいました。
リアははしって森のおくにいきました。
「ついにともだちにみはなされたな。」
「わたしがにげてっていったの。わたしはかっこよくなれなくていい。よわくてなにもできないかもしれないけど、それでもいいの。さあ、くまさん、わたしをいじめたいならいじめて。」
くまはおこっててをふりあげました。ラッキーは目をとじました。
でも、いつまでたってもなにもおこりませんでした。
目をあけると、そこにはたくさんの森のどうぶつたちがくまとたたかっていました。
うさぎやことり、しかやさるもいました。
ラッキーもくまにたちむかいました。
「うわーー。おれがわるかった。」
くまはそういってにげていきました。
くまがにげたあと、ラッキーはほっとしてなみだをこぼしました。
「ラッキー、すごくかっこよかったよ。」
「うんうん。ありがとう。」
どうぶつたちはラッキーにかっこよかったといい、はくしゅしました。
ラッキーはどうしてみんながかっこいいといってくれるのかわかりませんでした。
「ラッキー、わたしがいじめられてるとき、たすけてくれたよね。すごくかっこよかったよ。わたし、ことりのちーちゃんとはくちゃんとなかまをよびにいってたの。」
リアがそういうとなかまたちはいいました。
「ラッキーはすごいよ。あんなにおおきなくまにたちむかっていったんだから。」
「ぼくたちゆうきをもらったよ。」
「あきらめちゃだめだっておもったよ。」
そのときわかりました。ほんとのかっこよさは、みためやつよさよりも、だれかをたすけるためのゆうきだと。
「みんな、ありがとう。わたしはつよくないし、たてがみもないけど、誰かがこまってたらたすけられるようになりたい。」
それから、ラッキーをよわいというどうぶつはいなくなりました。
ほんとのかっこよさをしったラッキーはバレットよりかっこいいといわれるようになりました。
そこではいろんなどうぶつたちがなかよく暮らしていました。
そして、森の中でもライオンのバレットはみんなからかっこいいと言われ、ヒーローのようにおもわれていました。
そんなバレットはいつも森のみんなのあこがれでした。
ねこのラッキーもその一人です。
「バレットってほんとにかっこいいわよね。つよくてすてきなたてがみもあって。」
ラッキーの友達のリス、リアが言いました。
「うん。そうだよね。わたしもあんなふうにかっこよくなりたいなー。」
そういうラッキーの目はきらきらしていました。
「だったらラッキーもバレットをめざそうよ。」
にこにこしながらリアは言いました。
そのことばをきいて、ラッキーはバレットみたいになろうとしました。
その日からパンチのれんしゅうやはっぱでつくったたてがみをつけたりしました。
でも、森のみんなからはわらわれてばかりでした。
「なんだよ。そんなへんなたてがみ。それにおまえみたいなねこがどうがんばってもバレットみたいになれるわけないだろ。」
「そうだそうだ。おまえはただのよわいねこなんだよ。」
みんなからわらわれて、くやしいきもちになりました。
でも、だんだんかなしくなり、ないてしまいました。
「そんなところでないて、どうしたの。」
なみだをふき、かおをあげるとそこにはあこがれのバレットがいました。
あまりに嬉しくてなにをいえばいいかわかりませんでしたが、ありのままじぶんのことを話しました。
かっこいいバレットにあこがれてること。バレットみたいにつよくなりたいこと。そのためにパンチのれんしゅうをしていること。
「そっか。でも、ぼくみたいにつよくてたてがみがあることだけがかっこいいわけじゃないとおもうんだ。きっとぼくは、ほんとにかっこいいライオンではないよ。」
ラッキーにはバレットのいっていることがよくわかりませんでした。
「どういうこと?わたしもかっこよくなれるの?」
「うん。きっとなれるよ。」
バレットのことばをきいて、ラッキーは元気をとりもどしました。
つぎの日、さんぽをしているとリアのさけびごえがしました。
ラッキーはいそいでこえのするほうへ行きました。
すると、リアがくまにいじめられていました。
ラッキーはおもわずとびだしてくまのまえにたちはだかりました。
「くまさん、おねがい。やめて。」
「おまえ、じゃますんなよ。そこをどけ。」
こわくてにげだしたいきもちをこらえ、おおきなこえでもう1どいいました。
「くまさん、これいじょうわたしのともだちをいじめるならわたしがゆるさないわ。」
くまはわらいました。
「おまえみたいなやつになにができるんだ?おまえなんかひとひねりだ。」
リアはラッキーのとなりでふるえていました。
ラッキーはそれをみて、リアににげるようにいいました。
リアははしって森のおくにいきました。
「ついにともだちにみはなされたな。」
「わたしがにげてっていったの。わたしはかっこよくなれなくていい。よわくてなにもできないかもしれないけど、それでもいいの。さあ、くまさん、わたしをいじめたいならいじめて。」
くまはおこっててをふりあげました。ラッキーは目をとじました。
でも、いつまでたってもなにもおこりませんでした。
目をあけると、そこにはたくさんの森のどうぶつたちがくまとたたかっていました。
うさぎやことり、しかやさるもいました。
ラッキーもくまにたちむかいました。
「うわーー。おれがわるかった。」
くまはそういってにげていきました。
くまがにげたあと、ラッキーはほっとしてなみだをこぼしました。
「ラッキー、すごくかっこよかったよ。」
「うんうん。ありがとう。」
どうぶつたちはラッキーにかっこよかったといい、はくしゅしました。
ラッキーはどうしてみんながかっこいいといってくれるのかわかりませんでした。
「ラッキー、わたしがいじめられてるとき、たすけてくれたよね。すごくかっこよかったよ。わたし、ことりのちーちゃんとはくちゃんとなかまをよびにいってたの。」
リアがそういうとなかまたちはいいました。
「ラッキーはすごいよ。あんなにおおきなくまにたちむかっていったんだから。」
「ぼくたちゆうきをもらったよ。」
「あきらめちゃだめだっておもったよ。」
そのときわかりました。ほんとのかっこよさは、みためやつよさよりも、だれかをたすけるためのゆうきだと。
「みんな、ありがとう。わたしはつよくないし、たてがみもないけど、誰かがこまってたらたすけられるようになりたい。」
それから、ラッキーをよわいというどうぶつはいなくなりました。
ほんとのかっこよさをしったラッキーはバレットよりかっこいいといわれるようになりました。
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※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ラッキー
カッコイイです
見習います
楽しかったです
ありがとうございます😊
読んでくださってありがとうございます。けっこうありがちな展開だとおもいましたが、自分の書きたかったテーマでしたので、思い切って投稿させていただきました。